遊戯王   連鎖する想い   作:kue

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第二十七デュエル

「……よしっ!」

デッキからドローしたカード……それはベビーマジシャン。

そのカードと手札のカードと見比べた瞬間、俺の頭の中でビビビッ! と電流が走った。

さて、いつものパターンで一気に攻め落としますか!

「ベビーマジシャンを召喚!」

『あいあいさ~!』

「そしてベビーマジシャンの効果発動! デッキからグレイブ・フォースを墓地へ送り、

グレイブ・フォースの効果でデッキから連鎖邪龍-チェイン・カオス・ドラゴンを特殊召喚!」

『ATK 3000』

デッキからチェイン・カオスのカードを取り出し、ディスクにセットすると俺の目の前に円形に闇が走ったかと思うとそこから体中にギュウギュウに鎖を巻きつけたチェイン・カオスがゆっくりと浮上し、

体が全部抜けた瞬間、大きな咆哮を上げた。

グレイブ・フォースの効果でダメージを受けるからこのターンで決着をつける!

「チェイン・カオスの効果発動! デッキから連鎖モンスター1体を1チェーンとし、

現在のチェーン数が10になるようにチェーン数を上昇させる! 現在のチェーン数は5!

よって、俺はデッキから5体の連鎖モンスターを墓地へ送る! さらに墓地へ送られた2体のシルバーベビーの効果により、墓地よりこの2体を特殊召喚!」

墓地から2枚のカードが射出され、それらをディスクにセットすると光の中から赤い服とおしゃぶりを咥えた赤ん坊のモンスターが2体、出現した。

「2体のシルバーベビーを墓地へ送る!」

2体のベビーのカードをディスクから取り外して墓地へ送り、エキストラデッキのスペースを開き、

1枚のカードを取り出すとカードから光があふれ始めた。

「光が世界を希望で包みこむとき、光を従える龍が光臨する! 全てを希望の光で包みこめ!

光臨せよ! 連鎖光龍―チェイン・ホーリー・ドラゴン!」

『ATK 2500』

莫大な輝きの中から鎖をその身に着けた光り輝く龍が出現し、天に向かって大きく咆哮を上げると、

チェイン・カオスもそれに反応してか同じように咆哮を上げた。

「1ターンでエース2体を……これが噂に聞く貴方の必勝パターン……画像で見るのと目の前で実際に見てみるのとでは迫力が断然違います」

「行きますよ、先生! チェイン・ホーリーのモンスター効果! 墓地に存在する連鎖モンスターを5体まで除外でき、除外した枚数×300ポイント、バトルフェイズの間のみ相手の攻撃力を減少させ、

己の攻撃力を上昇させる! さらにチェイン・カオスは除外されている連鎖モンスターの数×300上がる!

除外するのは5体のモンスター! もともと除外されているモンスターを含めて、

チェイン・カオスの攻撃力は1800ポイントアップ!」

チェイン・カオスに漆黒に輝く球体が6個吸収されるとチェイン・カオスの体から闇が溢れ出し、

さらにチェイン・ホーリーの輝きも増した。

「バトルだ!」

『ソーサラーATK 2300→800』

『時花ATK 2900→1400』

『チェイン・ホーリーATK 2500→4000』

『チェイン・カオスATK 3000→4800』

「チェイン・カオスでカオス・ソーサラーを攻撃!」

チェイン・カオスが大きく口を開くとギュウギュウに縛っていた漆黒の鎖が放たれて地面に突き刺さり、

チェイン・カオスを固定すると口に闇が次々に集まっていき、それらが1つの球体へと凝縮されていく。

「行けぇぇぇぇぇぇ! カオス・バースト!」

直後、チェイン・カオスの口から漆黒のレーザーが放たれた。

この攻撃が決まれば俺の勝ちだ!

「罠発動! 迎撃準備! カオス・ソーサラーを裏側守備に変更!」

「なっ!」

カオス・ソーサラーが跪いて腕を十字に組んだと同時にカードが裏側にひっくり返ってその直後にチェイン・カオスの攻撃が直撃し、モンスターが破壊された。

「くそっ! チェイン・ホーリーで時花の魔女ーフルール・ド・ソルシエールを攻撃!」

チェイン・ホーリーの光り輝く極太の破壊光線がフルール・ド・ソルシエールに直撃し、

爆散すると先生のライフを残り100にまで削った。

手札を慌ててみてみるが相手のライフにダメージを与えるカードはなかった。

「っっっっっくそぉぉ! ターンエンドと同時にグレイブ・フォースの効果でダメージを受ける!」

『LP 0vs100』

俺のライフが0になると同時にソリッドビジョンで表示されていたモンスターの姿が消え去り、

デュエルディスクが待機状態へと自動で戻った。

「ふふふ、惜しかったですね」

「先生が俺のディフェンダーを召喚していなかったら勝っていたんですけどね」

嫌味っぽくそう言いながら先生からシルバー・ディフェンダーのカードを受け取ると先生はニコニコと笑みを浮かべながら俺の嫌味を華麗にスルーした。

「先生凄い!」

「先生! あたしも魔法使い族デッキ作りたいんですけど教えてください!」

「あ、ちょっとみなさん!」

直後、周りで見ていた女子生徒たちが真坂先生に抱き付くと先生は恥ずかしそうに表情を少し赤くした。

当の俺は女子たちに押し出されていき、外に弾かれてしまった。

「惜しかったね、優斗君」

「ほんとだよ、たっく……あぁぁもう! くやしぃぃぃぃ!」

「でも元プロ相手にここまでの善戦……やっぱり、貴方の傍にいるとネタに尽きないわ!」

そう言いながら山本さんはさっきのデュエルの写真をカメラのディスプレイに表示させてみていた。

でも、まあ…………意味のあるデュエルだったかな。

女子たちに囲まれている真坂先生の顔を見ながら俺はそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様。順調に闇のカードは回っていますわね」

「あぁ……だが今度からはもう少し穏便に済ますか」

「……高槻優斗ですか」

「あぁ。奴は絶望の光と希望の闇の2つを持つ者……俺たちの計画を潰されるわけにはいかないんだよ」

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