忍びが転生したら〝異世界珍道中〟になった件   作:にゃんころ缶

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 お待たせしました。四十六話です













46話 戦 場 の 魔 物 達

 

 

 引き寄せられるように罠へと誘導される、クレイマン軍勢本隊。

 

 追っている避難民達が目の前で次々と消えていく現象に、魔人の軍勢は困惑を極めていた。

 

 皆口々に、何が起こったか分からないといった言葉を吐き出す。

 

「なんだ? 避難民達が消えていく? ええ!?」

「おい! あの避難民達は幻なのか? 信じられない、こんな高度な幻術があるのか?」

「皆気を付けろ!! 囲まれてるかも知れんぞ!」

「伝令伝令!! 直ぐにヤムザ様に報告をーーっ!!」

「早くしろ! 急ぎ伝令を――!?」

 

 そこへ――

 

『ソーカ、予定通りだ』

『了解しましたソウエイ様』

 

 その短いやり取りの直後、伝令を伝える為魔法通信を行おうとした魔人の――

 

「こちら第六部隊、緊急の――え? カハッ……」

 

 胸の左辺りからスーッと伸びて来る白刃の刃。

 不意に魔人の影から出現したソーカによって、魔核を背中越しに刺し貫かれてその魔人は絶命した。

 

 それを合図に、百近い魔人を従えた隊長格の魔人達が次々と魔核を刺し貫かれていく。

 

 ベニマルの指示――

 隊長格と魔法通信を行う魔法通信士のみを狙う。

 ソーカ以下四名の部下達も、次々と隊長格の首と部隊間魔法通信士の首を挙げていく。

 

 その結果、クレイマン軍の命令系統がズタズタに破壊された。

 

「罠だ! これは罠だ! 獣人共に囲まれているぞ!」

「馬鹿な、何故だ。避難民共は、どこに消えたんだ……」

「退けーっ!! 退くのだ! ここは一度退いて、軍の態勢を立て直すのだ!」

 

 時すでに遅し。

 

 そう、避難民が距離を微妙に詰めさせずに逃げていたのに、気付くべきであった。 

 

 人間の軍隊とは違い、個々の武勇に頼りがちな魔物の軍隊では部隊長の存在は必要不可欠であり、その部隊間通信も欠かせないものであった。

 その部隊長が倒され、部隊間魔法通信が絶たれた今、クレイマン軍が混乱に陥るのは必至だった。

 

『ゲルド、始めろ』

『承知!』

 

 ベニマルの命令を受け、ゲルドの号令が飛ぶ。

 

「いくぞ、作戦開始!!」

「「「「「応ッ!!」」」」」

 

 掛け声と同時に地面が大きく、陥没した。

 土を操れる者達が、その力を解放したのだ。

 

 自然に見えた平地は、多数の落とし穴を隠すべく能力(スキル)で創られた仮初の地面であった。

 

 落とし穴から逃れる事が出来た者は、空を飛べる魔人のみ。

 だがそんな飛行可能な魔人達も、鳥獣型の獣人部隊やガビル率いる〝飛竜衆〟により、次々に撃破されていく。

 

 

 巨大な落とし穴に嵌った、残る者達は……。

 

 その底部には、液状化した土が平がっていた。

 ダメージは無いが、腰まで嵌っていて動くのも困難となる。

 

 とはいえ、そこは魔物の軍勢。

 

 魔法や特殊能力を用い、なんとか穴底から逃げ出そうとする者もいた。

 我先に、弱者を蹴落として穴の縁を目指す強者達。

 

 だが、これこそがこの罠の肝。

 

 そう――

 

 敵の間引きである。

 

 穴の縁に辿り着いた強者達が、穴の縁で待ち構えたゲルドの部隊によって血祭りに上げられていく。

 バタバタと転げ落ちて来る、強者達の屍。

 

 穴の底にいる残った者達は、呆然とその様を見届けるしかなかった……。

 

