日本奪還   作:白ノ宮

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- 第4話 兵の誇り -

融合を無事成功させた僕は試しに大和の姿を象ってみる。

 

目線が高くなり、体に込められる力が増したように思える。

その代わり、夕立の時に出来そうだった高速移動は出来そうになかった。

 

やはり艦種によって使える身体能力が違うのだろうか。

駆逐艦は非力だがスピード、戦艦は鈍足だがパワー。

 

結局は使い手によってどんな弱点だってカバー出来る。

 

僕の場合は戦艦の身体でひたすら速度を出す事を意識して実践を積んでいけば駆逐艦の高速移動も可能とすることができるだろう。

 

「それにしても...ふむ。服装は変わらないが体のサイズに合わせてくれるみたいだな」

 

まぁ、大和の服装はあまりもピッチリしていて露出も多いから遠慮したかったし丁度いいな。

 

ドックの探索終えて工廠に戻る。

仮眠室の方に姿見があったのでそこで瞳を見てみると緑色に光っていた。

 

「まるで深海棲艦の様だ。勘違いされたらたまったもんじゃないな、面倒ごとになる」

 

ただでさえ正規の艦娘とは色が違うという明らかにおかしな点を持っているのにそれに加えて目が光るとなっては深海棲艦勢力からのスパイを疑われる可能性がある。

 

なるべく海軍関係者の前では目を光らせるライトは使わない様にしようと心に誓った。

 

次、食堂及び寮。

 

木製の両開きの扉に手をかける。

 

「ん...鍵?放棄されているのになぜ施錠されているのか」

 

開かなければなんでも壊していく破壊神スタイルは楽だが非常に心苦しいのでこういった事はなるべく避けたいのだが、致し方なく今回も扉を片側だけ蹴り飛ばす。

 

照らしてると空中に埃が舞いまくっているのでこれは後回しにするべきだろう。先に寮の方へ向かう。

 

「うん、普通は開くよね」

 

寮の方は扉を犠牲にせず済んだ。

 

この建物は砲弾が数発着弾しているため、風通しがいいのか埃は待っていなかったのだが色々と野ざらしになっていたせいか所々風化していて耐久性に不安がある。

 

木の床は歩くたびにミシミシと軋む音を慣らしており、花瓶が置いてあった机に手を置いてみたら途端に崩れ、ガラスが割れる音が辺りに響いた。

 

「木製だからって脆すぎでは...?」

 

いくら風化しているとはいえここまで耐久性がないなんて思いもしなかったのだが、水が黒くなっていたのが気になった。

 

茶色くなっている水なら理解ができるが、炭が入った様な黒い水になるという事象は起きないはずだ。

 

「気味が悪いな...」

 

一番近くの部屋に入った。

ベッドと床に白骨化した死体が転がっていることから人が利用していた寮ということがわかった。血が飛び散った痕跡はみられないし、体の部位が飛び散っているわけでもない。部屋の状態も埃があるだけで損傷がない。

 

薬による自決だろうか。

尊厳を守るために、敵に蹂躙される前に自らの命を...というのは褒められたものなのかは僕にはわからない。というよりどうでもいい。

 

次、壁に穴が空いた部屋。特になし。

 

次、壁に穴が空いた部屋。形を留めた砲弾を発見。一応成分採取を行い分析に回す。神界ネットワークを用いてポリ袋を神々の元へ送る。

 

他の部屋は特になにもなかった。艦娘用の寮も同じく。

 

食堂の方へ戻ろうとした時に建物が、いや、基地全体が衝撃に襲われた。

 

何かが近くの建物の壁でもぶち抜いたのだろうか。

夕立の姿に戻してから艤装を展開しながら音の発生源へと向かった。

 

ただの倒壊なら良いのだが...。




島風の衣装は扇情的だけど、大和の衣装も負けてない。

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