忍びが転生したら〝異世界珍道中〟になった件   作:にゃんころ缶

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 お待たせしました。239話です

 ツキハ

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 コハク

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 傭兵商会ルヴナン・真の紋章


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 ※〝打刀〟
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239話 遺跡調査開始

 

 

 遺跡の扉を開けて、中に入ったリムルが見たものは――

 

 地下であるハズなのに、木漏れ日のように柔らかな光に満ちた空間だった。

 

 

「この光は?」

「はい。魔法による永続効果です。太陽の運行と連動しているらしく、ちゃんと夜には暗くなるのですわ」

「何と!? (いにしえ)の魔法が、そのまま効果を発揮しているのか!!」

「こ、これだけでも大発見ですね。当たり前のように利用されていますけど、徹底的に調査したいです……」

 

 リムルの驚きの声に長老が答え、カガリ女史が遺跡調査に意欲を高める。

 

 調査員達も同様に、興奮して(ざわ)めいていた。

 

 それにつられてゴブタもそわそわし出し、ランガも尻尾を嬉しそうに振る。

 

 ミリムも興奮してツキハに何か言っていて、ツキハは至って冷静でミリムに落ち着けと(なだ)めていた。

 

 シオンはリムルの後ろで、リムル様の護衛は誰にも譲りませんと言わんばかりに立っていた。

 

 と、こんな風に様々な反応を見せる皆であった。

 

 

 そんなこんなで、かなり広い遺跡の中を進むリムル達。

 

 

 遺跡の中にあるダークエルフの居住区を過ぎ、一つの大きな扉がリムル達の視界に入って来た。

 

 大きさは最初の扉と同じであったが、この扉には魔法術式が仕掛けられていたのだ。

  

 

「――なるほど。これは古代魔法による防衛機構の一種みたいです。下手に触ると、都市防衛機構が目覚める仕掛けみたいですわ」 

 

 カガリ女史の説明に、隊員の一人が質問をして来た。

 

「防衛機構!? まだ生きているのでしょうか?」

「ええ、くれぐれも注意しなさい。もしも作動させてしまえば、遺跡の調査どころではなくなるかも知れないから」

 

 カガリ女史の強張(こわば)った表情から出た忠告に、隊員達がキッと表情を引き締めた。

 

「ツキハ。決して触るんじゃないぞ」 

 

 そんなカガリ女史の忠告などまるでお構いなしに、扉に触れようとしたツキハにリムルが制止の言葉を飛ばす。

 

「え? いや、何かさ、動かしたら面白いかなぁって」

「面白くありません!!」

「マジやめろ」

「へ~い」

 

 ツキハがテヘッとすると、カガリ女史が目を()きながら怒り、リムルがジト目で言い放つ。

 

 隊員達はツキハを凝視し、首を激しく横に振り無言で()めてくれと懇願していた。

 

 ツキハのやらかしを防いだリムルは、ある疑問を口にする。

 

「クレイマンは遺跡の関係者だったのかな?」

「それはないでしょ。アイツって、あたしからしたら新参者の魔王だしね。後、カリオンやフレイもだけど」

「うむ。ツキハの言う通り、アヤツが台頭したのはここ最近だし、そんな昔の遺跡と関係があったようには思えないな」

「恐らく、この魔法術式を解いたのでしょう。正解の手順を踏めば、問題なく扉が開くのだと思いますわ」

 

 リムルの疑問にツキハが答え、それに見リムルとカガリ女史が続いた。

 

(なるほどなるほど。確かに時間を掛ければ、この術式は解除出来るだろうな。そういえば、クレイマンもユニークスキル持っていたんだっけ?)

 

《是。ユニークスキル『操演者(アヤツルモノ)』という、情報を暗号化通信に変換して送受信する能力です》

 

(そう、それそれ。あれって、情報を読み解く力みたいだったし、魔法術式の解析なんかもお手の物だったんだろう。ところで、その能力(スキル)って俺も獲得したのかな?)

