デート・ア・ライブ~破戒~   作:Kyontyu

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オリジナル要素がだんだんと増えてきたので、原作とは違う動きをし始めます。
それでは、どうぞ。


第18話

「承、ザ・ムーヴ」

 

「聞こえなかったのか? 五河士道。学校に来い」

 目の前の銀髪の少女はこちらを見下しながら手を出す。

「いや、俺は……」

「来ないなら連れて行く」

 銀髪の少女は士道の腕を掴んだ。かなり痛い。

「あっ、ちょ……」

 そのまま体が強引に立たされ、レッカーされる廃車のごとく道路に出た。

「待ってくれよ。何で俺の家が!?」引っ張られながら訊ねる。

「なんでって……お前、頭悪いのか?」

「へ?」

 見上げると、少女の髪に陽光が反射して、眩しかった。

 

 太平洋上空に不可視の艦、〈ミズガルズ〉が浮いていた。たまに屈折パネルがキラキラと反射する。

「『社長』も、人使いが荒いわねぇ」

 いつも通りの黒い革ジャンを着たリーダーは額に手を当てる。

「ええ、そうですよ。沖縄まで行って爆破工作なんて……一体何を考えてるのやら。ま、そのおかげで艤装も完了しましたがね」

 イーガンは溜息をついた。

 「どうやら」天話が言った。

「『社長』は夜十神十香に興味を示したらしい。それに私兵部隊も動き出している。荒れそうだぞ、今回は」

 天話は一枚の写真をリーダーに手渡した。銀髪の少女の集団が写っていた。物陰から撮ったようで、明らかに隠し撮りをしたようなアングルだ。

「分かってる。だからこそ今回であの妄想集団と決着をつける」

「〈ラタトスク〉のことか」

「恐らく奴らは空中艦を保有している。そうでなければあんな迅速に対応出来る筈はない。その母艦さえ潰せれば人間同士の戦いは、終わりを告げる。それにDEM社の大型艦も、任務を言い渡されている。次の目的地は、『或美島』よ」

「了解。針路反転、目標『或美島』」

 蒼が命令を出す。グォォンという音と共に艦が動き始めた。

 

 ガララと、少女が戸を開いた。しかし、勢いが強すぎて戸の窓ガラスが割れた。

「五河士道、連行した」士道を前に放った。

 士道はよろめいて、クラスの全員に向かって愛想笑いをした。

「ど、どうも」

 クラスのみんなは驚いて目を丸くしていた。

「あ、あの~水無月さん? 何も壊してませんよね?」

 タマちゃんが額に汗を浮かべながら、士道を連れて来た少女――水無月 潤に言った。

「いや、ドアを一つ。壊してしまった」

 それを聞いたタマちゃんはトホホ、と肩を落した。

「でも、なんで俺をここに?」

「今は大事な話し合いが行われている。修学旅行についてだ。それに、テストもやってないだろう?」

「ああ~」士道は納得したように頷く。

「では、帰らせていただく」士道は教室の出口に向かって走る。

「帰らせはしないぞ」

 潤が士道の襟を掴む。

「いやだ! 離してくれ!」

「断る」

「離せ!」

「断る」

「はーなーせーよー!」

「断る」

 これにはさすがに士道も折れるしかなかった。

 

『どうですかな?『ペルソナ』の調子は?』

「フッ、良好だよ。おかげで主の願いも叶いそうだ」

 ウェストコットはホログラム画面越しにシロと話していた。明りを落し、窓もシャッターで閉めた社長室はホログラムが放つ光のみで照らされ薄暗い。

「もう既に一人をイツカシドウと接触させている」

『ほーう。それは楽しみだ。ま、『精霊細胞』が暴走しないことを祈るだけだすね』

「『精霊細胞』、か。一体どうやってそんな物を?」

『いやー。結構時間がかかりました。何せ十体分のサンプルを集めるのは本当に骨が折れましたよ。あなたが協力してくれたおかげです』

「なぁ、一つ、教えてくれないか? なぜ分かったんだ、精霊と人は、元は同じようなものであったということが」

『いいでしょう。せっかくのビジネスパートナーですからね……時間は遡って神話の時代……

 

 アダムとエヴァがエデンの園にいた時代、『知恵の実』が生る木と『生命の実』が生る木がありました。生命の木には、十一個の実、知恵の実は一つしかなく、それは神によって食べることを禁じられていました。神は、人類が高度な知能を持つ事を怖れたからです。しかし、アダムとエヴァはその二つの実を半分に割って、食べてしまいました。

 その後、怒った神は二人をエデンから追放しました。そして生命の実は、混沌の深淵へと、送りこまれました。

 まぁその生命の実が精霊と成るのですが、何故かは分かりません。しかし、人類は幸い半分だった為、そこまで強い力が現れることはありませんでしたが、稀に超能力者として出てくる場合があります。

 これが、人類の歴史です』

「要するに、精霊と私たちは同じ部分を持っていると」

『ええ、それが、脳です。すなわち、知恵の実です。生命の実は霊結晶(セフィラ)として現れましたが。対極のような関係をもっていますので、もしかしたら、と思ったのです』

「ふむ……そしてそれが成功した、と」

『そう! 正に大発見ですよ!』

「それでは、私は会議があるので、ここらで失礼させてもらうよ」

 ウェストコットはホログラムを閉じた。




ああ~短いな~。
あと、神話はほとんどが創作です。神話を元にした部分ももちろんありますが。
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