焼け爛れた手記   作:サンサソー

14 / 15
神々の時代、数少ない女騎士たちは竜狩りを成したという。

用いたのは鱗を貫く槍ではなく、瞳などの急所を撃ち抜く弓であったという。

美々しい物語には、誇張が付き物だ。



主人公の名前どうすればいいんだろう。ハンターと編纂者でいい…のかな?


闇喰らいを殺す者

ハンターという者たちは武器と四種の防具を装備する。護石や装飾品といった物もあるが、やはりハンターは武器防具に縁深い。

 

なぜなら、ハンターは武器防具から力を引き出すためだ。

 

本来、凶暴なモンスターとて必要以上の殺しはしない。喰うため以外の殺しなど、縄張り争いがヒートアップしたとしてもそうあるものでは無い。

 

なぜか?それは殺しというのが百害あって一利ない行為だからだ。

 

獲物を狩るならば良い。しかし、縄張りのために殺し合いをしたとする。そして勝利したとしよう。

 

残ったのは疲弊し傷の残る身体だけ。もしその時に他の敵に襲われたら?縄張りを追われるならばまだ良い。もしかすればそのまま殺され、胃の中に収まるかもしれない。

 

故にこそ、縄張り争いは必ずと言ってもよいほどに死者が出ない。力の差を知った敗者が自ずと逃げ出し、新たな縄張りを作る。勝者は余力を残して縄張りを得る。重要なのが『余力を残している』ということ。

 

戦いにあけくれ常に満身創痍。それは自殺志願の愚者がする行為であり、理解しているからこそ生命は保たれる。

 

故に、凶暴なモンスターに襲われた非力な人間も、拠点に戻ることができているのだ。

 

そんなひ弱な人間、しかし竜を狩るハンターはなぜ強大な竜と対等に戦えるのか。

 

それは武器防具に宿る力を引き出しているからに他ならない。鉱石ならば秘められし大地の力を、モンスターであればその身体能力を。武器の威力、防具の防御力。そこへ加わる身体の強化。この三つをハンターは竜狩りに用いるのだ。

 

故にこそ、ハンターは本来ならば身体が両断されていても可笑しくない攻撃を耐え、並の刃では傷つけること叶わない竜の身体へダメージを与えることが出来るのだ。

 

 

さて、編纂者を隠し自らを囮としたこのハンター。武器防具を付けていない彼女は、やはり飢えたモンスターから逃げ切ることが出来なかった。

 

足を引き摺っているとはいえ、歩幅が違う。さらには彼女が必死によじ登らなければいけない倒木も、アンジャナフ程の巨体であれば軽々と跨いでしまう。

 

しかし彼女は走った。立ち止まるな。撒くことなど考えるな。立ち向かうなどもってのほか。

 

彼女は諦めなかったのだ。編纂者の命だけは。

 

息切れが酷い。足も痙攣しもつれそうになる。すぐ後ろにアンジャナフは迫っている。

 

上手く動かなくなった足はついに植物に絡め取られ、派手に転んでしまった。アンジャナフが顎を地面に叩きつけ、土ごと喰らわんと抉りながら迫る。

 

どれほど距離を離せたのだろうか。しかし、これでやれることは全てやれた。

 

わたし…頑張ったよね。

 

生命の終わりを受け入れるために、彼女はゆっくりと目を閉じた。

 

瞬間、聞こえたのは肉が食いちぎられる音……ではなく。

 

「グルルァァアアッ!!?」

 

何かが弾ける音とアンジャナフの悲鳴だった。

 

驚いて目を開くと、アンジャナフの眼球に矢が突き刺さっている。弾けているのは電気、矢が纏っていた黄雷であった。

 

「あ、え…」

「ふむ、どうやら間に合ったようですね」

 

ハンターの彼女、その背後から弓を構えた女性が現れた。その手には弓が握られており、先程の雷矢は彼女が放った物なのだと漠然と理解する。

 

「後は私に任せて、休んでいてください」

 

女性は一度ハンターの肩に手を置いた後、持っていた弓『雷弓【獣王】』を背に掛け、腰の後ろに付けていたスラッシュアックス『ネルガルガッシュ』を取り外した。

 

「武器を二つも…」

「はい。どの武器も重く、やはり一つだけ持つのが理想的ですが……」

「グルルォォオオオッ!!」

 

アンジャナフは苦し紛れに折り畳み格納していた鼻を広げ、口から炎を覗かせる。しかし、女性は下から掬いあげるように斬り上げることで顎を閉じさせ…。

 

「私の目的を果たすには、一つだけでは足りないのです」

 

大きく振り回した後に広がった鼻目掛けて振り下ろした。ネルガルガッシュは龍属性エネルギーを撒き散らし、アンジャナフの鼻を破壊。アンジャナフは完全に沈黙した。

 

「改めて、貴方に名乗りましょう。私の名はシラ。栄国シュレイドが公爵の末裔にして━━━━━」

 

━━闇喰らいを殺す者です

 

 

 




栄華を誇ったシュレイド国。貴族とかもいたんだろうなぁ、てことは公爵もいるよね?

ということで、ミディールと言ったらこの人の『公爵の娘シラ』を出しました。後悔はしてません。

アンケート実施中、主人公の武器はどれだ。防具については、意見があれば活動報告の『生存報告』にお願いします。

主人公の武器どれにする?

  • 片手剣
  • 双剣
  • 大剣
  • 太刀
  • ハンマー
  • ランス
  • ガンランス
  • スラッシュアックス
  • チャージアックス
  • ライトボウガン
  • ヘビィボウガン
  • 操虫棍
  • 狩猟笛
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。