仮面ライダーユナイト in my hero academia 作:夢野飛羽真
今回はバリバリオリジナル展開でございます!
これまでの2話もそうだったがするけどまあ、良いでしょう…
では今回も楽しんでいってください。
(翔視点)
今日もいい朝だ。
雄英高校入試までの間トレーニングもしておかないといけないから毎朝ランニングをしている。
今日は海沿いでも走ろうかな…
(朝から清掃か、関心するな。)
海沿いを走ってると砂浜に放置されている粗大ゴミを清掃している一人の少年を見つけた。
朝早い時間から頑張ってるな。
「手伝おうか?」
「あ、ありがとうございます!けどこれは、僕が全部やらないといけないんです…」
清掃をしている緑髪の少年に手伝いを申し出たが断られた。
「そ、そのっ…ごめんなさい!折角申し出てもらったのに…」
「気にするな、けど全部やらないといけないっていうのはどういう事だ?」
申し訳なさそうに緑髪の少年が自身の言葉を訂正してきたので、理由を聞いてみることに
「この清掃はトレーニングの為にやってるんです…だから自分の力でやり遂げないと……」
「そういうことか、だったら俺が鍛錬の量を減らすわけにはいかないな。」
鍛錬の為にやっているのなら俺が手伝えばむしろ余計なことになってしまう。
邪魔にならないように俺は帰るか…
「あっ…!ちょっと待ってください!」
踵を返そうとした時、彼が俺を呼び止めた。
「名前…教えてもらってもいいですか……?」
「カケル、真谷翔だ。」
「僕、緑谷出久って言います…その、ちょっとアドバイスだけお願いしても良いですか?」
「ああ、良いぞ」
アドバイスを求められたらしておいた方が良い。
それが自分の学びにもつながると大学の教授が嘗て言っていた。
「俺にできることならなんでも聞け。」
「その、もうすぐヒーロー科の入試だけど力がまだ不十分で……」
「焦っているのか?」
どうやら、どう考えても一般人の俺にすらアドバイスを求めるぐらいには焦っている。
ヒーロー科の入試という事は出久は俺と同い年か…
それに彼の志望校は雄英かも知れないな。
雄英は倍率が非常に高い、焦る気持ちはよく分かる。
「は、はい……」
「不安だとしてもここまで積み上げてきたことを続けろ、それがお前のストロングポイントになり、実践で力を発揮する。まずはここの清掃をやり遂げろ。」
俺から言えるのはただこれだけだ。
積み上げ続けることが強くなる1番の方法だと俺は思っている。
「近道はない、小さなことからコツコツとだ」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして、また雄英で会おう。」
「え?雄英?ってなんで知って……!?」
やっぱ雄英志望だったみたいだ。
さて、俺の推測も当たったし邪魔にならないように俺は退散するとしよう……
(3人称視点)
「お腹空いた…」
『もう12時半だ。早く飯を食った方が良い。』
武器の作成をしていた翔の腹が鳴り、ビショップが現在の時刻を告げる。
丁度昼食を食べるのによい時間だ。
「ビショップ、この辺の美味いラーメン屋を調べてくれ。」
『了解』
ビショップは世界中のデータベースと接続し、あらゆる情報を提供することができる。
勿論、ランチを食べるのに丁度いい店の情報も
『検索結果は、こちらです。』
「ふむふむ、なるほど」
ユナイトフォンに表示された店の情報を見てすぐに上着を羽織って研究室を出る。
「いただきます!」
それから直ぐに翔は気分屋というラーメン屋に向かい、名物のとんこつラーメンを食べ始めていた。
(口の中に広がる豚の風味、噛みごたえのある硬い麺、シャキシャキなネギ、それになんと言ってもこの飲みごたえのある濃い目のスープ!これが日本の味!)
