ようこそホワイトルームが無くなった世界へ 作:好きjaなくないない無い
彼女の登場がこれからどのような波乱を巻き起こすか??!!!!!
「坂柳さん....」
一之瀬にとっても色々な疑問が浮上しているだろう。何故ここにいるのか?なぜ今接触を図った?目的は?
「一之瀬さん、そんなに考え込まないでください。今日は本当にご挨拶をしにきただけですよ。」
「え?う、うん。」
そう言われ納得した...してはいないな。だが静かになる一之瀬を見て坂柳は言葉を続けた。
「あなたの噂は私にまで届いていますよ、綾小路くん。とても優秀だと...」
「それは光栄だな。Aクラスの二大巨頭の1人からそんなお世辞をもらえるなんて。」
「お世辞だなんて言いませんよ?あなたならそれほどの実力を持っていてもおかしくありません。なんせ一度だけとはいえあなたと私は会っているのですから...」
坂柳....実力...オレの過去....
なるほどな。
「お前が理事長の娘か。坂柳。」
「ええ、その通りです。あなたを見たのも一方的ですが7歳の頃です。貴方の強さはその時から際立っていました。ですが本物の天才には敵いません。」
「.........」
特に言い返すことはない。もしホワイトルームがなかったらオレは坂柳や龍園、堀北になんか遠く及ばない存在だったかもしれない。そういう意味ではホワイトルームには一定の感謝がある。
「貴方の凄さはこの高校にいる誰よりも認めています。常人には耐えられない程の試練を乗り越えたあの部屋唯一の成功例。ですが初戦は偽物の天才、本物の天才である私にこそあなたを負かす資格があります。」
「ちょっと待ったー!」
先ほどまで静かにしていた一之瀬がここぞとばかり立ち上がり坂柳の前に立ちはだかる。
「2人にしか分からないように話してるみたいだけど、坂柳さんが綾小路くんを馬鹿にしていることだけは分かる。」
「あら、馬鹿にだなんて....」
「してなくともそう聞こえました!綾小路くんはすごいの。人付き合いが得意でない中Dクラスを導いてこの夏までに一番クラスポイントを獲得したし、いろいろな問題にも進んで解決しようとしてる。私にとっては綾小路くんはすごくカッコよくて憧れの存在なの。馬鹿にすることはいくら坂柳さんでも許せない。」
瞳の奥に静かに怒りを灯す一之瀬を見て坂柳はおかしな様に笑った。
「失礼、ここまで分かりやすいのに気づかない綾小路くんも凄いなって思ってしまって...」
「えっ!いや、ちょっと待って待って待って!!」
「?なんのことだ?」
「綾小路くんは黙ってて!」
「は、はい。」
なにやら一之瀬が坂柳に遊ばれているそうだが、これはいわゆるガールズトークというやつだろう。男のオレが入るのもいささか気まずい。
「うふふ、故意でなくとももしそう捉えてしまったのなら謝罪します。綾小路さん、二学期からは私も本格的に動き出します。あなたと勝負できる日を楽しみにしていますよ。そうですね....次の特別試験なんてどうでしょうか?」
「特別試験で勝負することは別にそれでいい。だが、時期はこちらで決めていいか?こちらも予定というものがある。今はそっちに集中したいしな....」
「そうですか。なら挨拶も済んだことですし私達はこれで...」
そう言って坂柳と連れの女子生徒は店を後にした。
......
.............
.....................
