トランスフォーマー:Alternation of Cybertron   作:pova

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オートボット-地球編⑮:You Were Our Eyes,Part2

オプティマスに同行したホイストとラチェット、それに無断でついてきたクリフジャンパーらはベース217から遠く離れたラボの地下でC-Xの起動実験に協力していた。

広大な空間の中にはオプティマスに似た紫と紺のロボットC-X(サイバトロンX)が整然と列をなし、そのうちの一体がぎこちない動作でクリフジャンパーと手合わせしていた。

 

「これがC-Xの性能だって言うのか…」

実験の様子を遠巻きに観察しながら、ホイストが感心したように言った。

 

「私も動いている姿を見たのは今日が初めてだが…無人での自動操縦ではやはり動きが鈍いな。パワーを活かしきれていない」

横にいたラチェットは屈み込んでモニターの表示を注視しながら言った。

ちょうどその瞬間、クリフジャンパーはC-Xに素早くよじ登り一気に相手の頭を引きちぎった。その瞬間、C-Xの手足は動きを止めてゆっくりと倒れ込む。

 

「クリフ!どうだ?」

オプティマスは自身の似姿が倒された様子を気にもせず快活に尋ねた。

 

「どうもこうもないですよ!こいつらパワーだけならオリジナルと遜色ない性能してます。その証拠に、途中何回か死にかけましたよ」

もげかけた腕と折れた角を直しながら、怒鳴り返すようにクリフは威勢よく答えた。

 

「お前は最初に景気づけとして一発喰らう癖を直すべきだな。さて…私も試してみよう」

愉快そうにオプティマスも身を乗り出し、次の一体が起動されると勇んで向かっていった。

 

「…今日は彼、やけに情熱的ね?」

ラチェット達の足元でC-Xのデータをモニターしていた博士が、意外そうに彼らを見上げて言った。

 

「博士…オプティマスは今、胸のマトリクスを外しているのでそのせいかと」

ラチェットは彼女を見下ろし、手短に説明した。

 

「あなたが彼の主治医?」

眼鏡を上げ、値踏みするような視線を向けながら博士は訊いた。

 

「えぇ、ラチェットと呼んでください。あなたのことはホイルジャックから聞いています、曰く彼女は自分と良く似ているが自分以上に科学者である…と」

慣れた様子で自身に向けられた好奇心を受け流しつつ、ラチェットは簡潔にそう答えた。

 

「嬉しいこと、本気かは疑わしいけれど…それでそのマトリックスって?」

白衣をはためかせてにこやかに言うと、博士はラチェットの足元に脚を軽く当てながら訊いた。

 

「マトリクスとは代々伝わるリーダーの証にして叡智の結晶、他種族には理解しがたい価値があります」

ホイストは怪訝そうな顔をしたラチェットを横目にそう補足し、オプティマスの戦いに視線を戻した。

 

「でもさぁ、なんであれ外すとオプティマスは元気になるんだ?」

入れ替わって戻ってきたクリフが転がりながら不思議そうに訊いた。

 

「気分の問題…という訳ではないのは、これらの数値から明らかだ。スパークの活動も基礎エネルゴン循環レベルも飛躍的に活発化している。やはりマトリクスそのものに装着者の機能を制限する効果があるのだろう」

ラチェットはモニターに表示されたオプティマスのスパークの固有波長の変化に眼を丸くした。

 

「ほーん。しかしこいつはなんで作られてたんだ?力だけで頭の回らないロボをこんな数揃えたって実戦じゃ役には立たないだろ」

 

「要約するとオートボット抜きでディセプティコンと戦うため…とかいうなんだか妙に長ったらしい説明を受けた。それも嘘ではないのだろうがそれだけという様子でもない雰囲気だっだ。ホイストの話ではC-Xの設計や基礎構造はサイバトロニアンよりかは重機に近いらしいが…」

ラチェットはクリフの疑問にそう答え、博士らの向こうで取っ組み合っている一人と一機を訝しげに見つめた。

 

「言ったなそんなこと、確か図面を盗み見した時」

ホイストはラチェットの発言に自分の名が出たのに一瞬驚いた後、思い出したようにつぶやいた。

 

「なんですって?」

博士は棘のある声音でそう言い、ホイストの方へ振り返った。

 

「その件はさておくとして…この様子じゃそのうちこの紫の司令官達を災害救助や建設の現場で見かける日も来るかもしれないな。さながら平和と復興の象徴」

鋭く睨まれたホイストは怯えたようにしばし動きを止めたが、気にせずに言葉を続けた。

 

「そんなら大いに結構だし文句もないんだがよ…連中にしてみりゃ、コンズどもの侵攻をいいことにC-Xを他の国々に売りさばくって手もある。珍しくもないことだ」

クリフはオプティマスと彼より一回り大きいC-Xが一進一退の攻防を繰り広げるのをよそに、それを取り囲む多数の観測用の機器とそれを操る人間達を見下ろして言った。

 

