石の世界で先生頑張ります   作:暇人のお話

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どうも皆さん初めましての方は初めまして。私の他作品を見てくださっている方はご無沙汰してます。暇人です。
ワールドトリガーの方もダラダラ書き続けてはいるんですがモチベ低下とDr.STONEが完結したことを受けて息抜きがてら書いてみました。
一応今後の展開とかもなんとなく浮かんでいるんで連載にして、こちらも暇なときに書いていきたいと思っています。
それではゆっくりしていってください。


F=1 先生石になる

その日―世界中の人は全て石になった!!

2019年 6月2日それは突如起きた。

空を覆い隠すまでに大きく膨れ上がって山を越えて緑色の謎の光が日本を、いや世界中を包み込んだ。

それは人間を瞬く間に石へと変化させ、人々は活動を止めた。それに伴い町中のあちこちで操作する人を失った車や電車が衝突し飛行機も地に墜ち、大破炎上するがその火を消そうとする者はいない。飼い主の異常に気付いた犬や猫が主人に寄り添うがいつものような暖かさは無く、あるのは石の冷たさだけだった。

 

それからいったいどれだけの月日が経ったのだろうか。

数えきれぬほどの雨風にさらされ風化した建物が崩れ、そこにあった石となった人々を壊し、砕く。しかし人は誰も目覚めない。

ゴミが貯まり排水が万全で無くなり経年劣化で脆くなったダムがその重みに耐えられず大洪水が発生し石となった人々を流し、川の中で石とぶつかりその形を変えていく。しかし人は誰も目覚めない。

地震や火山の噴火により大地が割れ、火山灰が積もり、石となった人々を壊し、埋めていく。しかし人は誰も目覚めない。

そのようなことが何回、何十回、何百回、何千回起きたか分からなくなった。

永遠とも思える自然の摂理の繰り返し。それはこの先も続くかのように思われた。

しかし、地球上から人類が消えて数千年。その日、石に飲み込まれた人類史に新たな一ページを書き加えた。

それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーここどこ??」

「クククやっと起きたかよ先生。ぼさっとしてる暇ねぇーぞ。こちとら半年以上前から起きて働いてんだよ」

 

ある科学大好き少年の目覚めとその仲間達が紡いでいく物語である。

 

「んなナレーションいいからとっととこれ着て手伝え。マンパワーが足んないんだよ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数千年前―

 

人々が石になるおよそ1時間前。彼はある教師の元を訪ねた。

 

「おい先生いるんだろ?とっとと科学部室の鍵開けやがれ」

 

彼の名は石神千空。ツンツンした先端緑色本体(?)白色のネギ頭が特徴の16歳の少年で高校の科学部の2年生ながらに部長を務める天才である。

そんな彼が訪ねているのは科学部の顧問である。千空の実験以外のよくする行動の一つに顧問のいる部屋に突撃して鍵を強奪することにある。空き時間さえあればとにかく鍵を奪いに来る。そのため顧問は常に鍵を持ち歩かなければならないことになっている。顧問はあまりの多さにうんざりしながらも鍵を渡すのだった。

 

「はいよ、じゃあいつも通りの鍵とあと・・・・・・ペットボトルの蓋なんて何に使うんだ?」

「あ゛?んなもんポリエチレンの分子構造と今日使う機材見たら大体分かんだろ?」

「いや、ゼオライト以外普通のワクワク加熱実験キットだよね??石神さんが持ってきた不明機材以外」

「クククそこまで分かってんなら答えはすぐ出るだろ。加熱してガソリン作るに決まってんだろ」

「あーなるほど確かにポリエチレンを油化するときにゼオライト使うとポリエチレンが熱分解の時に低分子化させるときの温度を下げるんだっけか?普通分からんよ」

「クククだろうな。部の奴らも目を丸くしてたしな。じゃあ借りてくぜ」

 

そういうと彼は鍵と荷物を持って科学部室に行き実験に頭を抱えるのだった。

一方顧問は別の問題に頭を抱えていた。そう、それは石神千空にいいように扱われているこの現状をどうにか脱しなければいけないための方法であった。本来この学校の科学部は放課後の活動のみである。たまに生物の実験をした場合などは朝早く来て状態を確認するのだが、基本はしない。

しかし彼にそんなことは通用しない。突然日が変わるかどうかの時間に“明日この実験やるから朝6時に部室開けてくれ”のメールとともに実験計画書が送られてくるのだ。当然断る権利もある。あるのだが顧問は断ることが中々できずにいる。何故なら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

顧問は石神千空に莫大な借りがあるからである。

元々顧問は物理の教員としてこの高校に赴任している。一応地学も問題なく教えることができるが専門は一応物理である。そのため危険物取り扱いの免許を取得していない。ちなみに化学は大の苦手としている(それでいいのか理科教員・・・・・・)。それが突然先任の化学の教員が出産し、育休のため学校に来ていない。そのため理科の実験などの準備が全部顧問の元に流れ込んできた。高校の多くには実験補助の理科助手が多くいるのだが、この学校にはあいにくいなかった。そのため残り一人しかいない理科の教員の彼にそのお鉢が回ってきたのだ。

そこに彼は困った。危険物取り扱いの免許を取得していないため扱うことのできる薬品に制限がある。無論実験のための全ての薬品を使うことができないわけではない。実験をするまではいい。問題は廃棄である。マニュアルは熟読しているが慣れていないためよく小さなミスをしてしまう。ニュースにならないほどの小さなミスだがいずれ大きなミスが発生する危険があった。

