ようこそホワイトルームが無くなった世界へ   作:好きjaなくないない無い

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文がぐっちゃんぐっちゃんになりました。
ご不快になるかもしらませるわ。ごめんなさい。
この話は正直いま彼らはこんな感じなんだなーっていうのが分かってくれれば幸いです。




「.....やられたな...」

 

今日の正午、突如起こった四つのグループの試験終了のメール。そのうち3つは我々Aクラスが優待者であったクラスだ。明確な狙い撃ちと見ていいだろう。すぐさま対策会議を開き、電話で坂柳を呼ぼうとした。しかしヤツは電話に出ることはなかった。前回の特別試験後『協力する』と言っていたが彼女からしたらこの試験が成功しない方が良いのだ。その方がAクラスでのオレの立場が崩れていく。

 

現にいま、残り8つのグループの試験も終えて結果次第では俺の失脚はほぼ確定となるだろう。

 

ブー...ブー...ブー...

 

誰もいない部屋になる着信音。相手は着信画面を見なくても分かった。

 

「お前の計画は成功したようだな。坂柳。」

 

「あら、葛城くん。何のことだかわかりませんが...と言っても無駄でしょうね。」

 

「ああ、まんまとやられたよ。きっと今回も綾小路の策だろう。」

 

「そうでしょうね。こんな作戦を考えるなんて流石ですね。ああ、早く会いたいです。」

 

俺はしばらくの沈黙の後、彼女に聞いた。

 

「前から思っていたが、お前と綾小路はどういう関係なんだ?」

 

「どういうとは?」

 

「言葉の通りだ。初対面の仲ではないと思ったのだが...」

 

「お答えしてもよろしいのですがそれを知ってどうするのですか?」

 

「....そうだな、忘れてくれ。」

 

「はい。では、良い船旅を。」

 

それだけ言って坂柳は電話を切った。

 

直にクラスは坂柳の手に落ちるだろう。退学によるデメリットを度外視した超攻撃型クラス。俺に止める術はもうない。俺はクラスの足を引っ張らぬように行動するしかない。

 

だが、彼はどうするのだろうか。

 

綾小路清隆

 

おそらくだが坂柳と関わりを持った男。そして俺の知っている中で坂柳を上回る唯一の存在。

 

彼なら坂柳を止められるかもしれない。

 

今の俺はそんな淡い期待に縋るしか出来なかった。

 

 

 

_________________________________________________________________

 

あー、暇だ。さっきメールで全てのグループの試験が終了したことが分かった。大方綾小路と一之瀬が組んでクリアしたのだろう。まんまとやられたな。

 

「さっきから聞いてんの!龍園!」

 

あー、うるせぇな。伊吹は想定外なことが起きるとすぐに熱くなって周りが見えなくなるからな。

 

「うるせぇぞ、もう何を言ったって試験は終わったんだ。素直に負けを認めろよ。」

 

「龍園、あんたはいいわけ?また綾小路に出し抜かれたんだよ?」

 

「ああ、あまりいい気分じゃねぇな。今すぐにでもキーキーうるさいお前に八つ当たりしたいくらいだ。」

 

少し威圧をかけてしゃべれば伊吹は大人しくなる。石崎やアルベルトもオレの次の指示を待っているようだ。

 

「今回のことではっきりした。今はまだ綾小路に勝てねぇ。レベル1の主人公でラスボスに挑んでるみてぇなもんだ。」

 

「ならレベルアップしないといけないってことですか?」

 

石崎が聞いてくる。

 

「ああ、ありがたいことにこの学校にはちょうどいいサンドバックがわんさかといる。十二分に鍛え上げてからリベンジだ。」

 

「はい!」

 

石崎の大きな返事にみんなが頷く。伊吹だけは納得の行っていない顔だった。

 

「で、綾小路はどうすんの?まさかずっと放っておくなんてことはしないでしょ。」

 

「それはそうだ。大事なラスボスについてはしっかりと観察しておかねぇとな。だが、それをやるのは俺たちじゃねぇ。だろ、ひより?」

 

そう言って俺は部屋の隅で読書をしている銀髪の少女に目をやった。その少女も本を閉じてこちらを向いた。

 

「珍しく私を参加させたのはこの為でしたか。龍園くん。」

 

「ああ。だが実際やっておいた方がいいぞ。お前は争いが嫌いなせいでろくにクラスの役に立っていない。」

 

「そうですね。確かにクラスの役に立つことは重要ですね。なら綾小路さんのことは私に任せてください。」

 

「よし、ならお前はもう帰っていいぞ。」

 

「それは私を省いているのですか?」

 

「いや、いてもいいがお前の聞きたくない話がたくさん流れるぞ。」

 

「ならお言葉に甘えて、失礼します。」

 

ひよりは持ってきていた本を鞄にしまって立ち上がる。部屋を出ることは分かっているので近くに座っていた男子がドアまでの道を開けた。ひよりが出て行ったあとは連絡をひとつだけ伝える。

 

「よし、最後にお前達に伝えることがある。綾小路の言葉が正しければDクラスはこれから少々弱体化する。そんな中で俺たちは奴らのユダを手に入れたんだ。使わねぇ手はねぇだろ?」

 

「ユダって...まさかDクラスの中から裏切りモンですか?」

 

「ああ。そいつはある人物を退学に追い込んでくれるならいくらでも手を貸すと言ってきた。まだ完璧に信じちゃいねぇが態度からして嘘はついてねぇ。」

 

「ふーん。その人物は私達に会してくれないの?」

 

伊吹が脚を組み替えながら聞いてくる。

 

「ああ。ユダが誰かは俺以外しらねぇ。だが安心しろ、奴が寄越した情報はちゃんとお前らの耳に入れてやる。」

 

今日のところはもういいだろう。どうせこれも綾小路を倒すための布石のはひとつだ。

 

焦らなくてもいい

 

あと2年半、俺は強くなる。

 

堀北を

 

平田を

 

神崎を

 

一之瀬を

 

葛城を

 

坂柳を倒して.......

 

 

最後はお前だ。

 

 

綾小路

 

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