数多のウマ娘の希望と絶望、夢と悪夢が現実となる場所トレセン学園
「え…とダイヤちゃんの親戚のおじさんのチームの部屋は…と」
手書きの地図を片手に学園を歩く一人のウマ娘
彼女の名はキタサンブラック、幼馴染のサトノダイヤモンドともにトレセン学園に入学したばかりの新入生だ
トレセン学園の教官をしているサトノダイヤモンドの親戚が長期の海外出張から戻ってくるとの事で一緒に挨拶するのだがサトノダイヤモンドが教師に呼ばれ先に行く事になり地図片手に向かっていたのだった
「うーん、わかりにくいな…あ!綺麗な桜並木!ん?あれはバクシンオーさん?」
妙に親近感が沸くサクラバクシンオーが桜並木に立っていた
「サクラくーん!」
サクラバクシンオーを呼ぶ声がし振り向くと柔道着をきたおじさんが手を振って走って来た
「ふふっ!」
バクシンオーが微笑みながら小走りするとおじさんも追いかけて行く
「こっちですよ!」
「サクラくーん!」
微笑みながら追いかけっこしている二人に唖然とするキタサンブラック
「うふふふ!」
手を抜いたのかおじさんに捕まり後ろから抱きしめる形になった
「また会えたね」
「はい!」
若干頬を赤らめるバクシンオーになんか見てはいけないものを見てしまった気分になったがそんな気分を変える人物が現れた
「何をしているんですか!三四郎おじ様」
背後から大声がし振り向くと驚いた顔をしているサトノダイヤモンドがいた
「む?」
「ちょわー!」
サトノダイヤモンドの声にバクシンオーは顔を真っ赤にし三四郎と呼ばれた男は厳しい顔をしてサトノダイヤモンドの方を向いた
「誰かと思えばダイヤ君ではないか!そうか、君もトレセン学園に入学する歳になったんだな」
サトノダイヤモンドを見つめしみじみと時の流れを感じているとキタサンブラックはサトノダイヤモンドに声をかける
「ダイヤちゃん、この人知り合い?」
キタサンブラックは疑惑の視線で三四郎を見つめながらサトノダイヤモンドに尋ねた
「うん、私の遠い親戚で海外出張していたせがた三四郎おじ様よ」
「その通り!己を愛し、己に挑み、己に勝つ!遊びの道を極め頂点に達した男。それが俺、せがた三四郎なのだ!」
自己紹介をされたのだがますますわからなくなって来たキタサンブラックはサトノダイヤモンドに尋ねる
「ダイヤちゃん、なんなのこの人?」
「うん、ごめんなさい。私もたまにわからない事あるから。でも何事にも全力全開で取り組む人だから悪い人じゃないと思うんだけど…」
先程の行為に怪しい目を向ける
「なんでしょうか?その目は!この学級委員長は何も怪しい事はしていません!長期出張から帰った再開を喜んだだけです!」
バクシンオーはハッキリと申した
「うむ、バクシンオー君は俺が担当のウマ娘だ。理事長から直々に海外出張を頼まれたので後輩に頼んだが先日帰って来たばかりでついはしゃいでしまってな」
そう先程の行為の説明をした
「ところで君たちはもうチームは決めたのかね?」
「あぁ、はい!スピカに仮入部しました」
「おぉ、スズカ君のチームか!今回の出張はほぼスズカ君の付添が役目だったからよく知っているぞ」
三四郎はうんうんと頷く
「あのチームであればダイヤ君の夢もきっと叶うだろう!それでは夢の為にトレーニングをシロ!そしてセガサターン、シロ!」
キタサンブラックとサトノダイヤモンドにセガサターンを渡し巨大なセガサターンを背負いバクシンオーと共に走り去った