「イッツアメイジング!」
久々に日本で食うラーメンに興奮し、思わず声を上げてしまう。それも何度も…
そんな翔を周囲の客が白い目で見ている。
(何だろう?あの変な人)
その客の中に彼と同年代の少女がいた。
目は三白眼で髪型はボブカット、耳たぶがイヤホンのプラグの様になっている女子中学生、その名も耳郎響香。
彼女も翔と同様雄英高校を目指している。
(あんまし関わらない方が良さそうかな…)
だが今はそんなこと知る由もない。
他の人達と共に翔から少し距離を置いている。
ラーメン屋の店主だけが美味しそうにラーメンをすすっている彼を笑顔で見つめ、おまけの餃子でも調理しようとして、鉄板に油を引いていた。
「ごちそうさまでした…」
耳郎はこの人はあまり関わってはいけない人だなと判断し、支払いを済ませると足早に店を去る。
「あの子可愛くね?」
「サバサバ系って感じか?」
「良いねえ、今日はあの子を狙っちゃおう。」
だが店内には翔以上に関わっては行けなさそうな3人の男がいた。
チャラチャラした服装を着て、周囲の女性を品定めしている。
そして、彼らは耳郎に狙いを定めて彼女に続くようにして店を出る。
『翔、翔!ウォズさんから連絡だ。』
「どうした?」
そしてラーメンを食べ終えた翔のユナイトフォンにSPIRITSからの連絡が入ったとビショップが告げる。
『この近くでライドカプセルの反応があったそうだ。今も反応しているそうだ。座標を送るからすぐに探してくれ。』
「了解」
SPIRITSには、ライドカプセルを探知する機械があり、その情報はユナイトフォンにも共有される。
「ごちそうさまでした~」
翔は支払いを済ませ、店主がおまけで作ってくれた餃子を受け取るとユナイトフォンの情報を基に走り出す。
「よお、姉ちゃん。ちょっと一緒に遊ぼうぜ!」
「この後暇だろ?」
ラーメン屋から少し離れた場所にて、
先程の男たちが耳郎を囲み、どこかへ連れて行こうとしていた。
この場所は人通りが少なく、誰も彼女を救おうとしない。と言うよりも他の人間がいない。
「やめてください、ウチ忙しいんで。」
「まあそう言うなよ、俺達と楽しいことしようぜ。」
3人の内、リーダー格的な体格が大きめの男が耳郎の腕を掴む。
「離してください!」
その腕を振り解こうとするが、他の2人にも押さえつけられてしまい上手く体を動かせない。
(このままじゃウチ…やられる……)
この男達に連れていかれた後何をされるかわからない。
その恐怖でもがく彼女の目に熱い液体が溜まる。
「お、泣いてんじゃーん!」
「これはこれはまた可愛らしい一面見せてくれるねぇ…」
「最ッ低…」
そんな彼女の心を踏みにじるような言葉が男達の口から飛び交う。
「カプセルがあると思って来てみたら…お前ら…こんなところで何してる……!」
耳郎を囲む男達の下衆な笑いを引き裂くように、怒気の籠った声が彼らの耳に突き刺さる。
「なんだ?テメエ」
「あの人は…」
その声の主は先程ラーメン屋にいた翔だった。
だがその表情は食事を楽しんでいた時の笑顔とは全く違った、睨みつけるような威圧感のある表情
リーダー格の男以外の2人は及び腰になり、2,3歩後ろに下がっていく。
その隙に耳郎は彼らを振り切って翔の後ろに下がる。
「俺は唯の日本人だ。だが、俺の前でラーメンの後味が悪くなるようなことをするなら……許さん!」
「テメエ、さっきの店にいた奴か。まあ教えといてやるぜ、俺は俺の楽しみを奪う奴は許さねえってことをな!!」
激高したリーダー格の男がポケットからカプセルの様な物を取り出す。
「あれは…」
『ライドカプセルだ!多分アイツのカプセルが反応してたんだ!』
SPIRITSが探知したというライドカプセルを持っていたのはこの男だった。
『黒影!』
「変身!」
そして男は右手首に付けた腕時計型のデバイス、ライドライザーに仮面ライダー黒影のライドカプセルを挿入する。
『ライドライズ!黒影!』
すると、男の身体がマツボックリと戦国時代の足軽兵を組み合わせたような怪人に変わる。
「ライドカプセルを使って怪人になっただと…」
『あれは仮面ライダー黒影を使った怪人だ!』
「黒影だか何だか知らねえけどテメエはここでブッ殺す!!」
男が変化した怪人、黒影ライザーが突き出した槍を右に体を動かして受け流し、槍の真ん中部分を蹴り飛ばす。
「君、ここは逃げて警察を呼べ。」
「え、けど…アンタ一人を置いていく訳には……」
先に逃げろと言われたが、耳郎もヒーロー志望の少女である。
一般人をこの怪人の前に置いて逃げるわけにはいかない。
「だったら仕方ないな。いくぞビショップ」
『OK!ぶちかましてやれ!』
ユナイトフォンの画面側を翔の腰に向けると…
『ユナイトドライバー!』
翔の腰にユナイトフォンから転送されてきたユナイトドライバーが装着される。
『今日は新しい組み合わせ使うか?』
「そうしよう。」
「な、何してんの?」
ある3本のライドカプセルが翔の手に転送されてきて、その様子を耳郎は不思議そうに見ている。
『クウガ!ギャレン!ガタック!』
クウガ、ギャレン、ガタックの3本のライドカプセルがユナイトドライバーに挿入される。
「変身!」
そして翔がユナイトドライバーの左横のグリップを引く。
『ユナイトアップ!スタッグユニット!』
翔の身体がクワガタムシを模した装甲に包まれていく。
