欠陥勇者パーティ   作:やくび

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勇者達の物語

 勇者パーティそれは世界に厄災を振り撒く悪の権化である魔王を倒すべく集まったエリート達のことである。

 もし、そんなエリート集団が欠陥だらけの人間だらけだったとしたら、コレはそんなくだらないもしもの話。

 

 

 

 

 フランツェルコ王国王宮にて魔王メロダスト討伐に向け6人の戦士が国王より出陣の命が下された。

 

「勇者サエル並びに我が娘ウジティアーナ、護衛のセルフラット、サクラ、アクト、ロシェファルコよ只今より其方らに王命を下す。必ずや魔王メロダストを討伐せよ。」

 

「「「「「「はっ」」」」」」

 

 こうしてそれぞれに欠陥を持った6人の勇者パーティは魔王城に向け旅立ちの時を迎えるのだった。ある者は1人で戦う時のみ壮絶な戦闘力を発揮するが仲間がいると一般人並の者。ある者はショタ好きの変態で、メイスで殴る魔法使い。ある者は剣の腕は確かだが敵を殺しきれない呪われた少年。またある者は女装趣味の同性愛者の聖職者。そしてパーティ壊滅のためパーティ勢員を殺すことを命じられている暗殺者。最後に方向音痴のアホタンク。彼ら?の旅路が今始まった。

 

 

 

 

 

 

 魔王城より南に少し離れた森の中、魔王城突入に向け最後の作戦会議が開かれている。

 

「とりあえず僕以外の5人で先に突入し、敵の注意を引く。警備が手薄になったところに僕が一気に攻め込み魔王メロダストを仕留める。コレで良いかな?」

 

「良いんじゃないかしらぁ〜。私は愛しのセルフラットちゃんと居れれば反対しないわぁ〜。」

 

「私は王女様の意のままに」

 

「ワタクシも賛成ですわ。そしてメロダストを倒し疲れたサエちゃんのお尻を…ぐへへへぇ」

 

「サエルは1人だと強いからな俺はお前の力を信じてる。必ずやれよ。幼馴染として無事を祈ってる。」

 

「ワシも賛成じゃなお主の力は1人の時こそ真の力を発揮する今まで数々の幹部を屠ってきたのだ今更疑う余地はない。」

 

「よし。作戦決行は明日の早朝、皆それぞれ注意してくれ。」

 

 パーティリーダー勇者サエルの締めくくりでこの日の夜営は幕を閉じた。

 

 

 

 早朝、魔王城正面入り口にて、サエルを除く5人が魔王城の正門を破壊していた。副リーダーのアクトの指示で魔王城に残る幹部の引き付けを担当していた。

 

 「ウジティアーナとセルフラット、ロシェの3人が前衛俺が中衛サクラが後衛。ロシェが攻撃を耐えセルフラットが削りウジティアーナがとどめを指す俺がそれぞれのサポートをし、サクラが回復と支援を担当する。良いな?くれぐれもロシェに先頭を進ませるなどこに向かうかわかったものじゃない。」

 

 アクトの作戦通り彼らは順調に魔王城を突き進み城を混乱に陥れていた。

 

 

 

 その頃魔王城裏口付近に1人の男の姿があった。彼は裏口の守りの兵士を無視し、魔王城の外壁を駆け登っていた。そしてついに勇者は魔王の住居、魔王城最上階にたどり着いた。

 

 「お前が魔王メロダスト=フランツェルコ・アクトだな。フランツェルコ王国の建国者にして初代国王、魔法大国として栄華を誇るフランツェルコ王家の伝説の初代国王が魔王をなっているとはな。尋問した幹部からその言葉を聞いた時は耳を疑ったよ。お前の天下も今日までだこのサエル=マリノ・エメラルドがお前に引導を渡してやる。」

 

「ほう、面白い。やれるものならやってみるがいい貴様はヒトの範疇にとどまっているのが不思議なほど力が強い壁を越えたのならこの私を倒すをふさわしい。久方ぶりな戦闘だ楽しませてくれよ?」

 

 人類の命運をかけた戦いがあま始まった。

 

 

 

 

 魔王城正面入り口付近、5人の戦士が数百の魔王軍相手に大立ち回りをしていた。サクラの支援魔法により耐久性の上がったロシェの防御はまさに鉄板、セルフラットの「ミリ残しの呪い」も、ウジティアーナがトドメを指すことで確実に敵を減らしている。撃ち漏らしはアクトが適切に始末し、魔王城の廊下は魔王城の防衛をしていた魔王軍の屍により真っ赤に染められていた。

 

 「くそっオカダ様がやられた。コイツら強いぞ早急にアスカ様をお呼びしろ本日は休みで自室に籠らられておられるはずだ。」

 

 アクト達揺動隊は残りの幹部アスカ、オカダ、ギレアの内の2人オカダとレギアの討伐に成功していた。残りは魔王筆頭幹部、幹部の中でも最強との呼び声の高いあすかをのこすのみとなっていた。そんな時廊下の奥から一際存在感の強い人物が姿を現した。両手にチャクラムを身につけ、気だるげに現れたその人物こそ魔王軍最後の幹部アスカだった。

 

 「せっかくの休みだったのにお前たちのせいで台無しじゃあないかコレはどう責任とってくれるのかな?」

 

 アスカは殺気を出しながらゆっくりとアクト達に近づいている。最上階でも勇者と魔王の一騎打ちが始まっている。魔王軍と雌雄を決する時はすぐそこまで迫っている。

 

 

 

 

 

 「ほらほらどうした勇者、ずいぶんと息が上がってあるようだが?」

 

 そう言った魔王の声は戦い始めた頃よりいくらか高くなっており老人のような見た目だった魔王の姿は今では青年のような見た目になっていた。

 

 「はぁ、ハァ、ハッ!」

 

 サエルが手に持つ聖剣で魔王の心臓を1突きにし、そして首を切り落とす。

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