冴えないヒロイン達が幸せになり冴えたヒロイン達になるハナシ   作:ゆーーーー

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お待たせ致しました。
アップが遅れました。
2週間で書き上げられませんでしたがなんとかUPまでこぎ着けました。


最終章 クリエイターと云うは死ぬことと見つけたり

 

「って事だったんだ。いやまさか同じ名前の人と付き合っているとは思いもよらなかったね。」

俺はそう2人に報告した。

あの日あれやこれや美智留が付き合っている人のあれやこれやを噂した人達とプラスアルファにだ。

何故だかこの場には出海ちゃんと伊織が加わっていた。更に幼馴染の澤村スペンサー英梨々も混じっていた。

 

なんでも出海ちゃんが昔からライバル視をしていて紅坂朱音に世話になる現在に至ってもライバルと思っているらしい。

そうした関係がいつしか強敵と書いて『とも』と読む関係になっているらしい。

 

「ふーん。そうなのね〜。あんたは従姉妹の事どう思ってるのよ。幼い頃は何だかんだ仲良かったんでしょ?」

英梨々はそう茶化して来るのだが「確かにな〜。」と呟きながらも昔を思い出す。

昔はよく田舎で野山をかけたものだ。懐かしいな。

今は迫り来る現実を前にしてその余裕は無いんだけど。

 

「何遠くを見つめる目をしてんのよ!」

そうツッコミを入れられてハッとして周りを眺める。

報告を終わって思うとこがなかったのかどうなのか。

真実は分からないがそのツッコミを機に彼女以外の皆が立ち上がった。

「夏休みとは言え、夏休みだからこそ忙しいからそろそろ行くね。」

英梨々のその一声でみんな挨拶をして部屋から立ち去った。

「さて、私も締め切りが近いからそろそろお暇するわね。」

名残惜しそうに詩羽も立ち上がる。

「それじゃ倫也君。最後の追い上げ頑張ってね。夏を制する人が受験を制すんだっけ?」

「ってよく言われるけど別にここまで制して来てるから夏だからといって特別では無いよ。今まで通り努力を積み重ねるだけさ。」

「そ、大変そうだけど頑張ってね。」

「勉強はいいよ。努力した分だけ点数として現れてくれるからね。」

言下に含みを持たせつつ。クリエイターとしての活動は努力がそのまま形になるとは限らない。

 

努力してもそれを裏切られ酷評されることも少なくない。

 

それを誰よりも先輩として歩んでいる詩羽は感じ取ったのか微妙な表情をしつつも励ましてくれた。

「それでもいつか報われることはあるわ。運が良ければね。」

そう言い残し立ち去った。

 

運も実力の内。その通りだ。どんなファンを引き当てるか。どんな事務所を引き当てるか。どんなマネージャーを引き当てるか。世界は違えど人との縁等運に頼る要素を上げ出したらキリが無いほど成功という2文字には運の要素が絶対的に付きまとっている。

詩羽には俺というかけがいの無いファンであり精神的支柱と巡り合えた。俺も精神的支柱になっている。

後は、根強いファンにも巡り合いたいものだ。

 

「よし!」そんな願いはさておき夏休みの貴重な時間を勉強に費やす為気合いを入れ直すのだった。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

バイトは変わらず、バンド活動の比重は落としながらの受験勉強は学校での中心に代わり夏休み明けからは名のある進学校であるウチの高校でも最後の追い込み体制に入っていた。夏休み明けからは進学希望の生徒には授業の一環として受験対策の講習が行われていく。

そんな嵐のような日々があっという間に過ぎ去っていき合格発表当日。

 

俺は念願の超一流大学への合格を勝ち取っていた。

高校へ発表に行くと高校としては久し振りの合格者となったので校長先生や理事長まで出てきて盛大に万歳で祝われた。

バイト先ではバタバタ忙しいながらもお祝いされた。

「大学在学中もバイトとして宜しく!」

と元気よく言われた後はいつものバイト風景だったけど。

 

夜はちょっといいビジネスホテルを取ってくれた詩羽が朝まで夜通し祝ってくれた。

 

「これからもファン1号として、クリエイター仲間として、何より彼女として。これからも宜しくね。」

 

「こちらこそ宜しくお願いします。」

 

 

 

合格発表の翌週は高校の卒業式だった。

 

何だかんだ席の近い事が多かった加藤恵さんから大学合格を祝ってもらった。

 

「おめでとうー。なんか凄いとこ受かったみたいだねー。」

「ありがと。あ、彼氏から聞いた感じ?」

 

「そんな感じ〜。あ、そういえば伝言。」

そして加藤恵はスマホを見て言った。

 

「先で待つ。ファン1号と2号より。だって」

 

俺が受験勉強に励みつつもバンド活動をしていたら蓮君達のバンドはメジャーデビューが決まった。

本人から報告を受けてから知った。

 

話によると秋にデビューし全国にファンを増やしているんだとか。

凄いな。

 

俺の手にも力が入る。これからはクリエイターとしてバンド活動も懸命にしていかなくては。

その道がどういう方向に行くとしても悔いだけは残さない。

プロを目指すからには命を懸けて。

でもそれは粗末に扱うと言う意味では無い。

 

極みじかにクリエイターとしての師匠で先輩で憧れのその人に近付きたくて。

俺はその道をこれから歩むんだ。

 

 

 

 

☆完☆




☆後書き☆
ここまでご愛読頂いた方々。お気に入りに頂いている方に感謝でいっぱいです。
自己満足な文章で下手な文章構成でしたがお付き合い頂きありがとうございました。
自分自身初めて1つの作品を完成まで漕ぎ着ける事が出来ました。

カップリングに関してとか話の内容とか異論もあるかと思います。
作者自身冴えない彼女の育てかたの推しキャラをここまで描かない作品にするとは最初思ってもみませんでした。
途中長らく空いてしまった無念がありましたが読んでいてくれた人がいるのかも、とページアクセス数を見る度勇気を貰っていました。
次回作は間を開けすぎずにじっくり話を練ってから書き始めたいと思っています。
作品をまたあげる時またお付き合いください。
これを読んでより一層原作の冴えない彼女の育てかたを好きになって頂けると幸いです。
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