「あら賢いのね。背丈の割に」

機器類の操作から手を離さず、片手間に博士はからかうような口調で言った。

 

「子供扱いはよせよ、お嬢ちゃん」

クリフは慣れた様子でそう言い返した。

 

「…って年齢でもないだろう。俺達の感覚じゃ生まれたばかりだが、博士の年齢は人間にしてみればおよそ寿命の35%に相当する」

ホイストが割って入るようにそう訂正し、意図せず逆鱗に触れた。

 

「じゃあ…オバサ」

クリフはホイストの言葉を受けて言い直しかけた。

 

「そこまでだ二人とも…博士、仲間達の非礼はお詫びします。…のでどうか機嫌を直していただきたい。まだ起動試験が途中です」

眼下の相手から生じる殺気を察したラチェットは二人を慌て気味に制止し、彼女には真摯にそう言い聞かせた。

 

地形を変えかねない程の怒りが吹き出しかけていた博士は、しかし突如として自身の方へ飛び込んできたC-Xに対して驚きの悲鳴を上げた。

「なに!?」

 

オプティマスが放り投げたそれは奇跡的に全員をかすめるだけで済み、一度バウンドしてロボットモードのまま後ろの壁へと激突した。

「…力の加減を間違えてしまった、怪我はないか!?」

頭に手を添え、平身低頭になりながらオプティマスは博士らの方に近づいた。

 

「オプティマス、一体そりゃどういう…」

普段と比較して軽快な動作や発言に決定的な違和感を覚えながら、ホイストはそう言いかけた。

 

「すまない。どうにも抑えが利かなかった…力が湧き上がるような、まるで昔に戻った気分だ」

戸惑いがちに謝意を述べながらも、オプティマスは両の拳を勢いよくぶつけ合わせて勢いよく火花を散らせた。

 

「んー…オプティマスからマトリクスを取ってオライオンに戻すと若返るのか?」

クリフジャンパーは釈然としない顔をして、首を傾げた。

 

「興味深いな」

気絶した博士を抱え上げながら、ラチェットは胸を空にしたオプティマスの様子を新鮮そうに見ていた。

 

 

 

 

バギーに変形したギアーズは都市内のビルの隙間を走り抜けながら、不服そうにエンジンを吹かした。

「今更ながら一つ訊いていいかサイドスワイプ」

 

「なんだ?」

赤く先鋭的なスポーツカーへと変形しているサイドスワイプは周囲の車を躱しながら爆走し、ギアーズの遥か先にいた。

 

「お前はともかくどうして技術職の俺まで駆り出された?こういう任務こそクリフかホットスポットの役目だろう」

ギアーズが平然とそうぼやく間にもビル群は砲撃を受け、その瓦礫は街から避難しようとする自動車の列に雨霰のごとく突き刺さる。

 

「もちろん人手が足りないから。あとクリフはオプティマスに勝手についてってどこかに行ったきり…ホットスポットは体がグランドブリッジに入りきらなかったせいで普通に走ってこっちに向かってるらしい。そこで俺達が二~三体のコンズぐらい軽く片付けてこいって放り込まれた訳だ」

道路を逆走しながら都市の中心部へと向かうついでに、サイドスワイプは簡潔に答えた。

 

「グランドブリッジに入れられた時は俺もバラバラにされるのかと思った」

慌ただしく過ぎていく周囲の車列の隙間を縫うような器用なドライブを見せながら、ギアーズは言った。

 

「でもなんともなかったろうが」

 

「なぜプロールだけがあんな目に?」

ギアーズは恐怖や不安よりも好奇心を露わにして言った。

「動力源にしたスパーク内のスクランブラーの意思か…?」

 

「知ーらね。きっと罰だよ罰、天上への扉よろしく罪ある者は通れないってね」

そこまで言ったところで、がらんどうの大通りに出たサイドスワイプは勢いよく人型へと変形した。

 

「SW-04及びGR-85、既に作戦区域内です。私語は慎んでください」

二人の聴覚に割り込むようにオペレーターからの通信が入った。

 

「ん…なぁお姉さんよ、ブロードキャストはどうしたんだ?」

サイドスワイプは側頭部を指で押さえながら、居心地悪そうに尋ねた。

 

「BC-38はメンテナンス中のため通信機能を使用できません。作戦のオペレーティングは私が担当します」

 

「そーかいよろしく頼むよ」

オペレーターの形式ばった返答に雑に応じ、サイドスワイプは意識を切り替えて周囲に目を向け、潜んでいる敵を探した。

 

「で、こんなビルだらけの街でどうやって戦えって?」

合流したギアーズも変形を解き、不満げにこぼした。

 

「つい先程、あの地点で三体の目標が確認されました。紺色の装甲車とカーキの戦車、そして赤い高級車です。そちらに画像とそこから推測される車種の情報を転送しました」

 

