絶望的世界にアーチャーの力を持った男がいたら   作:九九八十七

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2日目 午後 飛びたいな

     ~17:30~

 

 早速ジムに行こ「ガウッ!」

 

 

 「うおっ――」

 

 

 なんだなんだ白いモフモフが通り過ぎて行ったぞ?!

 

 あとをつけてみよう。

 

     *

 

 いろんな人に聞いて回ったがどうやらジムに入っていったらしい。

 

 でもあのモフモフ人間じゃなかったよな。

 

 ...とりあえず入ってみるか。

 

 

 「ヴァウ!!

 

 「ヒエッ――」

 

 

 虎かよ!

 

 野放しにして大丈夫なのか?!

 

 ...ちょっと撫でてみるか

 

 

 「おー、よしよし…。」

 

 「ヴァゥゥ」

 

 

 おーやっぱネコ科だな。

 

 近所の野良猫を思い出すなあ~

 

 

 「名前は何だろうな?」

 

 「ヴァゥゥゥ…!」

 

 

 ヴァゥゥゥしか分かんねえな

 

 もしかしたら、ヴァゥゥゥって名前も微レ存

 

 

 「その子はビャッコです。こんばんは、佐藤さん。」

 

 「こんばんは、蒼井。そうかあ、ビャッコっていうのかあ」

 

 「なんというか、まんまだな。」

 

 

 白い虎だから白虎とか

 

 

 「カタカナでビャッコだから、いいんです。」

 

 「なるほど。にしても大人しいんだな。撫でても吠えないし。」

 

 「これでもセラフ部隊の一員ですから。」

 

 「え、虎が?!」

 

 

 そこまで人材不足なのかこの軍?

 

 

 「はい。私よりも古く、先輩にあたる存在ですよ。」

 

 「まさかの先輩?!まさか、セラフを呼べるのか?」

 

 「はい。」

 

 「すごいな。おー、よしよし。」

 

 「ヴァゥゥゥ…。」

 

 

 撫でていると喉をゴロゴロと鳴らし喜んでくれる。

 

 はぁ~癒される~

 

 

 

 「ビャッコが、こんなにすぐ懐いた?!」

 

 「ん?人懐っこい性格じゃないの?」

 

 「ひとなつっこい性格ですが、人見知りなんです。」

 

 「へえ、よしよーし」

 

 

     *

 

 さて、モフモフも堪能し、ジムも頑張ったし帰るか。

 

 

     ~20:30~

 

 

 そういえば、屋上があるらしいな。

 

 やりたいこともあるし、行ってみるか。

 

 

 「ふぅ...星がきれいだな」

 

 

 キラキラと光る星々にくぎ付けになる。

 

 

 「よし、やることがあったな。」

 

 

 今日の訓練で投影した武器に乗れることは分かった。

 

 だが、あくまで乗れるだけ。

 

 自力で空を飛ぶことはできない。

 

 今日のように空間に並べ、いちいち投影を繰り返すのは面倒くさい。

 

 だからといって、飛行機や戦闘機は難しい。

 

 何より複雑すぎるし、撃ち落されでもすれば周りにも被害が及ぶ。

 

 そこで思いついたのは、昔ながらの箒での飛行だ。

 

 

 「――――投影、開始」

 

 

 箒を投影し、宙に浮かばす。

 

 ここまではできる。

 

 問題はどう動かすかだ。

 

 方法はいくつかあるが今日のところは、

 

 直接エンジンをつけようと思う。

 

 ようは、魔力を放出させ箒を進ませればいいのだ。

 

 オン、オフができればなおよし。

 

 とりあえずやってみよう。

 

     *

 

 エンジンの仕組みは本を見て大体わかった。

 

 あとは箒の穂の部分に取り付けてと

 

 箒にまたがり魔力を流す

 

 

 「よし、あとは噴出させるだけ...ん?」

 

 

 あれ?噴出できない...しかもエンジンの発熱も止まらない

 

 これ、ヤバい?

 

 

 「ちょっ、ま、はやくおりなky...」

 

 

 ピカッと閃光が走る

 

 ああ、アーメン

 

 

 ぴゅ~~~ドカーン

 

 

 その日、屋上できれいな花火が上がったという

 

  

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