忍びが転生したら〝異世界珍道中〟になった件   作:にゃんころ缶

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 お待たせしました。95話です










95話 聖と魔 ⑥ 聖魔導士レナード

 

 

 シオンと戦いを繰り広げる聖騎士達。

 

 

 その聖騎士達を率いるのは――

 

 ヒナタの副官、レナード。

 

 

 このレナードは本来、聖騎士(ホーリーナイト)ではなかった。

 魔導を極めた天才、聖魔導士(セントウィザード)である。

 

 聖魔導士(セントウィザード)とは、<精霊魔法>と<元素魔法>、更に<神聖魔法>を極めた者だけが名乗る事を許される、特別な職業(クラス)であった。

 

 聖魔導士でありながら、剣の腕もアルノーに迫る腕前を誇る。

 実質、二人の剣の腕は拮抗していたが、アルノーの方がやや上回っていた。

 

 そうレナードの剣技は、柔の剣。 

 

 片やアルノーの剣技は、剛の剣。

 

 

 強靭な魔物を相手にするならば、華麗な剣技よりも剛健こそが大事。

 故にアルノーは、聖騎士の中でも最強の一人と評価されていた。

 

 

 レナードは、剣の実力ではアルノーに及ばぬものの、魔剣士として戦えばアルノーには遅れは取らない、いや、強さも上回るだろうと自負していた。

 

 だがしかし、聖騎士にとって魔法の実力は対象外である。

 

 聖騎士の中には、自分の属性の精霊と元素魔法を融合し、無詠唱高威力の魔法を発動できる者もいる。

 

 レナードもその一人ではあるが。

 

 近接戦闘においては、〝速度〟こそが何よりも重要なのだ。

 だからこそレナードは魔法も極めつつ、剣の鍛錬も続けてきた。

 

 真の強さとは、魔法を超え、剣の先にあると。

 神速の剣技に聖属性を付与することで、万物を切り裂く刃と化す。

 

 レナードはそう考え、剣の腕を磨き続けてきた。

 

 

 あれは、レナードがまだ学生の頃。

 

 留学先の小国が、魔王ヴァレンタインの猛威に晒されたのだ。

 そこに駆け付けたのは、まだ聖騎士になって間もないヒナタであった。

 

 強かった。

 

 ただただ、ヒナタは、ひたすら強かった

 

 襲い来る魔物の群れを、細剣(レイピア)の一突きで消滅させ、人の数倍もの大きさの魔物も、その細剣(レイピア)の一振りで倒されていく。

 

 その光景を()の当たりにしたレナードは、ヒナタと剣の魅力に取りつかれてしまう。

 

 留学先から本国イングラシア王国の学園に戻り、精霊魔法を極める(かたわ)ら、あの日見たヒナタの剣を思い出しながら、毎日木刀で型を反復練習を続けた。

 

 精霊魔法を極め、更に元素魔法をも習得する。

 

 そうして、神聖法皇国ルベリオスに移住する為ルベリオスに訪れたレナード。

 敬虔(けいけん)なルミナス教の信者であり優秀な才を持つレナードは、問題なく移住を許可された。

 

 しかし、家族との絆を断つ事が条件になるのだが、レナードは迷わずそれを承諾した。

 

 その後、神聖魔法をも取得し、聖騎士団に入団する事になる。

 

 それからは、たゆまぬ努力の末、ヒナタの副官にまで上り詰めたのだ。

 憧れのヒナタの副官になれた事は、レナードの誇りであった。

 

 そんなヒナタを狙うライバルは多い。

 

 同期のアルノーや、フリッツに、ヒナタと並ぶほどに冷酷な知恵者と名高いニコラウス枢機卿もその一人。

 

 隠れたヒナタ信奏者など、それこそ数え切れぬほど存在するだろう。

 

 それでもレナードは、日夜聖騎士団副官として邁進(まいしん)していた。

 

 