「この戦車はブロウルだろうが後の二人は…ギアーズ、これ誰だか分かるか?」 

オペレーターから送られた画像を瞬時に解析し、サイドスワイプはそう問うた。

 

「…向こうから答え合わせに来てくれたぞ」

ギアーズはそう言うとすぐさま戦闘態勢に入った。

一際大きなビルの中層ほどの裂け目からブロウルと二人のディセプティコンが顔を出し、彼らはオートボットを認識するとそこから素早く飛び降りた。

 

「なるべく都市の中心部での戦闘は避けてください、市民の避難が進行中です!」

剣を抜いて走り出したサイドスワイプを抑えるようにオペレーターは警告した。

 

「そっちの事情は知らねぇ…って、居候の身じゃ言いにくいのがな…!」

銃撃を避けて接近しながら、サイドスワイプはそうつぶやいた。

避けた砲弾がまた一つビルを崩壊させていく様を横目に、彼は変形しながら高速で迫る赤いディセプティコンに剣を振り下ろす。

ボンネットに剣が触れるかと思った瞬間にそのディセプティコンは自身の周囲に光の枠を形成し、透明にでもなるように姿を消した。すぐさま別の場所から光の枠を伴って現れると彼は左腕に備え付けた刃でその一撃を容易く受け止め、もう片方の刃をサイドスワイプの剣ごと突き立てんとした。

 

「なんだその剣。お前の新しいおもちゃか?」

紺色のディセプティコンとの撃ち合いに興じながらその様を見ていたギアーズは、剣戟の末に足元に弾き飛ばされたサイドスワイプに向けて言った。

 

「そっちにしたってなんか持ってきたんだろ?」

確信を持った口調でそう言うと、サイドスワイプは変形の動作を利用してアクロバティックに起き上がった。

 

「そのうち見せてやるさ。そん時までお前が生きてりゃな」

そう返したギアーズが飛び込んでいくのと同時にサイドスワイプは借り物の無骨で幅と厚みのある直剣を構え直して一気に駆け出す。寒空の下、甲高いアイドリング音が通りに響いた。

 

 

 

 

「見たまえ、これがマトリクスだ。古い神話に謳われる"叡智の結晶"さ」

スカイファイアは仰々しい口調でそう言い、オプティマスから預かったマトリクスを掲げた。

 

「これもアルファトリンの創造物の一つだというが、あの話は事実なのか?」

クイックシャドウは懐疑的な目線を向け、冷ややかにそう問うた。

 

「少なくともサンダークラッシュはそう信じていたようだが…どうせなら触れて確かめてみればいい_」

スカイファイアはそう言って手渡そうとしたが、ふと思い出したように手を止めた。

「…とは言えないね。この中には君の許容量を遥かに超えるほどのものが詰まっている」

 

「で、中には何が?」

呼びつけておいていちいち持って回った言い方をする眼の前の科学者に対して、クイックシャドウは苛立ちを隠さずに言った。

 

「情報を入力すると、マトリクスはエネルギーとしてそれをオレンジの外殻部に蓄える。エネルギーを注ぎ込めば、それを情報に再構成して青の結晶体の内部に蓄える。あえてゼータの言葉を信用するなら、これはそういう代物らしい」

自分でも信じていないような様子でそう言いながら、スカイファイアはマトリクスをD.0.Cに持たせた。

「ここからは私の仮説になるが…マトリクスはある意味では、生命体なのだろう。これは情報とエネルギーとを相互に変換する生体機能を持ち、体内にそれらを蓄え続けるんだ。アルファの言った叡智の正体がそれであり、同時にそれはマトリクスの記憶でもあると考えられる」

辺りを浮遊しながら不思議そうにマトリクスを眺めるD.0.Cを横目に、スカイファイアは楽しげに語った。

 

「つまりこの中には長きに渡る星の記憶が収められていると?若造をリーダーに仕立て上げるためだけにある飾りつけの錘にしては、遠大な話だな」

手短にそうまとめ、クイックシャドウは嘲るように言った。

 

「グリムロックと似たようなことを言うね。流石に古い仲なだけはある…もっとも、君らの間柄はそれだけではないようだが」

にこやかにそう言いながら、スカイファイアは興味深そうに彼女を見下ろした。

 

「そんな話はいい。本題に入ってもらおうか」

 

「よろしいクイックシャドウ、近く我々はディセプティコンの戦艦ネメシスに殴り込みをかける予定だ」

 

「今の私は変形もできないんだぞ…それに、プロール抜きでやる気なのか?」

クイックシャドウは不信感を滲ませてそう言い返し、懸念を顔に浮かべた。

 

「彼など元から当てにしてはいないよ。そして今回の任務に変形能力は必要ない…君にはその能力を活かして艦内のディセプティコンと接触し、情報を奪ってもらいたいんだ。彼らの記憶をね」

スカイファイアはその反応を気にすることもなく、冷徹にそう言い渡した。

 

「私の戦闘スタイルを知らないらしいな、あのコンバットマニューバには変形機能が必要不可欠だ」

 

