終焉を綴る戦士とToLOVEるな日々 作:アイリエッタ・ゼロス
『....いた』
デンライナーで時の砂漠を走っていると、前方に六本の列車が走っているのが見えた。
俺は一番後ろにいる列車にスコープを合わせるとハンドルの近くにあるボタンを
押した。すると、俺の乗っているデンライナーの2両目から4両目が変形し、
ミサイルや爆弾が放たれた。攻撃はそのままスコープに合わせた列車に直撃すると
大爆発を起こした。それと同時に、大爆発を起こした列車は白い光に包まれて
この場から消滅した。そして、列車があった所に真っ黒な球体があり、その球体は
砂漠の中に呑み込まれていった。
『(まず一人....)』
俺はそう思いながら、爆発を見て速度を上げた残りの五本を追いかけた。すると、
五本はゲートを開きそのゲートの中に入っていった。
『逃がすか....』
俺はギアを上げて、ゲートが閉まるギリギリを通過した。そして、五本の列車の
ギリギリ後ろまで接近した。
『二人目....』
俺は再びスコープを合わせて、今度はゼロライナーに攻撃を放った。ゼロライナーは
回避しようとしたのだが、隣を走っていたガオウライナーに押し返されて攻撃が
直撃した。そして、同じように大爆発を起こして白い光になって消滅した。
その隙を見計らってか、残りの四本の列車はある時間に繋がるゲートに入っていった。
『....』
俺も追いかけるようにそのゲートに入った。すると、つながった場所はどこかの街の
上空で、四本の列車はバラバラの方向に走って行った。だが、その走って行く列車から
何かが落ちていくのが見えた。よく見てみると、それは列車を操っていたと思われる
転生者達だった。
『(列車を囮にしたか)』
俺はすぐさまデンライナーをオートモードに切り替えて、列車から飛び降り何処かの
家の屋根に着地した。そして、俺はバックルのボタンを三回押した。
OPEN THE STORY OF THE END!
音が流れると、俺の足元に黒い渦ができ、そこから斧と大剣を持った黒騎士と、
二本のレイピアを持った黒騎士が現れた。
『スパルダン、お前は時の列車の破壊を優先、ディアゴは逃げた転生者を始末しろ』
そう言うと、二人の黒騎士はそれぞれ始末する物がいる方向に向かっていった。
『俺も急いで追うか』
そう呟き、俺は一度変身を解除して転生者が降りたと思われる所に向かって走り出した。
~~~~
? side
「お兄ちゃん、さっきの何だったの....?」
「俺にもわかんないな。でも電車が空を飛ぶなんて不思議だな」
お兄ちゃんと公園にいた私は空を列車が走っているのを見た。普通はそんなことは
あり得ないのだがお兄ちゃんと私の目にはしっかり見えた。
「でも凄かったな! 空飛ぶ列車なんて絶対面白いだろうな。唯もそう思うだろ?」
「私は怖いよ....」
「あはは! 唯は怖がりだなぁ」
そう言いながら、お兄ちゃんは私の頭を撫でてきた。
「もう! 馬鹿にしないで!」
「馬鹿にはしてないよ。さ、そろそろ帰ろうか」
「....うん!」
お兄ちゃんはそう言って私の手を握り、立ち上がった。そして、家に帰ろうと思った時、
突然私とお兄ちゃんがいる公園の前に変な男の人と女の人がいた。すると、男の人と
女の人は私を見ると何故か笑みを浮かべて近づいてきた。
「な、何あの人達....」
私は何故だかすごく嫌な感じがしてお兄ちゃんの後ろに隠れた。
「唯逃げるぞ!」
お兄ちゃんも何かを感じたのか、私の手をしっかりと握って逃げようとしたのだが、
何かの音が鳴った瞬間ん、お兄ちゃんは地面に倒れた。
「お兄ちゃん!? どうしたの....」
私は倒れたお兄ちゃんを見ると、お兄ちゃんの足には穴が開いて血が出ていた。そして、
男の人の手には銃のようなものが握られていた。
「お兄ちゃん! お兄ちゃんしっかりして!」
私はお兄ちゃんの肩をゆすったのだが、お兄ちゃんは痛みで動けそうになかった。
「唯....! 俺を置いて先に逃げろ!」
「嫌だ! お兄ちゃんを置いて行けないよ!」
「良い兄妹愛だね~。安心しなよ、お兄ちゃんを殺したら君は助けてあげるよ」
そう言いながら、男の人はお兄ちゃんに銃を向けていた。私はそれを見て、怖かったが
お兄ちゃんの前に腕を広げて立った。
「おい唯! 早く逃げろ!」
「嫌だ!」
「....はぁ。仕方ない。ホントは綺麗な状態が良かったけど、少し痛みつけてからに
するか。あ、君の答えは聞かないけどね」
そう言って、男の人は私に銃を向けた。
「じゃ、まずは左腕から」
そう言われた瞬間、銃が撃たれる音がした。私は目をつぶったのだが、いつまで経っても
私の身体には痛みが来ることがなかった。不思議と思い目を開くと、私の前には謎の剣を
持った黒い服の男の人がいた。その黒い服の男の人を見ていた男の人と女の人は顔が
どこか青ざめていた。
「き、貴様は!」
「はぁ....どこまでも終わってるな、四条 良太郎。こんな小学生相手に銃を向けるとか」
黒い服の男の人は剣を地面に刺すと私とお兄ちゃんの方を見た。
「よく頑張ったな。後は俺に任せて少しお兄ちゃんを連れて下がってくれ。できるか」
私に目線を合わせてくれた黒い服の男の人の言葉に首を縦に振った。
「良い子だ」
お兄さんは笑顔を浮かべながら私の頭を撫でると立ち上がり、剣を抜いて男の人と
女の人の方に歩いていった。
「....さて、覚悟は良いな」
「ふざけんなよ....! こんな所でやられてたまるか!」
そう言うと、銃を持っていた男の人は変なベルトを着けた。
「変身!」
SWORD FORM
男の人がそう叫ぶと、男の人は変な鎧を纏った。
「変身したところで、お前の結末は変わらない。お前はここで....ゲームオーバーだ」
黒い服の男の人は剣を持っていない方の手に黒い小さな本を持っていた。
グリモワール!
WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK. INTERSECT REWRITE THE WORLD!
「せめて、美しい結末が迎えられれば良いな....変身」
OPEN THE GRIMOIRE. THE END OF THE STORY! KAMEN RIDER STORIOUS! フハハハハハハハ!
すると、黒い服の男の人は黒い何かに包まれて謎の鎧を纏っていた。
「何、あれ....」
『貴様らの結末は、俺が決める』
そう言って、鎧を纏った男の人は歩みを進めた。
~~~~
ストリウスside
『何が結末だ! テメェに決められてたまるか!』
電王に変身した転生者はそう言うとデンガッシャーをソードモードにして振り下ろしてきたが、
俺はそれをビルガメートで受け止めた。
『何っ!?』
『警戒もせずに接近するとは馬鹿の極みだな』
そう言って、俺はベルトのボタンを一度押した。
OPEN THE STORY OF DESPAIR!
するとビルガメードに黒いオーラが纏われてた。そして、ビルガメードに纏った
黒いオーラはデンガッシャーを呑み込みデンガッシャーを消滅させた。
『嘘だろ!?』
『驚いてる場合じゃないぞ』
そう言ってビルガメードを電王の身体に振り下ろした。
『がぁぁぁ!?』
電王は後ろに吹き飛んでいき地面に転がった。
『さて、変にパワーアップされても面倒だ。これで終わらせる』
俺は一度グリモワールワンダーライドブックを閉じ、一度ボタンを押した。
グリモワール リーディング!
THE STORY OF DESPAIR!
すると、ビルガメードに黒い稲妻が纏われた。俺はそれを電王がいる方向に向かって
振り下ろした。振り下ろしたビルガメードからは黒い稲妻の斬撃が放たれ、電王に
直撃した。電王は断末魔を上げる事もなく爆心地から消滅していた。その爆心地には
黒い渦の様な物が渦巻いていた。
『(これで三人....)』
そう思った瞬間、突然背後から殺気を感じた。俺はビルガメードで殺気の正体を受け止めた。
殺気の正体は電王の近くにいた女だった。
「貴様! よくもあの男を!」
『うるさいぞ愚神派の幹部。とっとと死ね』
「はっ! 人間の貴様などに殺される私じゃ....!」
そんな三下のセリフを言った瞬間、愚神派の女の身体は何かで貫かれた。その何かとは
俺が作り上げた幻のストリウスのビルガメードだった。
『残念。俺以外にも注意しなきゃいけない人間がいたな』
「貴様っ....」
『詰めが甘いんだよ』
そう言って、俺は持っていたビルガメードで心臓を貫いた。愚神派の女は光に包まれて
消滅した。
『(一番厄介なのは終わったな。後は....)』
俺はストリウスのページが描かれたページに戻してボタンを二回押した。
OPEN THE STORY OF KAMEN RIDER!
すると、俺の手元にエナジーメダルホルダーが現れた。俺はホルダーを開き、中から
全快のエナジーメダルを取り出して男の子と女の子のもとに向かった。
『少し動かないでくれよ』
そう言って、俺は足を撃たれた男の子に全快のエナジーメダルを当てた。
全快!
すると、男の子の撃たれた足は撃たれた跡がさっぱり消え、血も止まった。
「嘘だろ!?」
「お兄ちゃんの足が....!」
『助けに来るのが遅くなって悪かった。足は治ったが痛みは無いか?』
「あ、あぁ。兄ちゃん、一体何者なんだ?」
『それは秘密だ。世の中には知らなくていい事があるからな。今日見た事や起きた事は
すぐにでも忘れな。忘れられないなら、ここであった事は誰にも言っちゃだめだ。
できるか?』
「わ、わかったよ兄ちゃん。唯もわかったよな?」
「う、うん」
『そうか。二人とも良い子だな。特にお前は兄ちゃん守るために勇気を出したな。
偉いぞ』
俺はそう言って女の子の頭を撫でた。
「あ、ありがとう、ございます....」
『あぁ。....さて、俺はもう行く。二人はすぐに家に帰りな。まだ外には危険な奴等がいる。
だから危険が迫らないうちに早くな』
「わ、分かったよ。兄ちゃんありがとな! 唯、急いで帰ろう!」
「うん! 助けてくれて、ありがとうございます!」
そう言って、二人の兄妹は走って行った。
『さて....』
『(気配的にあと一人....とっとと消しに行くか)』
そう考えながら、俺は最後の一人がいる所に向かい、最後の一人を消滅させてデンライナーで
本来いるべき時間軸に戻った。