 だが、そんなレナードに世界は優しくはなかった……。

 

 

 

『レナードよ、心して聞け。お前にだけ知らせたい事があるのだ』

 

 レイヒム大司教が暗殺されるという凄惨な事件が起きた時。

 

 偉大なる〝七曜の老師〟から呼び出しを受けたレナード。

 

 そこで、信じられない恐るべき事実を、〝七曜の老師〟から告げられたのだ。

 

『実はな、ヒナタと魔王ヴァレンタインが繋がっておったのだ――』

『我らが魔王ヴァレンタインを始末したのだが、その時にな、命乞いしながらそう漏らしおったのよ』

 

 それを聞いたレナードは、唇を切れるほど噛み締め、頭の中は真っ白になる。

 

 いや、そんな馬鹿な、誰よりも熱心なルミナス教の信者であるあの方が、裏切るなど有り得ないと、様々な憶測と推測が、レナードの頭の中を混乱するように駆け巡っていった。

 

 ルミナス教、一見他国とも交流がある西方聖教会なのだが、その実態は――

 神ルミナスを信仰し、魔物を悪とし、魔物を滅する武闘派教団。

 

 ある意味、魔物を悪とする、その一点だけで構成された閉鎖された社会だともいえた。

 

 魔物を、絶対的悪とする教え。

 

 確かにこの世界では、魔物による人への被害は甚大なものをもたらす災害だった。

 

 だから、西方聖教会によって救われた人々は多く、故に西方聖教会の教えは瞬く間に西側諸国に広まったのだ。

 

 そして、組織内の戒律は厳しく、頂点にいる〝七曜の老師〟の言葉は絶対だった。

 

 そう魔物を世界の悪と定め、魔物の言葉は聞くに値しない、魔物が吐く言葉は全て欺瞞(ぎまん)に満ちている、そう教えられ、教団内の者達はその言葉に疑いを持つことなく、魔物から人々を救うという理念のもとに、日々活動を続けている。

 

 そして、レナードも例外ではない。

 

 〝七曜〟は、巧みにそこを突いていく。

 

 

『だがな、ヴァレンタインが苦し紛れに嘘を吐いたという可能性もあるのだ。しかし、話はそこで終わりではないのだ』

『信じられぬ事だが、今度は魔王リムルと繋がろうとしておる気配があるのだよ』

『大司教レイヒムがこの神聖なる地で暗殺されたのも、本来ならばあり得ぬ事とは思わぬか? それこそ、誰かの手引きがなければ、な』

 

 そう口々に告げられたレナードは、更に混乱に追いやられる。

 

『し、しかし、ヒナタ様は誰よりも熱心なルミナス教の信徒です。神ルミナスや我々を裏切るなど……』

 

 ふり絞るように言い返すレナードに、〝七曜〟は逃げ道を塞ぐようにレナードの思考を誘導していく。

 

『そこなのだ、レナード。我等もそれに関しては(はなは)だ疑問に思っていたのだよ』

『だがしかし、その逆かも知れぬ。ヒナタが巧妙に仕組み、我等や神ルミナスを(たばか)っておるという疑いも晴れぬのだ』

『そして、ハッキリさせる方法も一つあるのだが……』

 

 思わせぶりな言葉をレナードにぶつけてくる〝七曜〟。

 

 その言葉にまんまと食いついたレナード。

 

『その方法とは?』

 

 沈黙で間をおく〝七曜〟

 

 そして、重々しくレナードに告げる。

 

『これを聞けば、後戻りは出来ぬぞ?』

『これはあくまでも、表立ってはならぬ話――』

『ヒナタの潔白が証明されるまでははな。よいな?』

 

 この問いにレナードは迷わず無言で(うなづ)く。

 

 こうして、レナードは完全に()ちた。

 

 レナードのヒナタへの思いを利用し、教団内部での絶対的権力者と君臨する、〝七曜の老師〟。

 

 その〝七曜〟からもたらされられる言葉は、疑う事を許さないものがあり、故に絶対である。

 そこを利用されればレナードといえど、信用せざるを得ないのだ。

 

 これがもし、教団以外の様々な人と積極的に関わり合い持っていれば?