「それは知らなかった…思えば私達は今まで敵としても味方としても戦ったことがなかったね。さて、この任務を滞りなく遂行するために君にはいくつかのイレギュラー能力に慣れておいてもらう必要がある。これらの保存容器にはそれぞれハウンドのホログラム、ホイストのフォースフィールド、チャージャーのマグネットパワーが収められている。使用すれば一定時間その能力を手にすることが出来る…誰にでもやれることじゃないが、君なら使いこなせるはずだ」

 

「最近はそんな便利な代物があるのか…待て、これは何で出来ているんだ?」

感心したように言いかけたクイックシャドウの表情が凍りついた。

 

「以前廃棄予定だったコグとブレイン、スパークをいくつかマトリクスの力で再構成したんだ。あまり適切な表現ではないが、資源の有効活用だね」

 

「お前…」

 

「すまない、だから数には限りがあるんだ」

褒められたものではない行為に対しての拒絶反応を大量に用意できないことへの落胆と勘違いしたのか、スカイファイアは的外れな詫びをした。

 

「…まぁいい。クリフジャンパーの能力はないのか?」

湧き上がりかけた言葉を一旦飲み込み、クイックシャドウは冗談めかしてそう言った。

 

「もしそんなものがあったら我々は完全な不死生命体になれてしまうよ」

 

「レッドアラートとその連れのものは?」

マトリクスを被って飛び回るD.0.Cを意識から締め出して、クイックシャドウは思い出したように尋ねた。

 

「今彼から能力をコピーしたら負担で死にかねないからね。それとサンダーブラストについては…私は彼女に近づかないでおいた方が安全なんだ、色々と」

 

「そうなのか?」

意味ありげなスカイファイアの口ぶりに気づけばクイックシャドウは訊き返していた。

 

「あら、流石に勘が鋭くてらっしゃる」

作業場の空気を裂くように甲高く艷やかな声がゆっくりと響いた。

「…ねぇ二人揃ってそんな怖い顔しないでってば。あんたらの顔を見に来ただけだって。レッドアラートが寝込んでる間に」

揃って殺意を向けられようとも、たじろぐこともなくサンダーブラストはからかうように言った。

「久しぶりじゃないスカイファイア。私達これからは仲良く協力出来ると思うの…昔のことは水に流してね」

屈んでいた彼の額を撫でるようになぞりながら、彼女はささやくように告げた。

 

「君のその軽薄な立ち振る舞いはいつも私を苛立たせる…」

平静のまま、スカイファイアは左手で素早く彼女の頭を掴んで軽々持ち上げた。

 

「ちょっと何するのよ!私の神話的美貌が_」

サンダーブラストは突然頭を握り潰されそうになりながら、宙に浮いた手足をばたつかせてそう喚いた。

 

「…よせよせ、労力の無駄だ」

クイックシャドウは彼女の騒がしさと動揺しながら動き回るD.0.Cに辟易し、スカイファイアの脚をノックするように叩いて制止した。

 

スカイファイアはマスクを装着して目を合わせないようにすると、サンダーブラストから手を離した。

「あんたがクイックシャドウ?聞いてた話と違うっていうか…噂の割にお優しいこと。女同士のよしみってやつ?」

着地に失敗し転んだ彼女はひどく狼狽した表情のまま、クイックシャドウを見上げてそう訊いた。

 

「バカを言うな。掃除が面倒になると思っただけだ」

縋るように差し出された手を蹴り払い、クイックシャドウは彼女を冷徹に見下ろした。

 

すねた顔をして軽やかに立ち上がると、サンダーブラストは前傾姿勢になり、クイックシャドウをじろじろと見回した。

「へぇ。しかしよく見るとあんた…年増の割に童顔ね。体も私が昔よくおもちゃにして遊んでた子達に似てる。オート…トルーパー、だっけ?同士討ちさせると広い広い戦場が真っ白になって綺麗だったのよね。懐かしい」

彼女の顎に手を触れ、サンダーブラストは追憶するように恍惚と言った。

 

「サンダーブラスト…!」

スカイファイアは彼女の言動に強い憤りを見せ、右腕のブレードを展開させて構えをとった。

 

「別に構わん…それよりお前、何に変形する?」

クイックシャドウは動じず平然とそう言い、サンダーブラストを注視しながら尋ねた。

 

「え?昔のオルトモードは船だったけどぉ…」

予想外の質問にうろたえながら、サンダーブラストは歯切れ悪く言い出した。

 

「…」

クイックシャドウはその様子をつまらなそうに眺めると彼女の胸元を掴んで引きずり寄せ、記憶を読み取りつつ言外に続きを促した。

 

「で、でも車に変えてもらったのよね、最近。前は興味もなかったんだけど…そっちの方がお揃いっていうか_」

目を逸らし、恥ずかしげにそう白状したサンダーブラストはほのかに顔を赤くした。

 

