絶望的世界にアーチャーの力を持った男がいたら 作:九九八十七
それではプロローグ第二話どうぞ!
トレース オ ン
「――――同調、開始」
バリバリバリ
「くっ」
何としても投影する。じゃなきゃここで死ぬ。ここで食い止めなくちゃ他の人も犠牲になる。
イメージするのはあの双剣。イメージするのは最強の自分。
迫りくる爪。
ガキンッ
「――で、き、た」
確かに両手には二つの双剣の感覚がある。
陽剣千将、陰剣莫耶
でも、
「くっそ、投影しきれなかったか」
でたらめのでたらめ
今の俺じゃ完全には投影できねえ。
「ぐっ――――!」
バキンッ
二度目は防げず双剣は簡単に砕け散る
「――――――」
間合いを離しもう一度投影を開始する。
怪物の爪に負けたんじゃない
あくまで、剣を維持しきれない俺のイメージによって消滅した。
「gyurururururu」
今の双剣が予想外だったのか、躊躇らしきものを見せる怪物。
都合がいい、そこでおとなしくびびってろ。
トレース オ ン
「――――投影、再開……!」
とは言っても無理な投影、即席の剣では高い完成度は難しい。
守りにこだわっていてもじり貧なだけ、
ならば、
「うおおおおおおお」
とにかく攻める!時間が稼げればそれでいい。
助けが来るかは知らんけど
ガキンッ
砕ける
ガキンッ
砕ける
結果として砕け続けるごとに強度は落ちていく
「ぐっ―――ハ、ははははははは...」
硬すぎだろコイツ。幾ら切りつけようが傷一つ付きやしねえ。
無我夢中で怪物の攻撃に剣を合わせる。
怪物は俺の攻撃じゃ傷一つ付けることができないことがわかると即座に攻撃の手を速めた。
ドガンッ
「え――――――あ?」
いよいよ投影すらできなくなり攻撃をくらい壁に叩きつけられる。
「くっ...そが」
背中に硬い感触。
...何メートル飛ばされたんだよ。
無茶苦茶だろコイツ。
「は――――――っ、」
息が吸えないことに気づいた。
手足も動かない。
心臓に血液が回っているのかさえ分からない。
このわずか数秒の沈黙の間に怪物は迫ってくる。
”あの人はちゃんとにげれたかなあ”
迫る死の一撃
「Gyuuuuuuuuuu]
『あっ――――――』
”こうして少年の物語は――――――
「生存者一名発見!!交戦中の模様!!!」
「蒼井、行ける?!」
「はい!!」
”幕を閉じる――――――
「29A蒼井えりか、行きます!!」
”はずだった”
ドゴンッ
突然落ちてきた衝撃で意識が覚醒する。
「えっ――――――」
ああ、まるで。
「GyuGaaaaaaaaaaa」
まるで、昔憧れた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヒーロー
――――――正義の味方だった。
とりあえずプロローグ完ということで。
なかなか難しいですね、小説を書くというのは。
でも楽しい!!