モンハン世界で産業革命だなんてバカげているにも程がある 作:H.K.416
──『ミラお姉さま!?どうしてここに?』
『どうしてって、ただの暇潰しじゃが?』
「おいおいおい、マジかよおいおいおい」
わぁ。ミラルーツだぁ。本物だぁ。
「おいやべぇよアキヅキ・・・アキヅキ?」
「・・・」(←立ったまま気絶してやがるッ・・・!)
「▼ へんじがない ただのしかばねのようだ
ってそうじゃなくてねアキヅキ君?ちょっと起きてくれるかな?おーい?」
「・・・ハッ!?ボクは一体何を・・・ウーン(気絶」
「ダメだこりゃ」
『えっと・・・大丈夫なの?この子達』
「大丈夫じゃないっすね、ハイ」
確信する。ルーツ様がいる間はアキヅキが使い物にならないことを。
ふと周りを見てみたけど、モンスター一同も似たような状況だった。ランポス達はアキヅキと同じく伸びてるし、リオ夫妻もリオ夫妻で警戒心が天元突破してるし。
「とまぁこのように、大変めんどくさいことになってるのでとりあえずミラ様?」
『なんじゃ?』
「まずはご用件だけ先にちゃっちゃと済ませていただけると・・・」
『だからただの暇潰しじゃと──』
「だとしてもこう、なんか具体的に何をして暇を潰すとかあるじゃないですか」
『なるほど。なるほどのぅ・・・すまん、何も考えてなかったわ』
「デスヨネー・・・」
知っているか?皆。本当に暇な時ってな、何をして暇を潰したらいいかすらわかんなくなるものなのだよ。私もその経験があるからわかる。でもその点現代人の現代生活って便利よな、てきとーに
しかしここモンハン世界ではまだ産業革命前なので、そのような半導体バリバリに使う娯楽などあるはずもなく。こうして目の前のミラ様は暇を持て余していると。
「じゃあ仕方ないから雑談で場をつなぐしかないとして、その威圧感だけは何とかしていただけませんかね」
『なんじゃ、お主も一応感じてはいたのか』
「いや私は全く感じていませんが」
『『え?』』
「え?」
え?
『・・・先ほどから余裕綽々といった顔で立っているものだからもしや威圧感を感じないタイプの人間なのかと薄々思っておったが、まさか本当にその通りだとは』
「一応聞きますけど、そーゆーニンゲンってひじょーに珍しい存在だったり?」
『というか今までお主以外に会ったことが無い』
「Wow・・・」
『っと、威圧感を消すんじゃったな。それなら人間に
「えっ、変化できるんすか?」
『えっミラお姉さま?私も初耳なんだけど?』
『うむ。というわけで総員、対ショック対閃光防御じゃ!』コオォォォ
「『えっちょっと待って聞いてな──』」
ピカーン
「・・・意外と衝撃波は無かった?っておぉ」
そよ風程度の衝撃波と強烈な閃光が止むと、徐々にその姿が見えてきた。
白い髪、白いドレス、白い長鍔まん丸帽子の少女。黒い髪飾り(蝶のような竜のような美しく不思議な形)と紅いメッシュ、ドレスは黒い肩紐(おそらくブラのヤツ)と紅いブローチが、帽子には黒いリボンがよく映えてる。
その顔は凛々しく、どこかサディスティックで。しかし同時に幼さも併せ持ち、どことなく無邪気さをも感じさせる。
控えめに言って美少女、制限取っ払って控えずに言うなら女神と、そう形容して然るべき容姿の少女がそこにいた。
「これはなんとも・・・」
『む、どうした?あまり好みの姿ではなかったかの?』
「いや全然そんなことないっす。むしろどストライクすぎてどう表現したものかと」
『どっ・・・!?そ、そうか。なら、いい・・・///』
「えっなに赤面してんのkawaii」
『いっ言うな!あまり、こういうの、慣れておらんのじゃ・・・///』
『・・・かわいい(ボソッ』
『ば、バルファルクぅ・・・お前もか・・・///』
ちなみにこの後も私とバルファルクで二人して誉め倒していたのだが、そしたらミラ様割とガチで恥ずかしかったようで、しばらく口を聞いてくれなかった。具体的には、朝食を挟んで体感一時間くらいは*1。
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「『・・・えー、その節は、大変失礼致しました』」
『・・・もう、しない?』
「『はい、もうしません(kawaii)』」
『・・・わかった、ゆるす』
「『・・・(kawaiすぎるッ!)』」
「ホント何やってたニャ、ご主人・・・」
「がるるぅ・・・」(←レウスの旦那)
「ぐる。・・・がるるあ」(←レイア嬢)
ちょっと周囲の視線が若干痛いが、こればっかりはミラ様が可愛すぎるのが悪い。少なくとも私はそう思う。
「まぁここにずっと居るのもアレなんで、一先ず私ん家にでも移動しましょうや。てことでなんだけど、動けます?バルファルク殿」
