遊戯王   連鎖する想い   作:kue

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感想でご指摘がありましたがチェイン・カオスの効果で連鎖モンスターを墓地へ送るのはコストではなく効果です。



第二十二デュエル

ドローしたカードをチラッと傾けて見るとそのカードの枠は緑色で絵柄の部分には中央に渦を巻いたような絵が描かれているカード。

融合! さすがは俺のデッキだ! 来てくれたぜ!

「俺は手札から魔法カード・融合を発動! 手札のベビーマジシャン2体を融合!」

『行くよー!』

『あいさー!』

手札の2体のベビーマジシャンが空中へ飛び上がると輝きを発しながら渦の中へと飛び込んでいき、

2つの存在が1つの存在へと融合し、進化する。

「融合召喚! いでよ、アダルトマジシャン!」

『フフフフ。可愛い子ね』

「っっ! まさか、墓地のカードを」

さすがはレベルが低いモンスターを使うデッキの使い主だな! アダルトマジシャンの効果も知ってる!

「その通りだ! アダルトマジシャンの効果発動! 1ターンに1度、墓地のカードを除外できる!

俺はあんたのレベル12のモンスターを除外する!」

アダルトマジシャンの杖に埋め込められている宝石が輝きを発した瞬間、相手の墓地ゾーンが輝きだし、

そこからカードが1枚射出されて彼女のポケットに収まった。

「除外されたことによって墓地のモンスターのレベルの合計は19! よってサクリファイスの攻撃力は9500までダウンする!」

「くっ! でもまだサクリファイスの攻撃力は圧倒的よ!」

「それはどうかな? 俺はフィールドのビーストハイパーとシルバーマジシャンの2体を墓地へ送る」

するとようやく出られることがうれしいのか手札のチェイン・カオスのカードから膨大な量の闇が噴き出し、

早く出せとせかすように俺の周りをまわり始めた。

そう焦るなって。今、出してやるからさ!

「闇が世界を絶望で包みこむとき、闇を従える龍が降臨する! すべてを絶望の闇に染め上げろ!

降臨せよ! 連鎖邪龍・チェイン・カオス・ドラゴン!」

フィールド上の二体の連鎖モンスターが闇に包みこまれたかと思えばその二つが一つに合体し、

一つの大きな闇の塊に変化するとその塊が形を変えていき、塊だったものが、

その身を漆黒の鎖で縛りあげている漆黒の連鎖龍へと変化した。

フィールドへと降り立った瞬間、チェイン・カオスが咆哮をあげた。

「っっ! この龍は」

「チェイン・カオスのモンスター効果! モンスター1体をチェーン1とし、

チェーン数が10になるようにデッキから連鎖モンスターを墓地へ送ることができる。

現在のチェーン数は4。よって俺は6体の連鎖モンスターを墓地へ送る。

さらに墓地へ送られた連鎖・シルバーベビーの効果発動により、2体のベビーを墓地より特殊召喚!」

墓地からシルバーベビーのカードが2枚、射出され、それを受取ってディスクにセットすると、

フィールド上に2体のベビーが出現した。

「そして2体のベビーを墓地へ送る!」

直後、2体のベビーが光輝く球体へ変化するとまっすぐ上空へと駆け上がっていき、

2つの輝く球体が1つになった。

「光が世界を希望で包みこむとき、光を従える龍が光臨する! 全てを希望の光で包みこめ!

光臨せよ! 連鎖光龍・チェイン・ホーリー・ドラゴン!」

「っっ! 2体目の龍! でも、サクリファイスの攻撃力はそれを上回っている!」

「ここからが本番だ! チェイン・ホーリーのモンスター効果! 墓地の連鎖モンスターを5枚まで除外することで1体につき500ポイント相手モンスターの攻撃力を下げ、同時にバトルフェイズの間のみ、

自らの攻撃力をアップさせる!」

『サクリATK9500→8000』

「さらにチェイン・カオスの攻撃力は除外されている連鎖モンスターの数×500ポイントアップする!

俺が除外したのは5枚! よって攻撃力は4500だ!」

『カオスATK3000→4500』

「バトルフェイズに移行!」

「サクリファイスの攻撃力が上なのに!?」

「これが最後の魔法だ! 罠発動! 連鎖連撃! 自分のモンスターの数が3体の場合、

その中からモンスター1体を選択し、2体のバトルを放棄することで2体の攻撃力を残りの一体に加える!」

「こ、これが…………これがデュエルのドキドキ!」

「デュエルはどんな状況でもドキドキするのさ! チェイン・ホーリを選択し、2体の攻撃力を加える!」

『頑張ってね』

アダルトマジシャンの杖から赤色のオーラが、チェイン・カオスの全身から漆黒のオーラが放たれるとチェイン・ホーリーの光輝いている全身に吸収されていき、2体の攻撃力分の数値アップした。

そしてチェイン・ホーリーが空高く咆哮を上げた瞬間、囲んでいた魂が一気に吹き飛ばされた。

『チェイン・ホーリーATK2500→4000→9500』

「バトル! 連鎖光龍・チェイン・ホーリー・ドラゴンでサクリファイスを攻撃!

今こそ、その希望の光でモンスターたちの怨念を鎮めよ! ホーリーバースト!」

「きゃぁぁぁ!」

チェイン・ホーリーが大きく口を開けて光を凝縮させた瞬間、極太のレーザーのようにその輝きを放ち、

サクリファイスに直撃した瞬間、サクリファイスの全身からいくつもの魂が抜け出ていき、

光に充てられてか次々と消滅していく。

そしてすべての魂が鎮められた直後、サクリファイスも消滅し、相手のライフを削り切った。

「っしゃ! 俺の勝ちだ!」

俺の勝ちが決定し、デュエルディスクが待機状態に戻ると同時に、

ソリッドビジョンで表現されていたモンスターたちも消え去った。

「はぁ……やっぱり、無理だったのかな。低レベルのモンスターが勝つのは」

「そんなことねえよ! 攻撃力15500たたき出したんだ! ほかの奴らにだって勝てるさ!」

「はぇ? ここどこ?」

後ろからそんな声が聞こえ、振り返ってみると気絶していた古谷と森さんがむくっと起き上がり、

頭を摩りながら周囲を見渡し、立ち上がった。

「そっか……ありがと。あんなにデュエルでドキドキしたのは久しぶりだった」

「にしてもよく、あんな小細工できたよな」

「小細工?」

俺がそう言うと明石は不思議そうな表情を浮かべて首をひねった。

「壁一面にワイトのカードを張り付けたり、カタツムリにデビルツムリのカードを持たしたり」

「そうそう。あと千眼の邪教神のカードを床一面に貼り付けたり」

「まったく、あんな気味の悪いものをよくやったもんだ」

「何のこと?」

「「「は?」」」

明石の言葉に俺たち三人の発言が被った。

「え? だってあなたがここに来る人を驚かすために」

「私はただ単にカードを捨てるのが許せなかったからここに来る人をさっきの格好で驚かせてるだけよ。

逃げればそれでいいし、あわよくばデュエルに勝って成績アップって感じなんだけど」

どうやら俺たちはリアルなものを見てしまったらしい。




オリカ紹介です。



連鎖連撃・罠カード。
自分フィールド上にモンスターが3体のみ存在するとき、
その中から1体を選択し、残り2体のバトルを放棄することで、
2体の攻撃力を選択した1体に加える。
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