ゴールデン二次創作劇場、ダンまちに金カムのネタを混ぜるのは間違ってないけど汚くはなる   作:37級建築士

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最終話です、伝説の瞬間


(6) ダンジョンでウコチャヌプコロは出来るはずが……すげえ、姉畑支遁!本当にやりやがった!!By男達一同

「失敗だ、まさか入れ違いだったとは……姉畑支遁!」

 

 憤るフィンの叫び、冷静沈着なリーダーの彼ですらいまは平常を保てていない。理解の外に在る未知の領域、そんな場に身を置くような存在を相手に、常識は何の役にも立たない。

 

 

「全員、武装して嘆きの間に進軍だ!あの変態を次こそ」

 

 

 冒険者でもない、ただの変態がなぜここまでするのか。そして、変態の願望が、どれほどの偉業を成してしまうか。

 

 未だに、フィン・ディムナは見誤っていた。

 

 

 

「!」

 

 

 

 リヴィラ中に轟く爆音、音の正体は天井から。この場にいる多くが、その音に既視感を覚えている。

 

 階層を超えて降りてくるゴライアス。しかし、今度はケースが違う。アルカナムを嗅ぎ付け降りた時と異なり、今は別。ゴライアスは、嘆きの間から逃げてきたのだ

 

 バーストオイルで壁を砕き安眠を妨げられたゴライアス。目にしたのはたった一匹の人間、問題になる敵ではないと判断した。が、大勢の冒険者を相手にしても一切怯まないはずのゴライアスは現に、たった一人を相手に背を向けている。

 

 いったい何故か、その理由は一つ

 

 ゴライアス、かのモンスターは今、貞操の危機である。

 

 

 

 

「いたぞ、変態が!……姉畑支遁が!!」

 

 

 

 フィンが叫ぶ。木々を踏み倒しゴライアスが大地に立つ。多くの冒険者の敵意を浴びる中、ゴライアスはたった一人の狂気にのみ警戒している。

 

 皆が眺める先、ゴライアスがやたらめったらに地面に拳を振るう中、破壊の嵐の中を颯爽と駆け抜ける勇者が一人。汚い手で剣を振るう一匹の男、否……漢

 

 

 

 

 

「……姉畑さん」

 

 ベル・クラネルは見ている。素人のはずが、その剣を振るう様が妙に絵になっている。飛んで跳ねて、ゴライアスを相手にフルチンで戦う姉畑支遁、その姿が神々しく感じた。

 

 人目した時と同じ、あの人は何も変態ではない、わけがないが、ただの変態だと断定できない。

 

 だが、その根拠は知りえない。姉畑支遁が、前世でも叫んだ信念、そこには美しくありたいという真っ直ぐな願いがあったということを

 

 

「嘘だろ、あいつどうして当たらねえ……いや、ゴライアスの方が、当て仕損じている、のか」

 

「ええ、おそらく」

 

「そうか……で、お前は誰だ、変態か!」

 

 

 ぬるっとねっとりと、その男はベートの隣にさらっといる。何かの制服のような装いで、しかしその股間は完全に公開してなんなら右手が現在進行形でし~こしこ

 

 モルドが連れてきたとか言う、精子探偵その人だ

 

 

「……おい、何を…………そんな堂々とナニしてんだよお前

 

「アイズ、見ちゃダメよ……病気になる奴、あれ病気になる奴だから」

 

「ティオネ、私の剣……どこ」

 

 

 レフィーヤとティオネに教育的配慮を受けるアイズ、異性がいるのに構わず己の股間を発電、この男ただものではない、そうベートは確信し警戒する。

 

 

 

「いいんですか、あの戦いを見なくて」

 

「いや、変態がすぐそばに居たら無理だろ……お前、狂ってんのか!?」

 

「ふ、僕は探偵です……だから、精子を使うんです」

 

「頼むから! わかる言葉で喋ってくれ!」

 

 

 ベートが狼狽するのも無理はない、この男宇佐美もまた変態の中の変態。

 

 

 

「まったく、それよりもほら……見た方がいいですよ。もう、決着は近いです」

 

「あぁあ!? ゴライアス相手だぞ、何を根拠に」

 

 

 

 

『ゴォオオオオォオオオッ!!!』

 

 

 

「!」

 

 

 大気が揺れる、ゴライアスの咆哮が炸裂した。あれを受けてはまともに動けない。ノミの様に飛び跳ね交わしていても無駄であった。姉畑は潰れたと確信した

 

 

「ほら見ろ、もうあの変態は潰れ……てねえ、どうしてだ!」

 

 

「ベート、君がよそ見をしている間に戦局は変わっている。君には、彼がどう見える」

 

 

「変態だろうが、ただの変態が」

 

 

「違う、姉畑支遁は規格外の変態だ……そう、今は彼は皮肉にも、冒険をしている。」

 

 

「!」

 

 

「見届けるしかない、挑む者の背中を……たとえそれが、変態だとしても」

 

 

 妙にシリアス長なフィン、何かに当てられたにしてもちょっとおかしくなっている。背中を見守るアマゾネスの目には涙が、可愛そうだぞフィン、あとで抱きしめてやれ

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 ゴライアスの打撃、一撃でも食らわばこの身は壊れる。そう確信してなお、姉畑はひるまない。恐れず、ただ進むだけ。

 

 

 

「!」

 

 

……あたる、危ない!