 〝七曜〟の言葉に疑問を持ち、言われた言葉を信じるふりをしつつ、密かに動くことも出来たであろう。

 

 だがしかし、聖騎士達は西方聖教会、ひいては自分より上の命令無くば、勝手には動けない。

 

 唯一その制約に縛られないのがヒナタであり、今回アルノー達はそのヒナタの単独行動を利用し、ヒナタを追う名目で合法的に動いたのである。

 

 逆に言えば、アルノー達の方が臨機応変に動けるのかも知れない。

 

 レナードに至っては、そのヒナタを思う一途さからくる勤勉さを利用されたのだ。

 

 して今回、その絶対権力者である〝七曜の老師〟が策謀を(くわだ)てれば、簡単に聖騎士団の幹部を動かせる事になるのだ。

 

 〝七曜〟から、『魔王リムルを討て』と命じられ、更にそうする事で『さすれば、答えがでるであろう』と、レナードに告げる。

 

 告げられたレナードは、邪竜ヴェルドラと番外魔王がいますと、動揺を隠しきれずに返した。

 

 しかし〝七曜〟は、ヴェルドラはまだ一度も目撃されておらず、番外魔王に関しては利益が無ければ動かないと言った。

 

 それは、傭兵商会ルヴナンの動きが沈静化していて、尚且(なおか)つ、ヴェルドラ目撃情報が未だに上がってこないところから判断した〝七曜の老師達〟だったのだ。

 

 〝七曜〟が個別に持つ情報屋が魔国連邦(テンペスト)に潜入し、ヴェルドラの妖気(オーラ)を探ったが、全くヴェルドラの妖気(オーラ)は感じられなかった。

 

 送られてきた報告は、〝ヴェルドラの存在を確認できず〟であった。

 そして、傭兵商会ルヴナンの動向も探らせていたのだが、同様に目立った動きはないと報告がなされていた。

 

 これは、ヴェルドラが妖気(オーラ)を抑え、漏れ出た妖気をツキハが吸収する事で、完璧にヴェルドラの存在を隠蔽してたからなのだ。

 

 今回は傭兵商会ルヴナンを水面下で動かす、この案はリムルの案であり、傭兵商会ルヴナンの動きを完全に隠すことで敵の目を騙す。

 暗躍して動くなど、傭兵商会ルヴナンにとっては至極簡単な事であり、十八番(おはこ)でもあるのだ。

 

 

 そうして〝七曜〟は、秘密裏にレナードに(めい)を出したのだ。

 

『よいか、よく聞け。ヒナタと魔王リムルが繋がっていれば、ヒナタは死に物狂いで止めに動くであろうな』

『危険な役目となろう。それでも、協力してくれるか?』

『ではその役目、この私が!!』

 

 決意を胸に、敬愛するヒナタの身の潔白を証明する。

 その一点だけにレナードは〝七曜〟からの(めい)を引き受けた。

 

 もしも、ヒナタが、皆を裏切っていたのならば……。

 

 レナードは(みずか)らの手で、ヒナタを討つ覚悟を秘めて――

 神聖法皇国ルベリオスを出立(しゅったつ)する。

 

 

『して、レナードだけで大丈夫であろうか?』

『案ずるな。保険はかけておるし、名だたる刺客(しかく)が密かにあの大森林に紛れておる』

『ふむ。〝日曜師〟グラン様が手を打っておられるのだな』

『ほうほう。なれば、その紛れておる刺客は相当の手練れ。それも一人や二人ではないであろうな』

『魔王リムルの配下であり、幹部の一人でも討てれば僥倖(ぎょうこう)じゃろうて』

『本命は言わずもがな』

左様(さよう)

 

