石の世界で先生頑張ります   作:暇人のお話

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どうも暇人です。
すみません、失踪してました。
試験とか実習とかその他諸々で書くことができてませんでした。
次いつになるか分かりませんがゆっくり待っていて下さい。
感想その他お待ちしています。


F=4 先生箱根に行く

石化から復活した千空、大樹、司、そして先生の4人。

人類復活のための三要素である知力・体力・武力が揃いこれから文明の復活作業が始まろうとしていたが・・・・・・

 

「目的地は、箱根だ・・・!とっとと準備しろ」

 

箱根か・・・・・・そういえば行ったことなかったなぁ。どんなところだろう・・・・・・

 

 

 

 

 

って違う!!何があったこの短時間で?!!

 

 

 

 

 

 

先ほどの出来事のおよそ1時間前に遡る。

大樹が奇跡の水、硝酸を千空と司の元に持ってきたところである。

 

「おーいたまってたぞ洞穴に奇跡の水がー!!」

 

本来であったのなら、

 

「お、でかしたぞデカブツ。これでやったとこさ杠復活だ。さぁ、文明の復興と行くぞ!」

 

とでもなるのだが・・・・・・なんとも度しがたい顔になっている千空がいるのだった。

その後どうにか顔を真顔に戻し、拠点の元へ向かい、杠の服と復活液の準備をするのだった。ちなみに先生は千空に「ちぃーとめんどくせぇクラフすっから罠に仕掛けてある道具をとってきてくれ」と言われ、竹の水筒に水を入れたり拠点の周りに置いてある道具の回収に向かわされたりした。

・・・・・・なんでさ。大体の道具が基本拠点内にあるじゃん。

 

そうして色々と回収してきて拠点で見たものは、司に蹴り飛ばされた大樹がどうにかして耐えている瞬間だった。

 

「え?何これ?どういう状況????」

「おや、姿が見えないと思ったらどこにいたんだい先生?」

「え?・・・ああ、クラフトに必要な道具の回収と水くみにね」

「へぇ、そう」

 

お互いの空間に数秒の静寂が広がる。しかしその静寂を破ったのは蹴り飛ばされて耐えていた大樹だった。

 

「司!!殴るなら俺を殴れ!そのかわり!石像を壊すのはやめろ!人を殺すのは悪いことだー!!」

「・・・は?石像を、壊す?ころ・・・え?どういうことだ??」

 

いきなり大樹を司が蹴り飛ばし、なぜ?と混乱しているところにさらに追加の情報。先生の頭の中はショート寸前だったが、そんなことはお構いなしに彼らは会話が続く。

 

「・・・大樹、君の主張を整理すると、自分は手を出さず殴られ続ける、よって石像は壊すな。そういうことかい?」

「そういうことだー!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意味がわからない。何の取引にもなってない」

 

現在の状況を全く理解していない先生にも大樹がどんなおかしなことを言っているのが理解できた。おそらく司は苛立ちやストレスから他人を殴るような人ではない。ましてや石像を殴って人を殺すなんてありえない。もし仮にストレスから殴りたい衝動に耐えきれなくなったのなら壁や木を殴ればいい。なんなら千空ならサンドバッグをつくることも可能だ。そのことに一切触れていないというのなら司が石像を壊したというのなら別の理由があると考えた。なんて考えていたらまたもや司がとんでもないことを言った。

 

「もし君が邪魔立てするなら、復活したばかりのその子、杠を殺すと言ったら?」

 

大樹はその言葉を聞くやすぐさま杠の前に立ち、庇うのだった。

そもそも杠の復活を知った先生はそれどころじゃなかった。

 

「え?小川さん??いつ復活してたの?・・・・・・あれ?また仲間はずれにされてる?」

「えへへ~先生お久しぶりです・・・」

 

先生のつぶやきには誰も触れず、またもや静寂が広がる。しかしまたもやこの静寂を破ったのは大樹だった。・・・いや破ったというよりはただ倒れただけだった。

 

「大樹くん?!」

「出血がひでぇ。何日か寝かしておくしかねぇな」

「どれどれ・・・あらー、こめかみがぱっくり割れてら。こりゃ安静必須だね。確かチドメグサが何本かストックがあったはずだから後で塗っておくか」

「・・・うん。仲間割れはよそう。大樹、君は杠を守ってやれ。赤の他人の石像なんかよりも。俺も自分のやるべきことをやる。その邪魔はさせない」

 

