仮面ライダーユナイト in my hero academia   作:夢野飛羽真

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長きに及ぶスランプを乗り越え久々の投稿でございます。
ちょっと突飛な展開を入れてみましたが楽しんでいただけると嬉しいです。


入学編
第6話:ライバル出現!?これがヒーロー科


桜のシーズンがやってきた。

それは即ち多くの人々が新生活に胸を躍らせ、門出を迎える季節が訪れたという事である。

 

(少しギリギリになってしまったか…)

 

それは翔にとっても例外ではなかった。

今日から雄英高校での学生生活が始まる。

なお、生活リズムを合わせきれず朝から研究していたせいか、校内に住んでいるにも関わらず遅刻ギリギリの時間に廊下を歩いていた。

 

「あのーもしかして翔君?」

 

「出久か。お前も此処受かったんだな。」

 

もうすぐ教室に差し掛かるという所で翔は入試前からの顔見知りである緑谷出久と再会していた。

 

「うん、お陰様でね…」

 

「俺は何もしてない。」

 

「そんなことないよ、翔君があの時アドバイスとかフォローしてくれたお陰で心置きなく試験に挑めたし。」

 

 

出久と翔は二度関わりがあり、一度目は海辺でトレーニングをしている出久にアドバイスをした時、二度目は入試で彼が飯田に注意された時にフォローした時である。

そうした縁と恩が有って出久は彼に感謝の念を抱いていた。

 

「色々とありがとう。」

 

「気にするな。俺は言いたいことを言っただけだ。」

 

少し謙遜気味な対応をする翔だが、彼に取って出久は日本に来て初めての友人ともいえる存在である。

 

「そういえばクラスは?」

 

少なくとも同じクラスだと嬉しいなと思って問いかける。

 

「僕は1年A組だよ。」

 

「俺もだ。同じクラスか…よろしくな。」

 

お互い同じクラスである1年A組であることが分かると嬉しそうな笑顔を見せる。

 

「教室はここみたいだね。」

 

「扉デカいな…」

 

この超常社会では個性によって体格が常人を遥かに超える大きさの人間もいる。そういった人達へのバリアフリーの一環として高さ2~3mを超える扉が社会に普及している。

翔がその扉に手をかけ、自分と学生生活を共にする仲間たちの姿を拝もうとドアを引いて開いたその時だった…

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者に申し訳ないとは思わんのか!」

 

「思わねえよ!テメーどこ中だよ?端役が!!」

 

2人の男子生徒の怒号が彼の耳の飛び込んできた。

 

「朝っぱらから元気な奴らだ…」

 

「ちょっ…翔君!?」

 

と言っている翔の方も朝からライドカプセルの研究をしていたので他の人からすれば翔も朝から元気な方であろう。

まあ流石に朝から頭を働かせていた翔にはこの揉め事を仲裁する気力は無く、自分の席を確認するとそこに着席して教室を見回している。

 

(改めて思うけど、学校生活なんていつぶりだ…)

 

翔は10歳になる頃にはアメリカで飛び級を繰り返して学業生活を終えており、同じ年齢の仲間達と過ごすのも初めてだなと感傷に浸っていた。

 

(しかし聞いていたよりも広いな。この教室)

 

翔は何度か雄英を見学していたので1クラス当たりの席数や教室の広さを把握していたが少なくとも今自分がいる教室は想定の2倍程大きく、自分が聞いていた1クラス分の人数である20人のほぼ倍近い数の42人分の座席があるのが確認できた。

 

「あ、あの…もしかして……」

 

そのことに関する翔の考察を遮るように1人の少女が声を掛ける。

 

「君は確か……」

 

「ウチ、耳郎響香。この前は助けてくれてありがとう…」

 

彼の前の席に座った少女に翔は見覚えがあった。

以前ラーメン屋での食事の後に黒影ライザーに襲われていたところを助けたことがあった。

 

「当然のことをしたまでだ…」

 

「ううん、あの時励ましてもらえなかったらウチはこの場にいなかった。本当にありがとう」

 

