その題材であるMODの動きを取り入れるか否か、今回でお試し運用です。
『よくやった。名誉ある兵として、剣を賜そう。より励め』
はい。
『我らが竜はよく働くな。おまけに最上の結果をもたらすとくれば、我々は万々歳だ』
はい。
『竜よ!此度はトビカガチの狩猟を頼むぞ。良い結果を期待している』
はい。
『竜よ!かの災厄を退けよ!我らが城を守るのだ!!』
はい。
『かの竜ならば、きっと!きっと勝つ!あれが我らの期待に応えなかった時はないのだから!』
『バカな、バカな、バカな!かの竜が負けるだと!?剣の契りを違えたか!?』
『逃げろ!やつはすぐそこにまで…ぎゃあああ!!?』
『いやだ、まだ死にたく…げ、げぇええぇえぇぇええ!!』
火が飲む。死が溢れ闇が城を覆った。
『あ゛…あ゛あ……』
『だずげ……あづ…』
悲鳴が弾けた。苦しみが大地に染み渡る。
それを見て、感じて。言えることはただ一つ。
「があぁぁああっ!!」
もう
爆発は暗い光のもので、しかしどこか粘りを含んでいた。
辺りには黒い泥のようなものが飛び散り、爆発源の船にもベッタリと付着している。
そこからゆっくりと身を起こし、姿を見せたのはミディール。目には狂気の光を点し、翼や結晶からは絶えず暗い闇の光が放たれている。
これは一種の暴走だ。彼は闇を喰らうが闇を自在に操れる訳では無い。操れるのであれば狂う事などありはしないのだから。
瘴気の谷で大量に吸収し溜め込んだ闇は、
絶えず外界の物質を喰らい、泥と化して活性化する。やがて容量を超えた闇は臨界点に達し、思考の入る余地もない程にまで頭を狂わせる。
名付けるならば『闇狂い』状態だろうか。
先程まで相対していた人間二人とアイルーよりも注意を引いたようで、ソードマスターはすぐさま総司令をおぶり、アイルーを抱えてその場を離脱した。
それを気にもとめず、様子の変わったミディールを警戒し唸り声を上げるネルギガンテ。対して、ミディールはなりふり構わず咆哮しながらネルギガンテへと突進した。
それを後ろ脚で立ち上がり受け止める。が、力比べであれば勝っていたはずのネルギガンテが押され始めた。
すぐさま押さえきれないと察したネルギガンテは、押し返しから叩きつけにシフトした。
頭部を掴み、ミディールの突進の勢いを利用して地面へと叩きつけようとする。しかし、ミディールは狂ってはいても二度同じ攻撃をタダで喰らうつもりはない。
掴まれた頭部が勢いよくネルギガンテを通り過ぎたその時、振り上げられたミディールの左前足がネルギガンテの大きなツノを掴んだ。
「ゴオォッ!?」
「ゴァァアアアッッ!!!」
急には止められない。ネルギガンテがミディールを地面に叩きつけたそのすぐ後、叩きつけられる勢いを利用してネルギガンテまでもが地面に叩きつけられた。
ミディールはダメージなど感じないと言わんばかりにすぐさま立ち上がり、地面に埋まったツノを抜こうとするネルギガンテへと前足を連続で振り下ろしていく。
凄まじい衝撃がネルギガンテを襲う。その苛烈さは埋まっていたツノが反動で抜けてしまうぐらいのもので、しかし激しい連撃はネルギガンテに反撃の余地を与えなかった。
やられたままではいられない。今この状況に激怒したネルギガンテは、ミディールの前足の合間を縫い右前足をミディールの頭部へと伸ばした。
張り手を喰らったミディールが怯み、その隙にネルギガンテが飛びかかる。地面へ押し倒し、引きずりながら岩壁へと叩きつけた。
が、怯まない。僅かに顔を顰めただけで、その動きに陰りは生じていなかった。
「ゴアアァァァアアアッッ!!!」
壁に押し込まれたミディール。簡単に脱出できないことを察した彼は、大きく咆哮した。その音量にネルギガンテは怯まず、返しに咆哮をする。
しかし、ミディールの意図は別にある。彼の咆哮は相手への威嚇または怯みを目的にしたものではなかった。
「ゴルッ!?」
突如生じた痛み。ネルギガンテが自身の体へ目を向けると、そこには闇の精がまとわりついていた。
痛みによって隙ができた。ミディールは前足を振りネルギガンテを吹き飛ばす。さらには追撃で火炎を吐き出した。
いや、火炎と言うにはあまりに黒く、白い光も見えている。闇が混じった、暗い光の炎がネルギガンテを飲み込んだ。
「ゴオォォオオオッ!?」
ネルギガンテの悲鳴が響く。ミディールは闇の炎を吐き出しながら前進。前足を振りながらネルギガンテへと突進した。
なんとか炎から抜け出そうとするネルギガンテ。しかし、ミディールが暴れた際に飛び散った泥が足に絡みつき、思うように動けない。
炎に焼かれながら、ネルギガンテはミディールの突進を受け止めざるをえなかった。
翼と腕の黒く変色した棘を、ミディールへと向けて踏ん張る体勢をとるネルギガンテ。炎は翼で受け、その棘でミディールの攻撃を防ぐつもりだ。
しかし、その思惑はハズれてしまった。ミディールが突進の最中、闇の炎を光線へと切り替えたのだ。
「ゴルォォオオオッッ!!?」
突然のことに対処もできず、ネルギガンテは光線の薙ぎ払いを喰らってしまった。
黒い棘が破壊され、その強靭な肉体にも爆発による傷が付く。分が悪いと悟ったのか、ネルギガンテはすぐさま飛翔。そのまま移動を開始した。
周りが見えていないミディールは周囲を光線でもう一度薙ぎ払った後、ネルギガンテがいないことに気が付いた。大きく咆哮を上げると翼をはためかせ、ネルギガンテを追い去っていく。
後に残ったのは半壊した調査拠点アステラ。僅かに残った人間たちは、逃げ出した人々を連れ戻すこと、拠点の再建に尽力した。
後に、報告のための連絡船が現大陸へと赴いた。
ギルドは黒い未知のモンスターを滅尽龍ネルギガンテ、それと激戦を繰り広げた黒い龍を闇喰龍ミディールと名付けたのだった。
ミディールに対する名付けにはとある人が関連していたのだが、それはまた後の話。
騎士アルトリウスのものと同じ泥、黒い炎のフリーデと同じ闇の炎、最初の炎を吐きながらの突進にビームが加わるのもMOD要素です。
さすがに強すぎるか…?
アンケートの協力お願いします。
1,3の票数が2より多ければ、こちらの話は書き直します。
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