そう言うと司は硝酸のとれる洞窟の方に向かって行こうとした。

しかし、

 

「ちょっと待とうか獅子王くん。僕は君に訊かなければならないことがたくさんある」

 

どこかに行こうとしている司を呼び止めたのは先生だった。

 

「?先生は大樹を看てやってほしいな。千空も医療の知識はあると思うけどさっきの症状の確認の早さから君も適任だと思う」

「そっちじゃないよ。僕が訊きたいのは君ほどの人がなぜ大樹くんに暴行を加えたのかだ」

「・・・うん。そっちか。てっきり石像を壊したことについて訊かれると思ったよ」

「それも訊きたいけど、今はこっちだ」

「それに関して俺は何もしてない。彼が向かってきたからやり返しただけだよ」

「・・・・・・まじ?」

「うん、まじだよ」

「スゥ~~~~~~ハァ~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん。思いっきり君を疑ってた。本当にすまない」

「・・・いや、俺が原因で大樹が向かってきたからあながち間違いじゃない。俺は、石像を壊した。それに怒った大樹が俺に石像の代わりに殴られに来た。これが真実だよ」

「・・・・・・なぜ石像を?」

「先生、君はこのストーンワールドをどう思う?」

「どうって・・・原始時代に戻ったとしか言えないかな」

 

なぜ司が大樹を攻撃したのかを問いただしているのだが、気がつけば全く関係のない話しに移り変わっているようだったが先生は司の話を聞き続けた。それが彼の奇行の理由が分かると考えたからだ。

ちなみに司のストーンワールドについて思っていることは、

 

「ここはなんの汚れもない楽園だ。そこに旧時代の汚れた考えや制度、物を排除して自然と共生して生き、人類の浄化をする。そのために純粋な若者のみを復活させ、老人は排除する」

 

だそうだ。

はっきり言って何を言ってるのか半分以上理解できていない先生だった。汚れのない楽園と旧世代のよくない考えや制度をなくすのは分かる。だがそのために選民するのがわからない。

 

「・・・つまり、石器時代に戻って人間として身の丈に合った生活をしましょうってこと?」

「うん、そうとってもらって構わない。それで、俺の考えを聞いて先生、君はどう思う?大人として、教師として止めるかい?」

「・・・教師としては生徒の目標達成のために最大限の手助けはしたいさ。君がどんな考えをもって何をしたいのか、それを大事にしたい性分でね。・・・ただ、今の君の考えをそのまま受け入れることはできないかな」

「うん、そうだね。俺も無理に共感して欲しいとは思っていないさ。少なくとも先生は腐った老人達とは違う考えをもってそうだし、旧世代の負の遺産を蘇らせたりもしなさそうだから今のところは何もしない。もし邪魔をするなら・・・・・・」

「ああ、分かっているよ。こっちも無理に考えを変えさせようとはしないさ。ただ、これだけは忘れないで。この世に殺していい命なんてない事を・・・そして行きすぎた思想や熱情は時として自分に牙を向けることを・・・・・・」

「うん、肝に銘じておくよ」

 

そう言うと拠点を立ち去り、洞窟の方へ向かって行ったが、今度は先生も止めることはしなかった。否、できなかった。

 

「ふぅ、やっぱりここまでちゃんとした考えがある子を変えるのは難しいね・・・」

 

司との会話で彼の間違った行いを正すことができず、思わずため息をつくのだった。先生は教員になってそこまで長いわけではなく、生徒の対応はどうしても他の年配の教員より頼りないと言われていた。が、現在大人は彼一人しかおらず、しっかりしなければと思う反面、頼りになりすぎる生徒達を前に少し落ち込んでいる先生だった。

 

「・・・落ち込んでる場合じゃないな。まずは対話!そこからだ。・・・・・・っとその前に大樹くんを回収しなきゃ・・・っていないし」

 

自身を鼓舞してこれからすべきことを思い行動に移そうとしたのだが、大怪我を負ったはずの大樹がいないことに気がついて探してみると拠点内の研究所にいた。そして土器でつくられた器などを破壊している様子だった。

