絶望的世界にアーチャーの力を持った男がいたら 作:九九八十七
しばらくはオリジナルの展開が続くよ。
1日目 午前①「佐藤拓海です」
ドゴッ
バキンッ
...そこからは一方的だった。
「これで!どうでしょう!」
少女が武器を振るう。
まるで、6枚の羽根のような武器から繰り出される攻撃。
圧倒的物量の前に怪物は身動きできない。
「蒼井、さがって。でかいのいくわよ」
「っ――――――はい!」
ドガンッ!
「GYuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu]
断末魔をあげて怪物は消滅した。
思わずゴキブリみたいな声だと苦笑してしまった。
「ふぅ...周囲にキャンサー反応ありません
「了解。私が司令部に報告をしてる間...彼の手当てを。」
「はい!」
どうやら終わったらしい。
自衛隊、いや、軍隊か?それにしちゃあ装備がいかんせんSFすぎるだろ。まあ、人のことは言えんが。
「ご無事でしょうか?!」
「ぐっ―――」
声を出すことができず、頷いて意思表示をする。
「貴方があのキャンサーを引き付けていてくれたおかげでドームの人たちの被害も最小限に抑えることができました。」
...引き付けるも何も一方的にやられていただけなんだが。
「”本当にありがとうございます”」
「――――――――――――」
その言葉だけで報われた気がした。
やっぱり感謝の言葉っていうのは...嬉しいもんだ。
「ふぅ――――――」
...安心したら眠くなってきた。
「もうすぐ私たちの救護部隊が到着します。」
少し眠ろう――――――
「...!大丈夫ですか?!しっかりしてください!」
少女が何か言ってるがよくわからない
そのまま意識は深く...深く落ちていった。
◇
――――――ずいぶん昔の夢をみた。
小学生の頃だったか、迷子の子を見つけたときのことかな。
「ぐすん、うっ、ぐす」
「大丈夫。俺がついている!」
「だから、どうか泣き止んで」
「うん、ぐすっ、」
”ありがと”
その子があんまりにも笑顔でお礼を言ってくるもんだから、照れ臭かった。
こんな俺でも、誰かの役に立てるんだなって思った。
これが正義の味方に憧れたほんの些細なきっかけ。
――――――ああ、くそくらえ
◇
「んっ――――――」
随分と眠ってた気がする。
「知らない天井だ」
...一回言ってみたかったんだよな。
「ここは、病室か。」
とりあえず助かったみたいだ。
「しかし、何だったんだあの怪物」
そりゃあ、俺の投影は不完全だったが、あそこまで通じないとは思わなかった。
「はあ、こっからどうしよう」
とりあえず、少しずつ投影の練習から始めようかな。
コンコン
「ん?どうぞー」
医者かな?
そう思い声をかける。
「失礼します。お体の調子はいかがでしょうか?」
「...」
「あの...何か?」
現れたのはロリだった...!
「あの~つかぬことをお聞きしますが、ご年齢のほどは?」
「...少なくともあなたよりは年上ですが、何か?」
つまり合法ロリ!
んんっいかんいかん、質問に答えなくては。
「え~と、おかげ様ですこぶる快調です。」
「それはよかったです。申し遅れました、セラフ部隊司令部所属の七瀬七海といいます。」
それから、たわいもない質問をいくつか答えた後、七海さんに連れられてセラフ司令部に連れていかれることになった。
正直もう少しだけ休みたかったな。
◇
「突然連れ出して申し訳ないわね。私はセラフ基地司令官の手塚です。」
連れてこられた部屋で待っていたのは、とんでもないお偉いさんだった。
まずい、下手にぼろを見せると厄介なことになりそうだ。
「とりあえず、あなたの名前を確認したいのだけれど。いいかしら?」
そういえば、名乗ってなかったな。
「俺の名前は佐藤...佐藤拓海です。」
次回、主人公のセラフを決めたい