 

《解。あれは主様(マスター)の権能の劣化版に過ぎなかった為、エネルギーへと分解して吸収しました。強いて言えば、『地脈操作』が『法則操作』に追加されております》

 

(ふむふむ。でさ、ツキハとコハクも当然能力(スキル)持ちを倒して来てるんだし、俺と同じようにしてたのかな?)

 

《解。劣化版に相当するものは、エネルギーに分解吸収してるでしょうが、長年進化を拒んでいた時期に、敢えて劣化版に相当する能力(スキル)を、とあるモノが全て吸収している痕跡が見られました》

 

(とあるモノって、アレか?)

 

《是。アレです》

 

(アレねぇ。あの二人が持つ役立たずの権能ってさ、能力(スキル)じゃなく権能だよな? 何でそんな事が出来るんだろう?)

 

《告。アレに関しては情報が致命的に少なく、推測すらも困難です》

 

(そっかぁ。智慧之王(ラファエル)さんでも解析に手こずる権能、か。やっぱり、ツキハとコハクがブロックしている感じ?)

 

《否。(むし)ろ好きに解析していいと完全解放されています》

 

(あらら。それでも解析困難とはねえ。こうなると、何とかして正体を暴きたくなるよな)

 

《是。全くその通りです》

 

 と、智慧之王(ラファエル)とこのような会話をして、リムルは本題に戻って行った。

 

(まあ、アレに関しては暇な時に考えるとして。クレイマンに出来たなら、俺にも出来るよな。実際やるのは、智慧之王(ラファエル)さんだけどね)

 

 調査団の面々も扉を前にして、あれやこれやと意見を交わしていた。

 

「長期戦になりますね」

「かなり複雑な術式が組み込まれているな」

「ふむ。いきなり難問ですね。だが、今までに比べれば環境はいい。じっくりと腰を据えて解析に当たりましょう!」

 

 俄然やる気をみなぎらせる調査団の隊員達。

 

 

 そんな彼等を横目に、リムルはそっと扉に触れてみた。

 すると、地脈から流れ込むエネルギーが、魔法術式を通って壁全体へ巡っているのを感じ取る。

 

 先ず、扉を壊したらこの階層の光が消え、侵入者の排除へ全エネルギーが回される事がわかった。

 

 更に、排除が完了し、安全確保が確認された後に、自己修復術式が展開される事もわかる。

 

(ふーむ。千年以上も劣化せずに稼働するとか、かなり高度な魔法文明みたいだね)

 

 古い魔法術式など、理解不可能な古代魔法文明の技術が、智慧之王(ラファエル)によってわかりやすく(まと)められ、スイスイと頭の中に入って来るリムルだった。

 

 そして、算数の問題を解く勢いで次々と魔法術式を辿(ただ)っていくリムル。

 

「あ、これだよ。ここに魔力を流し込むと、暗証呪文の入力魔法陣が浮き出るみたい、ほらね?」

 

 リムルがそう言って皆を振り向くと、隊員達が口をポカンと開けてリムルを見ていた。

 

(ありゃ、やってしまった?)

 

 一瞬にして悟るリムル。

 

 

 だがしかし! そこへトドメを刺すべく魔の手が――

 

「へえ、これかぁ」

 

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 ツキハが浮き出た魔法陣に手の平を(かざ)してしまう。 

 

 

 ガキン ガガッ ガコン ガシン ガシン ガシン ガガッガキンッ!

