ラブライブ!サンシャイン!! 3期   作:黒死牟

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誤字、脱字等ありましたらよろしくお願い致します。
また、作中に登場する「〜」はキャラの言葉、(〜)は心の声となっております。


第2話 すれ違う心

光莉「生徒会長、実際、スクールアイドル部なるものは、この学校に必要なのでしょうか?私の情報が間違いでなければ、彼女達は自分の学校を統廃合させない為に努力をしていたのでは?」

 

 

この言葉を聞いた時、私は頭が真っ白になった

 

胸に手をあてる

心無しか心臓の鼓動が早くなっている

額にはじんわりと汗

 

新しい学校のみんなに、、私達を、スクールアイドルを認めてもらいたくて、たくさん努力をしてきた

でも、目の前の彼女から出た言葉は、私達が今まで走ってきた道を有無を言わさず閉ざすには十分だった

 

光莉の言葉を聞くなりいつも笑顔の月の表情が曇り、光莉の目を真っ直ぐ見つめる

 

月「夢島さん、もし今でもそう考えているのであれば、それは大きな間違いです」

 

光莉「間違い?」

眼光鋭く月を見つめる

 

月「千歌ちゃん、、いえ、高海さん達は単に学校を守るためにスクールアイドルをしていたのではなく、自分達の輝きを見つけるため、精一杯輝くために活動をしていました」

 

千歌(月ちゃん、、)

普段はとても温厚で、笑顔を絶やさない月の初めて見る曇り顔に、私達は軽い困惑を覚えた

 

光莉「そうでしたか、では先程の言葉は訂正致します、しかし」

光莉は少し俯いて目を瞑り、軽く深呼吸をした

 

千歌(……)

私はごくりと唾を飲み込む

次に彼女の口から発せられる言葉に、少し恐怖のような感情を抱いているからだ

 

光莉「活動場所に屋上を使用している部活動は少なくありません、私達ダンス部、コーラス部、軽音楽同好会、、大会前には吹奏楽部も屋上を活用します、この状態で新たな部活を使用スケジュールに加えると、他の同好会の活動の妨げになることは明白です」

 

善子「ちょっと!私達が迷惑だっていいたいの?」

ガタンと音を立てながら立ち上がる善子を、花丸とルビィが静止する

 

光莉「迷惑とは言っていません、ただ、活動するのはあなた方だけではないと言うことを伝えたいだけです、それとも、私達は全国大会で優勝したから特別扱いして下さいとでも仰るつもりですか?」

 

千歌「いや、、私達そんなつもりじゃ…!」

 

その時、千歌の反論を振り切って梨子と曜が立ち上がる

 

梨子「ちょっと待ってください、さすがに言い過ぎだと思います」

曜「私達にそんな考えは少しもありません」

 

私はキョトンとしてしまい、2人のことを交互に見つめた

 

光莉は更に反論しようとしたのか、こちらに歩を進めてきた

彼女の目は挑戦的な視線で溢れている

 

その鋭い視線に私は鳥肌が立つ

 

もうあと2歩で2人の目の前という所で、"パンパン"という場の空気を振り払うような手叩きが聞こえてきた

 

叩いたのは月ちゃんだ

 

月「そこまでにしよう、光莉、今のはあなたが悪いよ?千歌ちゃん達にそんな考えは全く無い、早とちりだよ」

 

光莉は月の顔をまじまじと見ると、理解したかのように数回首を縦に振った

 

光莉「そうだね、確かに私が悪かった、謝ります」

 

視線を月から私達に向けると、光莉は深々と頭を下げる

その姿には先程のような妬みや僻みのような感情は全く感じられず、真っ直ぐな慈悲の念が伝わってきた

 

結局、今回の説明会はこれでお開きになり、活動場所に関してはまた後日という話になった

 

 

善子「まったく、なんなのよ!」

誰もいなくなった教室に善子の机を叩く音が響く

 

花丸「落ち着くずら、、といっても、マルも今は落ち着かないずら…」

 

ルビィ「ルビィも、、なんだか複雑な気持ち、」

 

曜「これからどうする?千歌ちゃん」

 

私は腕を組み、考える素振りを取るが、実際問題いい解決策など浮かぶ気配がない

 

教室の扉がガチャりと開き、誰かが中に入ってきた

光莉の鋭い眼光を思い出し、私は恐る恐る入口に目を向ける

 

月「ごめん、待たせたね、、て…どうしてそんなに身構えてるの?」

 

月が困惑するのも無理はない

ルビィは花丸の陰に隠れ、善子に至ってはファイティングポーズをとっている

 

千歌「な、なんでもないよ!ちょっと予行練習を……」

 

月「誰と戦うつもり?もしかして光莉?」

月は私達の不安を飛ばすかのように、明るく笑いながら言った

 

曜「月ちゃん今から生徒会の会議だって言わなかったっけ?」

 

