丸藤翔のやり直し   作:交響魔人

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ちなみに『狂竹』に憑依する予定だった魂は融合次元の世界に送られてしまい、【化石融合】デッキを使用。後に身柄を確保した瑠璃と仲良く化石発掘に勤しみましたとさ。めでたし、めでたし。



偽ラブレター騒動!傷つく生徒たち!

 歓迎会で食べ過ぎたせいか、おなかの調子が悪かったッス。

 体育の授業に、このままだと遅刻…。

 

 

 瞬間、僕の脳裏に思い出したくない記憶がよみがえる。

 覗き魔と間違えられ、しかも送った手紙の相手は十代だった…。

 僕のロッカーに、ラブレターは入っていなかったッス。

 

 

 でも、隣の遊城のロッカーには入っているかもしれないッス…。いや。勝手に人のロッカーを開けるのはダメっス。

 何より、まだ人が居るッス。

 

 

 

 

 

 

「なんだ、これ?」

 

 授業後、遊城十代はロッカーに入っている手紙を発見する。

 

「ラブレターか…。」

 

 

 困った顔を浮かべる十代。交際相手がいない男子であれば大喜びする場面であるが、十代はすでに『お相手』がいる。

 影丸光海(かげまる みつみ)。幼馴染にして、良きライバル。

 

 常に無口で無表情で何を考えているのかわからないところはあるが、それでも積み重ねて来た交流から信頼している相手。

 

 

「とりあえず、相談だな。」

 

 

 

 

 知らせを受け取った、影丸光海は静かに拳を握りしめる。

 

(…許さない、ゆるさない、ユルサナイ…!入学して二日目で、ラブレター?これはもう『オハナシ』しなければならないなっ!泥棒猫にっ!)

 

 

 唇を強くかんだ事で、鮮血が流れる。その様子を見てしまった、サイバー流門下生である東雲(しののめ)は気圧され、後ずさる。

 その場に居合わせてしまった秋津も後ずさる。壁を背にする事で何とか崩れ落ちるような醜態をさらすことは無かった。

 

 

「…何かあったのか?」

「知らない。とりあえず、今は関わらない方がいい。」

 

 

 二人の少女は、顔を見合わせるとそそくさとその場を退散する…。

 

 

 

 

 

 その夜。遊城十代は女子寮の裏手に来ていた。

 

 

「…光海、居るか?」

「当方はここに居る。」

「すまないな、こんな時間に」

「気にしていない。当方もその人物に『話』があるから」

 

 

 

 直後、小さな物音が響く。

 あたりを見渡すも、人影はない。

 

 

 

「からかわれたのか…?!」

「?!」

 

 

 次の瞬間!女性の叫び声が響き渡り、女子寮は蜂をつついたような大騒ぎになる!

 

 

 

「嵌められた…?!十代、とりあえずここを離れて!」

 

 

 光海の言葉にうなづくと、十代は即座にボートに乗り込み、全速力で逃亡する。

 

 

 

「影丸?!ここに誰かいなかった?」

 

 上級生の問いかけに、黙って自分を指さす光海。

 

 

 

「いや、貴女じゃあなくて…。それより、覗きよ!」

「覗き?」

「ここじゃあないのかしら…?他を探すわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その様子を、ダイビングスーツに身を包んだ土門教頭はこっそり見ていた。

 

 

(写真は撮れた。あとはこれを現像して、教員の机に置いておく。そうすれば職員会議になる。)

 

 

 とはいえ、女子生徒が居合わせたのは計算外だ。あのオシリスレッドに交際相手がいたとは。

 

 

(それにしても、覗きに気づくタイミングが早すぎる…。おかげで助かったが。)

 

 

 本当に覗きがあったかもしれないが、土門は気にしないことにした。『見られても減るものではない』と思っているからだ。

 

 

 教頭の資格はあっても資質がない、恥知らずが服を着ているような男は平泳ぎで逃げていく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。随分と騒がしいと思ったら…。

 