「お揃い?」

スカイファイアは素頓狂な声を上げ、呆れたようにそう言った。

 

「あ…いやその、色々と都合いいし?」

サンダーブラストは取り繕うようにそう言い訳し、照れ隠しで手足を忙しなく動かした。

 

「確かに。それは好都合だ」

クイックシャドウは渋面のまま口角だけを上げ、左手をサンダーブラストの胸部中央の丸い部位に触れさせた。

 

「え?ちょっどこ触っ_」

 

サンダーブラストが言い終わるのを待たず、クイックシャドウは指を鉤爪状に変形させて彼女の胸を貫いた。

「お前のコグ、もらうぞ外道…」

 

 

 

 

サイドスワイプは四方八方に動き回りながら、軽口を叩いた。

「ブロウル!前からその砲塔邪魔くせえと思ってんだ、さっぱりさせてやんよ!!」

跳び回って回避を繰り返し、サイドスワイプはとうとうブロウルに肉薄することができた。彼は巨大な戦車となったブロウルによじ登り、肩口に接続されていたミサイルを蹴り飛ばして踏みつけ破壊することに成功した。

 

「この…サイドスワイプ!今度は左腕をオンスロートへの手土産にしてやる!」

ブロウルは苛立ちながら素早く変形し、左腕のクローを振りかぶった。

 

「下手な狙いじゃ俺には当てらんねぇよ」

サイドスワイプはあざ笑うに飛び退き、右手の銃を放った。

 

「SW-04、市民の避難には最低でもあと40分は必要です。敵の破壊活動を阻止してください」

オペレーターは彼に向けてそう言い聞かせるように伝えた。

 

「無茶苦茶言ってる自覚はあるんだろうな!?二人じゃ限度があるってんだ!」

呆れざまに愚痴をこぼし、サイドスワイプはまた回避に専念した。ブロウルの体躯から降り注ぐ砲撃が辺り一帯の道路や建造物を一瞬で瓦礫に変える。

 

「分かっています。どうか…お願いです」

反駁したサイドスワイプに対し、事務的な口調から一変してまるで祈るようにオペレーターは懇願した。

 

ふと足を止め、下に目を向けた彼はそこかしこに積み上がる瓦礫のもとがどれも赤黒く染みつき、隙間から何本もの腕や足が力なく垂れている様を見た。

「あーあ、ヤなもん思い出しちまったよ…!」

サイドスワイプは過去の光景を思い出し、ゆっくりと厭そうにそうこぼした。

 

「およそ三千人がまだ避難を完了できていません。どうか…頼みます」

縋りつくようにオペレーターが言い、それをきっかけにサイドスワイプの中で何かが弾けた。

 

「あーもう…んじゃそこで見てな、久々に俺のギアが最高速に入る瞬間をよ!」

サイドスワイプは走り回って砲撃を避けながら意を決したようにそう言い、すると彼の体にある変化が起きた。

背中から吹き出すエキゾーストノートとともに、彼の脚はパーツが組み変わるように更なる変形を遂げる。

膝下から先が逆関節状へと変化し、サイドスワイプは人型のまま脚部のタイヤで走行することが可能になった。

 

「何だありゃ?アスファルトの上を滑ってるのか!?」

足を使っての歩行とは違いタイヤで道路を滑るように爆走するサイドスワイプを見て、ブロウルは戸惑うように言った。

 

「おいブロウル!トップレーサーの意地を見せてやるぜそれも特等席でな!!」

サイバトロニアンでも捉えきれない速さで接近し、サイドスワイプはブロウルの顔面に蹴りを喰らわせた。

 

「キザな野郎だ…粋がるのも大概にしろ!」

顔の半分をタイヤに潰され、今やブロウルの苛立ちは最高潮に達していた。

蹴りの反動でサイドスワイプが宙に浮いた瞬間にブロウルは渾身の右ストレートを叩き込もうとした。

 

「おっと危ねぇ」

サイドスワイプはとっさに片脚で着地し、コマのように回りながら急加速して素早く拳を避けた。

 

「ナメてくれるなよ…この!!」

通りをバック走しながら距離を離すサイドスワイプに狙いを定め、ブロウルは全ての火力を解放した。

 

「燃えてきたぜ。お前なんかに負ける気がしねぇよ!」

機敏に砲撃を避けながらビルを背にして急停止し、サイドスワイプは意気揚々と叫んだ。

 

しかしサイドスワイプが避けた砲弾は彼の止まったビルの中層に直撃し、ビルはそこから折れ曲がる。

「そうかな?…上を見てみな」

ブロウルが得意げにそうつぶやくと、降り注ぐ瓦礫と化したそれらはサイドスワイプのいた辺り一帯を押し潰した。

土煙を巻き上げ、しんと静まり返った空間にブロウルの疲れきった哄笑だけが響く。

 