 レナードが出立してから〝七曜の老師〟達は、進みゆく策謀の事で最後の締めくくりを話してゆくのだった。

 

 七曜の老師の長、日曜師グラン。

 今は、日常業務をこなしつつ、密やかにある報告を待つ……。

 

 

 そして――

 

 まんまと〝七曜〟の言葉に踊らされたレナードは、ヒナタの待機命令を破りジュラの大森林に到着した。

 

 大森林に入ってからは、レナードの悪い方の予感が確信に至った。

 明らかに低い魔素濃度の低さから、ヴェルドラの復活は虚言であると。

 

(やはりヒナタ様は、ルミナス教を裏切っているのか……)

 

 認めたくない確信が、レナードの心を満たしていく。

 

 

 そして、部隊を散開させ、大規模な〝聖浄化結界(ホーリーフィールド)〟を展開しようとしたその時――

 

 まるで待ち伏せされたかの如きタイミングで、魔物達の襲撃を受けたのだ。

 

「なっ!? まさか、ヒナタ様が俺達を売ったんじゃあ……」

 

 レナードの同僚、〝火〟のギャルドがそんな事を呟いた。

 何らかの手段でレナード達の動向を探り、魔王リムルに自分達を売ったのではないか、と。 

 

 

――『よいか、よく聞け。ヒナタと魔王リムルが繋がっていれば、ヒナタは死に物狂いで止めに動くであろうな』――

 

 〝七曜〟の言った言葉が、レナードの頭の中を駆け巡り反響する。

 

 ぐるぐると乱雑に回る思考。

 

 そんな事を考えてる間に、戦況はレナード達に不利になっていく。

 

 最初は、戦士らしからぬも魔物も混じっており、勝てると踏んだレナードだが。

 時間が経つにつれ、聖騎士達がいきなり糸が切れた人形のように倒れていく様を見て、このままではまずいと、そう思った、その時――

 

 悪夢のような悪鬼が、空から勢いよく舞い降りて来た。

 

 地面が爆発したように直径五メートル程のクレーター状に抉れ、周辺に土煙が舞い上がる。

 バラバラと落ちる土くれと、もうもうと立ち込める土煙と粉塵の中。

 

「こいつは大物だぜ」

 

 ギャルドが緊張したように声を上げ、槍を抜き構える。

 その声にレナードも(うなづ)き返し、冷静に指示を下す。

 

 今この場に残るのは、レナードとギャルド以外に四名だけだが、気配を完璧に消しその様子を(うかが)う者が一人。

 レナード達は、その一人には気付いてはいなかった。

 後の残りは全員、襲撃してきた魔物を相手に戦っている。

 

 

「備えよ!」

 

 レナードの指示が飛ぶ。

 同時に、光が彼等を包み込み、全身を守る鎧と化す。

 

 〝精霊武装〟。

 

 聖騎士を最強たらしめる、究極の防具である。

 それは重さを感じるどころか、羽のような軽さを装着者に感じさせる。

 

 それは、各々の契約している精霊を具現化しやすく調整された、聖なる鎧(ホーリーメイル)

 これを(まと)う事で、聖騎士達は精霊の力を万全に引き出す事が出来る。

 

 更に、手に持つ武器には破邪の能力が付与され、いかなる耐性をも無効化したダメージを与える事が可能となる。

 

 魔力、体力の消耗が激しく、長時間使用は出来ないのが弱点ではあるのだが、この武装を纏った聖騎士は、間違いなく魔物の天敵となるのだ。

 

 〝精霊武装〟を纏ったレナード達は速やかに動き、対象を中心とした四方に部下四名が散る。

 簡易(かんい)型聖浄化結界を展開させる為に。

 

 粉塵舞い上がる中に立つ魔人。

 

 どう感知しても、レナードの知る限り例を見ないような巨大な魔素量(エネルギー)を秘めていた。

 

(Aランクの魔物でも、間違いなく上位存在)

