仮面ライダーユナイト in my hero academia 作:夢野飛羽真
久しぶりに筆を動かしたという事で短く纏まっておりますが何卒宜しくお願い致します。
(3人称視点)
ギアの駆動音と切り裂かれた鉄が地面に落ちていく音が次々と他の受験生の耳に入っていく。
雄英の実技入試が突然始まり、出遅れた受験生達は自分達が仮想敵ロボットと手合わせするよりも前にチェーンソーの様な武器でロボが次々と鉄屑に変わっていく様子を見ることになる。
時計とカードのデザインを取り込んだ赤色の戦士は次々とチェーンソーでロボットの装甲を次々と切り裂いていく。
回転する刃という物は普通の刃よりも効率よくものを切ることができる。
木に刃を当て続けるだけでも回転によって次々と気を削っていく。
実際、金属を加工する際も刃か部材を回転させることで力を生み出し、効率よく切削作業を行っている。
「初実線だが、中々使いやすい武器だ。」
仮面ライダーユナイトの振るうこの武器、ユナイトスイーパー。
この武器の剣部分はチェーンソーとなっており、見ての通りロボットの金属装甲を紙のように切り裂いていく。
『これだったら敵の装甲も瓦礫も効率的に壊せるな!』
「ああ、人に向けて使うのはあまりよろしくないけどな…」
翔はこの入試に向けてこのユナイトスイーパーを完成させ、開始から未だ1分も経っていないがその実用性に手応えを感じていた。
だが分析ばかりして気を抜いていられる状況ではない。他の受験生達も次々に仮想敵達を発見し攻撃していく。
獲物が次々と減っていく状況となってくると、翔はポイントを稼ぐためにより効率的に仮想敵を仕留める為にユナイトスイーパーのもう1つの機能を使用する。
「丁度いい、まずはあの集団だな。」
この場に追加で投入された十数体の仮想敵達を視認すると、ユナイトスイーパーのガトリング状の6門の砲身が仮想敵の方を向いて回転しながら火を噴き始める。
そして、その数秒後には敵の金属の装甲にビー玉程の大きさの穴が開き、その穴は内部の回路をも貫通する。
それも1秒間の間に何十もの穴が装甲に生成されていく。その様子を形容するには蜂の巣と言う言葉が相応しいだろう。
装甲と回路を次々と破壊され、仮想敵ロボットたちは次々と鉄屑と化して地面に倒れ伏せていく。
『ざっと、20ポイントってとこだな。』
「そうか、だがまだ気は抜けない。攻め続けるぞ!」
ユナイトが次々と敵を倒し、サポートAIのビショップがそのポイントを数える。
その陣形のまま敵を見つけてはチェーンソーで切り裂くか、ガトリングガンで敵を撃ち抜いていく。
「そろそろベーシックチェインの機能も試しておくか。」
ディケイドとジオウ、2人の仮面ライダーの力を合体させて変身したユナイトの基本形態、ベーシックチェインにはある1つの特殊能力がある。
『シザース!』
ディケイドとジオウのライドカプセルが挿入されたユナイトドライバーにはまだ2つの空きスロットがある。
その内一つのスロットに仮面ライダーシザースのライドカプセルを挿入しベルト横のグリップを引く。
『ユナイトアーム!』
ベーシックチェインの特殊能力の1つ、その名はユナイトアーム
新たに挿入されたライドカプセルの力を引き出し、新たな腕部装甲としてユナイトに纏わせる。
仮面ライダーシザースの力を使い、カニの鋏を模した籠手シザースピンチを右手に装備し、ユナイトの方に向かってきた仮想敵の首を挟んで切る。
「この刃も良い切れ味だ。」
刃の部分で切りつけるだけでも仮想敵の金属装甲を切り裂き、内部の電子回路を露出させることができ、露出した電子回路に蹴りを入れることで中枢を破壊。
吹き飛ばされたロボットは壁に体をぶつけてから機能を停止する。
「次はコレだ」
『メテオ!』
シザースのライドカプセルをドライバーから抜き取り、代わりに仮面ライダーメテオのライドカプセルを挿入する。
『ユナイトアームズ!』
ユナイトの右手に付けられていたシザースピンチが消滅し、代わりにメテオの右腕に装着されたガントレット型武器のメテオギャラクシーが装備される。
『Saturn Ready?』
ガントレットの一番手前のサターンレバーを押し込み、
『OK Saturn!』
フィンガーマウントパネルに左手の人差し指を照合、サターンソーサリーを発動する。
右手に土星とその環状の衛星を象ったエネルギーを発生させ、エネルギーリングを周囲に解き放つ。
彼の周りに居た仮想敵達はエネルギーリングによって切断されていく。
「遠距離攻撃には丁度いいな。さて、このスイッチは?」
『Jupiter Ready?』
「木星か」
『OK Jupiter!』
土星の次は木星を模したエネルギーを右手に発生させ、新たに捕捉した数体の敵を一気に押し潰す。
『Mars Ready?』
さらに向かってくる仮想敵達を視界に入れると