「…いい気になるなよ」

サイドスワイプが弱々しくそう言ったのを、ブロウルは聞き逃さなかった。次の瞬間、自身に覆い被さった瓦礫を吹き飛ばしてサイドスワイプが立ち上がった。

彼の体はかつてないほどの熱気に包まれ、周囲の人間に辺りの季節が夏に戻ったかと錯覚させるほどであった。全身から黒煙を吐き出し、体表からの放熱で近くの空気を歪ませるその姿ははたからは赤と黒の霧のように映る。

爆音を響かせながら、サイドスワイプは今までにない速度でブロウルに向かって走り出した。

 

「お前、今何を_」

ブロウルはそう言い終える前に、反射的にサイドスワイプへと全ての砲門を向けて撃ち放った。

 

サイドスワイプは凄まじい輻射熱と瞬間的に音速を超えるほどの高速移動の反動で、みるみる内に全身の塗装が剥げ落ちた。

サイバトロニウムの地色である銀一色のボディとなった彼は、靄がかかったような鈍い色をした体表に太陽の光を鋭く反射しながらジグザグの軌跡と黒いタイヤ痕だけを足跡のように残していく。彼はそうして爆走しながら移動し、向かってくる弾丸全てを剣で斬り伏せた。

「俺の見せ場が、まだだろうが!!」

力強くそう叫ぶとサイドスワイプはブロウルを左手で殴り、吹っ飛ばした。ブロウルの無骨な胸が大きく凹むと同時にサイドスワイプの左腕は反作用で煙を吹き出し砕け散る。

空中で無防備になったブロウルに彼は跳び上がって猛然と迫り、右手に振りかぶった剣をその胸に突き立てて地面に押し付けた。何度かバウンドしながら背中を道路にすり潰され緑がかった裂け目を通りに刻み込みながら、ブロウルはとうとう動きを止めた。

 

「ぐ…_」

力尽きかけながらもゆっくりと手を伸ばして何事か言いかけたブロウルを踏みつけ、サイドスワイプはその首を刎ねた。

その途端に彼は足元がふらつき、剣を手放して力なく倒れ込んだ。

 

「そっちは騒がしくて結構だな、こいつら一言も喋らん」

爆発と爆音の果てに勝負がついた二人を傍目に、ギアーズは動じる様子もなくそうこぼした。

 

「…」

彼が相手にしていた紺色のディセプティコンは黄色の一つ眼を光らせ、淡々とギアーズに対して掴みかかってきた。

ギアーズに眼を殴りつけられても怯まずにその右腕を掴み、彼は腹部のクローを展開させてギアーズを捕縛した。

 

「離せよこの単眼野郎…!」

胴体を挟まれながらもギアーズは右腕を切り離し、左腕で殴りかかった。

 

「ペイロード、そのまま抑えていろ。サイドスワイプは俺が仕留める」

手を出さずに物陰から様子を眺めていた赤いディセプティコンは取っ組み合いをしている二人の前に現れ、そう言ってそばに倒れているサイドスワイプに近づいた。

 

「…」

指示を受けたペイロードはギアーズの左腕をもぎ取り無力化し終えると、特に反応も返さず微動だにしなかった。

 

「残念だがそうは行かない。隠し玉だ」

ギアーズは笑いながらそう言って懐からあるものを飛び出させた。

飛び出したのは赤い蜘蛛のような形をした何体もの小型のドローンであり、それらはペイロードの眼に取り付くと一斉に自爆した。

爆炎が二人を遮り、ペイロードは驚きのあまり反射的にクローを収納する。

その隙に解放されたギアーズは右脚を動かして落とした銃を爪先と踵部に挟み、片足立ちをしながら器用に保持した。彼は右脚を怯んだペイロードにまっすぐと向け、スコープを覗き込んだ。

十字線の中心に彼の黄色い眼を捉えた瞬間、爪先の突起を動かしてトリガーを引き、残弾の全てを撃ち込む。

断末魔のような機械音とともに辺りを覆った爆風が晴れた後、ギアーズは警戒を解かず慎重にペイロードに近づき撃破を確認した。

 

「一体仕留めたからと言って油断したか?」

自分の姿を探していたギアーズの背後に、赤いディセプティコンが四角い光の枠とともに突然現れた。

 

「ホログラムか!?だがなぜ_」

ギアーズはすかさず振り向いて蹴りかかったが、言い終わる前に頭を掴まれ地面に叩きつけられた。

 

「相変わらず詰めが甘いなギアーズ…」

叩きつけを更に何度か繰り返すと赤いディセプティコンは青い眼を彼に近づけ、昔を懐かしむように言った。

 

「急に饒舌になったと思ったら…随分、馴れ馴れしいな…」

そう吐き捨て、ギアーズは顔を歪めた。

 

「死なない程度に料理してやる。オプティマスによろしく頼むぜ」

そのディセプティコンは両腕の刃を展開させ、ギアーズの胴に突き刺した。

 