 自分達の軍勢における強者達が、抵抗も出来ずに殺されるという現実。

 それを見せつけ、弱い魔人達の心を折る作戦。

 

 生き残った者達はこの実力差を知り、抵抗する気力を失うだろう。

 

 

 従順な捕虜だけを確保する為の舞台装置、それこそがこの落とし穴である。

 

 

「ふ~ん。中々えげつないわねぇー。ちょっと、好感度アップかもぉ。うふふー」

 

 サンコと同じ装束で同じ髪型、顔もほぼサンコとそっくりの双子の姉ニコが、歩きながら呟いていた。

 

 ただ髪の色は薄めの茶色で、顔の右横に黒毛の小さい三つ編みのお下げを一本垂らしていて、素足に赤い鼻緒の低い二本歯の浴衣下駄を履き、見た目はサンコと同様、十二才くらいしか見えない亜人形態の姿であった。

 

 〝猫騙し〟と気配を偽り周囲に同化させ、誰にも気付かれずに戦場をカラカラと下駄を鳴らし闊歩(かっぽ)していた。

 

「サンコちゃんは、あの鬼のところに行ってしまうしぃ。お姉ちゃん暇だなぁ。おっとぉ――」

 

 ぶつぶつ独り()ちてるニコの前に、飛行して逃げていた魔人が〝飛竜衆(ヒリュウ)〟に叩き落とされニコの目の前に落ちて来て地面に激突してバウンドしたところを、ニコが思わず蹴り飛ばしてしまう。

 

「あらあらぁー。なにか汚いもの、蹴ったかしらぁー?」

 

 蹴られた哀れなその魔人は吹き飛びながら絶命し、地面に落ち何度もバウンドし転げ回りながら数十メートルほど吹き飛んでいき、ようやくその動きを止める。

 

「えーとぉ、これは不可抗力なのでぇ、ノーカウントなのよぉ(誰もぉ、見てないわよねぇ?)」

 

 そう言いながら、キョロキョロと周りを見渡すニコ。

 他の眷属達は気付いていたが、とりあえず見ない振りをするのであった。

 

 

 戦闘開始から二十数分で、戦況はどうしようもないほどに一方的な展開になっていた。

 

『勝負ありましたか。流石はヴェルドラ様と御友人になられた魔物の配下と、いったところか』

 

 戦場を見渡せる小高い丘で、一匹の〝忍魔猫〟が呟いていた。

 白毛に黒毛のブチ模様の〝忍魔猫〟、イチオである。

 

『しかし、ニコ姉さんにも困ったものだな。いくらつい足が出たといっても、蹴り殺してしまうとは――』

『イチオちゃ~ん。見てたのかなぁ? お姉ちゃんは、なんにも悪くないからねぇー。わかってるのかなぁ?』

 

 丘から見下ろした位置にいたニコがイチオ見つけ、『念話』を送って来た。

 

『ええ。不可抗力なのは認めますよ、ニコ姉さん。でも、やりすぎは厳禁です。いいですか、ツキハ様コハク様に、御迷惑が掛からない様にするのが、我等が眷属の役目。そもそも、ニコ姉さんとサンコ姉さんは、いつもやり過ぎなのです。その度に大惨事になりかけるのを、ちゃんと自覚はしてますか?――』

『うふ。そろそろ、その(うるさ)い口を閉じないとぉ。ぶっ殺しちゃうぞぉ?』

『はあ……。その、無自覚に狂った言動はあまり感心しませんよ? ニコ姉さん』

『もう、困った真面目さんねぇ、イチオちゃんはぁ。いいのよぉー、これはこれでぇ。ツキハ様がいつも言ってるじゃないぃ。猫は自由だぁー、とねぇ。だからぁ、この話はこれでお終いなのよぉ』

『はぁ……そういう意味とは違う気がするんですが。わかりました。くれぐれも、やり過ぎないよう、お気をつけてくださいね。ニコ姉さん』

『はいはぁーい』

 

