ゴールデン二次創作劇場、ダンまちに金カムのネタを混ぜるのは間違ってないけど汚くはなる 作:37級建築士
「ふぅ、何とかここまで来れました」
リヴィラのガラクタ広場、生活の廃棄物やもろとも、とにかく捨てるモノが一挙にたまる集積所に姉畑は隠れていた。
それも生ごみの中、生ごみをはじめとした不衛生なもの全般、それら雑に土に混ぜて投棄されたもの、そんな悪臭の坩堝のような山に彼は平然と埋まっている。
「よし、もう十分ですね……体臭を消すためには、動物の糞が適切です。ですが、生の糞ではいささか匂いも弱い。だからこそ、このたい肥とかした生ごみの土山、ここで腐敗臭を全身に纏い体臭を消し去ります。腐敗臭、つまり死骸の匂いならモンスターも認識しにくいでしょう。彼らは、生きた人間の匂いにこそよく反応する傾向があります。そして、中層のモンスターの生態を分析して…………ウンタラカンタラ」
一人語り、誰に聞かせているのか知らない長文、姉畑支豚は一人言を続ける。
この世界に来てまず潜伏していたリヴィラ、ここでするべきは必要な物資の捜索と入手である。そして、そのアイテムはもうすでに、先ほどこの街に逃げ延びて、すぐ売店を襲撃していくつか役立つアイテムを拝借済み。
「ふ、とう!」
ズボボホ……ッと、ゴミ山から姉畑は黒ひげもかくやというぐらいの脱出と跳躍。大地に立つ姿は一切の布はない、完全無謀で、しかしてフル武装な出で立ち、紐でくくり背負ったレイピアも例外なく汚物塗れである。
「さ、目当てのアイテムも手に入ったことですし、いざ行かん……嘆きの間まで直行です」
その手にあるのは薬品の入ったフラスコ、某万能アイテムメイカーが作りしバーストオイルである。ちょうどリヴィラにいて商談中の彼女から置き引きしたものである。今ごろ必死に探し回っていることだろう、かわいそうに
× × ×
「馬鹿な、あの変態がそんなことを」
「……」
語った。道中、僕が話してしまったことで、姉畑さんがゴライアスに興味を示してしまったことを
皆が口をそろえて驚くわけでもなく、アイズさんとレフィーヤさん含め、女性陣はどこか遠い目で、僕とフィンさんと、そして
「ば、バカ野郎……ウサギ野郎手前、適当言ってんじゃねえぞ!」
「……ッ!」
胸倉をつかんだのはベート、どこか八つ当たりじみた行為だが、そんなことは気にせずベルに食って掛かる。受け入れがたい現実に相対する苦しみを、ベルに容赦なく投げつける。
「で、出来る筈がねえ……ゴライアスを相手に、ヤるだなんて……んなこと不可能だ!冒険者でもないただの一般人が、変態ってだけの一般人が、んな人間離れしたことをやってのけるはずがねえ!!」
「……でも、現にミノタウロスは数えで20頭以上被害に遭っている。他のモンスターも含めれば、きっとその数は三桁に及ぶだろう。それでもベート、君は現実を見ないのかい?」
「……くッ」
「ベート、認めるんだ現実を……敵は、変態なんだ」
フィンの説得、ベートは感情を抑えその手を緩めた。今だ納得は出来ていないが、そう理解しなくては前に進めない。
「げ、げほ……ごほ」
「ベート、ひどいよアルゴノゥトくんに乱暴して」
庇うティオナ、しかし
「いえ、構いません」
「あ?」
「憤る気持ちはわかります。僕だってそんなことできるとは思えない……だから、止めに行きましょう」
ここにいるみんなで力を合わせて、と
男三人は少し沈黙を挟み、そして覚悟を決め互いに頷きあう。握手は交わさない、突き出した拳を、三人で軽く小突く。これで準備は万全だ
「リヴィラへ向かう、姉畑支遁を止めるぞ!!」
意気揚々と御旗を掲げる。かのごとく、フィンの先導の元に二人は続く。置き去りにされた女性陣は、未だに空いた口が塞がらず目が死んでいるのだった。
〇
~リヴィラ~
「助けてくれ! 切り刻まれるなんて嫌だ!! 鍋にもなりたくねえよぉお!!」
「「「「「「「……………………ッ」」」」」」」
