ゴールデン二次創作劇場、ダンまちに金カムのネタを混ぜるのは間違ってないけど汚くはなる   作:37級建築士

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深夜投稿、頭の可笑しい話は夜に書くに限る、お酒も入ればなお良し


(3) ダンジョンでオソマを見つけるのはよくあること

「ほほう、ゴライアス。巨人、の意味ですな……して、そのゴライアスの見た目は」

 

 

「……えっと」

 

 説明する、姉畑さんにゴライアスの話をしてもう一時間だ。

 

 ダンジョンを下降しながら、今僕たちは10層の枯れた草原を遊歩していて、姉畑さんのズボンを探す道のりがすっかりモンスター講義の時間になっている。

 

 ゴブリンからミノタウロスまで、そして特に気に入って食いつくのがゴライアスだ。

 

 黒灰色の皮膚をした巨人の姿、何十人も集まって初めて討伐できる極めて危険なモンスター、冒険者の視点から見るその雄大さや恐ろしさを、僕は事細かに説明する。学者然とした人に高説を垂れるようでどこかいたたまれない気になってしまう。

 

 

「ほほう……なるほど」

 

 

「すごく大きくて、見た目こそ人に近いから、だから余計に見た目が不気味で」

 

 

「そうですか。うむ、人に近い見た目と聞くと興味が薄れると思ったが……いや、そこなまで大きいとは、まるでヒグマですな。自然界に君臨する巨大な生命、いやはや感服です」

 

 

「ヒグマ? そのヒグマがどのようなのかは知りかねますけど、見た目ならきっと負けていませんよ。何せ巨人……って、あれ、姉畑さんあれ」

 

 

 ふと足が止まる。枯草のしげる道、そこにあったのは黒色のズボンと雪国で使うような雪駄に近いブーツ。

 

 けど、それがあるのは

 

 

 

「わぁ、ウンチだ!」

 

 

 

 ズボンが落ちた傍に、モンスタ―が致したと思われる特大のウンチが思いっきり鎮座しているではないか

 

 

「さっき君に聞いたモンスターの話から推測するに、インファントドラゴンのものと考えるのが妥当です。爬虫類特有の糞便らしさが随所に見えますね」

 

「そ、そうですか」

 

「そうですよ……では、トウッ!!」

 

「姉畑さん!?」

 

 

 あろうことか、一切ためらいなく姉畑さんはソレへ直行……からのダイブ、ダイブ!?

 

 

「あ、あぶない!」

 

 

 間一髪、飛び掛かって姉畑さんを突き飛ばす。間一髪、ゴライアスローブは汚い黒茶色のワイルド模様にならずに済んだ。

 

 

「お、すまないね……いや、ついびっくりして……あぁ、あぶないあぶない」

 

「いえ、汚れてなくて何よりで」

 

 びっくりして、というには思いっきり前傾姿勢で突っ込んだようにも見えたが……というか普通後ろか横に飛びのくのに、どうして前に

 

 

……まさか、まさかそんなわけない、勘違いだよね

 

 

 ウンチを見つけて、そこに飛びついて汚れたいだとか、そんな倒錯した性癖なんてあるはずがない。おかしい、我ながら変なことを考えてしまった。

 

「いやはや、すまないね……では、ズボンを回収して、あぁ剣も無事だ」

 

「……剣、ちょっと待ってくださいそれ」

 

 さらっとズボンを履き直し、鼻歌混じりのスキップで立ち去ろうとする姉畑さん。だけど、その剣は

 

「その剣、アイズさんのモノです!あなた、もしかして盗んだのですか!?」

 

「うっ……バレてしまいましたか。いや、言い訳はしません……ダンジョンという場所で、わたしには武器が必要でした。森で見つけたこれは、水浴び中の冒険者の荷物から盗んだ物です。ご名答ですな、ベルくん」

 

「そうでしたか、ではすぐに返し……って、今なんと」

 

 

 聞き間違いで無ければ、この人は今アイズさんが水浴び中にと

 

 

「はぁ、ですから水浴び中に……」

 

 

 

 

「見つけた!武器泥棒!!」

 

 

 

 

「!」

 

 

 突然の大声、姿を現したのは声の主レフィーヤさんを筆頭としたロキファミリアのメンバー。そしてそこには当然というべきかアイズさんもいた

 

「ベル、君もどうして」

 

「あなた、まさかその男と協力して」

 

 

 口々に言う憶測の言葉、まずいこのままでは冤罪がコネコネされて焼き上がってしまう。

 

 

「ち、違います……僕は「この少年は関係ない」……ッ!?」

 

 

 悠然と立ちふさがるは、姉畑さん。すでに装いを上下紳士然とした衣装に直した姉畑さんが、ロキファミリアを相手に堂々と佇んでいる。

 

 

「姉畑さん……」

 

「申し訳ないな、ベル君。私のせいで謂れのない誤解を受けるだなんて、そんなことはいけない。さあ! 私がこの剣を盗んだ犯人ですよ!」

 

 堂々と、罪を告白してみせる姉畑さん。すると、アイズさん達の警戒も解けてか少し場の空気が落ち着いて感じられる。

 

 そんな中、団長のフィンさんが矢面に立ち

 

 

「そうかい、罪を認めるということか……では、その剣を返しなさい。と、言いたいところだが」

 

「……ふむ、他に何か」

 

「なに、大したことではないよ……ただ、君がミノタウロスをはじめ、ここダンジョンの中層で行ってきた所業、その全てに説明を頂いた上で」

 

「さらば!!」

 

「!?」

 

 逃げた、普通に背を向けて草むらの遠くへと走り去っていく。ぽかんと見ている間に、

 

 

「探せ、あの危険人物をのさばらせておくわけにはいかない!!」

 

 

「「「「「了解ッ」」」」」 

 

 

 合致した声、フィンさんの号令一つで五人とも一斉に草むらの中へ突っ込んだ

 

 

「え、なにが……いったい」

 

「君は知らないようだね。だが、彼は危険人物だよ」

 

「?」

 

「話しておこう、ここ最近リヴィラを起点に広まる怪しげな噂を」

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

……おい、どこに逃げた

 

 

 

……ベート、あんた鼻が聞くんだからどうにかしなさいよ!

 

 

 

……うっせ、バカゾネス。けど匂いがねえ、あんのはモンスターの糞の臭いだけだ。やろう、一体どんな手を

 

 

 

 




感想、評価等頂ければ幸いです。次回から姉畑先生の活躍が増えます。異世界に行っても姉畑支遁に依然問題は無し。
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