ナノカレコード~顔無し手品師のうわさ~   作:唐揚ちきん

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外伝 群青色の悲憤

 この街の全ての人間が憎かった。

 生まれた場所を理由に、他人を見下し蔑む人たち。

 少しでも枠組みから外れれば、裏切者の烙印を押す人たち。

 親し気な顔で擦り寄って来て、都合が悪くなれば手のひらを返す人たち。

 嫌い。

 ……嫌い。

 …………嫌い。

 ………………皆、大嫌い。

 魔法少女として他人のために生きていれば、何かが変わるかと期待した時期もあった。

 でも、駄目だった。

 私には一人でそれを()すだけの力はなく、あるのは自分以外の魔法少女の魔力を調整する能力だけ。

 それでも、魔法少女たちのために自分にできることをしてきた。

 これが私の役目と戦う少女たちの心を見つめてきた。

 けれど、あったのは絶望。

 可愛らしい魔法少女の中身は、目を背けたくなるような醜悪なもので(あふ)れていた。

 華々しい外見の陰に隠れた薄汚い本性を何度も見せられた。

 手の施しようのない他人の闇の一部を背負わされて、苦痛を味合わされる。

 絶望の味を覚える度に、私の味覚は少しずつ死んでいった。

 グリーフシードという対価を得るために、心を殺し、味覚を壊し、じわじわと(むしば)まれていく。

 皆、皆、大嫌い。

 絶望から目を逸らし自分の強さに溺れる魔法少女たちも、強者に縋り思考を放棄する魔法少女たちも、弱者を利用して操ろうとする魔法少女たちも、皆嫌い。

 好きにすればいい。

 私はもう見ない。私はもう感じない。

 勝手にぶつかり合って、勝手に傷付け合えばいい。

 醜い世界で、醜い人たちが争っている。それだけの話だ。

 私には関係ない。

 だって、私はどこにも属さない中立なのだから。

 ずっとそうやって生きてきた。

 ずっと……そうやって………。

 そうやって…………………………………………………………。

 これからも私は、そういう風に生きていかなきゃいけないの……?

 もう疲れた。

 他人に触れるのも、理解するのも、うんざりだった。

 大嫌い。

 そんな生き方しかできない自分が一番、一番、大嫌い。

 

「あなたもそうでしょう? 顔無し手品師さん」

 

 中沢君たちを追い払うように帰した神浜ミレナ座の中、ソファに寝転び、彼らから取り上げた黒い宝石を眺める。

 黒という全てを塗り潰す色でありなら、何物も覆い隠さない半透明のそれは矛盾した存在。

 それは彼の魔法にも表れている。

 魔法を消す魔法。

 魔法でありながら魔法を消し去るその性質は、他者も自身も同様に嫌う私のよう。

 

「あなたなら、私の絶望(キモチ)を理解してくれると思ったのに……」

 

 示し合わせたように、私はいつも彼には会えない。

 こんなにも彼を理解しているのは私だけだというのに、言葉を交わす機会は巡って来ない。

 だけど、愛おしさで目が自然と細まる。

 今、彼が私の手の中に居る。

 魔力を込めて彼の魂を覗き込んだ。

 前に一度見た時はノイズがかった映像だったけれど、今度ははっきりと見ることができた。

 この世界によく似た別の世界を生きた、一人の少年の過去。

 幼少期の彼は初めて、他人の悪意を知った記憶。

 