「遊城が昨夜、女子寮の風呂場を覗いたんだって」

「オシリスレッドの落ちこぼれのワープア予備軍の癖に、性犯罪までするのかよ」

「信じられねぇ。」

「これはもう、退学確定だな」

 

 

 散々な言われようッス。でも、おかしいッス。僕が覗き魔に仕立て上げられた時はここまで騒ぎになっていなかったッス。

 という事は、あの時の黒幕は遊城が女子寮に向かうように仕向け、その上で証拠写真まで撮るつもりだった訳っスね。

 

 …あの時、ここまで騒ぎにならなかったのは、遊城を罠に嵌めたつもりが、無関係な僕がノコノコ釣られてきたから証拠写真を撮られなかったからかもしれないッスね。

 女子寮では噂が広まったみたいけれど。

 

 パックを購入したらドリルロイドが当たったッス。これでスーパービークロイド-ジャンボドリルの融合召喚がしやすくなったッス!

 

 

 

 職員会議が開かれ、今日の授業は自習になったッス。

 レッド寮では、レッド寮生同士のデュエルが繰り広げられていたッス。僕は見物することにしたッス…でも。

 

 

 

 

「魔法カード、ゴブリンの秘薬を発動!ライフを600ポイント回復!さらに魔法カード、魔法除去を発動!悪夢の鉄檻を破壊!バトル、マジカル・ゴーストでダイレクトアタック!」

「うわああああ!俺の負けだぁあああ!」

 

 

「お前のデス・ソーサラーと俺のエンシェント・エルフの攻撃力は互角!だが、俺はスカイ・ハンターを召喚だ!」

「ば、馬鹿なぁ!」

 

 

「フィールド魔法、山を発動!これで場のドラゴン族、鳥獣族、雷族の攻撃力と守備力が200ポイントアップ!さらに永続罠、DNA改造手術を発動!俺は雷族を宣言!そして、ハーピィ・レディ2を召喚!ここで罠発動!雷の裁き!雷族を召喚した事で、お前のクリオスフィンクスを破壊!」

「だが、まだライフは残る!」

「装備魔法、電撃鞭をハーピィ・レディ2に装備!これで攻撃力と守備力が300ポイントアップ!いっけー!ダイレクトアタック!」

「わあああああ!」

 

 

 ハーピィ・レディが電撃鞭を装備している所を初めて見たッス…。

 

 

「罠発動!メタル化・魔法反射装甲!これを穿孔虫に装備してバトル!魔導紳士-Jに攻撃!」

「だが、まだライフは残る!」

「いいや!穿孔虫が相手に戦闘ダメージを与えた時、デッキから『寄生虫パラサイド』をデッキの一番上に置く!ここで罠発動!強欲な瓶!カードを1枚ドロー!」

「くそっ!」

「メインフェイズ2だ!モンスターをセットして魔法カード、太陽の書を発動!さぁ行け!寄生虫パラサイド!」

「お、俺のデッキに!だが、そいつをドローしなければ」

「いいや!魔法カード、翡翠の蟲笛!デッキから昆虫族をデッキの一番上に置け!ターンエンドだ!」

「俺のデッキに、寄生虫パラサイド以外の昆虫族は無い…。俺のターン、ドロー…」

「さぁ、寄生虫パラサイドの効果で1000ポイントのダメージを受けろ!」

「うわあああああ!」

 

 

 …【寄生虫パラサイド】デッキっスかね?

 

 

「僕は女王の影武者を召喚!このカードは相手に直接攻撃できる!ここで装備魔法、心眼の鉾を装備!装備モンスターのプレイヤーに対するダメージは1000ポイントになる!これで終わりだ!」

「馬鹿な!激昂のムカムカと無限の手札コンボが完成していたのに…!」

 

 

「罠はずしを発動!これでお前の第一の棺を破壊だ!」

「そんなああああああ!俺のデッキはスピリッツ・オブ・ファラオを出すしか勝ち筋が無いし、第一の棺はデッキに一枚だけで闇の仮面などの回収カードも無いのにぃいいいい!」

 

 

 …きっと、まだカードが足りないんスね。

 

