仮面ライダーユナイト in my hero academia 作:夢野飛羽真
以前"クローズ&エボルのヒーローアカデミア"という作品を書いていた夢野飛翔真と申します。
オリジナルライダー×ヒロアカの作品を書いてみたので是非楽しんでいってください。
第1話:アメリカンエリート
(3人称視点)
事の始まりは、中国の軽慶市。発光する赤子が生まれたというニュースだった。そして以降、世界各地で『超常』が発生。原因も殆ど解らないまま、時間が過ぎていった。やがて、超常は日常に、空想は現実になった。
世界の総人口の8割が何らかの特異体質、『個性』をもった超人社会。個性を振りかざし、人々を襲う敵と、それを倒すヒーロー。そんなアメコミじみた事が、現実で起こる世界となった。
この世界では弱き個性を持つ者や個性を持たない者は虐げられる一方、強い個性を持つ者はその力を悪用しようと企んでいた……
「ドクター、この赤子が例の赤子かな?」
「その通りじゃ。」
燃え盛る一軒家、倒れる1組の男女、揺り籠の中で泣く赤子
赤子の両親と思わしき男女の息は既に無く、恐らくこのような事態を引き起こしたのは黒いスーツの男とその横にいる丸ハゲで眼鏡をかけた2人の男だろう。
「この子は確かに特別な個性を持っているようだ。これを手に入れれば僕は、ワンフォーオールを潰せる。」
黒いスーツの男の名は、オールフォーワン
自身の名と同じ個性を持ち、他者の"個性"を奪い自身の"個性"にした上で他者から奪った複数の"個性"を個使用できるというその力で、日本国を裏から支配する「悪の帝王」の様な存在である。
隣にいる男はドクターこと殻木球大と言い、自身が氏子達磨と言う名義で院長を務めている病院で産まれた強力な個性を持つという赤子をオールフォーワンに紹介していた。
オールフォーワンの弟が生み出したワンフォーオールと言う個性を受け継ぐ者達を絶やすために…
「さあ、君の力を僕にくれたまえ。」
悪の帝王の魔の手が赤子に触れようとする。
ドクターの言う事が間違いなければオールフォーワンはこの赤子から強力な個性を手に入れれる。
「なっ…!?これは……!!」
その時不思議なことが起こった。
オールフォーワンの手が赤子に触れた時、周囲が緑色の光に包まれた。
「な、何が起きたのじゃ!?」
「こ、個性を…奪い切れなかった……?」
彼は個性を奪おうとしたが、普段とは違う感覚に襲われていた。
まるで自分の中に濁流が流れ込むような感覚に思わず手を放してしまった。
奪い切れないほど膨大、この赤子の個性をオールフォーワンはそう感じてしまった。
「うっ…ぐぐッ……!!抑えられないッ!!この力ッ……!!」
オールフォーワンの声がどんどん怒気を強めていく。
身体中を襲う疼きが彼を襲い、それを現わすかのように金色の閃光が彼の身体を駆け巡る。
赤子の個性の一部をオールフォーワンは確かに吸収していた。
だがその一端すら彼にとって制御することが難しい力だった。
力の暴走、それを現わすようにオールフォーワンのがこれまで溜め込んできた個性が勝手に発動し、彼の肉体が岩の様に隆起していく。
「このッ…力はッ……!?」
まるで暴走する力を自分の体の外に逃がすかの様に体中に駆け巡る金色のエネルギーを一気に宙に向けて解き放った。
「な、なんというエネルギーじゃ…!」
ドクターこと殻木球大はその様子を腰を抜かして見ることしかできなかった。
次に彼の目に入ったのは空中や自分達のいる空間にヒビの様な物が入っていることだった。
「トウッ……!!」
そして、オールフォーワン達とその赤子の間の空間に入ったヒビを突き破りマッシブでメカニカルなボディを持つ緑色のバッタの戦士、仮面ライダー1号が姿を現す。
「俺は本郷猛ッ……!子供を傷付ける輩は許さん!!ハッ…!!」
「新手のヒーローかな…?」
新たなる脅威に対して冷静さを取り戻したオールフォーワンは仮面ライダー1号と向き合い拳を構える。
「教えてやろう…俺は仮面ライダー!子供たちの夢を守る戦士だ!」
1号とオールフォーワンの拳がぶつかり合う。
これはこの時から長く続く闘いの始まりに過ぎない。
仮面ライダー1号に続くように世界中の空間にヒビが入り、そこから次々に仮面ライダーや怪人達が出現した。
悪の怪人達は徒党を組み、地下帝国バダンと名乗りこの世界の征服に乗り出した。
正義の仮面ライダー達も力を合わせて彼らと戦い、それを退けた。
そして、正義の仮面ライダーを始めとする、正義の意思を持つ者達はSPIRITSという組織を結成し、この世界のヒーロー達と共に世界の平和を守っていた。
そして、この戦いの始まりから15年後……
「よう、カケル!日本に行くってのは本当かい??」
「そうだ、何年向こうにいるかは分からないけどな。」
ここはSPIRITSアメリカ支部の研究室、金髪の男が青髪の少年に話しかけていた。