 唯一の心を許せる友達だった子猫を面白半分で殺され、下駄箱に詰め込まれていた光景。

 虐めにあっても漠然としか感じていなかった人間の悪意を心から理解した彼は、その時、間違いなく世界に絶望した。

 捨て猫を隠れて飼っていたことを、信頼して一人のクラスメイトに話したせいで、取り返しの付かない喪失を味合わされた。

 裏切り、絶望、憎悪、喪失。

 幼い身でそれを知った彼は、人間に失望した。世界が優しくないことを知った。

 けれど、やがて彼はもう一度立ち上がる。

 世界が優しくないのであれば、優しい世界を演出すればいい。

 笑顔の仕方さえ何度も練習し、人の心を動かす理屈を学び、彼は抗った。

 でも、その内に彼は気付く。

 自分が口先と行動で他者を動かす自分は、優しい世界に入れないことを。

 それでも彼は与え続けた。

 醜い世界が少しでもマシになればそれでいいと願いながら、他人の心を誘導し続けていた。

 そして、彼は魔法と奇跡の世界に触れてしまった。

 魔法を嫌い、奇跡を軽蔑しながらも、それでも彼は自分の持てる手段を使い、魔法少女を助けていった。

 不本意ながらも魔法少女たちと出会った彼は、彼女たちと信頼や友情を深め合い、初めて“恋”を知った。

 しかし、彼はまたも裏切られる。

 自分を慕う魔法少女の嫉妬によって、彼は一度死に(ひん)してしまう。

 辛うじて命を繋いだ結果、彼が得たのは心から嫌う“魔法”と短い時間だけだった。

 愛する人と限りある短い時間を過ごそうと決めた彼だったが、それらを全て手放し、最悪の魔女と戦う魔法少女たちの元へと救援に向かう。

 命を捨てた彼は最悪の魔女を倒し、その短い一生を終えた。

 最期に浮かべた笑顔は、最愛の人ではなく、彼を傷付け、死の原因を作った魔法少女への許しだった。

 心優しい彼はその命が終わる一瞬まで他人のために、身を削って、心を他人に与えていた。

 

 今もそう。

 心底、魔法を嫌っていた彼は、魔法にされ、今尚(いまなお)他者の都合で身体を削り取られる苦痛の中に居る。

 ──許せない。

 彼に(たか)る身勝手な魔法少女たちも、彼の力を利用して魔法を使うあの少年も。

 皆、皆、許せない。

 彼と出会うため、あの少年を(そば)に置いたけれど、それでも顔を見る度に込み上げてくる怒りが我慢できなくなりそうだった。

 被り物と着ぐるみで姿を隠させ、妙な語尾で喋らせて、別人だと認識することでようやく耐えてきた。

 でも、これでやっとあの傲慢で醜悪な彼らから、救い出せた。

 もう大丈夫。

 あなたの理解者は私だけ。

 私の理解者はあなただけ。

 初めて見つけた、心を閉ざす必要のない魂。

 触れるのが怖くない、優しい世界。

 魔力調整の精度を更に上げて、もっともっと彼の心に踏み入れていく。

 忘れさせてほしい。醜い世界と嫌いな人たちの顔を。

 いっそ、私の何もかもを彼の魂の中へと潜り込ませたい。

 私は……。

 ………………。

 ……………………。

 …………………………。

 

 ***

 

 

 気が付けば、大きな部屋の中に居た。

 白い床と天井。四方を囲む黒い壁。不自然なまでにモノトーンの世界はすぐに、ここが現実ではないと私に告げる。

 中央に黒く背も縦の長いダイニングチェアが二つ置いてあるのが見えた。

 向かい合うように置かれた二つの内、片方には既に誰かが座っている。

 黒いテールコートに、白い手袋。頭には黒のシルクハットを被り、足の前にあるステッキに両手を重ねて乗せていた。

 

「あなたは……!」

 

 調整でしか見たことのない、恋焦がれた彼の姿がそこにはあった。

 会いたかった。

 ずっと、会って話がしてみたかった。

 念願の対峙に心が震えた。

 

「あのっ……私は……!」

 

「どうぞ。掛けて」

 

 彼の前にある黒いダイニングチェアに座るよう(うなが)され、出鼻を(くじ)かれる。

 童女の心が躍る自分を(なだ)め、彼に対面する椅子に腰を掛けた。

 