 

「魔法カード、ダブル・トラップを発動!これにより、罠カードの効果を無効にするサイコ・ショッカーを破壊!」

「俺のデッキ最大最強モンスターがあああああ!もうおしまいだあああ!サレンダー!」

 

 

 め、珍しい攻防ッス。確かにダブル・トラップでサイコ・ショッカーは破壊出来るッスね。

 

 

「儀式魔法、ローの祈りを発動!手札のスロットマシーンAM-7をリリースして、ローガーディアンを儀式召喚!守備表示!さらに黙する死者を発動!蘇れ!スロットマシーンAM-7!お前のデッキには、攻撃力500以下のモンスターしか居ない事は知っている!この守りを突破出来まい!」

「フフフ…僕のターンですね?ドロー!僕はワイトキングを召喚しますよ。このカードの攻撃力は墓地のワイトの数×1000ポイントアップ!墓地にはワイトとワイト夫人が2枚ずつ!」

「攻撃力4000だとぉ!」

「装備魔法、光学迷彩アーマーを装備して、バトル!ワイトキングでダイレクトアタック!」

「そんなああああああ!鉄壁の守りがあああああ!」

 

 

 ワイト使いの方は良いプレイングッス。

 

 

 

「魔法カード、融合を発動!二頭を持つキング・レックスとミスター・ボンバーを融合!現れろ、メカ・ザウルス!装備魔法、機械改造工場!これで攻撃力は2100!」

「リバースカードオープン!融合解除!これで俺の場のスケルゴンの融合を解除し、メデューサの亡霊と暗黒の竜王を守備表示で特殊召喚する!」

「クッ、一気に守りを固めるとは…中々やるな!」

 

 …融合解除って、相手のモンスターにも使えるんスよ?

 

 

 

「デス・ヴォルストガルフに装備魔法、覚醒を装備!」

「攻撃力2600?!こうなれば!罠発動!運命の分かれ道を二枚発動する!これでお前が両方裏を出せば、俺の勝ちだ!」

「そうそううまくいくか!コイントス…裏が二回だと!」

「よっしゃあ!俺もコイントスするぜ…裏が二回…?」

「「のわああああああ!」」引き分け

 

 

 勝負は時の運というッス。

 

 

「お前が攻撃したのは、海神の巫女!守備力は2000!ここで罠発動!城壁!これで守備力は500ポイントアップ!さらに弱体化の仮面でお前のロケット戦士の攻撃力を700下げる!」

「うわあああああ!もうおしまい…あれっ?」

「どうしてライフが減らないんだぁ!1800のダメージで俺の勝ちのはずなのに~!」

 

 

 …計算ミスっているッスよ。2500から800を引いたら1700ッス。ロケット戦士の効果が無効になっていてもライフは削り切れないッスよ。

 そして何より、負けても悔しそうにしたり、奮起しようとしていないッス。

 あーあ、また負けたか。そういう緩い空気が漂っているッス。

 

 

 

 

 

 

 ふと気が付くと、水色の髪をサイドテールにまとめているオベリスクブルーの女子生徒がやってきて、オシリスレッド生をデュエルで倒したッス。

 

 

 

「弱いうえに覗き魔。何のためにアカデミアに入ったの?」

「あ、あははは」

「…消えなさい。」

 

 

 逃げていくオシリスレッド生。

 

 

「さぁ、私に挑むレッド寮生はいるかしら!」

 

 

 声を張り上げられたことで、ワイト使いのオシリスレッド生が前に出るッス。

 

「僕は朝霧(あさぎり)。貴女は?」

「…フン、私の名前を知りたいなら…」

 

 

 デュエルディスクを構える女子生徒。

 

 

「勝って聞き出しなさい!この覗き魔!」

「…わかりました。ではもう一つ。遊城が女子寮に入ったという事について、僕なりの推測があります。それを聞いたうえで、レッド寮生が覗き魔か否か、判断してくれませんか?」

