終焉を綴る戦士とToLOVEるな日々   作:アイリエッタ・ゼロス

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転校と既視感

 試験を受けてから一週間が経った。この一週間の間に俺は数人の転生者を討伐していた。

 そして今日、俺は一週間前にテストを受けた高校に向かっていた。

 

「(さて、学校にはあと四人だったか....向こうから来てくれれば楽なんだがな....)」

 そんな事を考えながら、俺は高校に向かって歩き続けていた。

 

 ~彩南高校~

 

「....」

「(一人、いや二人減ってるな。潰し合いでも起きたか....)」

 高校に着くと、なぜか転生者の気配は二人減っていた。

 

「(サリューシュからは転生者の話しを何もなかった....てことはそのまま地獄に直行したか)」

 俺は消えた二人の転生者の事を考えながらそう思っていた。

 

「(まぁ消えた転生者の処理は向こうに任せて....俺は俺のやるべき事をやるか)」

 そう考えて、俺は校舎の中に入った。

 

 ~~~~

 ? side

 

「今日はこのクラスに転校生が来ます」

「(こんな時期に....それに二日前ぐらいに隣のクラスにも転校生が来てなかったかしら....)」

 私は一人そんな事を考えていた。

 

「(そういえば転校生って男子なのかしら....)」

 そう考えながら教室の扉の方を見ていると、教室の扉が開かれた。教室に入って来たのは

 男子だったのだが....

 

「(あの人....どこかで会った気が....)」

「じゃあ自己紹介を」

「物部 結。小説家をやっている。これからよろしく」

 その男子に、私はどこか見覚えがあった気がした。

 

 ~結side~

 

「(このクラスは違う....というかこのフロアより上にいるか....)」

 軽く自己紹介をした後、俺はクラスを見渡して転生者がいないかを確認した。結果として

 転生者はおらず、このフロアより上から転生者の気配を感じた。

 

「(後で調べとくか....)」

「じゃあ物部君は古手川さんの隣の席へ」

「わかりました」

 そう言って席に向かったのだが....

 

「....よろしく」

「え、えぇ....」

「(何処かで会ったことがあるような....)」

 隣の女子に、俺はどこかで会ったような気がした。

 

 ~~~~

 

「(授業は楽だったな....)」

 放課後になり、俺はグラウンドを見ながらそう考えていた。

 

「....ん?」

 すると、グラウンドを見ている時におれは三つの事に気づいた。一つは人間じゃない教師が一人

 いること、一つは人間じゃない生徒が一人いること、そして最後に転生者を二人見つけたこと

 だった。

 

「(アレとアレが転生者か....問題はあの二人か....無害、それとも敵のどっちだ....)」

 俺は人間じゃない二人を見ながらそう考えていると....

 

「あの、物部君....」

 突然後ろから声をかけられた。振り向くと、そこにいたのは隣の席の古手川だった。

 

「何だ古手川」

「....その、先生から物部君に学校を案内するように頼まれて。今日、予定は大丈夫?」

「別に大丈夫だが....」

「そう....じゃあ今から案内するわね。私についてきて」

 そう言うと、古手川は教室の外に出ていった。

 

「(やっぱり、何処かで会ったことがあるような....)」

 俺はそんな違和感を感じながら古手川についていった。

 

 ~~~~

 

「取り敢えず案内はこんな感じだけど....何か質問はある?」

 一時間程、俺は古手川に学校を案内された。

 

「いや、特には無い」

「そう。それなら良かった。何か困ったことがあったら言ってね。力になるから」

「そうか。ありがとな。....んじゃ、俺は先に帰らせてもらうな」

「あ....! ちょっと待って!」

 俺はそう言ってこの場から立ち去ろうとしたとき、古手川から呼び止められた。

 

「何だ?」

「あの....物部君、私と何処かで会ったことがない?」

「....」

「その、会った時からずっと何処かで会ったことがあるような気がしてて....きゅ、急に

 変なこと言ってごめんね」

「いや....そうだな....悪いが、俺は会ったことがあるような気はしない。多分、古手川の

 人違いだと思う」

 俺はどこかで会ったような気がしたが、わざとそう言った。

 

「そ、そっか....」

「悪いな。....んじゃ、お先に」

 そう言って、俺は教室から出た。

 

「(さて、どう動くか....)」

 

 ~~~~

 古手川side

 

「お兄ちゃん、ちょっといい?」

 学校が終わり、家に帰ってから私はお兄ちゃんの部屋に来ていた。

 

「ん? どうした唯。飯か?」

「違うわよ。....ちょっと、聞きたいことがあって」

「お前が俺に聞きたいことがあるなんて珍しいな....で、何だ?」

「....昔、私とお兄ちゃんが変な化け物に襲われた日の事、覚えてる?」

 そう言うと、お兄ちゃんは驚いた表情をしていた。

 

「....どうなの?」

「....覚えてるぞ。でも、何で急にそのことを....」

「今日、私のクラスに転校生が来たの。その人に私、ずっと何処かであったような気がしてて。

 もしかしたらその人、私とお兄ちゃんを救ってくれた人かもしれなくて....」

「いやいやちょっと待て! だったらおかしいだろ。俺たちが助けてもらったのは五年前だぞ。

 あの時俺達を助けてくれた人の見た目は高校生ぐらいだったから高校に通ってるのは

 おかしいだろ」

「そうだけど....でも....」

 お兄ちゃんの言葉に、私は納得しながらもどこか納得できない部分があった。

 

「....はぁ。取り敢えず、明日唯の学校に見に行く。俺はあの時の人の顔を覚えてるから

 その人かどうかを判断する」

「....わかったよ」

 私はそう言ってお兄ちゃんの部屋から出た。

 

「(....物部君は、あの時助けてくれた人なの?)」

 私はそう考えながら自分の部屋に戻った。

 

 

 

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