「ずっと会ってみたかった。あなたのことを沢山見てたの。あなたの怒りも、苦しみも、絶望も全部、私は共感できる。私はあなたで、あなたが私なの」

 

「その前に」

 

「え?」

 

「その前に名前を名乗ってよ。誰なの、君?」

 

 シルクハットの(つば)で隠れされた彼の目元には私がどう見えているか、(うかが)い知れない。

 繋がっているはずなのに彼の抱く感情は流れては来なかった。

 だけど、平坦な口調からは私のような興奮は感じない。

 

「ごめんなさい。自己紹介がまだだったわ。私はみたま。八雲みたま」

 

「初めまして、八雲さん。僕はヌルオ」

 

「いいのよ。偽名じゃなくても。私はもう知っているから。それとも覚えていないの? あなたの本当の名前は政……」

 

「その名前を呼んでいいのは、──君じゃない」

 

 決して。大きな声ではなかった。

 けれど、明確に隔意の(こも)った声音に驚き、閉口してしまう。

 一瞬の静寂の後、彼の方から語り出した。

 

「まず最初に言っておくね? 僕は君ではないし、君も僕じゃない。僕はヌルオで、君は八雲みたまだ。それを理解してくれる? 話はそれからだ」

 

「……ええ、分かったわ。そうね、少し距離の詰め方を誤ったわね。ごめんなさい」

 

「分かってくれればいいんだ。それじゃ、少し話をしようか。まず、君の話を聞かせてくれる?」

 

 ヌルオさんの許可を受け、私は水を得た魚のように喋り始める。

 幼い頃からの話。それから大東区という被差別地域の出身のせいで悪意の標的になり、親友だと思っていた子に裏切られ、理不尽な扱いを受けて、努力して入った水名区の学園から追い出されたこと。

 元の地区に戻った後も、別の区に進学しようとしたことを理由にクラスメイトから爪弾(つまはじ)きにされ、虐めの矛先を向けられたこと。

 どれだけ醜悪な世界を見てきたか、どれだけ理不尽な理由で追い立てられてきたかを伝えた。

 思い返したくもない過去だが、彼なら分かってくれるはず。

 私と彼が同じだと理解してくれるはずだ。

 

「だから、私は願ったの。魔法少女になる契約の時、『神浜を滅ぼす存在になりたい』と」

 

 誰にも見せて来なかった胸の内を(さら)け出し、ヌルオさんに告げた。

 理解と共感を期待して、彼の返答を待つ。

 けれど、返って来たのは淡白な反応だった。

 

「よくもまあ、他人への悪意をそこまで抱えたものだね」

 

「……え? だって、あなただって、他人が嫌いなのでしょう? 心の底ではその醜さに呆れているのでしょう?」

 

「嫌いではあるよ。軽蔑もしている。でも、滅んでほしいと思ったことはないよ」

 

「嘘! それは嘘よ! あなたも人を憎んでいる! 苦しんで、傷付いて、死んでほしいと願ったはずよ!」

 

 ヌルオさんは嘘を吐いている。

 あんな仕打ちを受けておいて、人を憎んでいない訳がない。

 彼が世界を愛せなくなったのは、他ならない人の悪意のせいなのだから。

 しかし、彼は不思議そうに小首を傾げた。

 

「どうして、嫌っていたらそこまで憎まないといけないの?」

 

「どうしてって……そんなこと決まってるでしょう!? そこに居ることが許せないから。その存在が心を掻き乱して(さいな)むからよ」

 

「そう。僕は嫌だけどね。そこまで嫌いな相手のことで頭の中を埋め尽くすのは」

 

 あっさりと他人事のように言い放つ。

 私は抑えられなくなった感情の波を言葉にして吐き出した。

 

「殺したいと思ったはずよ。私は確かにあなたがそう思うほど、憎しみをぶつけた記憶を見た。あなたの魂にその感情があったわ」

 

