面白かったので投稿します。
この世界?時代?に転生してから1年程の程の時間が過ぎた。
その間、大陸を創ったり魔術で大量殺戮を楽しんだりと色々な出来事があったが、今はのんびりとした生活を過ごせている。
「ガァァァ〜(眠〜)」
ーキーキー!ー
俺は欠伸をしながら、周りを飛び回るチビ達の姿を見た。
まぁ、チビ達と言っても今では全長5m程の大きさに成長しているからなんとも言えないが…ましてやその背中には大きな一対の翼が生えている。
今では慣れたものだが、最初の頃は危なっかしくて見ていられなかったくらいだ。
「ガウガァ…(はいはい…)」
のっしりと立ち上がった俺はその巨体で周囲を威圧しながらチビ達のあとを追った。
おそらく、川遊びに行くのだろう。
前までは俺が動かなくても勝手に遊びに行っていたが、巨大なワニ…デイノスクスに襲われたのをきっかけとして俺がついて行くようになった。
…あの時は俺がすぐに気づいたから良かったが、もし少しでも遅れてたら間違いなくチビの何匹かは食われてた、これからはあんな事が起こらないように注意していかなきゃな。
と、そんな事を考えていると山の麓にある巨大な湖に到着した。
ーキーキー!ー
「ガォォォォ!!(あんまり遠くに行くなよぉぉ!!)」
少し離れた場所で遊ぶチビ達に咆哮の如き注意喚起をした俺はゆっくりとその場に座り込んだ。
湖を前にした形で丸くなり、俺は大きな欠伸をした。
正直、ここ数週間はずっとこんなだ、本当はもっと何かすべきなのだろうが、特にこれといった目標もなくずっと自堕落な生活を送っている。
「ガウッ!(うわっ!)」
ーキーキー!ー
「ガァァァ!(やったな!)」
水辺でのんびりとしているとチビ達が大量の水をぶつけてきた。
俺はその攻撃に対抗するように腕で湖の水をすくい上げ、チビ達に向けて投擲する。
ーキー!?ー
「ガァァァ!(まいったか!)」
八つ当たり気味に水をぶつけられたチビ達は驚きの声を上げながら離れていった。
勿論、目の届く場所にはいるため問題ないのだが、少しばかり大人げなかったかもしれない。
「グァァ?(あれは?)」
首を高く伸ばした俺が見たのは巨大な帆が動く様だった。
おそらくは、アフリカで見つけた四足歩行の巨大な恐竜だろう、パッと見はスピノサウルスに似ていたが、スピノサウルスは二足歩行だったはずだから違う恐竜だろう。
前見た時は肉と魚の両方を食べていたから植物以外はなんでも食べるはずだ。
「ガァァァァァ!!(どっか行け!!)」
「ガゥゥゥ…」
俺が咆哮を上げると、奴は恐れをなしたのか大急ぎで逃げて行った。
「ガァァ…(行ったか…)」
あの大型肉食恐竜がチビ達の方に行かなかった事に安心しながら俺は何の気なしに空を見上げた。
澄み渡る大空…綿のような雲に空を飛び回る鳥と翼竜、さらに今までは無かった巨大な流れ星………流れ星?
「ガウ?ガァァ?(あれ?流れ星?)」
改めて空を見る。
巨大な流れ星だ、今までは分からなかったが真昼間からでも見えるほど大きくて明らかにこの星に迫ってきている。
「がァァァァァァァ!!??(やべぇぇぇぇぇぇ!!??)」
ーキー!?ー
チビ達が俺の咆哮に驚いているようだが、そんな事を気にする余裕は一切ない。
何せ明らかに、大量絶滅を引き起こそうとしている"隕石"が迫ってきているからだ。
いつからだ?一体いつからあの隕石は見えていた?ヤバい、絶滅する!?どうする!?
「ガウゥ!!(急ぐぞ!!)」
俺は大急ぎで寝床まで戻った。
今は一分一秒でも時間が惜しいのだ、もはやチビ達と遊んでいる暇などない。
そんな感情を胸に抱き、俺は思考を重ねた。
ー恐竜絶滅まで後1ヶ月ー
運命の時が迫ってくる。
それは地球上の生命、全てに等しく…。
後1話で白亜紀は終わりますね…まぁぼちぼち書いて行くので気長にお待ちくださいm(_ _)m