「オシリスレッド如きが、デュエルエリートの私に勝てる訳がないでしょ!行くわよ!」

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

朝霧 ライフ4000

手5 場 

女子生徒 ライフ4000

手5 場 

 

 

 

「先攻は僕ですか。僕はモンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンド。」

 

 

 

朝霧 ライフ4000

手2 場 セットモンスター 伏せ2

女子生徒 ライフ4000

手5 場 

 

 

「私のターン、ドロー!速攻で終わらせてやるわ!手札のモンスターカード、キラートマトを捨てて、魔法カード発動!ワン・フォー・ワン!デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚!来なさい、インヴェルズの斥候!」

「斥候…。」

「インヴェルズの斥候をリリース!インヴェルズ・ギラファをアドバンス召喚!」

「レベル7をリリース一体、リリース軽減能力という奴ですかね?」

「その通りよ。効果発動、右の伏せカードを墓地に送り、ライフを1000回復!」ライフ4000から5000

「炸裂装甲が…」

「バトル!ギラファでセットモンスターを攻撃!」

「…この子はワイト夫人ですよ」

「ターンエンド!」

 

 

 

 

朝霧 ライフ4000

手2 場 伏せ1

女子生徒 ライフ4000

手3 場 ギラファ 

 

 

 

「僕のターン、ドロー!よし、僕はワイトを召喚!」

「わ、ワイト?!」

「さらに罠発動!同姓同名同盟を発動!僕の場のレベル2以下の通常モンスターを選択!デッキから同名のカードを可能な限り特殊召喚!デッキから、2体のワイトを攻撃表示で特殊召喚!」

「そんな雑魚を攻撃表示…」

「さてさて…僕はカードを一枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

朝霧 ライフ4000

手1 場 ワイト ワイト ワイト 伏せ1

女子生徒 ライフ5000

手3 場 ギラファ 

 

 

「やっぱりオシリスレッドね。ジャスティ・ブレイクを仕掛けるにしてももう少しうまくやりなさい」

「おや、そのカードが真っ先に出てきますか。ミラーフォース-あたりを警戒すべき場面でもありますが?」

「…前田熊蔵、という方をご存じ?」

「確か、薩摩次元流でしたっけ。デュエル流派の長をされているとか。」

「盤面を一掃して、一撃必殺を叩き込む。それが、薩摩次元流。」

「その話をする、ということはもしかして関係者さんで?」

「ええ。見せてあげるわ!薩摩次元流のデュエルを!私のターン、ドロー!場に魔法・罠カードがない事で、メインフェイズ1の開始時に墓地からインヴェルズの斥候を特殊召喚できる!そして斥候とギラファをリリース!来なさい、私のエースモンスター!インヴェルズ・ガザス!効果発動!このカード以外のすべてのモンスターを破壊!」

 

 大笑いしながら現れるインヴェルズ・ガザスだが。

 

「では罠発動。激流葬!」

 

 直後、濁流に流され、もがきながら破壊される!

 

「くっ、読み違えるなんて…!カードを一枚伏せてターンエンド!」」

 

 

 

朝霧 ライフ4000

手1 場 

女子生徒 ライフ4000

手2 場 伏せ1

 

 

「では僕のターン、ドロー!魔法カード、撲滅の使徒を発動!その伏せカードを破壊してゲームから除外しますよ」

「激流葬が?!」

「僕はワイトキングを特殊召喚!このカードの攻撃力は」

「攻撃力、4000?!」

「バトル!ワイトキングでダイレクトアタック!」

「私が…負けた?」ライフ0

 

 

 

 

 

 ライフが尽きた女子生徒は茫然としてへたり込む。

 

 

 

「さて、色々話をさせてもらいますよ。その前にお名前は」

「…島津(しまづ)。島津 花鹿(しまづ かじか)よ。」

「島津さん。少し話を聞いてくれませんか?」

「…何よ。」

「遊城十代の持ち物をアカデミアが検査したところ、工具の類は一つも見つからなかったそうです。不思議ですね…どうやって女子寮の門の鎖を突破したのでしょうか?」

「それ、は…。」

 

