某狸型ロボット...あれ?犬型だっけ?...まぁそんな感じの作品のタイムマシンの通るようなホールを通り抜けて、意識が覚醒する。
視界にボヤけ無し。
身体も問題なく動くな。
僕はぴょんぴょんジャンプしながら身体機能テストを行った。
さてさて今回のチートは...?
・架空兵器モデルの艦娘
・指からビーム(全指対応)
・ミサイル二種
・空中戦可能
・切り札は腕から出る
・弓が剣に変形する。
懐から出てきたメモ用紙にそんな箇条書きの殴り書きが出てきた。
転移する前の情報からするとこの体は夕立改二であり、容姿が変化しているとの事だった。
本来の夕立改二は金髪にピンク色がグラデーションで入っていて赤い瞳の非常に格好良い見た目であった。
視界に映る自分の髪は紺色である。瞳は鏡を見ないとわからないが、制服の色合いも黒から紺色に変わっているあたり、モデルとなった架空兵器は紺色をしているのだろうか。
それにしても指からビームに、剣にも弓にもなる武器があって、カラーリングが紺色...なんかあったような気がする。
確か史上最強の何だったかな。
まぁいい。
身体の大きさは本来の夕立と変化したところはないな。いや、少し胸部装甲が分厚いような...気のせいか。
さてと、ここはどこだ。
目の前には軍事施設の廃墟があり、背後には海がある。
廃墟という事は周りに人が住んでいるわけではなさそうだ。
地形をレーダー分析すると、島である事がわかる。
生体反応は無さそうだが、生命体の残骸であればありそうだ。
よって調査が必要だろうな。
「とりあえず行ってみますか」
まずは工廠。
「硬いな...よいしょっと!」
錆びた扉を蹴り飛ばして無理矢理開ける。
甲高い音とともに蝶番が弾け飛んで砂埃が発生した。
文字通り目を光らせて中を照らす。
中は装備の部品や製造機械が欠けてたりと哀愁を漂わせていた。
使える部品は無さそうだ。
「お?こっちは開いたな」
奥に扉があったので手で開けてみると擦れる音はしたが、すんなり開いた。
そこは仮眠室のようなもので二段ベッドがあった。そして机には写真立てが伏せて置いてあった。
それを手に取り、埃を手で払って写真を見るとそれは明石と夕張のツーショットだった。
二人とも眩しい笑顔で顔の煤や軍手のピースを見れば工廠で撮ったものだと分かる。
こういうのをみると無事でいてほしいと思ってしまうのは不自然だろうか。
肩入れ云々言ったが、僕自身天魔になった歴が浅くてどうしても人間だった頃の感性が働いてしまい、つい情が移りそうになる時がある。
...とりあえず工廠はこのぐらいでいいか。
次はドックだ。
探索はいいけどアイデアが浮かばない...。
あ、ストックはあるので<まだ>問題無いです。