クウガタイタンフォームの様な硬い装甲、両肩にはダイヤのマークが付いたバルカン砲、そして両腕からは九歯形虫の角を模した刃が生えており、クワガタムシモチーフの3人のライダーの意匠が所々に見受けられる。
この姿の名は仮面ライダーユナイト・スタッグユニット、3人のライダーを最大限に引き出した形態である。
「アメイジング!カッコいいだろ?」
「知ったこっちゃねえぜ!」
「そっちも変身しようが関係ないぜ!」
「いくぜいくぜ!」
黒影ライザーと2人の男が一斉にユナイトに襲い掛かる。
男のうち1人は拳を岩の様にしていて、もう一人は腕が熊の様になっているが…
『クロックアップ』
ビショップはドライバーに挿入されたライダーの能力を引き出して発動し、ユナイトの戦闘をサポートすることができる。それによりクロックアップを発動し、ユナイトは誰の目にも視認できない程の速度に急加速。
「威勢は良いが、所詮は雑魚だ。」
一瞬にして3人を蹴り飛ばし、黒影ライザー以外の2人は身体を壁にぶつけて気絶する。
「て、テメエ!」
蹴り飛ばされて1度は地面を転がった黒影ライザーだが再び立ち上がって槍を上から降り下ろしてユナイトに叩き付けんとするが……
「いい刃物だ。」
『そいつはスタッグヤイバ―、カッコいいだろ?』
「ソークールだよ!」
両椀から生える一対の刃、スタッグヤイバ―が刃を交差させ、挟み込むようにして槍を受け止める。
「クソッ…!」
黒影ライザーは再び槍を振り上げ、次は横薙ぎに振り回すようにして攻撃するが。
『ファイア!バレット!』
肩のバルカン砲から炎を纏った弾丸が放たれて、黒影ライザーを襲う。
ユナイトの肩のバルカン砲はギャレンの使うダイヤのスートのカードの能力を発動できる。
その為、弾丸は2枚のカードの能力を纏うことで、より強力になる。
「イッテェ!」
弾丸を浴びた黒影ライザーは地面に膝を突く。
「カッコイイ…」
敵を圧倒するユナイトの姿に耳郎は思わず見惚れてしまう。
「おらあああああ!!」
弾丸を受けながらも黒影ライザーが再び立ち上がり、槍を横薙ぎに振るうが、
「二刀流って便利だよな。」
左腕の刃で槍の刃先を止めながら、右腕の刃を敵の腹部に向けて突き出す。
「こうやって防御と攻撃両方できる。」
突き出した刃を黒影ライザーが片手で受け止めるが、それによってがら空きになった腹部をユナイトが蹴り飛ばす。
「ハッ!」
蹴られて体制が崩れたところをまずは右腕の刃で切り、さらに左腕の刃で怪人の胸部装甲を切り裂く。
血が噴き出すように火花が散り、ユナイトに降りかかるが意に介さず。
『クウガ!ギャレン!ガタック!スタッグユニット!』
そのままベルトのグリップを二回引く。
『ユナイトフィニッシュ!』
脚部からタキオン粒子が、肩からダイヤの6のラウズカードファイアフライアンデッドの炎の力が、胸部からはクウガの封印パワーがそれぞれ両椀の刃に流れ込み…
「フィニッシュタイムだ!」
2本の刃で一気に黒影ライザーを右肩から左脇腹に向けて袈裟切りする。
「バ、馬鹿なッ…!」
斬撃と共に身体に流れてきたエネルギーに耐え切れず、黒影ライザーの身体は爆散する。
爆発の中からは変身者だった男が出てきて、その場に倒れこむ。
彼の腕に付いていたライドライザーは壊れてしまい、黒影ライドカプセルがその場に転がっている。
「SPIRITSだ!」
黒影ライザー撃破後すぐにSPIRITSと警察が到着し、3人の男を逮捕と事件の後処理を行っていた。
「……」
一方、先程の男達に襲われていた耳郎は近くのベンチに座って俯いていた。
3人の男に襲われた恐怖、そして抵抗できなかった無力感からか目から地面にポロポロと涙を落してしまう。
「大丈夫か?」
その彼女の隣に変身を解除した翔が座る。
「ウチ…何もできなかった……こんなんでヒーローになれるかな……」
襲われてしまったことによる心の傷と翔がいなかったら自分がまけてしまっていただろうという恐怖、それが彼女の中の自信と尊厳を失わせていた。
「君はヒーロー志望?」
「うん……」
「そうか…」
そんな彼女に翔は優しく寄り添う。
「辛いな、けどもう一度立つしかない。」
「え…?」
「本当にヒーローになりたいんだったらこんなところで挫けて諦めたらダメだ……」
ヒーローと言う職業には精神力の強さ、メンタルの強さと言ったものも非常に重要である。
序盤で躓いている様ではヒーローになるのは難しいからこそ、なる前から諦めてはいけない。
「けど立ち上がれたら君は、より強いヒーローになれる。」
「強いヒーロー……」
「期待してるよ。君がもう一度立ち上がって良いヒーローになるのを」
だからこそ、ヒーローになるなら立ち上がれと翔が励ます。
「あ、ありがとう!」
その励ましで耳郎は笑顔を取り戻す。
「それとこれ食え、美味しい物を食べたら元気出るぞ。」
そう言って翔はラーメン屋で貰った餃子を耳郎に渡すとSPIRITSの職員に呼ばれて、その場を去る。
「あの人、良い人だったな……」
翔に身も心も救われた耳郎は再び自分の心の中で闘志を燃やしていた。
彼の言うような強いヒーローになるために…
To be continued…
出久&耳郎さんとご対面!
ヒロインは耳郎さんの予定です。
(と言うか確定やねこれは)
そして戦闘シーンもぶっこんでみました。
流石に3話目まで戦闘無しは寂しいかなと思ったので
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