「憎悪ならあったさ。それでも怒りで我を忘れたこともあった。それでも向けた相手に死んでほしいとは思わない」

 

「何故……!?」

 

 この期に及んで綺麗ごとなど無意味だ。

 感情は流れて来なくても、嘘を吐いているかどうかくらいの判断はできる。

 自分を偽り、理路整然と正しさを説くのなら許せない。

 本心を暴いて、彼自身に突き付けてやる。

 そう考えていたからこそ、彼の次の台詞に言葉を失った。

 

「そいつらと同じ次元にまで堕ちたくないからだよ」

 

「…………」

 

「例え、僕への行いを悔いたとしても、立派な大人になって大勢の人間を助け、歴史に名を遺す偉人になったとしても、僕だけはそいつらを軽蔑する。そいつらを許すつもりは決してない」

 

「それなら!」

 

「それでも。死んでほしいとは思わない。無残に苦しみ抜いて殺されていいとは毛ほども感じない。だって、それは……そいつらと同じ目線で生きるものに成り下がるってことだから」

 

 彼の言葉に嘘偽りは感じなかった。

 文字通り、心からの台詞。

 本当にそう思っている。本当にそう感じている。

 ヌルオさんは私とは違うのだと、嫌でも理解させられた。

 きっと彼は自分を害した者たちさえ助けるのだろう。

 軽蔑し、心から嫌う相手でも救う。

 彼らと同じレベルに成り下がらないというただ一点の意地だけのために。

 

「あなたは……私じゃないわ」

 

「だから、最初にそう言っただろう。忘れちゃったの?」

 

 茶化すように言われ、力が抜け落ちる。

 あれだけ高揚していた心は(なぎ)のように静かだった。

 

「だったら、私はどうすればいいの? 唯一の理解者を見つけたと思った私は、また醜い世界に一人きりになってしまった……」

 

「何言ってるの? 人は誰しも一人だよ。心から頼れる友達が居ようと、心から愛する恋人が居ようとそれは変わらない。君は君で、僕は僕。君の苛む敵も街なんて大層な概念じゃなく、ただの個人の群れ。徒党を組んだところで彼らも一人だ」

 

「私も、彼らも一人……?」

 

 問い返すと、彼は大きく頷いた。

 

「そうだよ。大きな概念で(くく)ろうとするから、自分か世界かの二極になる。別にね、嫌いなら嫌いでいいんだ。ただ、無駄に敵を大きく見る必要はない。境界線を見つけるんだ」

 

「境界線? 集団を境界線で分けて、個人を見定めろってこと?」

 

「なんだ、中沢君よりもよっぽど賢いじゃないか。てっきり、頭の出来が悪いのかと思ってたよ。でも、集団だけじゃない。君の中の感情も一纏(ひとまと)めにせず、細かく分けてあげて。嫌いな部分が多くても、好きな部分が一つもない訳じゃないだろう?」

 

 ヌルオさんの言葉は私の中にすんなりと入ってくる。

 訳知り顔で偉そうなことを言われても怒りが湧かないのは、彼自身が私のことを考えて助言をしてくれていることを感じるからだ。

 あのやちよさんが言葉を尽くして、取り上げないでと下手に出たのも頷ける。

 これは魔法少女にとっては麻薬ね。

 中毒性がある。抜け出せなくなりそうだわ。

 

「それとね。一つだけ、君にお礼を言っておくよ」

 

「最初の調整のこと……?」

 

 無償で行った調整のことかと思ったけれど、彼は首を振って否定する。

 

「いや、それよりももっと大事なこと。中沢君に酷い言葉を投げずにいてくれただろう? ……ありがとう」

 

 手の置き場にしていたステッキを消して、ヌルオさんは深々と頭を下げた。

 

「彼に対して思うところがあったのに、君は言葉を選んでくれた。やろうと思えば、言葉のナイフで彼をズタズタにして溜飲(りゅういん)を下げることだってできた。でも、君はそれをしなかった」