 

 魔王リムルではないが、その腹心と判断したレナードだった。

 

(魔王リムルを倒す前の前哨戦と、考えればいいだろう。この魔人をさっさと倒して、本命を叩く) 

 

 そう考えたレナードは、最初から全力でいく作戦を取る。

 油断は命取り、レナードは対象を確認するまでもなく命令を下す。

 

「魔人に対し、聖浄化結界(ホーリーフィールド)を発動せよ!」

 

 即座に、四方に散った聖騎士達が反応し、魔人の周囲に聖なる結界が展開される。

 

 完璧に発動された聖浄化結界(ホーリーフィールド)に見えたが―― 

 実はそうではない。

 

 簡易型はしょせん簡易型なのだ。

 

 範囲は一辺が五メートル程の四角錐状(ピラミッド)に展開されているが、魔物への弱体化効果は、正式なものと比べると数段劣る。

 

 動きを封じる事は出来るが、内側からの攻撃をすべて防げるかというと、定かではない。

 結界内の魔素がすべて消え去る前に極大魔法を発動されれば、結界を破られる可能性も十分にあった。

 そうなれば、外側にまで被害も及ぶことになる。

 

 本来の結界が広大な理由は、その点に対する備えだったのだ。 

 

 もっとも、魔素の通過を防ぐという点は問題ない。

 魔人が持てる魔素量(エネルギー)を使い切れば、魔素の補充は出来ないのだから。

 

 そう、上位魔人程度は破ることが不可能な、聖騎士の切り札なのだ。

 

 

 それでもレナードは油断せず、防御結界の発動を命じる。

 

 聖浄化結界(ホーリーフィールド)は、あくまでも魔物を封じる結界であり、殺す事は出来ない。

 

 だからレナードは、今のうちに取れる手段を講じていく。

 

 結界の外から攻撃は可能なのだが、もし中にいる魔人が反射属性を持つ希少(レア)な魔物であれば、迂闊(うかつ)な攻撃は周りの被害を大きくする事になる。

 

 だからレナードは、慎重に魔人の様子を(うかが)う。

 

 

 やがて、魔人の着地の衝撃で爆発舞い上がった粉塵がおさまった。

 

 レナード達が目にしたのは――

 何事もなかったかのような顔で、静かに佇む一体の魔物。

 

 紫がかった長い髪の、スラリとした細身で長身の女性。

 長髪は一纏めにしてポニーテールみたく、背中に流している。

 

 凛々しく美しい顔。

 そして、額には漆黒の一本角。

 

 細身でありながら、ふくよかな胸で大きく開かれた胸元、見慣れぬ異国風の上下黒のスーツを着るその姿は、見る者の目を()きつける。

 

 紫の瞳がレナードを(とら)え、その女性が口を開く。

 

「我が名はシオン。リムル様の第一秘書にして、〝紫克衆(ヨミガエリ)〟を率いる者。さてお前達。リムル様はこう仰った。『潔い〝服従〟か、愚かな〝死〟か、選択せよ』と。賢明な諸君ならば、この意味が理解出来ると思う。さっさと武装を解き、私の軍門に下るがいい!」

 

 どこまでも偉そうにシオンは、躊躇(ちゅうちょ)なく言い放った。

 特に、誇らしげに〝第一〟の部分を強調して、そう宣言するシオン。

 

 

 レナードは、得意気に言い放ったシオンを注意深く観察し、その実力を推し量る。

 

 

 ここに、レナード達とシオンの激闘が幕を開けようとしていた。

 

 

 

 カロン カラン 微かに響いた木を転がし打ち付けるような音。

 

 

 その音に、まだ誰も気付きはしない。

 

 

 シオンの後方の空間が、(わず)かに波打ち、また鎮まる。

 

 

 

 




 この作品を読んで頂きありがとうございます!

 次回、聖と魔 ⑦〝シオン無双&ニコ〟を、よろしくお願いします!






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