転生したら白亜紀でした(仮)   作:秋月艦隊

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第9話

途中でふて寝をしたが目を覚ますと俺はすぐさま作業を開始した。

さすがに大陸レベルの島を緑化するとなると相当な時間がかかるからな。

 

「ガゥゥゥ(アースメイク)」

 

みんな大好き『アースメイク』を唱えて地面を肥沃な土に変更していく。

地下深い場所にある固い地層も同時に形成されていき、この島の形状をより確実な物としていく。

 

「ガゥ…(次は…)」

 

俺は次に植物を生やし始めた。

生やし始めたと言うがぶっちゃけコピーアンドペーストで大量に配置するのとほとんど変わらない。

生やし始めた植物はシダ科の植物と原始的な被子植物の数々である。

特に被子植物は白亜紀の頃になって現れた植物達である。

言わば時代の最先端と言っていい。

 

「ガォォ…(ツリーメイク…)」

 

次に俺は木々を生やし始めた。

先程の背の低い植物と違ってこちらの木々はかなり背が高い。

 

種類はソテツにモクレン。

他にもメタセコイアやポプラのような木々も生えていく。

割合としてはソテツが1番多くて次にモクレンが来るような順番になっている。

メタセコイアやポプラはそれに比べて数が少なく一応あるような感じである。

 

「ガゥ、ガァァァ(あとは、川だよな)」

 

植物達が完全に定着するまでは時間がかかるだろうからその間に俺は川を作ることにした。

 

「ガゥゥゥゥ?(真水ってどうすればいいんだ?)」

 

確か雨が山に降ることで水が下流に流れてきて川になるはずだ。

幸いな事にこれから寝床にする場所は標高が高く、水を貯めるのに十分なスペースもある。

 

それに困ったら万能の魔術に頼ってしまえばいいだろう。(多分)

 

「ガゥゥ(アースメイク)」

 

出力の調整も出来るようになった俺は寝床にする予定の山の麓に大きな湖を作った。

半径50キロ程の巨大な湖だ、ここから川を島中に繋げていき届かない場所にはこれよりも小さな湖を作った。

 

「ガウァ(壮観だな)」

 

改めて島全体を見るともはや数日前まで海だったとは到底思えない。

 

やはり魔術の力は偉大だ。

 

制御は大変だが…。

 

「ガァァ!(クリエイトウォーター!)」

 

植物にと水やりをしようと思い呪文を唱えて上空に薄く水の層を広げて行った。

 

「ガゥ、ガァァァ!?(あ、やっちゃった!?)」

 

途中、制御に失敗したらしく水は重力にしたがって落下しだした。

幸いそこまで水に厚みがなかったため大した問題は無かったが巨大な湖には半分ほど水が溜まってしまった。

 

「ガゥ!ガァァウ!(あ!湖に水を貯めればいいじゃん!)」

 

今更その事実に気づいた俺は湖の上に巨大な水の塊を作り出して湖に落とした。

俺の制御を離れた水は湖に大きなしぶきを上げながら激突し、湖の水を完全に満たすことに成功した。

完全に溜まった湖の水は川を通じて島全体に広がっていき大地を潤していった。

 

「ガァァ…(おぉ…凄いな)」

 

自分のやった事に驚きながら島全体に流れていく川の水を眺める。

川の水達は作られた物と言う事実を打ち消すように島中を駆け巡り島に生命の伊吹を咲かせて行った。

 

「ガゥゥ(1度戻るか)」

 

一仕事終えた俺は一度ヨーロッパにある寝床に戻ろうちと思い至り転移することにした。

 

「ガォ!(転移!)」

 

ーシュッー

 

瞬く間に風景が変わる。

次の瞬間にはヨーロッパの寝床に転移した。

 

「ガ?ガァァ!?(ん?ええぇぇぇ!?)」

 

俺が周囲を眺めているとチビ達が空中を浮遊している様を見つけた。

チビ達の背中には小さな翼があり浮遊しながらじゃれあっている。

 

「……(困惑)」

 

ーキーキー!ー

 

嬉しそうな鳴き声を上げるチビ達を見ながら…。

 

俺は考えるのをやめた。

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