工廠の傍にドックが併設されており、工廠内の通路から木の扉を開く。
開ける前から血のような生臭い匂いがして扉を開ける事を躊躇仕掛けたが、堪えてドックに入る。
ドックはいくつかのレーンに分かれており、有事の際は6つのレーンから一斉に飛び出す事で迅速な出撃が出来るのだろう。
レーンには当たり前だが水が敷かれており進んで行くごとに水深が深くなっている。
出撃ゲートは閉まっているが完全に密閉されているわけでは無いようで、波のような音がしているので小さい穴があるようだ。
まぁ、そうでもしないと水が腐るだろうしな。
「ん、照明のスイッチか」
非常用電源が生きてるとは思えないが一応押してみると、何処かから機械が動き出すような音がし始めて照明に電気が供給された。
そこで改めて場の凄惨さを実感させられた。
ドックには机が置いてあり、そこは普段は休憩スペースとして使われていたのだろう。
しかし机は端に退けられており、赤く染まった包帯で所々覆われた艦娘が何人も転がっていた。
艦娘は人間ではなく兵器の括りであり、死んでも腐らない。よっていつまでも血は変色せず、肉も乾いていてもウジが湧いていたりはしない。
その為か、当時の様子がそのままになっているのだ。
床がおびただしい血で汚れており、変に歩き回れば血に含まれる油分に足を取られて転ぶ羽目になるだろう。
僕は一旦工廠に戻って使えそうな掃除用具を持ってきた。
モップを濡らす。
取り敢えずめぼしいものを見つけた為、そこに向かって道を作るように濡れたモップで床を拭いていく。
目的の場所まで着く頃にはバケツの水は赤く濁っており、モップも真っ赤に染まっていてこれ以上使い物にはならないだろう。
バケツとモップは端に置いて、なんの損傷もない艦娘『大和』は壁に持たれるようにして眠っているように座っていた。
触っても身体は冷たく、脈拍もない。
瞼を指で動かして目玉を見ても瞳孔が開いていてとても生きているとは言えなかった。
「この状態ならまだ使えるな」
使えるというのは悪い意味ではなく、素体としてという意味だ。
僕が融合措置を行えばこの大和は僕に吸収され、いつでも大和の容姿を使えるようになり、自分の身体能力も多少上昇するだろう。
「一応主審に連絡しておくか」
脳内でメールツールを弄って《放置された艦娘の素体である大和を発見。任務の遂行の為に使用する》という旨のものを送信した。
少しすると《了解、好きにやるといい》と快諾の返信が届いたのでそれを確認した僕は大和のおでこに手を当てて融合を実行した。
私、コーラが苦手なんですけどね?
ペプシだったら美味しく飲めることに気づいたんですよ♪
それ以外は苦手です...。
そういえば久しぶりにドクペ飲んだんですけどあれ味変わりましたね。
杏仁豆腐っぽい味から離れたというか、果物が混じっている様なカオスな味わいで面白いです。