 

 

 ベル・クラネル達は見届ける。姉畑の戦いを、ゴライアスとの一騎打ちを

 

 大振りの攻撃に対し姉畑は一切怯まず最低限の回避で済まし、その懐に近づきチカパシ。だが住んでのところでゴライアスはバク転側転ジャックナイフ起動でとかく懸命に回避、そんな軽々とした身のこなしお前できたっけと思われるが、それはそれ、火事場のなんとやら。貞操を死守せんとするゴライアスは必至だ

 

 

「攻撃は当たらない、あの男はうんこを纏っている。だから当たらない」

 

 

 ふと解説の声を聴く、未だに股間の不自然な光が消えない宇佐美、精子探偵の彼はロジックを見抜いていた。

 

 

「あの巨人は姿を捉えて拳を振るっていない。姉畑は木々に隠れ、さらには見づらい角度に回り込んで接近を試みている。見るより前に、拳を振るっているのは、ゴライアスがあの男の姿を見て攻撃しているからじゃない。あの男の放つ気配に反応して大振りの攻撃をしているんです。」

 

「……気配?」

 

「今、姉畑支遁は全身をうんこの匂いで包んでいる。目視で無ければ、その姿は人のそれよりも大きいものに感じられる。そう、奴には今姉畑支遁が何倍にも大きな姿に感じられているんです。」

 

「……う〇こで、か」

 

「ええ、うんこで、です」

 

「……そうか、そうか」

 

 遠い目になるベート、理解が追い付かない故に考えるのをやめた。 

 

「そう、うんこで纏った虚像のせいで、奴の攻撃の精度が落ちているんだ。匂いで拡大した虚像を捉えても、その実態である点には当たっていない!!」

 

 力強く叫ぶ宇佐美、気持ちその手の動きも激しくなっている。

 

 

「……そうですか」

 

 はたから聞いて、ベルもベートと同じく理解に苦しんでいる。

 

 理解できたような、いややっぱり無理だと。だが

 

 

「そうか、そんなロジックが……精子探偵、君は聡明だ」

 

 

 フィンだけは真剣にうなずく。たぶん、この場で一番感動しているかもしれない。

 

 勇者の二つ名を持つ彼は、勇者足らんとする姿に尊敬の念を禁じ得ないのだろうか、いやおかしいからどうか禁じて欲しい。ティオネが泣いているぞ、今度婚姻届けにでも判を押してあげなさい。

 

 と、そんなクソみたいなやり取りをしている一方で、戦況は刻々と移り変わる。

 

 

 

 

「は、まずい……隠れる木々が減っている。攻撃が、とどいてしまう!」

 

 

 

 

 精子探偵が叫ぶ、その通り、状況は悪い。何もない地面の上、姉畑支遁は拳の直撃を

 

 

 

『パウパウ!!パパパ!?』

 

 

 

「え、今の音は」

 

 

 

「精子だ!」

 

 

 

「すげえ、あの野郎……発射した勢いで、高速で移動してやがる!!まるで魔法だ!!!」

 

 

 

 

……ズダアァン!……パウパウッ……ドガ、ゴシャァア……パパパパッ!!

 

 

 

 大地を砕く拳、左手に剣を持ちながら右の短刀で魔法を撃つ。姉畑は空中で身を翻し、空を後ろ向きに駆け回っている!

 

 

「馬鹿な自殺行為だ、魔力が切れたら……いや、その前に勝負を決める気か! すごい、これが姉畑支遁、親指のうずきが止まらないぞ!」

 

 

「団長、いやぁあ……見たくない、グスッ……おぼろぉぉぉ」

 

「ギャーッ、ティオネが泣きながら吐いた!!」

 

「私の剣、汚れちゃった……もう、持てない……うぷ」

 

「アワワワッ!? アイズさんまで貰い嘔吐を」

 

 

 

 まともな感性をもつ女性陣は軒並みグロッキーに、だが男達は固唾をのんで見守る。

 

 宙を舞い、白き衣をまとう焦げ茶色の雄姿。霧揉み気味に回転しながら剣を突き立て一気に加速。持っている物が剣姫のレイピアだけに、その技は彼女と重なる。

 

 