 やや、不自然な点に気づかされた島津だが、叫ぶように告げる。

 

「あんたは何が言いたいの!」

「黒幕が分かっていない、という事ですよ。怖くありませんか?今回、遊城を嵌めた黒幕は女子生徒が覗き行為をされてトラウマになる事も、それによってオシリスレッド寮生が犯罪者の巣窟扱いされるという事も、さらに言えば。女子寮への警備を手薄にして、その時に不審者がアカデミアに入りこんでいたらどうなっていたか…という事など考慮していないという事デス。」

「?!…あんたの話を、全部正しいとするわけにはいかない。でも。」

「でも?」

 

「…あの事件に黒幕がいるなら、私は絶対にそいつを許さない…。あの日以来、私は大浴場では無くて自室のシャワールームしか使えていないのよ。ここの大浴場は凄いと聞いて、入学前から楽しみにしていたのに…」

「そうですか」

「…ワイトってレベル1がメインなのよね?」

「そうですよ」

「…あげるわ。この前、制限カードに指定されたから」

「ワン・フォー・ワン…大切に使わせて貰いますよ」

 

 

 

 

 朝霧君の考えを聞いて、僕は考えるッス。

 前世の時も、遊城は嵌められたのかもしれないッス。いやまぁ、罠にかかったのは僕だったわけッス…。

 

 

 

 遊城は、退学にはならなかったッス。初犯という事で大目に見て貰えたらしいッス。

 一週間の停学。それで済んだッス。

 

 でもその間、長い黒髪で、黒い釣り目のオベリスクブルー女子生徒が遊城の部屋を訪れていたッス。

 知らない顔っス。

 

 

 

 

 

 

 

 その夜。

 オシリスレッド寮、寮長の部屋で、レッド寮長大徳寺先生はパソコンで連絡を取っていた。

 

 

『…危ない所だったな。大徳寺』

「ええ。まさかこんな事になるとは。」

『奴が退学にされては、三幻魔を復活させた後、制御するために精霊の力を奪い取ることができなくなってしまう…。』

「嵌めたのは、土門教頭です。いかがいたしましょう。警告を兼ねて奴の取り巻きを」

『今はダメだ。表ざたになるわけにはいかん。だが、セブンスターズの前哨戦として警告を兼ねて血祭りにあげるとしよう。』

 

 

 

 通信を切り、寮長の大徳寺は思考をめぐらす。

 

 土門教頭の狙いは、入学試験で恥をかかされた事への報復だろう。幼稚な事だ。

 報復にしても、やり方が一線を越えている。

 

 本当に、本当に遊城十代が覗いていた場合。思春期の女子生徒は大層傷つく。

 それこそ、カウンセリングが必要なほどに。

 進入路も開け放たれていたということから、もしもこの時に不審者が入りこんでいたら、警備ががら空きになっていた女子寮に侵入を許し、大事件になっていたかもしれない。

 

 

 しかも、これでオシリスレッド寮生に『性犯罪』のレッテルが貼られた。これにより一部のオベリスクブルーの男子が今まで以上に横暴な行動に出るかもしれない。

 階級制度による侮蔑を含んだ差別社会。所属する寮による差別…。

 

 

 そこまで考えた所で、急に嘔吐感を催したため、大徳寺先生はタオルを手に取る。

 タオルが若干、赤く染まる。

 

「…もう少し、もう少しだ。まだ、倒れる訳には…」

 

 




GX序盤のこの回は、割と大問題だと思っています。この一件が広まればオシリスレッド寮生の評判がさらに下がり、オベリスクブルー女子生徒は大浴場に行くのが怖くなると思います。
何より『気に入らない生徒に冤罪をかけて退学にさせるため』という理由で女子寮の風呂場へのセキュリティを解除するという教員のモラルの低さが何よりヤバい。

影丸光海は、拙作の前作に登場したオリジナルキャラクターで、影丸理事長の孫娘です。

薩摩次元流は『全体除去してからのワンショットキル』を得意とするデュエル流派という設定です。


次回は月一試験です。
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