 末の弟にして、最初の雄ネコにして四番を預かるイチオ。

 この真面目過ぎる性格が災いして二人の姉の自由奔放な行いに、いつも苦言を呈してはこのように言い合いになるのである。

 

 何かしら気苦労の絶えないイチオであった。

 

 

 そして、目まぐるしく変わる戦況の中。

 

 スフィアが凄まじい速度で空を駆け、飛翔していた。

 一握りの獣人にしか使いこなせない技術(アーツ)、<飛翔走>

 

 スフィアの目指す先は、敵後方の更に奥。

 この戦場では場違いな、非武装集団がいる場所。 

 

 竜を祀る民、神官長ミッドレイに率いられた神官戦士団が、そこにいた。

 

 その正体には気付いてはいないが、スフィアの獣の直感は、彼等が残った敵勢力の中で最強だと告げていた。

 

 空を疾駆するスフィアに、〝飛竜衆〟百名を率いる者が声を掛けて来た。

 

 ガビルである。

 

「グワハハハ! 助太刀いたすぞ、スフィア殿!」

「おう、ガビルさんか。悪いな、一番ハズレくじを引く事になるかもだぜ?」

 

 スフィアが虎耳をピコリと動かし、その美貌を豪快な笑みで彩り答える。

 

「ワハハ、構わんですぞ。上空の敵もあらかた片付きましたし、空を飛ぶ獣人の方々の仕事をこれ以上奪うのも失礼でしょうからな。それで、残っている敵は何処(いずこ)ですかな?」

「ハンッ! 言うねえガビル殿。オレとしちゃあ、後方の奴等がいやに厄介に思えてな。それで、その奴等を抑えようと思ったしだいだ」

「なるほど、了解である! お前達、心せよ!」

「わかってますって大将!」

「大将こそ、ドジらんでくださいや」

 

 笑いつつ応じる部下達に怒鳴り付けるガビル、いつもの光景である。

 それを見て笑いつつスフィアは、正面の敵に戦意を高めていく。

 

 

 ミッドレイ達は、後方の安全な場所で陣取っていたのだが。

 陣取るというよりも、兵站(へいたん)部隊に組み込まれた医療班として、戦場から隔離されているといった言い方が正しかった。

 

 ミッドレイとしては、自分達も前戦に出ると主張したのだが、その進言はヤムザによって即却下されることになる。

 

 これは、ヤムザが露骨に手柄を横取りされたくないといった本音から来ており、ミッドレイ達を後方で安全にといった事でなかった。

 

 そう、この(いくさ)はクレイマン軍の勝利が約束されたものであった。

 

 敵主力はこちらの三分の一。

 その上、軍として纏まっていない。

 避難民を守りつつ撤退をしていると状況で、まともな反撃すら不可能にも思えていた。

 

 しかし……。 

 

 その実態は、今繰り広げられている戦況が物語っていたのだ。

 

 ミッドレイは、イチコが自分の所に現れてからは、いやな予感しかしていなかった。

 

 そして……その予感は的中した。

 

 〝忍魔猫〟達による陽動を察知したミッドレイは、繰り広げられる戦況を見て厳しい顔を覗かせる。

 

「ミッドレイ様、ヤバイですね……。これ、あの御方達の眷属達が陽動していますよね? もう、完全に負け戦ですぜ?」

「う、む。あれは、御二人の眷属達の仕業だな……。それにしても、弱い、弱すぎる。魔王クレイマンの配下共は、こんなにも弱兵であったか……」

「いやいや、そうじゃありませんって! 敵の策謀がこっちを上回っていたんですよ! しかもイチコ殿達が、あちらに一時的にでも味方してたからですよ! もっとも、完全に敵に回ってはいないと思いますけどね」