あの時怪人に襲われてても足も出なかった耳郎を助けて励ましたのは翔だった。

そのお陰で彼女は再起して、雄英高校への入学を果たすことが出来た。

 

「気にするな。」

 

入学早々喧嘩をしている人もいれば自分に感謝してくる人もいて教室に入ってから5分も経っていないのに翔は"初日から中々濃い"と感じていた。

 

「そう言えば俺の名前を言ってなかったな。俺は真谷翔、よろしくな。」

 

初日から大変だなと感じつつも、自身のことを快く思ってくれている人がいるのなら翔は笑顔で応える。

自分の名前を名乗り握手しようと手を差し出したその時

 

「仲良しごっこやるなら他所に行け、ここはヒーロー科だぞ。」

 

1人の男の声が聞こえたかと思えば、先程まで高校生活に浮ついていた新入生達で騒がしかった教室が一気に静まり返った。

 

(寝袋!?)

 

翔が声のした方にふと目を向けると芋虫の様に動く寝袋があり、そこから無精ひげを生やした男が出てくる。

 

「お前ら席に着け!ホームルームの時間だ!」

 

寝袋の男に続いて筋肉質で顔に傷がある男が姿を現す。

 

「はい、静かになるのに8秒かかりました。君達は合理性に欠けるね。」

 

立ち話をしていた生徒達が自身の席に戻るのと入れ替わるように、その2人の男が教壇に立つ。

 

「俺はA組担任の相澤消太だ。ヒーロー名はそのうちわかるだろ。」

 

(この人が担任か…)

 

とても教師とは思えない男にいきなり自分が担任であると言われて一部の生徒達は驚愕するが、翔は冷静に相澤の方を見ていた。

 

「俺はB組担任の管赤慈郎、ヒーロー名はブラドキングだ。」

 

続いて自己紹介をしたブラドキングに何故違うクラスの担任がここにいるんだ?と疑問に思うA組生徒達の視線が向けられる。

 

「今年からヒーロー科2クラスは合同、全42名で授業をすることになった。協会からはお互い切磋琢磨して頑張っていくようにとのことだ。」

 

(そのための合同制か…)

 

昨今の仮面ライダーの台頭や怪人の出現によってヒーロー達にも改革という物が求められていた。

雄英の根津校長は知り合いの仮面ライダーである真谷翔を招集しただけでなく、クラスを合同にすることでヒーロー科の改革を図っていた。

 

「ということで早速だが……今から個性把握テストをやる。体操着に着替えてグラウンドに集合しろ。」

 

そしてクラス合同の話の次は入学式をすっ飛ばしての個性把握テスト。

そろそろ情報量が多くて困惑する生徒もいるが翔を始めとする状況を理解した者達が次々と体操服を手に取り更衣室へ移動していく。

 

「まあとどのつまり僕達B組は学校からの支持という大義名分の下君達A組を倒さないといけないってことなんだよね~」

 

更衣室では早速状況を把握し、若干捻じ曲げて理解してしまった生徒がいた。

彼の名は物間寧人、既にA組相手に煽り始めている。

 

「初日からんなこと言われてもなあ……」

 

困惑気味の上鳴りを始めとする数名の生徒達が冷ややかな目で物間を見つめる中…

 

「おう!熱いじゃねえか!」

 

「要するに全員ぶっ潰せばいいんだろ…」

 

一方熱血漢の切島はB組の挑戦に乗って闘志を燃やし、爆豪も既にこの場にいる全員よりも上を目指している。

 

「闇の闘争か…」

 

「お前とは気が合いそうだ…」

 

その様子を見て中二病の常闇と黒色が共鳴しているのに少し引きながら、翔らは一足先にグラウンドに向かう。

 

(確かに合同クラスだと競争心が煽られるな……)

 

既に根津校長が思うような切磋琢磨し合う環境が出来つつあるなと感心しつつ翔は歩み出す。

 

(俺も負けてはいられないな……)

 

To be continued




長くなりそうなので本日はこの辺で
A組とB組は合同でやっていきます。

タグにも追加しておきますね

また次回もお楽しみに!
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