 

 

 と、金属音に似た音が響く、扉と壁をジグザグに青白い線が無数に走り、鍵が開いたような音が最後に鳴り響いた。

 

「あ……開いちゃった?」

 

 流石に申し訳なさそうに隊員達を見るツキハ。

 

 一気に脱力したような表情で項垂(うなだ)れる、隊員の皆さん。

 

「あ、えとね。うちのエロ猫さんがね、毎晩毎晩あたしの部屋に侵入してくるのよ。でさあ、添い寝しようとするんだわ、これが。それでね、あれよ、(ふすま)に封印術式の鍵を掛けるんだけど、いつも簡単にそれを解除してくんのね。だから、もう、古式魔法を調べたり、(いにしえ)の魔法文献を遺跡から〝盗掘〟して来たりして読んでさ、覚えた術式を片っ(ぱし)から掛け(まく)ってたら、この手の術式に詳しくなっただけだよ?」

 

 言い訳をかましながら、小首をコテッと(かし)げ言うツキハ。

 

 そして、開けた鍵を掛け直して扉からササッと離れて行った。

 

 (むな)しく響く、鍵が閉まる連続した音。

 

「おい、ツキハ。今〝盗掘〟って言わなかったか?」

「へ? 知らない」

「言ったよな?」

「そうだっけ?」

「お前、後で〝O・H・A・N・A・S・I〟、な」

「あう……」

 

 つい口がすべったツキハの、お説教が確定した。

 

「ゴメン、つい。それに、ツキハが何とも迷惑を……」

「い、いえ、何も問題はありませんわ」

 

 リムルの気持ちを察したカガリ女史が、慰めの言葉を言う。

 

 出しゃばり過ぎは流石に不味いと思い、ランガをモフモフしながら大人しくする事にしたリムルだ、が。

 

 ――リムル側の面子では、それも無理な話しだったのだ。

 

 またもや誰かが、魔法陣に触れてしまう。

 

「わはははは! ワタシにも解けたのだ! 見たか、ツキハ!」

「グッジョブ、ミリム!」

「自分にはお手上げっすね」

「大丈夫ゴブタ。挑戦する事が大事なんだよ!」

 

 ミリムが簡単に開け、ゴブタが挑戦するも早々に断念したが、自分のやらかしが分散したのを喜ぶツキハであった。

 

 しかし、何名かの隊員達の顔は明るく、議論を活発に繰り広げていたのだ。

 

 そのキッカケは、カガリ女史の一言であった。

 

「リムル様、ツキハ様、どうやって解析したのか教えて下さいませんか?」

 

 ツキハは「ただ何となくやったから、わかんない」と、早々に説明から逃げて、「リムル、頼むね」と丸投げをしてミリムのところへ逃げてしまう。

 

(はあ? 仕方ねえな、ツキハ姉さんはよお。ならば、俺がわかりやすく説明して上げよう)

 

 内心でボヤキながら、皆に説明を始めるリムル。

 

「先ず、完成系に到る前に、どのような術式が加えられているのかを調べるんだ。そして、術式を段階ごとに区分けして、それに連なるトラップも探り出す」

「つまり、一番新しく描かれた術式を見極めて、それに関連するトラップ術式を見つけ出すと?」

「そう。その完成系から何を抜けば作動しなくなるのかを調べて、それに連なる術式の中に潜むトラップ術式を特定するんだ。これにはダミー術式も存在しているから、それを見つければトラップ術式が大体は判別出来る。大抵は、このダミー術式が引き金になるパターンが多いんだよ。勿論、本命の術式にも紐づけてあるのも当然ある訳だけど――」

「なるほど。では、そのダミー術式を見つければ、魔力の流れからそれが判別出来るのですか?」

「そうだね。通常の術式とは魔力の流れが異なるんだよ。これは作った者の癖もあるから、その法則性を知ればまた違って見えて、解析もスムーズに進むと思うよ。後は、それを繰り返し、根底、つまり基幹となっている魔力の流れを掴む。まあ、言ってみればパズルみたいなものだし、これもね。どんなに術式を複雑に組み込んでも、そこには必ず法則性が存在するのさ」

 

 ここまで説明して、皆を見るリムル。

 

 カガリ女史と隊員達は、考え込むように意見を交わしていた。

 

「なるほど……」

「偽情報を排除して、正しく機能している術式だけを残していく感じか」

「術式を組んだ者の癖を見抜けば、更にその先が見える。この解釈は面白いな」

 

