絶望的世界にアーチャーの力を持った男がいたら   作:九九八十七

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1日目 午後② 新しい武器

 蒼井はその後、「訓練がありますので!蒼井はこれで失礼します。」

 

 そう言って去っていった。

 

 「ふぅ...間違っている...か。」

 

 

  ”自分より他人のほうが大切、そんな生き方は間違ってます!”

 

 

 「でも決めたんだから。あの時に...」

 

 

 コンコン

 

 

 ドアが叩かれる。

 

 

 「どーぞ。」

 

 「失礼します。お体の調子はいかがでしょうか?」

 

 「七瀬さん。ええ、少し休んだら楽になりました。」

 

 「それはよかったです。」

 

 

 今朝もこんな会話したような気がする。

 

 

 「それで何か?」

 

 「宿舎へ案内もかねて施設の案内を行おうかと。」

 

 

 そういえば、聞こうと思っていたんだ。

 

 

 「分かりました。準備します。」

 

 「それでは外で待っています。」

 

 

 早く風呂でも入りたいなあ。

 

 

 

 ◇

 

 

 「あれは何です?」

 

 

 一通りの施設の案内が終わった後、奇妙な生き物に気づいた。

 

 まるで、スライムのようなそれは、ポヨンポヨンと跳ねている。

 

 

 

 「あれはナービィです。温厚で特に危険はありません。」

 

 「星のナービィかあ。」

 

 「星の、はついていません。」

 

 

 うーん、冷静な突っ込み。

 

 

「最後に時計塔に向かいます」

 

 ...

 

 

 こう見ると、やっぱでかいな。

 

 「あの、008065500って数字は?」

 

 「人類残存メーターです。日本に今どれだけの人が生き残っているのか示しています。」

 

 

 こうして数字として突きつけられると恐ろしいな。

 

 

 「キャンサーをすべて排除し、この数字を1億2000万まで戻すことが私たちの最終目標となります。」

 

 

 頑張らなきゃな...!

 

 

 ◇

 

 

 「ここが宿舎となります。」

 

 

 すげえ、ホテルみたいだな。

 

 エントランスまでしっかりある...!

 

 

 「佐藤さんの部屋は3階の突き当りの1人部屋です。」

 

 「了解です。1人部屋なんて貰っちゃっていいんですか?」

 

 「逆に一人以外あるとでも?」

 

 

 ...そりゃそうだ。

 

 七瀬さんそんな目で見ないで。

 

 

 「夕食は19:00からです。時間になり次第向かってください。」

 

 「了解です。ありがとうございました。」

 

 

 さて、部屋を見てみるか。

 

 ガチャ

 

 

 「おお、なんというか...簡素だな。」

 

 

 シングルベッド、勉強机、小型冷蔵庫、トイレに風呂。

 

 うん、ホテルだこれ。

 

 

 「まあ、私物はないし、必要なものは後で買いに行こうかな。」 

 

 

 現在の時刻は17時、まだ2時間ほどある。

 

 そういえば、図書館あるとか言ってたな。暇つぶしに行ってみるか。

 

 

 ~少年移動中~

 

 

 思ったより広いな。滅茶苦茶本がある!

 

 おっ、ラノベもあるのか。題名は...「異世界に転生したのにワイちゃん鬱で引きこもってる件」か。

 

 ペラペラ

 

 題名に反して意外と冒険ものだった。何冊か借りてみるか。

 

 ... 

 

 ここは、機械系のコーナーか。

 

 

 「おお!乗り物設計図大百科か、これは参考になりそうだ!」

 

 

 思わず、声のトーンを上げてしまった。

 

 ジロッと周りの視線そそくさと

 

 「ご、ごめんなさい...」

 

 

 そそくさと自室へ戻るのだった。

 

 

 ...

 

 

 やはり最新型の機械系は複雑すぎるな。

 

 飛行機でも作れるかと思ったがさすがに難しい。

 

 そもそも飛ぶなら箒でも使えばいいかな

 

 「ふぅ...そろそろ飯でも行くか。」

 

 ...

 

 

 人がいっぱいだな。

 

 座るところはっと、二人席が空いてるな。

 

 ふむ、どうやら今日はカレーらしい。

 

 

 「お待たせしましたー」

 

 

 インドカレーか、本格的だな。

 

 う~ん、程よい辛さ。美味い!

 

 

 コショコショ

 

 

 ん?見られているような。

 

 

 『あれが、噂の男のセラフ隊員。

 

 『え~初めて見た

 

 『そうそう、しかも聞いた?自分のセラフ爆発させたらしいよ、何本も!

 

 『え~こわーい!

 

 

 何だか、酷い言われようだ。

 

 これは早いとこ名誉挽回しなくては!

 

 

 「佐藤さん、少しよろしいでしょうか?」

 

 「七瀬さん、何ですか?」

 

 「明日、司令官からお話があるみたいです。明日の朝食後に学舎の29Aクラスに集合してください。」

 

 「分かりました。わざわざありがとうございます。」

 

 「いえ、では。」

 

 

 何の話だろう、そういえば29Aって蒼井のいる部隊だったな。

 

 もしかしたら、会えるかも。

 

 「ふぅ、ご馳走様でした。」

 

 

 ...

 

 さて、部屋に戻ってきたが、どうするか。

 

 まだ20時過ぎだし、寝るには早すぎる。

 

 ...せっかくだし、新しい投影でも試すか。

 

 

「――――同調、開始」

 

 

イメージするのは―――火縄銃なんてどうだろうか。

 

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