「ということで、一年生には七海に引率してもらって重めの任務にチャレンジしてもらいます!」
「やったねナナミン!」
「七海です。まずはきちんと自己紹介をしましょうか」
「虎杖 悠仁!」
「面倒だから両面宿儺と名乗っている」
「釘崎 野薔薇よ」
「伏黒 恵です」
「あなたたちを引率する七海です。よろしくお願いします」
「じゃあ七海! 縛りで宿儺対人ダメだから、気を遣ってあげてね」
「はぁぁ。わかりました」
そして、映画館へと向かう。
「ほら、もっと真ん中へいけ。先へ行くと危ない」
「代わる?」
「代わらない。良いから真ん中へ行け」
「なんで? あっ そっか! 真人って人間を化け物にするんだっけ」
「よし、俺の許可する時以外は喋るなよ、妹」
「何よ虎杖、知ってるなら言いなさいよ」
しかし、虎杖はお口にチャックである。
「メロンパンやるから話せ」
「本物のメロンパンがいい」
「五条先生おすすめのすごいメロンパンくれてやるから話せ」
「何それすごそう! 真人は人の呪いで新しい呪いで、でもスッゲー強いの! 魂の位置? がわかる俺か釘崎の攻撃しか効かねーの! 後改造人間作ってコレクションしてる。今、じゅんペーって子を洗脳してる」
「私、魂の位置なんて知らないわよ」
「……虎杖君、現在進行形で呪霊と繋がってますね。報告しないと」
「はぁ……。一度でいいから思い通りに動け、我が妹よ」
「ちなみにその順平君というのは苗字は? 自宅は?」
「じゅんぺーは虐められててずっと学校休んでるんだ。映画館の人達はいじめっ子で、それをやっつけた真人に付いてくの。術式はクラゲ! 毒を分泌できるの! 真人の人体改造で術師になった!」
「それだけ情報があればなんとかなりそうですね。その順平君を尾行して真人を叩きましょう。その前に改造人間ですか」
改造人間は、虎杖がボーッとしている間に皆がやっつけてくれた。
真人も追い詰めたのだが、途中真人は倒しちゃ駄目と虎杖が駄々を捏ねたのもあり逃がしてしまった。
そして、虎杖は五条先生とお話しする事になった。
「悠仁、お友達について教えて貰えるかな?」
「あああ。喋るなよ、妹よ」
「えっなんで? 俺、友達一人だけだから喋りたい」
「んー。ごめんね言い方悪かったね。それに野薔薇たちももう友達でしょ? 知っている呪霊と呪詛師について教えて欲しい」
「確かに! でも約束のすごいメロンパンは?」
「はいこれ。全部話したらあげるね!」
大きく豪華なメロンパンに虎杖は目を輝かせる。
「おおっなんか輝いてる! 美味しそう!」
「妹よ!」
「ねーちゃも一緒に食べよ?」
「……っ まあ仕方あるまい。手札が割れたとて強ければ何も問題あるまい。それに妹が詳しく説明など出きるわけがない」
「ええ? 俺できるもん。えっと……待ってスパイって呪術師なの呪詛師なの?」
その言葉に、流石に五条も一瞬面食らった。
「……呪詛師だね! だから話そう!」
「えっ……。だ、だってメカ丸、元気になりたかっただけなのに? だってメカ丸可哀想じゃん。交流会でメカ丸裏切られて体治した後に殺される予定だからさ、その後助ければきっと仲間に戻ってくれるよ」
「全然庇えてないぞ、妹よ……。そういう時はそのタイミングまで黙っておるのだ」
「うーん。裏切っておいてそれは都合が良いかな。裏切られるってどんな風に?」
「京都校の人は傷つけないって約束が破られて、交流会襲撃されるんだ。あと、ねーちゃの指と俺の今世でのにーちゃ達が盗まれる」
「にーちゃ? お兄さん達いるの?」
「じゅたいくそうずって言って、俺の今世でのにーちゃなの。6人死んだけど、後三人は生け贄で復活する。俺の前の実験体で、メロンパンが作った」
「受肉か……! そこでメロンパンが出てくるのね。渾名?」
「見た目がメロンパンだから。脳みそ型で体を乗っ取るの。今のメロンパン入れは先生の親友で、ビックリさせた隙に封印するんだって。俺、イケメン封印する人嫌い! イケメンの脳ミソくりぬいていじめる人も嫌い! 可哀想じゃん、先生と夏油さん。大体、封印された後、どさくさに紛れて学長殺して呪具奪って五条先生裏切り者扱いで封印解除した人は死刑って根回しするの酷くない? すげー陰湿! ピッ!??」
「ああ、ごめんごめん。殺気が出ちゃったね。僕と傑の為に怒ってくれてありがとね。じゃあ詳しいこと教えてね」
その後、話疲れてお腹も減った俺はねーちゃとメロンパンをやっつけた。
「伊地知。裏とり。僕も一旦京都の実家に向かう」
「は、はいぃっ」
そこでくるっと五条は振り返る。
「悠仁。ご褒美にゲーム買ってあげるから、暫く訓練以外はお部屋でおとなしくしててね。電話も禁止。恵と野薔薇と親睦深めなよ」
「やったー! 順平と映画も見て良い!?」
「うんうん、順平も要監視で同じ扱いだから問題ないよ。経費で落とすから好きなDVD取り寄せな」
「先生大好き!」
「よしよし、悠仁は素直で良いこだね。七海、悠仁はこんなだから絶対に外部との接触を許すなよ」
「わかりました」
そのあと、順平に嫌われて凹む虎杖だった。当たり前である。