焼け爛れた手記   作:サンサソー

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人間性
まれに死体に見られる小さな黒い精。
使用により人間性1を得、HPを大きく回復する。
この黒い精も人間性と呼ばれるが、詳しいことはわかっていない。
ソウルが生命すべての源であるなら、人のみにある人間性とはなんなのか?

これはソウルを、力を、肉体を蝕み喰らう蟲ともされる。中にはソウルやエネルギーを吸収し巨大化、生命を探し内外から破壊する個体も存在する。
人のみに宿るはずが、しかし生物の中でも存在し続ける闇。深淵に蟲などおらず、内包する不気味な、しかしどこか安心させる優しさと暖かさで包み込み溶かす。
そう、我ら食餌の時だ。



闇の宝庫

新大陸の陸珊瑚の台地。その多彩な生命が属する生態系は、台地の下にある『瘴気の谷』によって支えられているのだ。

 

瘴気の谷とは、微生物が多量に含まれた『瘴気』と呼ばれる黄色いガスと、数多の生物の死骸が満ちる生命の墓場だ。

そして、新大陸へ渡る古龍たちの目的地でもある。

 

ここで死に瘴気に分解され、内包するエネルギーと栄養が湧昇風によって巻き上げられることで陸珊瑚の台地の生命を潤しているのだ。

 

 

 

 

 

骨や腐肉が転がっている。

そこへやってきたのは牙竜種のギルオスたち。瘴気の谷は、充満する瘴気やそれによって凶暴化した生物たちが生息するため餌にありつくのも一苦労だ。

 

まだ新しい死体を見つけたギルオスたちは、リーダー個体であるドスギルオスや仲間たちを呼ぼうとする。

その時、上から何か音がした。見上げてみると、大きな影が岩壁にぶつかりながら落ちてくるではないか。

 

「ギェエッ!」

「ギギィッ!」

 

咄嗟に声を掛け合いそれを避けるギルオスたち。恐る恐る、落ちてきたものが何かを確認したギルオスたちは歓喜した。

巨大な飛竜種、レイギエナだ。もはや息はなく、岩壁との激突で少々欠けているが大部分は残っている。

 

ギルオスたちにとって、レイギエナはこれ以上ないご馳走だ。強大な牙竜種のオドガロンが目を光らせる中層では、こういった大物はすぐに奪われるか先を越されてしまうのだ。

 

「ギギィッ!」

「ギィアアァッ!」

 

音に誘われたのか、大量のギルオスたちが集まってくる。さらにはドスギルオスまでもが顔を出し、レイギエナへと群がり始めた。

 

「グギュル……」

 

ドスギルオスもレイギエナの腹へと喰らいつこうとするが、ふと気づく。レイギエナは腹が一番肉があるため、普段はギルオスたちに頭や翼、自分は腹を頂戴していた。

 

しかし、このレイギエナは胸から腹にかけて大部分が潰れていた。これではまだ頭部や尾の方が肉がある。

 

「グルル……」

 

岩壁に当たるぐらいではこうはならない。久しぶりの大物だが、少し用心した方がいいかもしれない。ドスギルオスはしきりに辺りを見回しながらも、皮と潰れた肉に口をつけた。

 

その時、再び上から音がした。その音はどこか荒々しく、さらには大小様々な岩石が降り始める。

 

何かが来る。死体ではない、何か巨大な生物がやってくる。そう直感したドスギルオスはすぐさまギルオスたちを纏め近くの岩陰へと退避した。

 

そして、その判断は正しかったことがすぐに証明された。

 

岩壁を無理やり破壊しながら巨大な龍が這い出てきた。そしてレイギエナの死体を見つけるなり、周辺の状況も確認せずいの一番に首を喰いちぎった。

 

「ギッ!」

「ギルル……」

 

せっかくの食糧を奪われたと、ギルオス一匹が飛び出そうとする。しかし、ドスギルオスは宥め目の前の事態を見守った。

 

「ゴガアアァァッ!!」

 

脚を引きちぎり、翼をもぎ、細部に至るまで叩き潰し、果てには口から吐き出した炎で焼き尽くしていく。執念深く、死体であるかどうかも関係ない。その痕跡に至るまで執拗に消そうとする様は、知性どころか本能すらも見当たらない。

 

この場から去るのが吉。ドスギルオスはギルオスたちを引き連れ、静かに上層部へと上がって行った。

 

 

 

 

 

レイギエナなど、最初からそこにはいなかった。そう言えるほどにまで、ミディールは徹底して破壊の限りを尽くした。もはや知性も無く、ただ残るものを果たすための行動。それを邪魔する者が現れれば、ミディールは全霊をもって排除する。

 

やっと自分のいる場所を認識したミディールは、再び陸珊瑚の台地へと戻ろうとするが、ふと気づく。

 

闇が溢れている。この場所は死が蔓延している。であれば、わざわざ貴重なエネルギーを使わずに闇を吸収できる。

ミディールは屍の山に身を落ちつけ、暗い光をその身へと移していく。

 

たまに流れ込んでくる瘴気も、彼は好んで吸い込んでいく。彼は理解していないが、瘴気は微生物が多量に含まれる有毒ガス。本来は内外から肉やエネルギーを喰らう危険なものなのだが、そのぶん大量の栄養とエネルギーを秘めている。

 

本能的にそれに気づいたミディールは、生命を脅かすものとは知らずに、本能のままに瘴気を吸引しながら、身体を休めることにしたのだった。

 

 

 

 

微生物たちは未曾有の危機に瀕していた。巨大な龍の体内に入り、主へとその血肉とエネルギーを献上するため活動を開始しようとしていた。

 

しかし、龍の中には先客が潜んでいた。黒い霧のようなものの中に2つの白い光が覗いている。そんな得体の知れないものが無数に存在していた。それらがなんであるかを考えられるほどの知能は持たない微生物たちは、黒いモノも攻撃対象に選んだ。

 

結果、喰われた。触れた瞬間、微生物たちがボロボロに分解され、蓄えた栄養やエネルギーを奪われていく。分解者であるはずの微生物たちが分解されていく。瘴気に含まれていた有毒な物質と共にドロドロに溶かされ、黒い泥となって吸収される。

黒いモノは体外にまで顔を出し、瘴気を喰らい始めた。微生物たちは何も出来ず、主に与える物も奪われていった。

 

 

 

 

しばらくたち、ミディールの傍に瘴気は無く。その後ミディールに瘴気が近づく、または発生することは無くなったという。

 

 

 




瘴気の正体が微生物と有毒物質なら、そのものの本質を書き換え糧とする闇の蟲どもに抗えるはずも無く。
何もわからず、ただ糧となるのみだった。近づかなくなったのは、その『主』による指令があったからかもしれない。

主人公の武器どれにする?

  • 片手剣
  • 双剣
  • 大剣
  • 太刀
  • ハンマー
  • ランス
  • ガンランス
  • スラッシュアックス
  • チャージアックス
  • ライトボウガン
  • ヘビィボウガン
  • 操虫棍
  • 狩猟笛
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