 

「え?なんで壊してるの?もったいない」

「あ?やっと来たか。取りあえずそこら辺のもん適当に壊しとけ。俺らは司にビビって大慌てで食料とたまたま先生がもってた道具もって逃げましたっつう演出だ」

「ちょっと待て、何で逃げる?まだ話し合いはできる!それに逃げるってどこに・・・?!」

 

そう言うと千空は手を止め、先生の方を向いてこう言った。

 

「獅子王司は、善いやつで人殺しだ。あいつは自分の望む世界をつくるために邪魔なやつを消すっつってんだよ。あいにくこちとらその世界に一㎜も興味ねー。むしろ人類80億人全員復活させようって考えだぞ?復活液の情報さえあれば自分の理想の世界にいらない科学を復活させようなんて奴ら、特に俺を殺す気まんまんだ」

「だからって・・・」

 

それでも武力によって無理矢理話をきかせる。これこそ旧時代の悪しき慣習だ。話し合いより先に武力に手を出しそのまま戦争に・・・・・・

それをなんとしても止めたい先生であったが、そもそも前提が間違っていた。

 

「・・・・・・先生。確かに先生の言ってることは間違っちゃいねぇ。むしろ正論でしかねぇ。でもあいにくここはストーンワールドだ・・・!法律やルールなんてものはねぇ。そんな中でも共通なもの、それが力であって科学や武力だ」

「それでも・・・!人として当たり前なことはっ・・・!つないでいかなきゃダメなんじゃないのか!?」

「ああ、だからその辺は先生に任せた」

「・・・・・・ぼくに、かい?」

「ククク、俺みてぇな問題児を一切見捨てず面倒見続けたあんただ。先生は司の野郎も最後まで見てくれんだろ?なら話し合いの場は俺が用意する。その後の生徒の不祥事とやらは先生、あんたに頼んだぞ」

「それは任せろ!・・・・・・ただ、千空くんってそんなに問題児だった?」

「まぁ、色々と、な」

 

千空が問題児と言ったことに関して全く心当たりがない先生だったが、いったん忘れ、どうすれば司を説得することができるのかを考え始めた。

彼がなぜあの考えに至ったのか、何を欲しているのか、どうすれば科学を受け入れてくれるのか。そしてまた仲よく一緒に過ごすことができるのか・・・・・・

一方千空は変わらず、当初の予定のまま行くようだった。

 

「先生のために司を交渉のテーブルに着かせるために火薬を作る!」

「つまり、銃を作るってことか・・・」

「あ゛あ゛、正解100億点。ってわけで目的地は箱根だ!とっとと準備しろ」

 

 

 

 

千空は研究室の簡単な逃亡のための自作自演を、先生は千空に頼まれた必要な危惧の回収を、そして大樹へ簡単な治療を済ませた4人が合流して一同は火薬作りに必要な素材を集めに箱根へと向かうのだった。

 

「そういえばここから箱根までって大体どのくらいの距離があるんだ?」

「あ゛~だいたい80kmくらいだな。地形がどんだけ変わったか分かってないからあくまで目算だがな」

「80kmってフルマラソン2週か。5時間もあれば着くか?」

「それは体力バカのテメーだけだ」

「まあ歩き続けて20時間って感じかな?」

「おぉ・・・だいぶかかりますな・・・」

 

箱根までの長い道のりを考えると気が遠くなりそうだが箱根に向かうことは決定事項なので腹をくくるしかなかった。

そうしていると千空がある道具を取り出した。

 

「千空くん、何をしているんだい?」

「あ゛?見りゃ分かんだろ。六分儀で時刻を用いて現在地を測ってんだよ。ちなみに今日の出から3万5970秒、つまり日の出から大体10時間ってとこだな」

「えーと今4月くらいだから日の出の時刻がおよそ4時半から5時より早いくらいだから、大体午後2時半から3時くらい?」

「今なんかすごいことサラッと言った?」

「千空は石化中1000億秒とか数えてたんだぞ。このくらい朝飯前だー!」

 

杠が千空に対して驚いているが復活して長時間共に行動している彼らにはもはや今更な出来事となっていた。そして千空は六分儀に悩んでいた。

 

