忍びが転生したら〝異世界珍道中〟になった件   作:にゃんころ缶

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 お待たせしました。三十三話です









33話 やっぱりあの二人かぁー!

 

 

 〝番外魔王〟が去ってから翌日の魔国連邦(テンペスト)

 

 

 ソウエイ達も戻って来て、収集したクレイマンの情報を元に作戦会議が開かれていた。

 

 一方クレイマンも魔王の宴(ワルプルギス)の開催申請も終え、後は三日後の新月の夜を待つのみ。

 

 だが、そんなクレイマンにも一抹の不安とも恐れとも言えない、不可思議な感情があった。

 

(ファルムス王国軍勢の監視を任せていた、小指のピローネが死んだ原因は……。偶然なのでしょうか? あの悪魔の屈折させた核撃魔法:熱収束砲(ニュークリアカノン)の直撃を受けるとは……。それに、あのピローネの目さえも欺く悪魔の隣にいた、ノイズみたいな物に包まれた魔物? なんなのだ……あれは……)

 

 自室で思案に耽るクレイマンは(まあ、いいでしょう)と独り()ちて、その考えを払拭する。

 その後は、来るべき魔王の宴(ワルプルギス)にて、あの忌々しいスライムを糾弾し追い込み始末する。

 それからはあの魔国を制圧し、〝あの方〟とカザリーム様の為に〝真なる魔王〟に覚醒するのみ。

 

 〝番外魔王〟にも最後の依頼――

 魔王の宴(ワルプルギス)開催中に魔国連邦(テンペスト)を攻め入るよう指示もした、が。

 

 番外魔王から、魔王の宴(ワルプルギス)開催終了後にしてくれと返され。

 クレイマンは開催中も開催後も大して変わらないだろうと判断し、それを了承した。

 

 自分の策略が大詰めを迎えた今。

 些末な事には関わってられないと、クレイマンは己に言い聞かせ、魔王の宴(ワルプルギス)の開催を心待ちにする。

 

 

 そのクレイマンが〝番外魔王〟に最後の依頼をする少し前。

 

 

 〝超変化〟で人化したツキハとコハクは、ブルムンド王国の高級宿屋で休息を取っていた。

 ベッドで横になり眠っている(低位活動状態中)ツキハと。

 部屋にある豪華なテーブルに着き、お茶を飲んでいるコハクの元へ、一つの魔法通話が入って来る。

 

 それは、〝魔法の指輪(デモンズリング)〟からの、秘匿通信だった。 

 

『よお! お前ら、相変わらず無駄に元気か?』

『……あ? だれ?』

『……誰や? あんさん』

『おいおい、つれないなぁ。オレだよ、オ・レ』

『……しらん』

『うちに、オレなんてスカタンの知り合いは、いてへんで?』

『でだな、今回はお前達に重要な事を伝える』

『『チッ!』』

 

 煽ろうとするも、華麗にスルーされて壮絶に舌打ちをするツキハとコハク。

 

『あれこれお前らに言うのは骨が折れるから、単刀直入に言うぞ。今度の魔王の宴(ワルプルギス)にツキハ、コハク。お前ら二人共出ろ! これは、決定事項だ!』

『いやだ、ふざけんな!』

『アホいいなや。シバキますえ? ギィ』

『ハアッハハハハ。相変わらずの辛辣さだな、ツキハ、コハク。いいか? 今回だけはお前達も特別参加だ。異論は認めねえ! いいから、今回だけは出席しろ!』

『だるい、めんどい。以上』

『そんなん知らんわ。以上どす』

『はあっ~。何でお前らは、いつもそうなんだ? まあいい。だがな、最近色々キナ臭い事にお前らもガッツリ絡んでるよな!? 四の五の言わずに出ろ! それとも、ヴェルザードにお願いされる方がいいか?』

