転生したら白亜紀でした(仮)   作:秋月艦隊

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第7話

魔術の実験からひと月ほど経ったがあれから生活が劇的に変わったなんて事無く今日も今日とて俺は寝床で惰眠を貪っている。

 

やることと言ったら魔術のイメージトレーニングや実験そしてコントロールの練習くらいだ。

 

「ガァァ…(暇だぁ…)」

 

俺は木々の日陰で横になりながら川辺にいるチビ達を眺めて居た。

 

「ガウゥゥ?(そう言えば、俺って何処まで飛べるんだろう?)」

 

馬鹿らしいと思うだろうが自分の限界を知るには必要な事だと自分に言い聞かせて俺は立ち上がった。

 

まぁ、実際は暇つぶしにやってみるだけだが…。

 

「グォォォォ!グガァァ!(行くぞぉ!フライ!)」

 

大きな咆哮を轟かせながら呪文を叫び勢いよく飛び立った。

足元ではチビ達が驚いているようだが気にしないでおこう。

 

「ガァァァ!!(突撃ぃぃ!!)」

 

飛び立った俺はあっという間に雲を突き破り成層圏を突破し宇宙空間まで飛び出した。

 

「ガァァ…(地球は青かった…)」

 

白亜紀の地球を眺めながら俺は遥か未来の名言を呟いた。

 

「ガァ、ガァァァ…(俺、ヨーロッパに居たんだな…)」

 

宇宙空間まで来たことによって分かったことだが俺は今までヨーロッパにいたらしい。

地球では北アメリカ大陸ガバラバラになっていたりインドがまだ大陸に無かったりと、現代とは大きく違うが、大まかな位置は分かった。

 

「ガウゥゥ…(これからどうするか…)」

 

やはり、思い浮かぶのは今後起きるであろう大量絶滅についてだろう。

俺の記憶が正しいのであれば恐竜は6600万年前に巨大隕石がメキシコに衝突し絶滅したはずだ。

つまり、チビ達も絶滅してしまうことになる。

 

「ガァァ(嫌だな…)」

 

俺は恐竜が絶滅することは今後の歴史から考えれば必要なことだと理解していたが完全に消えてしまうのは何とも言えない寂しさがあった。

 

「ガゥゥゥ(何がなんでも、生存させてやる)」

 

俺は新たな決意と共に宇宙空間を漂った。

 

巨大な恐竜はこれからの時代必要なくなるのだろうが、やはり完全に消えてしまうのは嫌だ。

ならば1部の地点のみで生存させればいいのだ。

 

幸い、地球にはいくつもの島がある。

簡単に言ってしまえばオーストラリア大陸やグリーンランドと言った広大な面積を誇る場所に恐竜を住まわせればいい。

それならば哺乳類は繁栄し人類も誕生することだろう。

 

要は生活する場所を分けてしまえばいいのだよ。

 

「ガァァァァ!!(やるぞぉぉぉ!!)」

 

音が聞こえないはずの宇宙空間すら震わせるほどの咆哮を轟かせ俺は地球に降下して行った。

 

目指すのは寝床のあるヨーロッパの辺りである。

俺は一筋の流星となり地球に戻ってきた。

 

なお、寝床の場所が分からなくなりヨーロッパ中を飛び回ることになったのは言わないでおこう。

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