「にしても精度がゴミ過ぎで話にならねぇ。つってもこのゴミしかナビはねえんだ。今鎌倉あたりか?正確な緯度経度が知りてえ・・・!」

「鎌倉だとしたら大体残り40kmくらいかな?どこ行くにしても目指す場所の方角が分からないとダメだからな・・・・・・」

「むう・・・目印になる建物か何かはないのか?」

「ん~あるのは自然だね」

「そらそうだ。鉄筋が腐ってんだぞ。残るわけがねえよ」

 

周りを見渡してみるがあるのは森や川、そしてあちこちに転がっている石像がある程度で人工的な目印は無い。そもそも家屋は木材、ビルなどは鉄筋コンクリートで造られている。家屋は木材によるがせいぜい100年が限界。鉄筋コンクリートは100年前後が限界とされているらしい。だが数千年も経過しているこの状況では残るはずも無かった。

 

「そう考えるとエジプトのピラミッドとかすごいよな。だってあれ4000年くらい前だろ?いくら石とはいえよく現代まで残ってたよね」

「まぁあれは崩れないように違う大きさの石を不規則に並べて力を分散しているのと、そもそも雨が降らないからな。一応風化してきててちょいちょい補修工事入ってっからその当時のままじゃ無いがな」

「なるほどねぇ工夫がないと人の造ったものは残らないもんなんだな」

「まぁ化学的に残ったりするもんは以外にあるけどな」

「へぇ・・・そんなのがあるんだ。あれ?ひょっとして・・・!鎌倉にあるあれって!!」

 

化学的に残る、という話しを聞いて杠は鎌倉にある、あるものについて気がついた。

それと同時に千空も同じことに気付き、大樹と先生も半歩遅れて気がついた。

4人は遠い過去の記憶を頼りに目的地に向かって走る。

そして、木がほとんど生えておらず、開けた場所に出た。

 

「ククク分かったぞ。現在地は、北緯35度19分東経139度32分だ・・・・・・!!」

 

そこに座すのは右側が半分くらい崩れ落ちていた、しかしそれでいてはっきりとした威厳を保ちながら1200年代に一度崩れ、青銅で作り直されてから実に4000年以上この地を守り続けた。その仏像の名は、

 

「あ、はは、すげーやこれ、4000年以上ここにいたのか・・・鎌倉大仏・・・・・・!」

 

鳥肌が立った。そんな言葉では足りなかった。人工物なんて残っているとは思っていなかった。

しかし、そんな絶望を、なんとも言い表せない希望を持たせてもらったような、そんな思いがあふれてきた。

それは杠も同じだったようで、目からは涙があふれ、頬を伝っていた。

 

「!!どうしたー杠!!誰だ泣かせたのは!!」

 

大樹はどうやら感じていなかったらしい。

 

「俺かー!??」

 

「違う泣いてない!・・・いや泣いてなくはないんだけど!違うんだよ、大樹くん!」

 

泣いていたのが恥ずかしかったのか若干顔を赤らめながら泣いてないことを否定しようとしていた。バッチリその姿は目撃してしまったんだが・・・

 

「私まだ今日起きたばっかで、なんか全然、現実感ないっていうか。でもこの鎌倉の大仏・・・様見たら、ホントに日本だったんだなあって。ホントに何千年もたっちゃったんだなあって。お母さんやお父さんや、みんなのことが急に・・・」

 

かける言葉が見つからなかった。それもそうだ。彼女にとっては急にこんな世界に来たのだから。千空達もそうだが彼らと彼女を一緒にしてはいけない。彼女のような普通の女の子に自分たち以外の人間はいないと言うと、普通は正気を保てない。そうならないだけ彼女は強いのだが、キャパオーバになったらしい。

 

「ククク、心配するこたあねえ。今から俺らで司に勝って全人類助けんだからな」

 

千空はドライなようで他人を思いやることのできる男だった。

 

「そうだぞー杠!大仏様が道を教えてくれたしな!何千年も腐らず無事だとは!さすがは神様!・・・仏様なのか?・・・・・・ともかく!そういうのじゃないかー!!」

 

大樹も思いやりの心が大きい。雑に見えて意外にサポートが上手だったりもする。

 

「いやまぁ大仏は青銅だからな。化学的に腐んねえっつうだけだが」

 