月「うん、今やってる所だよ、でも僕の仕事は終わったし、後は後輩に任せても大丈夫だから、、それよりもみんなのことが気になってね」

 

此方を気遣うような視線を向ける

 

梨子「そういえば、月ちゃんと光莉さんって昔からの知り合いだったりする?」

 

月「え、ええ?、ななな、なんでそう思うの?」

わかりやすい動揺だ

 

曜「確か〜、小学校の同級生?だったかな?」

 

月「よ、曜ちゃん!」

曜は小悪魔的な笑みを浮かべ、ジト目で月を見つめる

 

千歌「そうなの?じゃあ幼馴染じゃん!」

 

善子「幼馴染だったら、月の話は聞いてくれるんじゃない?さっきも月の言葉だけには大人しく従ってたし」

 

花丸「善子ちゃんマルの言うこと、しっかり聞いてくれた時あるずらか?」

花丸はからかうように言った

 

善子「は、話はしっかり聞いてるわよ!あとヨハネ!」

 

ルビィ「でも、果南ちゃんとお姉ちゃん達だって、、昔みたいなこともあったし…」

 

確かにルビィちゃんの言う通りだ

 

幼馴染だからといって、全てを理解してる訳では無い

すれ違いがあることも少なくないのだ

 

月「とりあえず場所を変えよ!お茶でも飲みに行こうか」

この言葉に一目散に食い付いたのは誰とは言うまでもないだろう

 

 

私達は商店街の中にある行きつけの喫茶店にやって来た

鉄板ナポリタンが有名なあの店だ

 

店内は比較的空いている

 

いつもなら何を食べるかで大盛り上がりするのだが、今日のところは違う

 

でも、店の看板に"3種の柑橘系ミックスジュース"という魅力的すぎるメニューがあったので、今度、志満姉を連れてきて奢ってもらおうと画策する私だった

 

月「とりあえず、今は活動場所をどうするかを話し合おうか」

 

梨子「やっぱり、屋上は使えないのかな?」

 

梨子は恐る恐る聞くが、その心配に反して月の表情は明るい

 

月「大丈夫!絶対何とかするから、!それに、光莉はああやって言ってたけど、現実問題そんなにぎゅうぎゅうではないんだよ」

 

千歌「へ?そうなの?だって、ダンス部でしょ、それに、、吹奏楽部とぉ……計算部…?」

 

曜「千歌ちゃん、計算部って…何と間違えてるの?もしかして軽音楽同好会?」

若干苦笑いだ

でも、千歌ちゃんのこういう無邪気な所が私は大好きだ

 

梨子「曜ちゃん…?なんで顔が赤いの?」

 

曜「え、えぇ?な、なんでもないよ!」

 

月「まあとにかく、時間調整と利用日をしっかり設定すれば、屋上での活動は大丈夫だよ」

 

ルビィ「じゃあ…なんで光莉さんはあんなことを?」

 

月は少し俯くと、すぐに顔を上げて笑顔を作る

一瞬、悲しげな瞳を浮かべたように見えたのは気のせいだろうか

 

月「嫌い…なんじゃないかな、スクールアイドルが」

 

善子「なんで嫌いなの?」

花丸「嫌なことでもあったずら?」

 

月「光莉は…小さい頃からずっとダンスに打ち込んでいるから、だから、チャラついたように見えるスクールアイドルが、気に入らないんじゃないかな」

 

月は、一言一言を押し殺すように口を開く

 

きっと、スクールアイドルの事をよく思わない人はもっといるだろう

歌やダンスに本気で打ち込んでいる人から見れば、スクールアイドルは遊び半分でやっているように見えてしまうのだろうか

 

その時、おもむろに千歌が立ち上がる

千歌「私は、光莉ちゃんに私達の事を認めてもらいたいと思う、いや、光莉ちゃんだけじゃなくて、学校のみんなに認めてもらいと思う」

 

みんなに認めてもらう

それは単に実力を高めればよいというものでは無い

 

私達がなんのためにスクールアイドルをしているのか、その本質を知ってもらうことが1番大切なんだ

 

私はそれを、浦の星のみんなから学んだ

諦めちゃいけない、絶対に!!

 

千歌はメンバーの方へ向き直ると、携帯を取り出す

どうやら誰かにメッセージを送るようだ

 

曜「千歌ちゃん?なにしてるの?」

他のメンバーはキョトンとした顔で千歌を見つめている

 

千歌は"ニシシ"と小悪魔的や笑みを浮かべ、イタズラを思いついた子どものように無邪気な顔になる

 

千歌「知ってる?浦の星って、改修された後小学校になる予定らしいんだけど、まだ企画段階なんだよ」

 

善子「それがどうしたっていうの?」

 

千歌「ふふ〜ん、その企画を担当してる人、誰だと思う?」

 

梨子「それって、もしかして」

 

千歌は自信満々に携帯画面をみんなに見せる

そこには、"小学校開校計画 担当ホテルオハラ"という文字が表示されていた

 

to be continued…




回覧ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
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