ようやくたどり着いたリヴィラ、しかし街の広場で出迎えていたのは木の小屋に梱包されたモルドの姿。説明を求め、皆はモルドを囲む取り巻きの中心、このリヴィラの顔役ボールスへと視線を送る。
「おう、ロキファミリア……邪魔はするなよ、今からモルドには犠牲になってもらうんだ。リヴィラの汚名をすすぐための生贄にな。おい、お前ら! 刻む時は全員で声を出すぞ、皆で刻むからチタタプだ!!」
「嫌だ!、オハウにされちゃう!!」
「それが最後の言葉か、さあモルド後悔しな……手前の脳みそは何味だ!!」
「…………」
カオス、あまりにもカオスな光景が広がってる。いつも気が立っているメンツではあるが、にしてもこれはいささか過剰が過ぎる。
ベルは見る。モルドの助けを求める顔を
「あの、ボールスさん。僕たち犯人を追ってるんです。こんなことするよりも、もっとすることが
「そうだそうだ! それによ、俺が呼んだ探偵も居場所を突き止めたって言うんだし、今は武器揃えてあの変態を」
「うるせえ、手前が呼んだとか言う探偵、なんの役に持ってねえじゃねえか!!」
「探偵?」
「そうだ、こいつが呼んだとか言う精〇探偵、あの野郎調査とか言って街中でパオパオ自分の子種ばらまきやがって……街中汚っえたらありゃしねえ。」
あぁそうだ、ふざけやがってと、ボールスさんに続いて街の皆も不満を口々に騒ぐ……精〇探偵、けどパオパオって
「……ねえ、レフィーヤ。パオパオって何」
「……レフィーヤ、あたしも気になる」
「……えっと、私もわかりません。ティオネさんは」
「ノーコメントで」
……無言で肯く×3
「とにかく、全ての責任はこのモルドになすりつける!」
怒号、ここにいるのは全員クズばっかりか、モルド一人で済むなら安いものだと、各々が口々に心無い言葉を投げかける。さすがにこれには涙目だ、同情も禁じ得ない。
……でも、このままモルドさんをチタタプしてオハウにしても、というかチタタプとオハウってなに!
最近、ここオラリオでは変な言葉が流行っている。誰が口にしているのか、流行源はいったどのこどいつか、不思議で仕方ない。
「おい、頼むから聞いてくれ……じゃねえと、探偵の情報じゃあもう始まってる、早くしねえと」
「モルド……塩とミソどっちがいいか選べ」
「ボールス聞けッ……確かに、俺が呼んだ探偵は精◯探偵。けどな、そんな変態だからこそわかるんだって。あの変態メガネは今もここか、もう上に上がっているかだ。死んで姿を消したわけがねえ」
「あ?」
「ボールス、モルドの意見は正しい……崖から落ちて姿を消した姉畑支遁を、僕たちは上層で見つけた。そして姉畑を追ってここまで来た。おそらく、リヴィラに潜伏している」
ざわつく群衆、フィンの意見ではさすがにボールスも聞かざるを得ない。したり顔のモルドに舌打ちをしながらも、すぐに指示を出してボールスは捜索を再開する・
「よし、僕たちも急ごう……」
動き出す。フィンたちも急ぎ追従して変態を探さんと、隠れた変態の居場所を追わんと、だが
『――――――――ッ!!!?!??!』
「!」
突如、鳴り響く怒号、地獄の底にまで響くようなこの重い声は、心当たりは一つだけだ
ゴライアス、つまり姉畑支遁はもう
「ほら、僕の言った通りでしょ」
「!?」
突如現れた丸刈りの男、口の端に小さなほくろが二つ。
「おお!精〇探偵!」
当たり前のようにモルドはその名を呼ぶ、頭が痛くなるがそう悩んでいる暇はない。
「僕の推理通り……奴は、すでに嘆きの間に」
「……姉畑支遁!」
鳴り響くゴライアスの叫び、それが怒りの咆哮か、それとも断末魔か
物語はクライマックスへ、姉畑支遁の決着は次回に
感想・評価頂いてありがたい限りです。あと一人で評価バーに色がつくのでもっと頑張って変態書かねば。いや、むしろ減るのかな?
変態達の行動、字だけでみるとやはり変態がキツイ。精子探偵はさすがにアウツだったかな?でも面白いから書きたいよね、パオパオ