『よし、わかった! でよう!』

『ほんま、いけずやわぁ。仕方ありまへん、出ましょ』

『はあぁーっ。ほんとお前ら……たまには、素直に〝はい〟とか言えねのか? 毎回これだから、ほんと――いい加減に魔王を名乗りやがれ! ツキハ、コハク!』

『『却下!!』』

『……まあ、いい。いいか? 三日後の新月の夜だ。逃げたら――ヴェルザードがお前らに、超長いお話しをする事になるからな? 以上だ』

『いくよ、絶対にいくよ!』

『はいはい、いきますえ』

 

 そこで魔法通信は切れ、ベッドの上で荒れるツキハに。

 コハクはテーブルに置いてあるワインボトルを掴むと、一気に飲み干し、ドンと荒くボトルをテーブルに置く。

 

「くっそー、あたしらは出なくてもいいんじゃなかったのか!? めんどくさい!」

「プッハ~。まあ、仕方ありまへんわ。どうも、魔国(テンペスト)に絡んでるのバレてますしなぁ。しかしな……なんでこの世界には魔王とか、めんどくさいもんがあるんや! そんなん、成りたい奴がなればよろし! はぁー、これはダグリュールに、盛大に文句言われますな……」

「あー、また巨人オヤジの領地で核撃魔法ぶっぱして、遊んだんだろ?」

「違います! 実験や、新しい魔法の実験してたんやで? それだけや。広い荒涼とした地で、ほんのちょっとやっただけやで?」

「へえー、どうだか――」

「――そういうツキハも、ちょくちょくレオンの領地でジョーヌと一緒になって、核撃魔法ぶっぱして遊んでますやろ?」

「いや、あれはね。ジョーヌがどっちの核撃魔法が威力あるか、比べっこしようと言い出したんよ? 言いだっしっぺは、ジョーヌだし……」

「あんさんも、ガッツリ二人で遊んでますやおまへんか!」

「そんなこと言っても……あたしはジョーヌと、ただ遊んでるだけなんだよ?」

「そんなん知らしまへん。流石に、ポンポン核撃魔法を撃つのはあかんで――」

「――何言ってんのよ、コハク。あんたも、そのポンポン撃ってる口じゃない! でもさあ、一番会いたくないのいるじゃん。未だにあの事を根に持ってる、アイツ……」

「どすなぁ~。うちらを見たら、絶対あの事を()うて来ますわなぁ……ほんましつこいどすえ」

 

 そう、ツキハとコハクが魔王の宴(ワルプルギス)に行きたがらないのは、これが原因なのだ。

 五千年の間に色々やらかしている二人。

 現在進行形でもだが……。

 

 今までは魔王の宴(ワルプルギス)に出る義務も何も無かったので、あちこちで悪さしても逃げれたのである。

 

 しかし今回は……。

 

 強制出席をギィから言い渡され、下手すると今までの悪さのつけを払うはめになるやもと、憂鬱な二人であった。

 

 なんだかんだ言って魔王達を立てているツキハとコハクは、そうそう無茶はやらないのである。

 そうは言っても、いざとなればお構いなしの二人なのだが……。

 

 で、その実力は――

 

 ギィ、ミリムとガチで勝負ができ、ヴェルドラともガチの手合わせが出来るツキハとコハク。

 

 本気になったツキハとコハクを止めれる者は、ギィ、ミリム、ダグリュール、バレンタイン……そしてヴェルドラ、ヴェルザードだけで、レオンとディーノは戦ったことがないので未知数である。

 ヴェルドラのもう一人の姉、ヴェルグリントとは未だ出会ってはいない。

 

 だがこれは、〝真なる魔王〟に覚醒する前の事。

 現在は間違いなく、これより能力は上がっているであろう。

 

 何故二人にこれほどまでに、ギィが興味を引いたのか?