「なにぃ!? 馬鹿め、姑息な作戦など、力で打ち破れば済む話ではないか! イチコ殿が敵に回るなら、それもよし! 今度こそ、いつぞやの手合わせの勝負をつけてくれようぞ! そんな軟弱な事を申しておるようでは、貴様もまだまだよなヘルメス!」

「だから! 個人の喧嘩や決闘ならいざ知らず、こんな集団戦ではどれだけ軍を統率出来るかで勝敗をわけるんですって! 後は、どれだけ敵の裏をかけるかですよ。今回は、直前まで戦力を隠し通していた上に、罠まで用意していたんです。あげく、その罠にイチコ殿達が加担した時点で、この勝敗は決したんですよ」

「フンッ、そんな事は言われなくても、見れば誰でもわかるであろうよ!」

 

 ヘルメスの言葉に、ミッドレイは鼻を鳴らしながら、そう言い放つ。

 

 ミッドレイは、頭を使うのが苦手であった。

 そしてヘルメスは、少し頭がいいからと小難しい話を語って聞かせて来て、それが、ミッドレイの(かん)に障るのである。

 

 しかし、今は。

 

 反論の余地も無くそれが正しいと、ミッドレイにも理解出来た。

 眼前の光景が、如実にそれを証明していたのだ。

 

「それよりも、ミッドレイ様――」

「わかっておる。こちらに向かって来る者共、あれは強いぞ。気は進まぬが、今は我等も戦場に立っておる。向かって来るなら、相手をしようではないか!」

「やっぱりそうなりますか。了解ですよ……」

 

 渋々同意するヘルメスを横目に、ミッドレイは闘志を燃やし始めた。

 

 

 ここに――

 

 戦場の端、クレイマン軍の最後方にてミッドレイ達と――

 スフィア、ガビル達の激戦が始まった。

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 フォビオは地に降り立ち、音も無く疾走していた。

 そこで、戦場から離れた場所に隠れ潜む者を見つけ、その前に躍り出た。

 

 怒りの道化面の男と、涙目の道化面の少女。

 

 その妖しい二人組――

 〝怒った道化(アングリーピエロ)〟のフットマン、〝涙目の道化(ティアドロップ)〟のティアである。

 

 

 そして――

 

 ニコもこの二人を見つけていて、浴衣下駄をカラコロと鳴らしながら、その場所へ向かっていた。

 

「チビとおデブ、みーつけたぁ。あの時は見逃してあげたけどぉ。もう、邪魔だから殺しちゃおうかなぁ。なーんてね。(かあ)様に怒られるから、()らないけどねぇ。うふっ、ふふふっ」 

 

 フットマンとティア、以前ツキハとコハクを怒らせて死にかけたのだが――

 正確には、ニコに殺されかけたのである。

 

 支払う金貨を間違え、事もあろうにツキハとコハクと一緒に来ていたニコを挑発してしまう。

 

 その挑発にニコが嬉々として乗り、結果フットマンとティアが瀕死にまで追い込まれたのである。

 

 見かねたツキハとコハクがニコを止め、後から来たラプラスが平身低頭謝罪し宥めて事が収まったのだ。

 

 因みに、嬉々として暴れるニコを止めれる者は主であるツキハとコハクは言わずもがなだが、後はニコの母であるイチコだけである。

 

 

 そして、その中庸道化連の二人は、クレイマンの頼みで戦場を監視していたのだ。

 

「よお、この前は世話になったな」

 

 フォビオは沸き上がる怒りを押し殺し、静かに語りかけた。

 

「おやおや? これはこれは、フォビオ様ではありませんか!」

「魔王になりそこなったフォビオ様! 魔王ミリムに負けちゃったフォビオ様! あの時はアタイ達の役に立ってくれてありがとう!」

 

 フットマンは、仮面の奥底で人の悪い目を光らせ。

 ティアは、フォビオをからかい馬鹿にするようにクルクル回りながら挨拶をした。

 

 そこからは、挑発に対し挑発で返すフォビア。

 