 カガリ女史が鍛え上げたと言うだけあって、流石に呑み込みが早かった。

 

 リムルのちょっとした助言を聞いただけで、どんどんと理解を深めていたのだ。

 

「これさ、トラップ系の術式は単体で完成しているのと、ダミー術式で構成されている二種類があるだろ? 片方は根幹部分とは外れているけど、もう一つは巧妙に根幹部分に寄り添っている。だから、先ず単体のトラップから潰していくと楽かもね」

「……なるほど。敢えて根幹部分を後にして、単体のトラップを先に見つけ出す。どちらにしても、油断は出来ないですね」

 

 そうしてる内に、解析を終えているミリムがアッサリと扉を開けてしまう。

 

 それに続いて隊員達の何名かが解錠に成功したところで、ダークエルフの長老が声をかけて来た。

 

「皆様、食事の用意が整ったとの事です。本日は長旅でお疲れでしょうし、今日はここまでになさっては如何(いかが)でしょう?」

 

 そう言われてリムル達は、時刻が既に夕方になっているのに気付く。

 

(ああ。だから、さっきからツキハが腰に下げた〝酒樽君〟を気にしてソワソワしていたのか)

 

 ツキハを見てリムルは、皆に告げる。

 

 

「よし、それじゃあ、今日はここまでかな?」

「そうですわね。長旅と言われると流石にあれですが、本格的な調査は明日からにしましょう」

 

 カガリ女史もリムルに同意して、この日は終了となったのだ。

 

 

 ***

 

 

 翌日、遺跡調査二日目。

 

 朝早くから遺跡入口の扉の前に、装備を整えた隊員達と、リムル達が整列していた。

 

 そして、カガリ女史が代表をして封印術式を解除すると――

 ガゴンッと、重々しい音を響かせ石の扉が開く。

 

「成功ですわね」

 

 解錠の成功に隊員達から歓声が起こる。

 

 それから皆が、扉の内部へと歩を進めて行き、長老は留守番をする為に遺跡内部には同行しなかった。

 

 中層部であるここは、上層とは違い光の明度が違い、石壁に掲げられた燭台(しょくだい)に、常に消えない灯りが灯っていた。

 

 魔法で作られた本物のロウソクのように暖かいその光は、遺跡の道を(ほの)かに照らす。

 

 リムルが周りを見ながら歩いていると、ミリムが隣に来てツキハがその後ろに来る。

 

「一気に圧迫感が増した感がするな」

「まあ、周りがこれだからねぇ」

「そうだな。上層と違って天井が低いし、石壁で囲まれているからな。通路も狭いし、これは一種の迷路になってそうだぞ」

 

 天井まで約二メートル。

 

 通路の幅も同じく二メートル程度。

 

 二人並ぶと少し狭い位だった。 

 

 

「リムル様、先頭はどうしましょう?」

 

 リムルの後ろからカガリ女史が尋ねて来た。

 

 この道の構造からは、明確に迷路になっているのは想像出来、更に罠の可能性も視野に入れなくてはいけなくなる。

 

 そこで、リムルの判断は――

 

「俺達なら、罠があっても感知出来ますし、このまま先頭を任せてもらってもいいですか?」

「お任せしても宜しいのでしょうか?」

「任せるのだ! 何が出ても、ワタシがいれば安心なのだぞ!」

「うん、任せた。あたしは後ろで――」

「何を言っておるのだ、ツキハ。お前が罠を見つけるのだ。〝遺跡荒らし〟は得意だろ?」

「まーた、面倒くさい事をやらせようとしてぇ、別にいいけど。それと、〝遺跡荒らし〟が得意なのはロモコ達な」

 

 リムルではなくミリムが、力強く頷き、後ろに逃げようとするツキハを逃がさぬとばかりに、先頭グループに問答無用で決定し、めんどくさそうに返すツキハ。

 