青髪の少年の名は真谷翔、僅か10歳にしてここの研究室に配属された天才少年である。
日本出身である彼は本国で両親を失ったのち、アメリカに渡り飛び級を重ねてこの地位に上り詰めていた。
「良いのかい?折角例のアレ、完成したって云うのに…」
そんな彼が日本に戻る。
そのことに同僚のマックスは疑問を持っていた。
「例のアレが完成したからこそ、向こうで試す。幸い俺の支援者も日本で待っているしな。」
「支援者ってあのネズミみたいな人かい?」
「ネズミみたい…と言うよりも彼は個性の宿ったネズミらしいな。」
翔の父はヒーロー、母は研究者をしていた。
彼らの知り合いはアメリカ国内外問わず多くおり、両親亡き後の翔自身の支援者となって研究への出資なども度々行っている。
元々の出身国でもあり、両親が活動の拠点としていた国でもある日本にも支援者は多数おり、その中の1人がとある教育機関を経営しているらしい。
もっとも、彼はハイスペックと言う個性が宿り、かなり頭が良くなったネズミなので人と数えるべきなのか匹と数えるべきなのかはよく分からないが…
「そうか、じゃあライドカプセルの研究はどうするんだ?」
「日本で引き続きやることになった。」
そう言うと翔はポケットから2本のライドカプセルを取り出した。
ライドカプセルはこの世界中に仮面ライダー達が現れた後ぐらいから世界各地で発見された謎のアイテムである。
翔は主にこのライドカプセルの研究に日々勤しんでいる。
「この研究は、俺がやらないといけない気がする……」
彼が手に持つライドカプセルはディケイドとジオウ
翔はそれをマックスに見せる。
「そのライドカプセルって確か…」
「ああ、俺の両親が殺された時、手に持っていたカプセルだ。あの時俺はカプセルの力で守られた、そう思ってる。」
「だからこそ、この技術を研究したいんだね?」
「その通り。」
元々、真谷翔は日本に住んでいた。
ただ、彼が赤子の時に、ヴィランの襲撃で両親を失っていた。
その時、彼の手にはディケイドとジオウのライドカプセルが握られており、そのことを聞いてから彼はライドカプセルに運命を感じてその研究の道に進んでいた。
「成る程ね、まあ日本の方で試すってことはつまり……」
「ヒーロー科に行く。」
「親父さんと同じ道か。」
マックスの言葉にこくりと頷き、翔はとある部屋に入っていく。
「そう、俺はこの力を使って日本でヒーローになる。」
翔が懐からユナイトフォンを取り出す。
これも翔の発明品の一つで通常のスマホよりもスペックが高いらしいがその真骨頂はある機能だ。
「ビショップ、リサーチは終わったか?」
『バッチリだぜ。良い感じのラーメン屋いっぱい見つけたぜ。』
「ラーメン屋?」
その内の1つは翔が作成したAIのビショップが搭載されていることである。
まあ彼は何故かラーメン屋探しに使っているようだが。
「せっかく日本に行くんだし、日本ならではの美味いもの食べたい。」
「イイネ、日本のラーメン僕も食べてみたいよ。で、それを出したってことは見せてくれるんだね?」
「ああ、これが俺の研究の集大成だ。しっかり見ていてくれ。」
『ユナイトドライバー!』
ユナイトフォンの機能の1つにアイテムの収納と転送というものがあった。
その機能により、翔の腰には彼の発明品の1つであるユナイトドライバーが転送、装着される。
『ディケイド!ジオウ!』
ユナイトドライバーには4つのカプセルスロットが付いており、そこにディケイドとジオウのライドカプセルが挿入される。
「変身!」
『ユナイトアップ!ベーシックユニット!』
ユナイトドライバーにはライドカプセルの中でも特に相性の良い複数本の力を組み合わせ、融合させることができる。それによって、ライドカプセルの力を最大限に引き出し、ライダー達の力が組み合わさった装甲を生成し、変身者の身体に装着させることができる。
「これが…仮面ライダーユナイト!」
そして真谷翔がユナイトドライバーを使って変身した戦士、それが仮面ライダーユナイトである。
黒い素体の上から時計とカードの意匠を取り入れた赤色の装甲が装着されており、緑色の釣り目状の複眼が特徴的なこの姿は、ディケイドとジオウの力を組み合わせた仮面ライダーユナイト・ベーシックユニットである。
「アメイジング!だろ?」
「おう!スゲエな!噂には聞いてたけど本当に実現したんだな?」
「ああ、これが俺のライダーシステムだ!」
真谷翔が変身する仮面ライダーユナイト
彼がこの世界の運命を大きく動かすのはまだ少し後の話である…
To be continued…
如何でしたでしょうか?
ユナイトのアクションシーンは未だお預けでございます。
次回以降のお楽しみと言うことでまた次回お会いしましょう!
この小説が面白いと思った方は感想やお気に入り登録よろしくお願いいたします。