トランスフォーマー:Alternation of Cybertron   作:pova

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お久しぶりです、3週間ぐらい前にTwitterやDiscordともどもハーメルンのアカウントを消したら戻せなくなって投稿してたこれも全話書き直し中なTF好きのポヴァです。
今回は旧版同様前日譚の短編となります。
それではどうぞ。


プロローグ:War Dawn

惑星サイバトロン_アイアコンシティー_4メガサイクル前*1(内戦直前)_

 

Z

 

金属と歯車からなるサイバトロン星*2

その首都、アイアコンには"眷属"らを称える聖堂や中央議会、統治者のゼータ・プライムの居城等の重要施設が多く置かれていた。

その中でもひときわ大きくそびえ立つ建造物こそ惑星全土の治安維持組織の統括を行う"アイアコン・ガード"総合本部であり、その最上階には隊長の執務室があった。

 

その部屋の主はさながらメンターに連れ帰られている幼体のような不機嫌そうな表情を隠しもせず、執務室に入るなりデスクに陣取った。

アイアコン・ガードの現隊長は名をオライオン・パックスといい、その若々しい顔立ちや振る舞いとは少々かけ離れた貫禄のある声色をもって短く訊いた。

「アイアンハイド…ゼータ・プライムはなんと?」

 

名を呼ばれた副隊長は特に動じる風もなく淡々と応える。

「特には…状況によっては即時出動してもらうことになるかもしれないとは言っていましたが、それより隊長」

 

オライオンは呼び戻された際の不機嫌な感情を反芻するかのように億劫そうな顔をする。

「何だ」

 

アイアンハイドは機嫌を損ねた彼に平然として、しかし怒気を滲ませながら諭した。

「もう仕事を勝手に抜け出して例の闘技場に通うのは止してもらいますよ」

 

「単なる状況の確認だ」

彼は右の手で無意識に口元を覆ういつもの癖を見せつつ、眼を細めた。

両腕を組んで後頭部に当て、そっぽを向きながらオライオンは用意していた建前を言う。

 

ぶっきらぼうな返答を受けたアイアンハイドは瞬間的に激昂し、デスクを殴りつけた。

「オライオン!!」

それはかつて新兵だった彼を指導していた頃のような気迫をもって部屋の空気を振動させる。

「いや失礼…次はハイウェイパトロールに止めさせますので、そのおつもりで」

気圧された様子で反射的に姿勢を正したオライオンの顔を見やって、また新しくできたデスクの凹みを見下ろしつつアイアンハイドは嘆息して言った。

 

「メガトロニックスの様子を見に行っていただけだ…」

「彼の友人としてな」

オライオンはデスクに肘部をつき、組み合わせた両手に額部を当てながら力なく言う。

 

「今じゃディセプティコン運動の扇動者、"メガトロン"ってあだ名の方が通りがいいですがね。あのダイ・アトラスにまで応援演説をぶち上げさせるあたり、あのグラディエーターの口八丁は大したものですよ」

アイアンハイドは忌々しげにそう応じた。

「…プロールの話だとクーデター紛いの暴動まで画策してるという話ですし、次あの魔都に行く時があれば…死人を出さずに帰ることは不可能と思ってください」

 

オライオンは薄く青みがかった上等なガラス張りとなっている執務室の一面を見やり、窓の外に物憂げな眼差しを投げかけた。

「彼らはあくまで抗議者だ。決して、決して破壊者などでは…」

 

そう言う間に席を離れ、窓のそばに立ち不安げに外を見下ろすオライオンを横目にアイアンハイドは続ける。

「気持ちは理解できますがね、しかし本当にそう言えるでしょうか?」

 

「ゼータは"プライマスの眷属"に選ばれた傑物ではあれど、彼の統治は決して完璧ではない。それに議会にはトマンディやトラッコン、そしてセンチネルのような悪辣な輩もいる。このままでは彼らを暴発させかねないのも事実だが…」

かすかに畏怖混じりの懸念を露わにしたオライオンだったが、デスクの通信装置からけたたましい音が鳴り響き、彼は素早くそれを手に取った。

「通信だ」

 

「プライムからですか?」

駆け寄りそう尋ねたアイアンハイドにオライオンは画面の表示を見せた。

 

「その右腕からだ」

ディスプレイには『発信者:ゼータ・プライム第一補佐官"ウルトラ・マグナス"』の表示があった。

 

「マグナスですか。珍しい」

 

よく似通った声色を持つ二人だったが、そっけなく応じたアイアンハイドとは対照的にウルトラマグナスの声は焦燥に駆られていた。

「こちらウルトラマグナスだ!応答してくれオライオン!!」

 

ノイズや銃声混じりの音声からただごとならぬ気配を感じ取り、オライオンの表情が普段の柔和なものから鉄面皮に転じていく。

「こちらパックスだ…どうした友よ」

 

「叛乱だ!!」

半狂乱にそう叫ぶマグナスの後ろで、また一つ大きな爆発音が響いた。

「まだ詳細は未確認だが、判明しているだけでも五つの都市*3で"ディセプティコン*4"にて大規模な暴動が発生している!」

マグナスが一言発していくたび、オプティマスは自身の表情が強張りブレインが空白になっていく感覚に襲われた。

「現在負傷者の数は不明だ。もはやゼータが今どこにいるかさえ…とにかく周辺の被害は壊滅的だ!すぐに応援の部隊をよこしてくれ!!」

次第にマグナスの声が震えていき、そして重苦しいものになっていった。

「戦争が始まるぞ…!」

 

D

 

惑星サイバトロン_

4メガサイクル前(内戦直前 内戦状態)_

アイアコンシティー改めサイバトロン防衛対策本部_

 

 

*1
およそ420万年

*2
土星に近い体積を持ち、その最盛期には180億の人口があった

*3
大闘技場のあるケイオンのほかターン、ヴォス、ポリヘックス、タイレストの五つ

*4
反体制派のうち、メガトロンに率いられた主流派閥の呼称 "We are being deceived"の意が転じたもの




一話以降は遅ければ来年になるかと思います。
内容的には復元でも加筆修正でもなく、まるっと書き直しですしね。
変わらぬ応援よろしくお願い申し上げます。
あと今はただTF二次創作が増えてほしいなと思ってます。

生存してほしいキャラ

  • オプティマスプライム
  • アイアンハイド
  • プロール
  • ブロードキャスト
  • ホイルジャック
  • パーセプター
  • ラチェット
  • ギアーズ
  • ホイスト
  • サイドスワイプ
  • サンストリーカー
  • レッドアラート
  • ウィンドチャージャー
  • クリフジャンパー
  • グリムロック
  • ホットスポット
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