「決まるぞ、決着が!!」

 

 

 フィンが叫ぶ、皆も叫ぶ

 

 出来るはずがないと、そんな事は不可能だと言ってのけた。だが現実は違う

 

 

 

「とったぞ! 後ろを取った!!」

 

「背中に剣を突き刺して、腰にくっついてあの野郎……まさか、まさか」

 

 

 怯むゴライアス。後ろを取られ、巨体は傾き地面で四つん這いに、剥き出しになる臀部に姉畑支遁は君臨して輝く。

 

 

 

 

……わたしは……りたい

 

 

 

 

 

「!」

 

 遠目に、何かをつぶやいたように見えた。ベル・クラネルは姉畑支遁の声を、魂で聞き届けた。

 

 

 

 

 

……私は醜い、その事実を否定しない

 

 

 

 

 

……世界は美しい。そんな美しい自然で生きる彼らはやはり美しいものだ

 

 

 

 

……私は美しくなりたい。その為になら、前世の終わりに後悔はない。

 

 

 

 

……故に、たとえこの身が何度生まれ変わっても、何度でも

 

 

 

 

 

 

『好きだ、好きで好きで仕方ないんだ』  

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

 

 何か、意識が遡っていったような、回想のような思考になって我を忘れていた。

 

 気が付いた。そして、異変を近くした。自分の周りにいる皆が、あぜんとした顔で何かを見ている。

 

 視線の先、そこには

 

 

「…………姉畑さん」

 

 

 四つん這いのゴライアス、その腰にしがみついた態勢のまま、真っ白に燃え尽きている。

 

 ゴライアスも大口を開いて、悲しいほどに重い叫び声をあげて、同じく消沈

 

 二体が一つに、その姿を照らすように、リヴィラの明かりは彼らを包みこんでいる。

 

 

 

 

……嘘だろ、本当に

 

 

 

……皆、これは現実なのか

 

 

 

 

 

 口々に言葉を発する。信じ方光景の前に、皆言葉を無くしていたが、ようやくその硬直も解ければ言わずを得ない。

 

 

 誰かが言った、すげえと

 

 

 

 皆が口に、徐々にその声は大きく、調和し、そして

 

 

 

 

『オォオオオオオオオオーーーーーーーーーーーッ!!!!』

 

 

 

 叫んだ。偉業を成し遂げた男の姿に、皆感動を爆発させた

 

 

 

「すげえ、やりやがった。まじかよあの野郎ッ」

 

 

「やりとげた!本当に、やり遂げてしまった……ッ」

 

 

 興奮で揺れる尻尾を掴んで焦るベート、うずきすぎて別の生き物のごとく暴れる親指を抑えるフィン。目配せして、口をそろえて怒号を叫ぶ。

 

 

「「すげえ!!姉畑支遁!!??」」

 

 

 感動している。皆が涙し、腹上死した姉畑に賛辞の声で騒々しいレクイエムを送る。

 

 感動は止まないファンファーレだ。そんな賛辞の嵐の中、ベルクラネル、主人公もまた

 

 

 

 

 

「姉畑さん……いや、姉畑先生。あなたは、英雄だッ」

 

 

 

 

 静かに、感動の涙を恩師にささげる。偉業を成した、その点を見れば姉畑支遁は英雄に他ならない。

 

 遠くバベルで眺める美の女神も、開いた口が塞がらずそしてふらっと倒れてしまった。自分の愛する彼ががっつり変な影響を受けてしまったために。

 

 

 

 

 

 

 

 

……すごい、姉畑支遁はすごいんだッ

 

 

 

 

 

 

 

 感動するベル・クラネル。だが、その感動はこれで終わりではない。オラリオに続々と現れたる異界の住人達、ゴールデンでカムイな連中の騒ぎは、まだまだ始まったばかりであるから

 

 

 

 オラリオの崩壊する時、それは案外間近なのかもしれない。理由?無論、人災だろうて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





読了、お疲れ様です。ダンまちファンも金カムファンも本当にご苦労様です。頭の可笑しい変態話にお付き合いくださり感謝感激チカパシです。

感想・評価頂いて嬉しく思います。物語はこれにて終わりですが、また機会があれば別の変態でダンまちキャラ達を驚かすかもしれません。それか、アシリパさんのモンスターごはんとか、金カムはネタが豊富で色々と書けるから楽しいゾイ



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「白いウサギは人肌に溶ける」

・ダンまちの健全な恋愛を書いています。健全なベッドシーンばかりで、それはもう健全な作品です。


わたくし37級建築士、普段は健全なダンまちのクロスオーバーやラブコメを書いている者ですので、よければそちらの方も続けてごらんになっていただければ幸いです。この作品だけを見られると変態に思われるかもなので、弁明的な意味で宣伝ちらほら
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