ゼノブレイド2 A New Future With You 作:ナマリ
「嫌だ」
何故だろう、これまでにないぐらい涙が溢れ出てくる。
「君が居ない世界なんて」
天突く巨大な世界樹。その上には神の住む楽園と呼ばれる豊饒の大地が広がっていた。夜を昼に変えることも、雨を晴れに変えることも自由自在。まさしく神の世界であった。
しかし、何故か人はその楽園から追われ、滅びゆく雲海の世界「アルスト」へと追いやられてしまった。
嘆く人々を哀れに思った神は
木々は巨神獣の上で育ち、幾万もの命が生まれた。そして作物を育て、家畜を飼い、生き続けていった。しかし長い年月を経て巨神獣は次第に死んでゆく。そうなれば別の巨神獣へ移り住むしかない。しかしそれでも巨神獣達は死んでいく。時が経つにつれてさらに多くの巨神獣が沈んでいき、人々の住める土地は減っていった。
このまま全ての巨神獣が沈んでいくのを黙って見ることしかできないのか…… 人々は先の見えない時代に見ないふりをしたまま幸せを感じて生きていた。
しかし中には楽園の夢を諦めきれず、世界樹を登ろうとするものが現れる。何人もの冒険者が世界樹を、そして楽園を目指していった。
もし楽園を見つけることができたのなら、人類は滅びゆく運命から放たれる。国々が残った巨神獣を奪い合う争いも終わる。
しかしそれは簡単なことではなかった。様々な障害があり、楽園にたどり着く者は誰一人として現れないとまで言われた。
だがしかし、数多の苦難を乗り越えてついにその楽園へ到達する者が現れた。
「これで終わらせる―――そして進むんだ…!」
「未来に!」
翠玉色に輝く大きな剣が、光を纏って振り落とされた。
「これが私にできる最後の手向けだ―――後は託したぞ、わが子達よ―――」
楽園に到達した少年は、雲海の底に沈みゆく世界を救った。雲海の消えた世界には海が広がっていた。真の楽園は深い深い雲海の底にあったのだ。
まるで凍り付いていた時が流れ出したかのように、明けるはずのない夜が明けたかのように。
巨神獣は雲海から海へと生息地を変え、特に巨大なものは一つに繋がり巨大な大地へと変わった。
人々はその大地へと移り住み、新たな未来を生きていく。
世界を救った少年は英雄と讃えられ、人々から崇められるが、彼は世間から姿を消した。自らの相棒である“天の聖杯”と共に。
その少年の名はレックス。本に残る最後の記録の中では、彼は天の聖杯と共に旅に出たという。
今の彼らがどこにいるか、それは誰も知らない。
世界の変化から20年。俺は世界が「新生アルスト」となった後に生まれた。正直、前の世界がどうだったかはよく知らない。母さんがたまに前の世界の話を聞かせてくれる、そのぐらいだ。
世界は前に比べて平和にはなっただろうが、それでもまだ絶対の平和ではない。戦争だって無くなったわけじゃないし、飢えに苦しむ子供は多くいる。
絶対では無くても、この世界が人の想いから生まれたのは紛れもない事実だ。だから俺はこの世界を守らないといけないし、救わないといけない。戦わないといけない。
きっとそれが俺の贖罪なんだろう。繋がれた未来を繋ぎ続ける……
だけど、俺は嫌だ
たとえ自らの全てを犠牲にして世界を繋げたとしても
多くの人の笑顔を守って、英雄として崇められても
世界を滅ぼす怪物という不名誉を晴らしても……
俺にはどうでも良かった。
ただ俺は
「君と一緒にこの世界で生きていたかった」
ゼノブレイド2.5の作者のナマリです。旧作の設定をいくつか改善したり、変えたりしたいわばリメイク作品です。温かい目で見ていただけたらと思います。
とにかくゼノブレイド3発売までに完結させる勢いでやらないと!!!!!
発売時から考えてるネタが奪われてしまう前に!!!!!
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