「お、おい新参野郎!この作戦は俺の仕切りだろうが。勝手な真似は_」

転がってきたブロウルの頭部が跳ねながらそう喚きたてた。

 

「そんなザマでよくもほざく…銃もらうぞ。後は俺が片付けるからお前らはトランスワープで帰還しろ」

ブロウルの頭を蹴り飛ばし、ディセプティコンはブロウルの体まで歩くとそこから銃を取り外した。

 

「ふざけるな…!オンスロートにこんな失態を報告できるか」

 

「なら後で俺から伝えてやろうか?足手まといだからさっさと失せろ」

近くに倒れていたサイドスワイプに向けて銃を構えながら、ディセプティコンはブロウルにそう言った。

 

「…お前は、誰だ?」

ギアーズは滲む視界と半狂乱になったオペレーターの声が響く聴覚の中、戸惑いがちに赤いディセプティコンに尋ねた。

 

「ディーノ…あるいは"蜃気楼"」

ゆっくりとそう告げ、ディーノはサイドスワイプの背中を何度も撃った。

「プロールにそう伝えろ」

向き直ったディーノがそう言いギアーズの胴体に銃口を近づけ、閃光と発砲音が弾ける。

遠くからサイレンの音が近づいてくるのを知覚したが最後、彼の意識は途絶えた。

 

 

 

 

変形能力を得たクイックシャドウは白いセダンに変形しながら、勢いよくベース217の外へ出た。

オートボットの反応を頼りにしばらく進むと、彼女は雪の中佇む黄色い影を見つけた。

「お前がサンストリーカーか?」

 

サンストリーカーは半ば雪に埋もれながら、放心したように空を見つめていた。

「なんだ銃でも返してくれるのかよ」

そう言い、彼は接近してきたセダンを不思議そうに眺めた。

 

「久々の変形だ…」

クイックシャドウはゆっくり人型へと変形すると、両腕を伸ばして心地よさげに言った。

「あぁ、私はクイックシャドウだ…グリムロックに頼まれて様子を見にきた。それと銃ならもう二度と戻ってこないぞ」

 

「なんだと…!?」

彼女の言葉を聞いてサンストリーカーは狼狽して立ち上がる。すると彼の体表に載っていた雪が落ち、音をたてた。

 

「さっきパーセプターが分解していた。聞けば自分用に作り直しているらしい」

クイックシャドウはサンストリーカーの慌てっぷりを気にもせず、彼の隣に座った。

 

「あいつがスナイパーにでもなるってのか?悪い冗談だろ…」

サンストリーカーは緩慢に座り直すと手を震わせながら頭を抱え、端正な顔立ちに絶望を浮かべた。

 

「彼なりに責任を感じているのかもな。自分のしでかしたことのせいで誰かさんが銃を持てなくなったからだろうか」

バイザー越しに好奇の眼差しを向けながら、クイックシャドウは訳知り顔で言った。

 

「あまり知った風な口をきいてくれるなよ…あんたがどれだけ優れた戦士だったにしろ、気安く立ち入っていい話じゃない」

 

「それは悪かったな」

憤ったサンストリーカーに対して悪びれる風もなく、クイックシャドウは涼しげな顔をした。

 

「だいたいなんでグリムロックが俺の心配をするんだ。俺には何の心当たりも_」

 

「あるのだろう?何か思い当たる節が。理由を訊いても彼には古い縁だ、としか言われなかったが」

クイックシャドウは言葉に詰まった彼に畳みかけるように訊いた。

 

「…闘技場ってあったろ。戦前のサイバトロンの話だ」

厭そうな顔で逡巡した後、サンストリーカーは口を開いた。

 

「あまり思い出したくない場所だな」

 

「あそこで奴と会ったんだよ。リングの上で、敵同士でな」

説明するのも億劫そうに、彼は途切れ途切れで言った。

 

「意外だな。サンストリーカーもグラディエーターの一人だったとは」

驚いたように笑い、クイックシャドウは彼を指さして言った。

 

「別になりたくてなった訳でもないし、楽しんでやってた訳でもない。旅の途中で手持ちが尽きたからやらされただけだ」

その事実が自身の名誉に関わることであるかのようにサンストリーカーは真っ先にそう付け加え、訂正した。

 

「そこでお前はグリムロックに認められたのか」

面倒そうな顔でクイックシャドウは結論を急いだ。

 

「まぁきっとそういうことになるのか…ただ認められたにしろそれは腕っぷしじゃなくて、プライドと負けん気だけだ。戦い自体はボロ負けだった」

 

「戦う信念や能力がある相手は誰でも気にいる。分かりやすい男なんだ、私のグリムロックは」

笑ってそう言い、クイックシャドウは遠くの方を見た。

 

「クリフと似たようなタイプなんだろうよ…昔はあぁじゃなかったらしいって聞くが」

 

「昔の彼はもっと理知的だったし、戦いの他にも大事なことを知っていた」

サンストリーカーがこぼした一言にすかさずクイックシャドウは反応した。

 