そうでもないようだった。やはり彼は彼でリアリストだった。

 

「見ろー!大仏の周りだけ緑が全く生えてない。俺たちが見つけやすいようにしてくれたみたいじゃないかー!!」

「いやまぁ銅イオンがダダ漏れだからな。大抵の植物には毒だっつうだけだが」

「さすがにドライすぎない?大樹くん顔引きつってるよ」

「そうだ青銅!鏡に使えんじゃねえか。ゴミ六分儀の精度が上がるぞ!ありがたくいただいていくか!」

「よせー!バチ当たりなやつめー!」

 

無事仏像の一部は六分儀に用いられるのであった。

その後桜の違いに気がつきながら一同箱根のゴールに向けて歩を進めるのだった。

そして2日目。

川を渡る。地形が変わりすぎていて何川か分からないが歩いて渡るのは難しい川だった。そのため筏を作り、川を渡る。細い木だと4人座れなかったので頑張って太い木を切り、筏にした。普通は切れないほどの太さだが、さすが体力チートの大樹。10秒で1本木を切るのはさすがだ。

で、彼が引っ張って川を渡ると。

 

「ククク、その無駄な巨体が珍しく火ィ吹いてんな」

「ギリギリセーフだー!高さがな!体力は全くギリギリじゃないぞ。安心しろー!」

「いやいや巨体は常に最強だよ。でかいだけでなんでもできる。つまり高身長=正義」

「知るかよ。ってか何言ってんだ?」

 

高身長に憧れる先生だった。ちなみに彼は身長が160㎝ちょっとしかなく、「小さい男の人って頼りないよねー」というある女性の声を聞いてから身長コンプレックスを抱えているのであった。

一方大樹は杠の足の一部がまだ石化していることに気付き、本人は気にしていないようだったが、彼の強い要望で復活液をかけることにした。

 

「冷た!でもなんか痛くなってたのまでひいてく・・・!」

「おおお!復活液には疲労回復効果もあるのかー?!」

「いや、復活液という名のナイタール液だからね?本来劇薬よ?」

「まぁ石化が戻るとき細けぇ破損は繋がるっつうだけの話しだ。俺らもちょい顔割れても生きてんじゃねえか」

「「確かに!」」

 

そう言われ、自分達の割れている場所を指でなぞる。ちなみに先生は猫のヒゲのように3本ずつ左右の頬にある。あとついでにおでこにまだ石化が残っていたりする。本人は気にしてない。

 

「疲労回復液に早く浸かりたきゃとっととゴール行くぞ!」

「もしかして箱根のゴールって!」

「箱根温泉!!行ったことないけど!」

「うるせーとっとと行くぞ」

 

 

 

 

「着いたぞゴールに!温泉だー!!」

「あ゛ーなんで山上るの?温泉なら下にもあるじゃん」

「あ゛ぁ、それはそうなんだが上の方に用がある」

「あん?そうなの?」

「よーし!準備できたぞー!!」

 

気がつくと大樹がその辺にあった木をつなぎ、簡単な柵を作っていた。

「ふぅ、取りあえず入ろうか」

「ククク、そうだな。まずは俺らも疲労回復液に入るか」

 

服を脱ぎ、温泉に飛び込んだ4人。温度は体感45℃くらいでかなり熱かったが大樹は調度良さそうにしていた。

 

「あ゛―極楽極楽。これはいいや」

「おいおいおっさんかよ。それにな、湯治に来たわけじゃねぇんだぞ?」

「あーそういえば何で箱根に来たんだ?」

「日本はおありがてえことに火山大国でな。温泉地まで来さえすりゃ、加薬の原料の硫黄が取り放題のバーゲンセール!ちなみにわざわざ上ったのは上の方ほど硫黄がとれやすいからだ」

「なるほどね。まあ、副産物の温泉が最高だから何でもいいや」

「クククいよいよVS司の究極兵器、黒色火薬の爆誕だ・・・!」

「とんでもないもの作ろうとしているけどね」

「あと先生は司の説得、頼んだぞ」

 

VS司まで、あと1日!

 




いかがでしたでしょうか?
来週中にもう1話投稿できたらいいなぁって思ってます。
誤字などありましたらまたよろしくお願いします。
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