ゴールデン二次創作劇場、ダンまちに金カムのネタを混ぜるのは間違ってないけど汚くはなる 作:37級建築士
(1) ダンジョンでチカパシするのは間違っている。男の名は姉畑支遁
いつものごとくダンジョンに潜る。この日はたまたまソロで、でも今思えば一人で良かったと思う。
ダンジョンには出会いがある。常々僕自身が口にして、信じて疑わないでいた言葉。
だけど、出会いというのは何も異性ばかりではない。同性の出会いだってある。ここまでくると、僕に男色の趣向があるように聞こえるけど、決してそう言う癖はない。女装が似合うから案外あるのではと勘繰られたりするけど、決してそう言うのはない。絶対ない。
話がそれた。とにかく、僕は運命的というか、壊滅的な出会いを果たした。ダンジョンの7層で、キラーアントが群発する薄暗い洞窟で、僕は
「……おや、少年ですか。」
紳士的な大人の男性が話しかけてきた。少し盛り上がりが強いツーブロックの髪に眼鏡とヒゲがトレードマーク、そして下半身のコーデは肌色のような肌色、まるで衣類を一切纏っていないかのような仕上がり。
「や、これは失敬…少々お見苦しいものを」
そういい、目の前の男は下半身をキュッと締めて、今しがたブランブランさせていたスティックを股の後ろへと収納した。笑顔で下半身全裸で、若干前傾姿勢を取る姿に、僕は思わずナイフを構えそうになってしまった。
……人、人なのかな?
「あの、あなたは……いったい」
『ジギギギ!!』
「!」
突然の不快音、それはこの場所にいるモンスタ―の放つ音、キラーアントが出現し、一斉に飛び掛かる。標的は
「あぶない!」
呼びかけるもむなしく、男の体は一斉に現れたキラーアントの群れに覆われた。赤黒い殻と赤目の鈍い光に包まれる様はグロテスクという他にない。でも、あれ
……なんだろう、ちょっとおかしい
飛び掛かられたのに、この人は逃げるでもなくただじっとしている。強靭な顎に噛まれてもびくりともしていない。あと、ジギギと鳴くモンスターの声に混じって、若干変な声が聞こえる。
「………………きもちいぃ」
「え?」
今、聞き間違えで無ければ気持ちいぃと聞こえた気がした。そして、そんなことを思ったさなか、瞬間
バンッ……と、キラーアントたちが弾けた。爆発でも起こったのかと思うぐらいの風圧を放って、虫の死骸が辺りに散らばっていく。
なにが、何が起こったのか。あたりを見渡して、そして目の前の男を見てようやく理解した。というか、それでも理解できなかった。
「……え、ええ!?なんで、なんですかソレ!!」
男が立っていた。先の前傾姿勢の態勢から変わって、今は足を肩幅まで開き背中を逸らせて立つ堂々としたたたずまい。股の内にしまったソレは、なんとも神々しく輝かんばかりに、天を貫き威風堂々。世界に我在りとこぶしを突き上げ叫んでいるように勃〇
「――――ッ」
ベルの目に、男はどう映っていたか。先までは変態と、適当な二字で表現していたが、今となってはそうたやすく言い切ることはもうできない。
男、否……漢、もしかするとこの人は世界的な偉業を成し遂げた名のあるお方ではないかと、そう思えて仕方ない
ベルはナイフに置いた手を離した。高鳴る心臓を上から抑え、改めて言うべき言葉を唱えた
「あなたは、一体何者なんですか」
男は笑った。紳士的に、ボロボロになった装いを直し、神々しく光放つそのチカパシを見せつけんがごとく、堂々と一人の少年に向き合う。
「紹介が遅れました。私は……好きで」
「!」
「あぁ、いや……そう言う意味ではないよ。ただ、好きなんだ……動物が、人ではない生き物が、自然と美しく調和する彼らのことが」
「……はぁ」
名乗るよりも前に、おのれの心情から打ち明ける。案外、そういのが紳士的なのかもしれないとベルは思った。
男は、姉畑支遁と名乗った。ホッカイドウなる場所で、生物調査をしている人らしい。
続きます。R18のタグは必要かな?