ゴールデン二次創作劇場、ダンまちに金カムのネタを混ぜるのは間違ってないけど汚くはなる   作:37級建築士

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サブタイがひどい、でも仕方ない。本当に仕方ないことなんです、金カムファンならわかってもらえるはず


(4) ダンジョンで精〇探偵がいたらすぐに離れましょう。危険です

 

 18階層のローグタウン、リヴィラで異変が起こったのは一月前からだ。ならず者蔓延る無法の街、だが無法故にそこには独自の秩序がある。ならず者であっても、それは変わらない。ならず者の無法を破るものがいるなら、街は容赦なく取り立ててけじめをつけさせる。

 

 

 

……だけど、そんな彼らにも手に負えない奴がいた。

 

 

 

 そいつは秩序を破る無法者か、それとも無法を脅かす秩序か

 

 否、否、そんな二択では説明不能。というか、そんな次元を超えていた。

 

 怪物愛、いつの世も嫌われるその性癖を実行する輩がいた。リヴィラの森林でモンスターを相手にズッコンバッコンする男、後に自ら姉畑支遁と名乗る彼は住人に行為を目撃されたのだ。その上、その姉畑は街の冒険者から武器アイテムなんでも盗み、さらには街の景観も著しく汚染していった。

 

 口に出すのもはばかれる。ある目撃者が言うには

 

 

 

『……モンスターの死骸、ドロップした皮や爪に牙、そう言うのが落ちててさ。まあ、落とし物って思うじゃん……けどよ、あぁ気色悪い』

 

 

 度し難く、街には誰とも知らない精の子が散っていた。清掃に駆られた火炎系の魔導士がげっそりとしているのはなんとも哀れであった。

 

 とにかく、姉畑はリヴィラの住人から追われた。とある探偵の協力もあり、その行動は詳細なまでに予測されすぐに追跡方法と包囲網が形成された。

 だが、変態は追い詰められてもくじけはしない。多くの冒険者に狙われる道中もウチャコロヌプイを絶やさず逃げ続け、その果てに崖で追い詰められた姉畑は決死のダイブ、それ以降に三日は消息を絶っていたが、今日またも彼の行為は目撃された。

 

 そしてロキファミリアのメンツが拿捕に動員されるに至った。水浴び中、盗まれたデスペレートを取り戻すためにも、彼らは本気で取りに来る、命ごと。

 

 

 

 

「……以上が、ぼくから君に話せることの顛末だ

 

 

 

 

「――――ッ」

 

 

 

 フィンの懇切丁寧な解説を終えて、改めてベルは絶句した。薄々そうではないかと思っていたが、やはり姉畑支遁はイカれた変態オブ変態であった。

 

 

「……わからない、あんなに無害そうな人が、一体どうしてそんな生き方を」

 

「気持ちはわからなくもないが、もう諦めたまえ……世界にはどうあがいても度し難いモノというのも存在するんだ。」

 

 

 仕方ない、フィンに言われ今はそう納得するようにする。

 

 姉畑支遁、こうなっては探さなくてはならない。万一、ウィーネをはじめとしたゼノス達が毒牙にかかってしまっては、一生後悔しても死にきれない。

 

 

 

「フィン、あと兎野郎!」

 

「ベート、追跡はどうしたんだ」

 

「あぁ、それがだ……まったくわからねえ、匂いが消えちまいやがった」

 

「そうか、一体どんな手を……ベートの嗅覚を逃れるだなんて、まさか頭が切れるだなんて、変態と侮ったか」

 

 

 絶対気づかない、姉畑支遁がどうやってにおいを消したか、この場の三人には絶対気づかない。

 

 

 

「上層か、それとも下へ……せめて、奴の目的が分かれば絞れるが」

 

「……目的?」

 

「ん、どうしたんだいベル・クラネル」

 

「あの、実は僕……皆さんに遭うまでその、姉畑さんと」

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

「ふっ……は、あぁ……もう、ここまで逃げれば安心ですな」

 

 

 15階層、縦穴に張り巡らされた手すりの無い石橋を歩きどうにかここまで逃げ伸びた。

 

 手荷物は盗んだレイピア、素人剣法でも切れ味が良いのかよく切れる。これで自衛は問題ない

 

 

「ふぅ……ダンジョン、思った以上に過酷な環境です。ですが、それでこそここのモンスターたちは美しい。はあぁ、大好きだから……大好きだからッ!!」

 

 

 一人語り、独り言、全裸で今もなお腰を振り続ける相手はヘルハウンド。

 

 必死に逃げんとするモンスターを捕まえ容赦なく姉畑はエンジョイ。崖から落ち、一事は記憶喪失じみた状態に陥ったものの、今はすっかりこの世界に来た時の記憶を思い出している。そして、前世から続くおのれの使命も、同様に。

 

 目指すはあの時の再演、醜い自分が美しくなれるかもしれない、そんな可能性をかけて今日も元気にウコチャヌプコロ

 

 

『――――ッ』

 

 

「あ、いけない……私というものは、また……あぁ、殺すつもりはなかったのです」

 

 

 

 目に余る非道に耐え兼ね、ヘルハウンドは自分のブレスで自爆、魔石だけを残し姉畑は一人空しく天を仰ぐ。

 

 逃亡の為、狼人の嗅覚を開抜かれるために全裸になり、さらにその上から焦げ茶色のペイントが迷彩柄の様に塗られた出で立ち。奇しくも、それは前世で最後に愛し合う行為の時と似た姿である。全裸であることを踏まえればなおこっちの方がひどい気もするが

 

 

 

「やはり、私は動物が好きだ……美しい彼らと一つになりたい。やみくもに愛を求め殺してまわっていた、あのと時の私とは違うのです。だから、またこの世界でもう一度、あのヒグマと繋がった時の再現、いやそれ以上を目指してみせる!この世界で私が求めるモノ、それは……彼が教えてくれた、アレ以外他にはない」

 

 

 進軍、目的は定まった。姉畑支遁、二本の剣を構え満願成就のための進軍、否、進撃!

 

 

「まっていてください、巨人ゴライアス…………いざ進撃、すなわち進撃の巨人!」

 

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 




感想・評価等頂けると幸いです。


静〇探偵の正体はご想像に委ねます。他にも変態達が紛れ込んでいると妄想するのは自由、辺見を出したいけどさすがに今回の物語では出せないかな?

金カムは魅力的な変態が多すぎて困る問題、さすが金カム
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