 ツキハとコハクに『解析鑑定』で、ある物が見えたのだ。

 

 後にミリムも、これに気付き今に到る。

 

 〝特殊な魔物〟――

 ギィとミリムはこれに気付き、ある物を二人に見た。

 

 その見た物はこの世界に唯一、一つしか存在しないもの。

 それをあろう事か、ツキハとコハクは共有していた。

 

 その物が、もしも覚醒したら……。

 

 ギィは、もしもの時の為にツキハとコハクに魔王ではなくとも、魔王と同等の地位を与え。

 自分の管理下に置いていたのだ。

 

 

 このもしもとは――

 

 それはヴェルダナーヴァとギィが出会った頃に遡る。

 

 

 その時に、〝ある話〟をヴェルダナーヴァから聞かされたギィ。

 

 最古の原初の一柱、ギィ。

 

 長い時が流れる中で、ある時ヴェルダナーヴァから世界崩壊を防ぐ役を任され、〝ある事〟も同時に託されていた。

 

 〝ある事〟を知る者ギィと、〝ある事〟をギィから聞かされたミリム。 

 この二人が他の魔王には秘密にして、ツキハとコハクを監視していたのだ。

 

 いつしか来るであろう、その時に備えて。

 もっともミリムの方は、完全に遊び友達になっているのだが……。

 

 ギィが最初にツキハとコハクに出会って、『解析鑑定』で二人の中に眠るある物を見た時に、それを思い出したのだ。

 ヴェルダナーヴァから、聞かされていた事を。

 

 それは二人の種族と関係がある事であり、〝特殊な魔物〟という事も関係していた。

 

 この世界に唯一魔王ではない、魔王と言われる魔物、ツキハとコハク。

 ツキハとコハクすらわからない――

 

 何かが存在するもの、それは……。 

 

 

 それが分かる時……二人に何が起こるのか?

 

 

 遠くない未来に、それは訪れるかも知れないし、訪れないかもしれない……。 

 

 

 そんな初の魔王の宴(ワルプルギス)出席の二人なのだが、この事は他の魔王達には一切知らされていなかった。

 

 

 

 一方その頃の魔国連邦(テンペスト)では。 

 

 ブルムンド王国自由組合支部長フューズが五十名の兵を引き連れ、魔国連邦(テンペスト)との安全保障条約に従い馳せ参じたとやって来た。

 

 それを嬉しくも思うリムルが、言い出しにくそうに「あぁ-……ファルムス王国の軍勢なんだけど、俺が一人で全滅させちゃったんだよ!」と言い放ち、フューズは「はあ? はあぁぁあ!?」と絶句し固まってしまう。

 

 そんなフューズをヨウムが肩をポンポンと叩き、カバル達が慰めの言葉を掛けていた。

 

 やがて次なる来訪者ドワーフ王、ガゼルが魔国連邦(テンペスト)へ到着する。

 

 

 天翔騎士団(ペガサスナイツ)の面々が次々とリムル達の前に降り立つ。

 王自らやって来た事にリムルは(あぁ、あの件だな)と、察した。

 

 真っ先に天馬から降りガゼルがリムルの前に来て、ニヤリとして言う。

 

「久しいな、リムル。聞いたぞ、〝魔王〟になったらしいな?」

「まあね、ガゼル。色々あってな、魔王になる事にしたんだ。ぶっちゃけ面倒なんだけどさ、それを今から考えようと思ってな」

「そうか、ならば丁度いい。俺もその会議に参加するとしよう!」

 

 〝魔王になった〟、その言葉を聞いたフューズが「魔王? どういうことですか?」と疑問を口にして来て。

 とりあえずの経緯をリムルは説明すると、またもやフューズは固まり、現実逃避に入っていった。

 

 まあ、文句を言われるよりましだなと、フューズを暫く放置する事にした。

 

 ベスターから報告を受けていたガゼルが、魔国連邦(テンペスト)に起こった事などを尋ねて来た。

 

「リムルよ。ベスターからの報告、間違いないのか?」

 

 王としての顔になり、リムルに尋ねて来る。

 

「ああ、俺が二万の――」

「待てリムル。ファルムス王国軍が何故か行方不明になったと聞いたが、何か知っているのか?」

「はい? 行方不明?」

 

 リムルは一体なんの話だというような顔になり、言う。

 

「ベスターからの報告では、この街に向かっていた二万の軍勢が忽然と消えたそうだが、一体何があったのだろうな?」

 