『んっ・・・歩くだけなら大丈夫そう。でも、いいの?』
「と言いますと?」
『だって、ミラお姉さまから人間とモンスターは基本敵対してるって聞いたし』
「あー、まぁ基本的にはね。でも別に危害無ければむやみに敵対することはないし、大丈夫でございましょう。私ん家も村の割と外れの方にあるし」
『って言ってるけど・・・アイルーちゃん?』
「まぁ、もう何時もの事みたいなところあるからニャ、気にするだけ無駄というヤツニャ。あとボクはアキヅキっていうのニャ」
「って、そういえば何気に自己紹介してなかったのな我々。まぁそれは歩きながらでもしましょうや」
ということで、帰路に着く我々であったが、若干6名、いや6匹?6頭?着いてこない奴らがおるんだが。
「何ここで解散みたいな雰囲気出してんのさ。君達も来るんだよあくしろよ」
「「「「ぎゃぎゃ!?」」」」(←ランポス一同)
「がっ、がるる・・・るるあ?」(←旦那氏)
「ぐるるぅ・・・」(←レイア嬢)
「別に君達も来ていいんだよ。それともアレか?焼肉の宴は不参加でよろしいと申すか?」
「「がっ、がるる・・・」」(←リオ夫妻)
「・・・ぎゃぎゃ」(←ランポスA)
「ぎゃるる。ぎゃ?」(←ランポスC)
「「ぎゃうぎゃう」」(←ランポスBD)
「決まりだな。あ、そんじゃ帰りがけに肉狩るで運搬は頼むよ、君達」
『・・・ねぇアキヅキちゃん、ホントに大丈夫なの?』
「流石にこの人数、いや頭数は・・・でも割となんとかなりそうな気がしてきたニャ」
『人間も、見ないうちにずいぶん変わったようだのぅ・・・』
「いや、多分ご主人が異常なだけニャ」
「流石に『異常』は傷付くんだけど」
「事実だから仕方ないニャ」
「(´・ω・`)ショボン」
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「ところでファル殿、貴殿は何故にそう女性的な口調なんです?確かバルファルク含むゴア骨格の古龍は無性別だったハズですが」
その話題が出たのは、ちょうど道程の半分を過ぎた辺りであった。
なお『ファル』というのは、件のバルファルクに付けた名である。他個体のバルファルクにも遭遇する可能性もある以上、便宜上という意味でも識別用の個体名は付けておいた方がいいだろうという判断の下である。ネーミングセンス?なにそれおいしいの?
ちなみにミラ様にも『ミライ』という名を付けた。本人?本龍?の希望で付けた名だが、私は専ら従来通りミラ様と呼んでいたり。
『え?っと、それは──』
『ちょっと待て、何故お主がそれを・・・あぁ、そういえば出自を異世界転生と言っておったな』
「そーですね。私の前世には『モンスターハンター』ってタイトルのゲーム──端的に言えば主人公を自分が操作して遊ぶような御伽噺ですかね──がありまして、それとこの世界が非常に酷似していたので」
『なるほどのぅ・・・っと、遮ってすまんかったの、ファル』
『いえ、ミライお姉さま。それで口調の件だけど、正直生まれついた時からとしか・・・あでも、私を襲ったヤツはもっと荒々しい口調だったわ、所謂男性的って感じの』
「はー、なるほどなるほど。とゆーことは、心の性別は体の性別があるか無いかに関わらず生まれつき決まっていると・・・?いやはや興味深い」φ(..)メモメモ
聞いた話のうち、報告する価値のありそうなものはこうして逐一メモをとっている。メモとらないと内容忘れちゃうし、報告書に纏めるときも大変だし。前世から受け継いだ数少ない教訓の一つである。
「しかしそーするとファル殿は一応女の子ということになるわけで・・・」( ・-・)ジー
『・・・え、な、何?』
「いやね、バルファルクも女の子として見ると、案外かわいいんだなって」
『あぁ、そういうこt・・・えっかわっえっ!?///』
「うんホントにかわいい、すごくかわいい、ファル殿かわいいよファル殿」
『えっちょっ待っ!///』
『今度はファルの番か・・・』
「でも実際、ボクから見てもファルさんはかわいいと思うのニャ」
「うんホントにかわいい。特に顔がいい、嘴辺りの猛禽類っぽい曲線がどことなく童顔な印象を与えるし、くりくりお目目の瞳孔は竜や猫と同じ縦長のそれでカッコいいし」
『~~~ッッッ!///』
「あ、あれ、お嫌でございました?」
『・・・う』
「う?」
『う、嬉しいけどさぁ///』ウルウル&ユビツンツン
「「『カハッ(尊死)』」」(ハ&ア&ミ)
「この破壊力はヤバすぎるでおい」
「ご主人は常々変人だとは思ってたけど、こればっかりは賛同する他ないニャ」
『なるほど、ファルやハッランドがあれほど妾をかわいいかわいいと言ってた理由が分かったわ』
『もう止めてぇぇぇ・・・///』