「はッ、覚えているようで何よりだ。殺される理由もわからないんじゃあ、可哀相だからな!」

「あれあれえ? 何を怒っているんだろ?」

「不思議ですねえ。このお馬鹿さんは、何を怒っているんでしょうねえ?」

「うるせえ! 騙された俺が馬鹿なのはわかってる。だがな、馬鹿は馬鹿らしく、この落とし前を付けるのに理由なんざいらねえーんだよ!」

 

 フォビオは面子の問題だと叫び、鋭い爪を伸ばす。

 

 更に、フットマンとティアは挑発しようとフォビオを煽るが、どんな言葉もフォビオから冷静さを奪えはしなかった。

 

 フォビオは自分が短気であるが故に失敗した事を、誰よりも深く後悔し反省したのだ。

 だからこそ、挨拶は終わったとばかりに、攻撃に出た。

 

 舞う土煙――

 

 フォビオの高速の踏み込み、一瞬にして間合いが詰まる。

 

「――ッ!!」

「チィ!」

 

 言葉による揺さぶりが効かないと知り、フットマンとティアの気配が変わる。

 フォビオの高速の踏み込みに反応して、二人は間合いを外そうとする。

 

 

 そこで――

 更に状況が動く。

 

 空間が歪み、そこから猪の頭部を持つ男が出現して来た。

 

「久しいなフットマン。オレを覚えているか?」

「ほ? おやあ? これはこれは豚頭将軍(オークジェネラル)さんでしたか。いやいや、立派になりましたねえ!」

 

 小馬鹿にしたもの言いだったが、その表情には言葉ほど余裕はなかった。

 外見には似合わず、フットマンは計算高いのだ。

 

 そしてゲルドは、そんなフットマンを見抜いていた。

 

 オークの大軍が、ベニマル達の故郷の集落を滅ぼした時に同行していたのがフットマンであった。

 フットマンは、並の魔人とは別格、それがゲルドの認識である。

 

 そこにもう一人、ティアがいる。

 フットマンに並ぶ者、その力は未知数だが、決して侮れるものではなかった。

 

 如何に三獣士の一人、〝黒豹牙(コクヒョウガ)〟フォビオが強くても、二人の相手は厳しいだろう。

 

 

(フフッ、流石はベニマル殿よ。オレの得物として不足なし!)

 

 ゲルドはそう思い、猛っていく。

 

 戦況を俯瞰(ふかん)するベニマルから、ゲルドはフォビオの助力を命じられた。

 指揮する戦域からの離脱に眉をひそめたゲルドだが、その命令が正しかったとゲルドは理解した。

 

 戦場は既に勝敗は決しており、ゲルドの副官でも十分に対応は可能だった。

 

 しかし、この中庸道化連の二人を相手にするには、リムル配下の魔人達の中でも、幹部級の者にしか務まらない。

 

「助太刀するぞ、フォビオ殿」

「おお、ゲルドさんか。助かるぜ!」

 

 フォビオも、フットマンとティアを前にして冷静に戦力差を測ったのであろう。

 ゲルドの申し入れを、断りもしなかった。

 

 己の力量を見極め、誇りよりも勝利する為の最善を選択したのだ。

 

 今更ながらフォビオは、たまに手合わせしてくれたツキハの言葉を思い出していた。

 

 〝己の力量を知れ、策無き無謀は愚策、相手の力量を見極めろ〟

 

(あれだけ言われてたのにな……。フッ、今更ながら身に染みる言葉だぜ)

 

 頼もしい助っ人のゲルドを横目に、フォビオはフッと軽く苦笑いを漏らし、直ぐに眼前のフットマンとティアに鋭い眼光を向ける。

 

 

 かくして、戦場から少し離れた小高い丘の陰にて――

 

 この戦いが、始まった。

 

 

 

 

 

 




 四十六話を読んで頂きありがとうございます!

 次回の更新もよろしくお願いします!







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