 ゆっくりと語りながらガゼルはベスターの方に目をやり、無言の圧力を加える。

 更にドワーフ王国軍の最高司令官にしてガゼル王の盟友であるバーンが「軍勢が消え失せた原因を、今調査中だと申したが、原因はわかったのか?」と威圧を込めてベスターに言って来た。

 

「はっ、それがですね、未だに原因が不明でして……」

 

 場を察したベスターが、慎重に言葉を重ね、口裏を合わせて来る。

 

 リムルは「これ……俺がやったことを、闇に葬る方向か?」と小さく呟くと――

 ガゼルが小声で「馬鹿者が! 本当の事を言ったら、貴様は人類の敵になるぞ。〝番外魔王〟みたいな例外は無理だ」と囁いて来た。

 

 リムルはそう言われて、なるほどと理解した。

 

 一個体で万の軍勢を殺せるような者など、核兵器以上に厄介で恐ろしいわな、と。

 それに、自分は〝番外魔王〟みたいに歴史を重ねていないから、新参の魔物がそれをやれば尚更だなと、思った。

 

 真実を知る者が少ない方がいいし、関係ない国や民衆が知る必要がないのだ。

 

 ファルムス王国軍は魔物の国を侵攻しようとしていたが、原因不明の事が起こり全員が行方不明――

 

 それだけを確かな事実として、各国に伝えればいいのである。

 

 その筋書きにリムルは(流石はガゼル王。俺には無い、したたかさだな)と感じた。

 

 そうするとフューズの方だが、部下の安全が保障されればと、了承をした。

 こういう国家間の思惑が絡む場合、下手に騒ぐと口封じをされる場合があるので、賢い判断なのかも知れない。

 

 しかし、フューズも会議に参加すると言い。

 これは譲れないとリムルに言うと、リムルは快く参加を了承した。

 

 参加人数が増えた為、大会議室を至急整えるべく準備が始められ。

 その間、ガゼル王達が休息できる部屋へと案内する。

 

 すると。

 

 ガゼルがいきなり自分達の後方へと覇気を飛ばす。

 リムルが驚いて振り向くと、そこには見慣れぬ一団がいた。 

 

(え? ここまで接近されて気が付かなかった?)

《告。その一団からは、明確な敵対反応が確認されていません》

 

 何故か拗ねたように告げる智慧之王(ラファエル)

 

 それにリムルは、(あ、これは俺が悪かった。ついさっき面倒だと、報告拒否したんだった。うん、これからは、きちんと報告を頼むよ)、そう内心で謝るリムル。

 

 

 そして、その一団に向けてガゼルが口を開く。

 

「何者だ、貴様達?」

「これはこれは、地底に引き籠られているのがお好きな帝王ではありませんか。意外ですな、臆病な貴方が魔王に肩入れするとは……」

 

 ガゼルの放った強烈な覇気を受けても尚、その飄々(ひょうひょう)とした態度を崩しもしなかった。

 

 ワザとガゼルを怒らせるような態度を取ったのは明白で、付き従ってる武官達は、やれやれといった様子を見せていた。

 

「貴様か。馬鹿みたいに高い所が好きな、耳長族(エルフ)の末裔よ。神樹に抱かれた都市より降りて来たのか?」

 

 正体を見抜いたガゼルが、不敵に笑いながら挑発し返した。

 

(ん? どうやら、ガゼルと知り合いらしいな)

 

 リムルはガゼルの態度を見て、一応の警戒を解く。

 

「リムル様。この者達は、魔導王朝サリオンからやって来られた使者だそうです」

 

 そう告げたのは、ここまでその一団を案内して来たソーカだった。

 

「相変わらずだな、エラルド」

「お前もな、ガゼル」

 

 二人は苦々しくも言葉を交わす。

 それがこの二人の挨拶だったのだ。

 

「それで、そちらの少女?、は」

「あ、どうも初めまして、この森の盟主をやっているリムルです。よろしく!」

「!?」

 

 エラルドの言葉に、リムルが挨拶をすると――

 急に身構えたエラルドが、カッと目を見開いて叫ぶ。

 

「貴様か! 貴様が私の娘を(たぶら)かし、あんなことやこんなことを、しようとした魔王ですかっ!! 覚悟は出来てるんでしょうね!?」

 

 そう言うなり超高等爆炎術式を起動し、呪文の詠唱を始める。

 

(はあぁっ!? なにとち狂ったんだ? 意味がわからん?)

