希死念慮   作:オコゲ

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古墳時代の集落がどんな感じなのかが余り資料には乗っていなかったので想像で行きます!!(無謀)
もし歴史に詳しい人がいらっしゃるのならば、これからもこの集落について書いていくので間違いがある場合は教えて下さるととても有難いです!!

・・・

私、今まで生きてきて飛騨弁っていうのがあるの初めて知ったなぁ〜・・・。


接触

 

─ここまで来りゃあ後は真っ直ぐだ。

 

 

(了解やで!)

 

 

集落までナビゲートしてくれる彼に感謝しつつ、全身で風を感じながら疾走し続ける。やはりこの感覚は良い!ハマってしまう。

俺はバイクに乗ったことなどないが、乗ってみたらこんな感じなんだろうか。もし、そうだったら絶対バイクに乗りたい!今の俺より早いだろうし!!

 

 

(こりゃあ、死ねない理由がもう一つ出来てしまったな。)

 

 

生きる目的(死ねない理由)がまた一つ増えたことで決意が漲ってくる。安い男だと思いながらも、こんなしょうもないことでもこうして生きたい気持ちが湧き上がる事は精神を保つ為に必要だと知ったので、これからもどんどん増やしていこうと思う。

・・・いっその事、これからメモに記していくか?

今はまだ紙を持っていないので記せないが、もし手に入れたらどんどん書いていこう(・・・・・・・・・・)

 

 

(とりま一つ目に、”バイクに乗る!”って事を覚えておこか。)

 

 

新たな生きる目的(死ねない理由)を忘れないように頭の中に焼き付けていると、

 

 

─おい、そろそろ止まれ。

 

 

そう注意されたので、慌てて止まる。・・・まだ何も景色は変わってないが、この先にあるのだろうか?

すると案の定、

 

 

─ここから3km先に例の集落がある。着く前に見つかってでもしたら警戒されて入れなくなるだろうから、こっからは慎重に行くぞ。

 

 

 

「任せとけ!!」

 

 

─あ、おいこらバカ、言ったそばから!!

 

 

(あっ)

 

 

やらかした。そう思ったのも束の間。

 

 

わりゃあ(お前)何者じゃあ〜!!」

 

 

 

(マズイ!!)

 

 

 

─クソッ、間に合うか!?

 

 

住民と会うのは良い、寧ろ接触する事が目的だからだ。だが、今の俺の姿はこの世全ての悪(アンリマユ)。上半身が裸で、そして何よりも、何も知らない者が見ると不安や恐怖、警戒されるようなおぞましい紋様が身体中に浮かんでいる。そんな俺を見られたら一発で敵対し、もう会話することも出来なくなる。彼は間に合うか心配しているが、もう隠れる時間が無い。何も出来ない。

 

 

すると正面の木の影から屈強な男が姿を現した。

あぁ、完全に見られてしまった。もう手遅れだが、逃げるしかないと後方へと走り出す行動に移ろうとしたが、

 

 

「あぁ?わりゃあ(お前)でっち(ガキ)やねえか!?ここはあぶのうてや(危ないぞ)!」

 

 

と言われ(めっちゃ訛ってる)、どしどしと距離を詰めてきたかと思うと手を掴まれ、歩き出す。掴まれている俺は当たり前だか引っ張られる。

何故か連行されようとしていることも謎だ。だが、それよりも分からないことがある。それは、

 

 

(なんでこの身体(アンリマユ)を見てもなんも言ってこうへんのや?)

 

 

そうしてふと、繋がれている俺の手を見ると、そこには浅黒いだけの普通の腕があった。

 

 

(え、なんでや?)

 

 

混乱していると、

 

 

─あ、あっぶねぇーー!!あと一秒遅かってたら間に合わなかった!!

 

 

ここまで焦ったのは生まれて初めてだ!!、と汗をダラダラと流しながら言っている彼の様子から見て、また彼に助けて貰ったんだろう。本当に感謝してもしきれないなと思いつつ、疑問に思った事を聞いた。

 

 

(一体どうしたんや?)

 

 

─・・・あれは皮下に呪力の管を通してそれっぽくしているだけだ、いわば飾りだな飾り。だから引っ込めようと思えば出来るんだよ。今回も村に入る前に解除するつもりだったんだが・・・。

 

 

(ホンマにごめんな!!)

 

 

─・・・暫くの間オマエのことをバカって呼ぶからな?

 

 

(ぐふぅ!!・・・分かりました。)

 

 

完全に俺が悪いから仕方ない。ちゃんと反省しよう。

そういえば、俺達は何処に行くのだろうか?

分からないが、ここで抵抗すると彼の努力が無駄になるので大人しくしておく。

そのまま俺達は男に先導され歩いていった。

 

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

暫く歩いていると、今まで全てが森だったのが急に空が開ける。そこにはそこそこ大きな集落があった。現代との文明の差を感じてしまうが、それがあったとしてもかなりの規模だ。

 

 

 

 

「着いたぞ。」

 

 

男がそう言った。すると門のような場所へと歩みを進め、辿り着くと、見張りをしていた他の男達に話しかけていた。

 

 

「おい、おみゃーら。このでっち(ガキ)が森で遊んでやがった。こいつを入れてやってくれねえか。」

 

 

 

「あぁ?・・・てめい()はこんなヤツ(ガキ)見たことないべや?」

 

 

「本当か?・・・だがこのまま放っておく事は出来ねえべ。」

 

 

おらまり(俺達)だけじゃ決めれねぇ。・・・しゃあなしに(仕方がねぇ)ごて(領主様)にこの事を報告しておくべ。」

 

ありがとうえな〜(恩に着る)!!」

 

話が終わったようだ。

 

─て何言ってんだコイツら???

 

 

(訛りがかなり酷いからなぁ・・・。)

 

 

そう喋っていると、また別の男が近寄り、

 

 

「おいでっち(ガキ)、今からごて(領主様)にお前の事を報告しにいく。覚悟しておけ。」

 

 

「な、なんで・・・なんでですか?」

 

 

思わず関西弁が出かけるが何とか引っ込め、敬語で話しかける。

 

 

「ここのごて(領主様)はな、この村をここまででっけくした英雄(・・)だべさ〜。ごて(領主様)が居なければ元の村は無くなっていたんだ。」

 

 

男は誇らしげにして答えた。しかし男はその誇らしげな顔を引っ込め、真顔で、

 

 

「だが、そのごて(領主様)はとにかくおすない(恐ろしい)んだ。まるで人間じゃない(・・・・・・・・・)様な・・・(・・・)。」

 

 

そう言った彼の手は少し震えていた。

 

 

 

・・・

 

 

(・・・え?俺今からそんなヤツに会いに行くん?嫌やねんけど。)

 

 

 

─・・・バカ、オマエって運無ぇな〜?

 

 

(お前(幸運E+)にだけは言われたくないわ・・・)

 

 

 

俺、生きて帰れるか?(震え声)

 

 

 




ちなみにモブキャラには飛騨弁(ほとんど標準語)、重要人物には標準語を使っていく予定です!!
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