「あんな戦車に変形してたようなやつが?あんたの記憶は信用できないんだよな」

震える左手で頭を軽く押さえ、サンストリーカーは嘆息するように言った。 

 

「なんだと?」

 

「ホットスポットから記憶を吸い上げたからってあんたの記憶が元通りになる訳じゃないだろ。ただでさえブレインに傷が入ってたって話らしいしな」

頭を指でとんと軽く叩くジェスチャーを織り交ぜ、サンストリーカーは続けた。

「フィクシットやクロームドームみたいな連中が患者の記憶を自分のものと混同してしまうって症状と同じで、あんたの記憶は多分…全部が全部あんたのものって訳じゃない」

サンストリーカーは真剣そのものの面持ちでそう言い聞かせた。

 

「ふっ、そうかもな…きっとどれを切り捨てどれを信じるか選ぶ時がそのうち来るのだろう。まさか私が諭される側になるとは思わなかったが…」

そう言いかけ、クイックシャドウは笑った。

 

「俺は思われてるほど狂っちゃいないし、かといって見かけほどまともでもない。奴には余計なお世話だって言っとけ」

サンストリーカーもつられて小さく笑い、その後また苦い顔に戻った。

 

「邪魔したな。たまにはアラートの様子でも見に行ってやれ」

彼に対しての認識を改めたクイックシャドウはそう言い、変形して基地へと戻っていった。

その後ろ姿を漠然と眺めながら、サンストリーカーは揺れる視界の中で思案に耽っていた。

 

 

 

 

「それでパーセプター、気になるものが見つかったというのは?」

基地に戻ってきたオプティマスはリペアルームに駆け込みながら、変形を解くのも忘れて言った。

 

ギアーズとサイドスワイプの傷跡と刺さった刃から興味深いものが

パーセプターは完成した銃を隠しながらそう言い、オートボットのインシグニアが刻印されたチップをつまんで渡した。

 

「中にデータチップを隠していたのか…?中には何が?」

オプティマスは渡されたそれを手に取り、まじまじと見つめた。

 

「艦船らしきものの運航記録と、制御コードらしい文字列が収められていました」

寝台に寝かされていたギアーズの処置をしつつ、ラチェットが説明を始めた。彼はそこで修理を中断しようとしたが、オプティマスは何も言わずに小さく掌を伸ばして制止し、仲間の治療を優先させた。

 

パーセプターは内容物がネメシスかレヴィアサンのものである可能性が高いと考えるブロードキャストとスカイファイアにも急ぎ検証させる必要性あり

その様子を見たパーセプターはオプティマスに向き直って話を続けた。

 

「確かに艦船の記録がこの形式のチップに入れて送られてきたとなればそれしかないか。罠の可能性も含めて慎重な調査が必要だろう…しかし誰がなぜこんなものを?」

オプティマスは難しい顔をしてそう言い、ギアーズを見た。

 

「…俺達を襲ったのはディーノって赤いディセプティコンでした。こっちのデータベースに該当する者はいやしません…でも最後にプロールへの言伝を頼みながら奴はこうも名乗った。確か…シンキ_」

恨みがましくそう言いかけ、ギアーズは治療の痛みと自身の悔しさに顔を歪めた。

 

「…"蜃気楼"か?」

オプティマスはその名を聞いてすぐ、納得と疑問の入り混じったような顔で尋ねた。

 

「ご存じだったとは驚きました…教えてくれればいいじゃないですか、貴重な部下を危険な戦場に放り出すその前にね」

ギアーズは呆れたようにそう言い、力なく笑った。

 

「すまなかった…私もまさか"蜃気楼"がこの星にいたとは知らなかった。奴のことはかつてオートボットの諜報員の一人がそんな符牒を使っていたということと、彼らが機密情報の伝達にオートボットの刻印がされたデータチップを使う、ということぐらいしか私にも分からない。そのディーノなる者の素性にしてもプロールならともかく私には何も…」

ギアーズの猜疑の視線を受けて、オプティマスは歯切れ悪くそう答える。

「だがもしかすると彼こそが我々の戦いを、いやこの星の運命をも決する存在なのかもしれない」

そうつぶやくと彼の中で初めて、終わりの見えない現状への希望の光がほのかに灯った。




以前読者様から「地球という新天地に来ているのに雰囲気が後ろ向きで暗い」「性格的にアンケート一位のキャラを死なせそう」などの意見をいただいたことがありましたが、大変興味深かったです
他にも作者は作品に対するご意見ご感想を楽しみにお待ちしております

生存してほしいキャラ

  • オプティマスプライム
  • アイアンハイド
  • プロール
  • ブロードキャスト
  • ホイルジャック
  • パーセプター
  • ラチェット
  • ギアーズ
  • ホイスト
  • サイドスワイプ
  • サンストリーカー
  • レッドアラート
  • ウィンドチャージャー
  • クリフジャンパー
  • グリムロック
  • ホットスポット
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