 

「……それは。そちらの方があなたを差し出しやすくなると思っただけよ」

 

「僕と深く接触しているこの状態では、嘘を吐いているかどうかぐらいは分かるよ」

 

「…………ぅ」

 

 この状況を逆手に取られて、居心地が悪くなって視線を逸らした。

 けれど、彼の視線が真っ直ぐに私を照らしているのは分かる。

 

「君は自分が受けた仕打ちを、無意識の内に彼にすることを避けたんだ。おや? もう見つかったね。君の美点の一つが」

 

「わ、わざと言ってるの?」

 

 羞恥に耐えられなくなり、ヌルオさんに抗議するように尋ねた。

 彼は口元に拳で隠し、くつくつと小さく笑ってみせる。

 

「八雲さん。君が思ってるほど、君は邪悪でも醜悪でもないよ。見たくないものもたくさんあるだろうけど、たまにはおっかなびっくり見てあげて。僕の心よりは見応えがあるよ」

 

「……私よりも年下の癖に」

 

 女の子の扱いに手慣れ過ぎている彼に文句が口を突く。

 

「そうだ。お礼と言ってはなんだけど、君にとっておきのレシピを教えてあげるよ。頭の片隅にでもメモして帰って」

 

 ヌルオさんは私にある料理の材料と作り方を伝えてきた。

 それは別に目新しさも、独創性もないシンプルな料理。

 誰にだってできるような簡単なもの。

 どうして、これがお礼になるのか尋ねようとするが、ヌルオさんの姿はぼんやりと霞み始めていく。

 彼だけでなく、モノトーンの部屋自体が焦点が合わなくなるようにぼやける。

 

「待って! まだ話したいこと、聞きたいこと、沢山あるの!」

 

「それは友達でも作って話しなよ。今の可愛げのある君なら、きっとできると思うから」

 

「ヌルオさん……!」

 

 伸ばした自分の手も掠れて見えなくなっていった。

 意識が反転し、気付いた瞬間。

 

「え……」

 

 私はソファに寝転がり、天井へと手を伸ばしていた。

 天井も床も白くはなく、飽き飽きするほど見慣れた、いつもの調整屋だった。

 もう片方の手の中にある黒い卵型の宝石を見る。

 宝石は何も言わない。

 ただ、澄んだ半透明の黒い表面に光を反射している。

 私はそれを上着のポケットに入れると、珍しく料理の準備を始めた。

 ガスコンロの代わりにアルコールランプを点火して、金網を乗せた三脚台の下に入れる。

 その上に小さな片手鍋を置き、ご飯と水を入れ、(ふた)をして中火で煮込んでいく。

 沸騰したら軽く混ぜて弱火に変えて、冷蔵庫から調味料として買っておいた白出汁(しろだし)を加えた。

 五分ほど待ってから、()いておいた卵を円を描くように回して入れる。

 卵の黄色い色が全体に広がり、僅かに固まり始めたのを見て、アルコールランプの火を消した。

 出来上がったのは、何の変哲もない簡素な卵がゆ。

 ほんのりと湯気があがるそれを景品で当たった深皿によそって、スプーンと一緒にソファに持っていく。

 一口分(すく)って、息を吹きかけて覚ましてから口に運んだ。

 

「何がとっておきのレシピよ……」

 

 温かさと共に口内へ長らく忘れていた味が染み渡る。

 

「しょっぱいわ。とってもしょっぱい……」

 

 頬を流れる隠し味の塩が私の味覚に訴えかける。

 私はもう、漠然と世界を憎み続けることはできないのだと。

 否定の手品師は、種も仕掛けもないレシピ一つで私の心から苦痛だけを消し去ってみせた。

 




ヌルピー(ヌルオセラピー)を受けたものは否が応でも感情をポジティブに誘導されてしまうのだった。
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