「今度は火星だ。」
『OK Mars!』
マーズブレイカーを発動、火星を模した灼熱の火球を生成し、そのエネルギーを仮想敵にぶつけていくとその身体が溶断されていき
『これで100ポイントだぜ。』
ユナイトの仮想敵撃破ポイントが遂に100に達する。
「もうそこまで来たか。これなら入試主席は…」
『十分いけるだろうな。』
実戦に向けての腕ならしの場として根津校長に提案されて参戦した雄英入試
新武器ユナイトスイーパーやベーシックユニットの力を試す事ができ、成果を十分に上げた。
このまま順風満帆にポイントを上げ続けて主席合格のラインを狙えるかと思われたその時だった。
「何だよあのデッケーロボット!!?」
「に、逃げろおおおぉぉぉぉ!!」
実際の街を模して造られた演習場の建物が崩れていく。
瓦礫が地面に落ちて割れていく音の後には逃げ惑う受験生達の悲鳴と機械の駆動音が続く。
「アメリカでもあんなにデカいのはいなかったよな。」
『おう、ありゃ軽く国家予算レベルの大金ぶち込んでやがるな。』
「それを入試で出してくるって中々雄英もファンキーな所だな。」
入試会場に突如として現れたのは超巨大なロボットだ。
その巨体は周囲の建物を優に超える大きさで、他のどんな兵器よりも大きいとすら思われる。
恐らく入試と言う場であるため、ミサイルなどの武器は流石に配備していないがこの巨体を作り上げるだけでも普通なら何千億円もかかるだろう。
『アイツ倒してもポイントは入んねえけどよ、どうするよ?』
「勿論、戦うさ。ここで退いたらヒーローじゃない!」
先程の入試説明で言われていた通り、この巨大ヴィランを撃破したところで1ポイントも入らないが翔にとってはそんなことどうでも良かった。
ただヒーローらしく逃げ惑う人々を助けるために戦う。
「俺の拳、見せてやるッ!!」
ユナイトドライバーに挿入されている3本のライドカプセルを全て引き抜きく。3本の内1本のメテオのライドカプセルに加えて新たな3本のライドカプセルをユナイトドライバーに挿入し、ベルトのユナイトグリップを引く。
『アナザーアギト!メテオ!ナックル!パラドクス!』
『ユナイトアップ!フィストユニット!』
赤色のバッタのゲームキャラの様な容姿をしており、隕石を模した肩部装甲メテオショルダー、クルミを模した胸部装甲ナックルチェストを装備したユナイトの新たなる姿。4人の仮面ライダーの力が合体してできた仮面ライダーユナイト・フィストユニット
「さあ、俺のゲームの幕開けだ!」
地面を蹴り、その反作用で高く飛び上がると巨大敵の左腕の拳と自身の拳をぶつけ合う。
『良いパンチだ。』
ロボの拳装甲を形成する鉄板にはユナイトの拳をぶつけられたことでできてしまった窪みができてしまっている。
「ナックルチェスト!」
ユナイトが自身の胸部の前で拳をぶつかり合わせると胸部装甲が籠手に変形し、彼の両手に装備される。
「さて、ナックルチェストのお手並み拝見といこうか。」
巨大ロボがユナイトに向けて右腕を振り下ろし、ユナイトはクルミの実を模した籠手でそれを殴って吹き飛ばす。
『派手にいったなあ…』
ビショップが驚く程ロボの右拳そのものの装甲が籠手に殴られてグシャグシャになってしまう。
「次はこっちも試してみるか。」
地面に着地したユナイトは今度は胸の前で腕をクロスさせる。すると肩の装甲であるメテオショルダーが彼の両手に装備される。
「さて、まずは一発」
メテオショルダーを付けた右腕を巨大ロボに向けて振ると隕石型のエネルギーが放たれて下半身を強襲、移動用のキャタピラを破壊し、前進できないようにする。
「凄い威力だ、もう一発」
今度は隕石エネルギーを巨大ロボの左腕に向けて振るうと、その威力と衝撃に耐えきれず胴体と腕の接合部が破断し、千切れてしまった左腕が宙を舞う。
「トドメだ!」
『アナザーアギト!メテオ!ナックル!パラドクス!フィストチェイン!』
ユナイトグリップを再度引き、
『ユナイトフィニッシュ!』
必殺技を発動、バッタの様な跳躍で宙に飛び上がり
『マッスル化!マッスル化!マッスル化!』
空中に出現したエナジーアイテムをその身に吸収。
体格が一時的にマッシブなものになり、右手の拳にコズミックエネルギーが流れ込む。
「ライダーパンチ!」
そしてその拳を巨大仮想敵ロボの胸部に向けて撃ち込むとそのエネルギーと衝撃がその巨体を構成する金属板や回路全てに伝わっていき破壊されていく。
自身の身体を保つことができなくなった巨大敵は爆発を起こしながら鉄屑と化していく。
それを形成していた金属が地に落ちるのと共にユナイトも地に降りる。
「勝利、完遂だ!」
『試験終了!』
それと同時にこの試験の終わりを告げるアナウンスが会場中に響き渡る。
To be continued
この後キャラ設定とかも投稿予定なのでそちらも是非ご覧下さい。