その場合、モンハンのシステムだとミディールの6連撃やレーザーなどでほぼ無理ゲーになりそうだけど。
かつて栄華を誇っていた城は崩れ、今や災厄の巣と化した。
その際に戦争の内容を語った手記も焼かれ、今や記憶に残すことすら人々は恐れた。
その消失によって、古代にあった一つの龍の話も今や忘却されてしまったのである。
しかし、そんなことはあってはならない。あの龍は倒されてしかるべき……いや、眠らせてやるべきなのだから。
ここにその龍を書き記す。もし見る者があれば、その存在をどうか討ち取って欲しい。
橋下にて発見された地下空洞にて、一匹の幼竜が発見された。
それは随分と細い体つきをしており、ひ弱な竜であった。
しかし、我らは興味を持った。前後で大きさの揃わぬ二対の翼と荒い鱗目など、今まで確認された竜とは似ても似つかないつくりをしていたからだ。
生態観察、そして戦力とするために城で飼われるようになったこの竜は、意外と人懐こく少食であることがわかった。
肉などよりも、人間の方へ寄ってくる竜らしからぬ行動。まだ幼いから温もりを欲しがっているのかと、その時は思っていたものだ。
やがて幼竜は育ち、大型の肉食竜ほどにまで成長した。肉付きはやはり細めではあったが、その力は想像を絶するほどに強かった。
試しに肉食竜などと戦わせてみたが、口から吐き出す火炎と強靭な肉体でたちまち勝利してしまう。そして食うでもなく、我々の元へと持ってくるのだ。
まるで犬だ。その行動を知って大いに湧いた我らは、必要になった素材を得るため、その竜を何度も狩りに行かせた。そしていつもその結果は芳ばしいものだった。
優秀で従順、そして強大な力を持つ竜。それに助けられ、しかし我々は名を授けていなかった。
例えどれほど我らに懐いていようとも、やはり竜なのだ。いざとなれば殺し、その体を有効活用させてもらう。名など与えぬままに、使い潰す気でいたのだ。
気づくべきであった。我々が司令を出すごとに起こっていた竜の体の変化を。
死を築き上げる度に咆哮をあげていたその真意を。
そしてついに、我らがその竜を御していた、それは間違いだと思い知らされる日が来た。
とある日の夜、我々は滅亡の危機に瀕していた。
城をこの世のものとは思えぬ災厄が襲ったのだ。我々の力などなんの意味も成さず、ついにかの竜を災厄にぶつけることを決断した。
かの力強き竜であれば、我々の願いを全て叶えてくれた竜であれば、あの災厄を退けられるのではと本気で思っていた。
我々は願った。災厄を退けたまえ、我々の命を護りたまえと。
我々は命令した。災厄を退け、栄華の象徴たるこの城を守れと。
竜は敗北した。どれほど力強き竜であっても、かの災厄には手も足も出なかった。
橋下へと落ちていく竜。我々は絶望し、口々にその竜を罵った。唯一の頼みの綱、最大最後の期待を裏切られたことに、誰も我慢がならなかった。
やがて破壊の限りを尽くした災厄は姿を消し、僅かばかり生き残った我々は象徴たる城から出ることを決断した。
あの災厄を後世に伝えるために。このような惨劇を食い止めるために。
しかし、その願いも叶わなかった。
かの竜が、橋下から這い上がってきたのだ。体は焼けただれ、見るからに瀕死であった竜。
私は何も言えずに立ちつくしていた。期待に応えんとしたかの竜に、私は合わせる顔が無いと後悔していたばかりに。
しかし、城を失い敗残となった者どもの中には、未だに怒りを灯す者もいた。
大声で罵声を浴びせる者、刃折れの武器を片手に襲いかかる者。不用意に竜へと近づいた彼らは、次の瞬間にはその命を絶たれていた。
竜が人を喰らった。あれほどまでに従順で、人懐こかった竜が。
私は命からがら逃げ、近くの小さなボロ屋にこもった。他の者たちがどうなったのかは知る由もない。聞こえたのは、悲鳴と何かが燃える音、そして咆哮だけだ。
壁に空いた穴から、かの竜の姿は確認できた。災厄に立ち向かった時よりも一回り大きくなっている。鱗の間から黒い結晶が生え、暗い光を放っていた。
竜の範疇を超えた光景、ここでようやく私は確信したのだ。あれは竜などではない。古き龍の一角なのだと。我々が育ててしまったのは一つの災厄なのだと。
思えば、我々がかの龍へ祈り、願い、司令を与えるごとに、暗い光を放っていたような気がする。死を築き上げるごとに、その光は増していたような気がする。
少食であった龍が育ち始めたのはその頃からだ。
あれは人の内にある……いや、命ある物の『闇』を喰らい成長したのだ。あの巨体を維持するのに、ほとんど食わずにいられる理由など、超常の龍でしか成しえないだろう。
あの暴れ様、かつての利口であった頃とは似ても似つかない。まるで……そう、狂ってしまったかのように。
私はこうして書き記すことしか出来ない。許してくれ、私にはあれを止めることは出来ない。
せめて、今までの感謝とともに名を贈ろう。かつての心優しき龍に。我らを思い、しかし棄てられ、忘れられてしまうであろう悲しき竜に。
ただ闇を喰らう生業、それは狂気へと変じ、我らすら喰らう貪欲な口となる。
今や忘却の彼方の翼持つ兵、その名はミディール。私の眼前に立つ者。
其はただ我らの期待に応え使命を果たさんとした翼の名。
その口でいま私を喰らわんとする者、古の龍、闇喰龍ミディール。
いつか、その命が安らかに眠らんことを祈るばかりだ。
焼け爛れた手記
中央シュレイド内にある半壊した廃屋で見つかった手記
かなり昔に書かれたもので
焼けた部分や血で汚れた部分もあり
解読には長い時間を有した
筆者が焦っていたのか
文章の終盤につれて乱暴な筆跡になっている
作品名変えた方がいい?
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作品名を1話の題名にして新しいの考える
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別にこのままでいい