 そして、在ろう事か、カガリ女史達が耳を疑うような発言もかまして来た。

 

 隊員達が一瞬ギョッとした表情を浮かべるも、リムルが「いや、これは、ミリムが勢いで出た言葉だから、大丈夫。俺が監視してるからその心配はないですよ~」と、にこやかに言い、何とかその場を誤魔化すリムルであった。

 

 と、このようにリムルとミリムが並び歩き、ツキハが先頭を進む。

 

 続いてカガリ女史と、隊の副官。

 

 最後尾にシオンとゴブタを配置し、後続の隊員達を護衛する。

 

 ランガはリムルの影に潜む。

 

 

 ツキハは先頭を歩きながら時折立ち止まり、石壁や石床を拳でコンコンと叩き、何かを確かめていた。

 

「あ、そこ。真ん中は踏んじゃ駄目だよ。石壁両側の罠が作動して串刺しになるから。真ん中から石床四枚ズレて歩いてね」

 

 皆がツキハの指示通りに、真ん中からズレて歩き罠を回避していく。

 

 リムルは『魔力感知』で辺りを警戒しながらも、のんびりとツキハの後ろを歩いていた。

 

 通路は石壁ばかりだが、たまに壁画が描かれていた。

 

 

「へえ、凄いなこの壁画。これだけ見事だと、かなりの価値があるな」

「そうなのか?」

「へえ、そうなんだ」

「ああ。当時の生活を描いているみたいだし、これを調べれば古代文明の一端に触れられるぞ。それだけでも価値があるってものさ」

「ふーん、そう言われてみると、遥か昔に見た光景を思い出すのだ」

「だねぇ。あたしも、何となく懐かしい風景に見えるよ。ミリムほどではないけど」

 

 リムルの何ともない言葉に、ミリムが反応して答え、ツキハもそれに同意するように答えた。

 

(そうか、俺からすれば消え去った過去だけど、ミリムやツキハからすれば懐かしい思い出でもあるのか)

 

 二人の言葉に感慨深く感じたリムルは、現状を傷付けないように、丁寧な調査を心掛けようと思う。

 

 

 道中の罠は、ツキハが難なく回避して探索は順調に進んだ。

 

 たまに罠が回避不可能な場所は、壁画を避けて破壊していたのは御愛嬌である。

 

 

 やがて昼になり、リムル達は休憩を取る為に少し空けた場所で腰を下ろす。

 

 リムルが『胃袋』に収納していた昼食を取り出し、カガリ女史と隊員達がビックリする。

 

 何もない空間から取り出したように見え、リムルはこれを『空間収納』の魔法の一種だと誤魔化し説明をした。

 

 新鮮な野菜と茹でた卵、燻製(くんせい)肉。

 それらが贅沢に使用されたサンドイッチが、今回の昼食である。

 

 更には、温かいスープの入った大きな寸胴鍋まで出し、皆にスープが配られていった。

 

 皆がサンドイッチやスープに舌鼓を打ち、これまで探索した箇所の意見を交わす。

 

 

 やがて、腹も満たされ、キャンプ用の携帯魔法コンロで沸かしたコーヒーを飲みながら、リムルが皆に告げる。

 

「あ、トイレに行きたい人もいると思うので、今から入口まで『転移門』を繋ぐよ。我が国の地下迷宮(ダンジョン)で販売している〝魔法式携帯トイレ〟もあるけど、今回はこっちの方がいいだろから、昼休憩の間に済ませておいてくれ」 

 

 リムルはそう言って、サクッと『転移門』を繋いだ。

 

 さりげなく、自国の地下迷宮(ダンジョン)で販売している商品を宣伝するのも忘れないリムルであった。

 

 

 昼休憩が終わった後、リムル達は最下層に到る扉を目指す事にする。

 

 

 そして、夕方になる前に、目的の場所へと到達した。

 

 

 ここで、今日の探索は終了し、最下層の探索は明日にしたリムル達だったのだ。

 

 

 

 

 





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