気まずい。庇ってくれたとは言えオレの目の前でオレのことをベタ褒めしてくれたんだ。彼女も恐らく気まずさと羞恥心を持ち合わせている最中だろう。
こう言った時、オレは気を使うことができない。経験がないからだ。
だけど、オレはこの言葉を言いたくなった。口が動いていた。
「オレもだ、一之瀬。」
「....え?」
顔が真っ赤な一之瀬が僅かに遅れて反応する。
「一之瀬を馬鹿にする奴は許さない。利用しようとする奴も許さない。絶対にオレが守ってみせる。例え全ての人類がお前を敵視してもオレは味方だ。」
多分だがすごい恥ずかしいことを言っているんだろう。だがそれはお互い様だ。彼女も言ったのだから。
「.......うん。」
彼女も顔の赤みが抜けてはいないが笑顔を取り戻し、次第に本調子に戻っている。
「さ、飯を食べて映画をもう一本見るぞ。」
「うん!」
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「.....凄かったな.......」
本日二本目の映画、剣とゲームのファンタジーもののアニメを見た後の感想はこれらだけに尽きる。
「うん、なんというか迫力が満点だったね。音の一つ一つが空間全体に響いてる感じも凄かった。剣の音とか電子音とか。」
「ああ。池や山内がハマる理由がよく分かったよ。」
ここまで綺麗な画像を作れて迫力もあったし、雑学ではあるがタメになるようなストーリ性でもあった。
「あ!綾小路くん。この映画の続編が来年もやるんだって。それにテレビでアニメも放送されてたみたい。」
「そうなのか?やっぱりまだ百層中一層を終えたばかりだから続きは気になるな....」
「なら見に行こうよ。来年も....ふたりで.....」
「ああ....喜んで....」
気恥ずかしい空気になってしまったが一年後の予定が一つ決まったことに今は喜ぼう。しかしアニメはここまで人を感動させることができるとは...。アニメオタクなどが年々増えている現象の謎が解けた気がする。ハマってしまったら簡単に脱却することは難しいだろう。
さて、オレは映画館で電源を切っていたスマホを再起動する。するとある人物から連絡が来ていた。
『映画を見ているようだからその後で構わないのだけれど映画館の向かい側のカフェで待っているわ。』
「一之瀬、どうやらお呼ばれのようだ。」
「え?...誰に?」
「もう見える。」
言われた通りにカフェの方へ向かうとそこには堀北が座っていた。メールの送信時間、まだ飲み終わっていないコーヒーを見るに待っていた時間は10分にも満たないだろう。
「意外に早く終わったのね。映画だし最悪後で落ち合おうとも思ったのだけれど....」
「こればかりはお互いに運が良かったと言うべきかもな。で、話ってのはなんだ?」
「"台本"のことよ。一通り読ませてもらったけれど本当にこれでうまくいくのかしら?正直この通りに進んだらすごいを通り越して少し怖いのだけれど。」
「安心しろ。万事うまくいくとは思っていない。だが、こちらがこの通り動いたら向こうを必ず負かすことができる。それだけだ。」
「そう。あなたのことだから大丈夫だと思うけれど、一体いつからこの計画を企てていたのかしら?船上試験であなたがクラスの指揮を降りると言った時から?」
「いや船を乗る前だ。どっちにしろどちらかに集中すべきだったしこの道の方が一石二鳥だからな。」
「分かったわ。けど嫌ね。この為だけに私に恥をかけと?」
「ああ、それで尊敬している兄の助けになる。」
「ずるいわね。一体いつから始めるの?」
「新学期が始まる3日後だ。そうだろ?一之瀬。」
「うん。もう準備できてるよ?」
そう言って一之瀬はカバンから封筒を取り出す。
「文章は綾小路くんに確認してもらったものをしっかり書いてある。その後は南雲先輩が動くのを待つんだよね?」
「ああ....。しかしつくづく不運な男だな、南雲は。」
「それは同情かしら。」
「いや....哀れみだよ.....」
三日後の朝、生徒会室の机の上に一之瀬が書いた『退会届』が置かれた。
さぁ..."台本"の始まりだ。
これにて夏休み編終了となります。ご愛読ありがとうございました。みなさんは10月をどうお過ごしですか?
僕は受験が近づいているにもかかわらず漫画とアニメを見れないせいで禁断症状に陥っております。
クルシイ........
とはいえ時間を抑えることには成功しているのでこのまま後三ヶ月強ラストスパートをかけてぶっちぎりたいです。
秋アニメは二つしか見てませんが冬にはよう実3期もあります。五話くらいまでは見れないので皆さんネタバレしないでくださいね。見たくなっちゃうから。
これは何度も言います。
ブルーロックやばいです。エゴいです。
是非、是非!見てください。
今世紀最強のサッカーアニメです。マジで!!