そこに現れたのが危険物取り扱いの資格を持った石神千空である。顧問は石神千空に頼み込み実験の準備と片付けを手伝うことを条件に理科室の教員が監督する限り自由使用を認めたのだ。当初顧問は実験の時間を少し伸ばす程度に思っていたのだが彼はとにかく試すのだ。例えば話カルメ焼きを作るのに水と砂糖の分量をmg単位で変更して砂糖をザラメやグラニュー糖にした場合や加熱時間の変更などとにかく試すのだ。もう一回言う。とにかく試すのだ。

そのため午後4時に始まった部活が夜の9時まで行われ、土日なんかは朝の9時から夜の9時まで実に半日以上を費やしている。その間監督が必要なので必然と勤務時間が増える増える。そんな状況を打破すべく顧問は危険物取り扱いの免許を取る勉強をしていたのだが難しい。高校、大学ととにかく物理一筋だった顧問にいきなり暗記と計算の鬼である化学はハードルが高い。毎日頭から湯気が出つつ勉強をした。おかげで全く寝れてない(助けて)。

 

 

 

授業と勉強の間を縫って休憩がてらに科学部室に向かう顧問。すると彼も休憩か廊下にある自販機でエナジードリンクを買って飲んでいた。周りにいる科学部員が賑わっていて、気になった顧問は自分もコーヒーを買うついでに彼に訊いてみた。

 

「やあ石神さん。君も休憩かい?ところで彼らはいったい何に盛り上がってるんだい?」

「あ゛?まあ休憩だな。脳に糖分足りてねーのと眠気覚ましのカフェインとアルギニン摂取だな。あいつらはあれだ。青春の一ページを見てるっつーやつだ。デカブツのな」

「??・・・・・・・・・あーなるほどそうゆうことか」

 

青春っていいねーなんて言いながら缶コーヒーを買ってステイオンタブを外そうとしたその時、不可思議な色にあたりが包まれた。

不思議に思いふと顔を光のした方に向けるとそこには緑色の光がまるで津波のような勢いで迫ってきた。遠くで光に当たった人が動かなくなっていたのが見えていたがそんなこと彼にはどうでもよかった。

 

「石神さん!!伏せて丸くなれ!!」

 

考えていたのは一人でも多く守らねばならないという思いだけだった。咄嗟に石神千空を伏せさせその後に立ち庇うのが精一杯だった。彼は石神千空の無事を確認するまでも無く光に飲み込まれ、視界が消え、意識がなくなった。

そして地球上から人が作った物の全ての反応が止まった。

 

 

 

 

人の石化。これまでの人類史では“人が石になる”といった内容は起きていない。化石なども生物が石になっているが今回とは大きく異なっている。一番の違いは石化の速度と骨だけで無く全身が石になっていることである。化石では基本的に肉は残らない。これは化石になるまでに微生物によって分解されるからである。そして骨だけになると土の中で長い年月をかけて石となる。これが簡単な化石の出来方である。しかし今回は光を浴びて僅か数秒も満たないうちに全身が石へと変わった。これは明らかに異常な出来事であるがそれを解析する人材も石となっているため意味の無い考察だった。

 

 

 

そして他の石になる現象と決定的に異なるのは生きていることだ。本来死んだ生物が石になるが今回は皆生きている。意識は飛ぶが基本皆生きている。ある一定の周期で睡魔のようなものが来て意識を刈り取っていく。この睡魔は強力でよほどの気合いと精神力が無いと眠ってしまう。中にはひたすら秒数を数える怪物やひたすら“必ず死なん!生きて杠に言うんだ!”と言い続けた者もいたが基本は意識を失ってしまう者がほとんどだ。

そんな極限状態で意識を失わずにいた人がもう一人いた。石神千空を庇った顧問である。彼は“眠い→寝よう→おはよう”のサイクルをなぜか繰り返すことが出来ていた。その周期実にジャスト12時間。彼は12時間寝て12時間起きて何かを考える。考える内容は“今何月何日だ?”としょうもない妄想ばかりである。ちなみに後で分かることだがこの睡魔の間隔は人それぞれで、本当に彼は偶々12時間であっただけである。

そんな教員時代では考えられないほど規則正しい睡眠と起きている時間を無限ともいえる回数繰り返した。途中頭がおかしくなりかけたが妄想で小説とかを考えて事なきを得たりした。

そして起きて寝てを何千万回か繰り返したとき、転機が訪れた。体が僅かに動いたのだ。これを好機と捉え、体をよじる。すると体になにかまとわりついているような感触がした。そのためゆっくり頭を上げる。するとパラパラという音とともに体から石の破片が落ちた。体についた石をあまり砕かないように起きる。顔についていた石が落ちると数千年ぶりに彼の目へと光が入る。その光に思わず目をギュッとしたがだんだんと慣れてくると自分の周りの状況が分かった。

開いた目に入るのは森の木々、草、そしてネギ。

 

 

 

 

 

ネギ?

 

 

 

 

 

「えー?ここどこ?」

 

大自然が広がる視界になぜか入るネギ。思わず復活の第一声が間抜けな声になってしまった。するとネギがしゃべった。

 

「クククやっと起きたかよ先生。ぼさっとしてる暇ねぇーぞ。こちとら半年以上前から起きて働いてんだよ」

 

うーんもう一回寝ようかなと思う先生であった。

 

「んなナレーションいいからとっととこれ着て手伝え。マンパワーが足んないんだよ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい

 

 

 

どうやらまた忙しい日々が始まるんだろうな。多分。

 

 

 




いかがでしたでしょうか。
主人公の名前ですが正直決まっていません。募集もありかなーなんて思ってますはい。
所々原作設定と違う部分があるかもしれませんがご都合主義ってやつで勘弁してください。
それでは次回をお楽しみに。

追記
『Mr.ランターン』さん誤字報告ありがとうございます
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