 

 リムルがそれを見て慌てていると――

 

 スパァーーーーンと乾いた良い音が鳴り響き、同時にエレンの叫び声が轟く。

 

「ちょっとぉ、パパぁ!? 何しに来たのよぅ!!(ツキハちゃんと、コハクちゃんの仕業かぁー!?)」

 

 怒り心頭で割り込んで来て、エラルドの頭を平手で(はた)いたエレン。

 エラルドは、エレンの父親であったのだ。

 

 怒りに燃えるエレンの説教により、冷静さを取り戻したエラルド。

 

「いやー、あっはっはは。スマンな、娘が魔王に攫われて、大変な目に合ってると報告を受けたもので、つい慌ててしまったのです」

 

 朗らかな笑顔で言い放つエラルド。

 

「いいえ、閣下。きちんと報告を致しましたが、後から来た〝追加の報告〟はデマだと何度も申し上げたはずです。それを閣下が、鵜呑みにして早とちりしただけです」

「ほらぁ! パパが悪いんじゃないのよぅ!(〝追加報告〟!? 〝やっぱりあの二人〟かぁー!)」

 

 〝あの二人〟、ツキハとコハクの笑い声が聞こえて来そうである。

 

 秘書らしき女性が冷静に指摘し、それをエレンに責められてうろたえる親父エラルド。

 

 そして、これを仕組んだツキハとコハクが、後にエレンにこっぴどく説教を喰らうのは明白であった。

 

 〝番外魔王〟をちゃん付けで呼べて、尚且つ説教出来る女、エレン――

 ある意味最強かもしれない。

 

 場が一段落したのを見計らい、エレンがガゼル王に挨拶をする。

 

「御無沙汰しております。ガゼル王」 

「エリューンか? 見違えたぞ、息災で何よりだ。暫く見ぬ間に、美しくなったものよ」

 

 ガゼル王がそう返すと、エラルドが「ロリコンか? 許さんぞガゼル」とまたもや騒ぎ始めるも、エレンの強烈な張り手で沈黙させられる。

 

 ガゼルは相変わらずだなというように肩を竦めていた。

 

「リムル様、こちらが私の父で、魔導王朝サリオンの大公爵であるエラルド・グリムワルトです」

「ジュラの大森林の盟主にして、魔物を統べる者よ。今、娘のエリューンより紹介されました通り、私の名はエラルド・グリムワルトと申します。どうぞ、エラルドとお呼びください」

「あ、はい。こちらこそよろしく(また、えらい大物が来たものだな)」

 

 エレンの紹介に驚くリムル。

 

 なんと聞くところによると、エラルドは魔導王朝サリオンの大公爵の当主であり、皇帝の親戚で叔父にあたる人物であり、魔導王朝サリオンで三本の指に入る実力者だったのだ。

 ガゼルと気軽に言い合えるだけの立場を持つのも、頷けるものだとリムルは内心思う。

 

 それ以上に驚きべきだったのは、エレンが超絶お嬢様だったという、事実であった。

 この事で、エレンが〝国にバレる〟と言った事の意味がリムルに分かったのだ。

 

 

 ここに、ドワーフ王国のガゼル王。

 

 魔導王朝サリオンからの使者、エラルド大公爵。

 

 そして、ブルムンド王国から駆け付けたフューズ。

 

 魔国連邦(テンペスト)に味方する二国と、まだ真意を見せていない魔導王朝サリオン。

 

 

 この者達を交えて、クレイマンとの決戦に向けての作戦会議が始まろうとしていた。

 

 

 




 三十三話を読んで頂きありがとうございます!

 次回の更新もよろしくお願いします!





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