エルデンリングのボリュームが多すぎて2週目でも隠し要素を全て回収しきれる自信が無い投稿者です
それではどうぞ
「それで?今回の件は我々『機関』以外の人間が関わっていると?」
とある場所にてある組織が会議を行っていた
その部屋は照明がついているのにも関わらず、どこか薄暗い雰囲気に包まれていた
この場には13席あるが、今は9席しか埋まっていない。
しかし彼らは性別や年齢をバラバラだが、共通としてその胸には十字架とそれに被さるように二対の剣が重なった紋章が輝いていた
場を仕切るように発言したその人物は『機関の統率者、ブラッドリー』であった
「はい、今回の異常実体『アメンドーズ』の討伐に向かった『機関の討滅者 カイル』と『神秘殺し アイリ』が部外者の存在を確認したとの報告によるものです」
椅子に座っていた一人の長髪の眼鏡をかけた女性『探求者 マリエル』が報告書を読み上げた
「ふむ……彼らは『機関』の中でも指折りの強さを持つ人物たちだ……信頼もあろう」
そう発言したのは、一際大きい体格を有する男性である『凄惨たる ガイ』
彼の体についている様々な傷は歴戦の勇士であることを思わせる勲章となっている
「それで……報告内容はそれだけではないんじゃろ?」
周りに比べて体格が小さい老人である『疾風のハクシャ』が報告書の続きを促す
その老人はどこか、異様な雰囲気を醸し出していた
「えぇ……まずはこちらをご覧ください」
先程の女性が資料を円卓の中心に投影する
「これは……矢でしょうか?見た感じ、ただの銀色の矢のように見えますね」
口調が丁寧で清潔なイメージを持たせる青年『穢れ祓い シロ』が疑問を投げかける
「ふッ、まさか悪魔払いのつもりか?これの所有者は?神父の真似事でもしてるのかね?」
口が頬まで避けている壮年の男『異形喰らい アレン』が皮肉を込める
「……」
そしてこれらのメンバーの中で一際異色を放つ存在がいた
顔にタブレット端末のような機器を付けた『追跡者 テレス』がその画面に『……』と表記していた
「で、そいつは敵なの?味方なの?どっちにしろ一回殺しに行くけど」
清楚な見た目とは裏腹に殺害衝動を隠しもしない女性である『慈悲のカオリ』が笑顔を浮かべながら発言した
「殺しに行くのは構いませんが、返り討ちに合うかもしれませんよ?何せあの『アメンドーズ』を恐らく単独で仕留めれるほどの実力者であることには違いないですから」
マリエルがそう告げる
「は?私を舐め過ぎでは?今ここであなたを殺して差し上げても良いんですよ?」
カオリが反論するように言葉を返した
「双方静まれ!この場は喧嘩をするための場ではない!」
そう声を掛けるのは髪型がちょん髷の古風な男『流浪のクロイシ』だ
そしてその後ブラッドリーが場をまとめ上げる
「……では、我々『機関』は今後例の人物を探り、それが『機関』に仇名す存在であるか否かを判断するとしよう」
「そして、あわよくばその人物には『機関』に所属してもらいたいものだ」
ブラッドリーが今後の方針を露にしたところで、会議は終了した
「……例の人物が我々の正義に反する存在でなければ良いが……」
ブラッドリーはそう呟いた
「ただいま」
「お帰り!狩夜お兄ちゃん!!」
あれから麻衣と話をして『いくら治るからといってむやみに傷つかない』、『絶対に死なない』という約束をした。
まぁ、『絶対に死なない』に関してはまだあのランプが見つかってないから確かに死ねないなと思った
「あれ、母さんは?」
「お母さんは買い物に行ったよ!お父さんはまだ仕事!」
唯から両親の所在を聞きながら自室に向かう
今日は、かなり精神的に疲れた……
「……母さんが来るまで時間があるし、寝るか」
そう言って俺は眠りについた
疲れていたのか、瞼が瞬く間に落ちていく……
俺が意識を手放すのはそのすぐ後だった
◆◆◆
俺はどうも夢を見ているらしい
『……』
夢の中ではかつての俺がヤーナムを駆け巡っていた
体中を、返り血まみれにしながら獣を狩っていた。その狩りに終わりが無いと知りながらも
場面は変わり、どうやらかつての拠点に移動したようだ
無数に並び立つ墓石と慣れ親しんだ人形ちゃんがそこにいた
『……』
夢の中の俺は、聖杯ダンジョンへ向かっているようだ
傍目から見ても懐かしさが湧いてくる。おそらくあの位置にある聖杯は例の
うっ、頭が
ふと人形ちゃんを見るとさっきまでいた筈なのにどこかに消えていた
『あれ?どこ行った?』
そう思いながら周囲を見渡していると
『狩人さま』
『!?』
振り返ると人形ちゃんが真後ろにいたのだ
そんな馬鹿な!これはただの夢のはず……!
『えぇ、確かにこれは狩人さまの見ている夢です』
『しかし、こうして私は狩人さまとお話が出来ているのです。最も狩人さまは今はお話することが出来ないようですが』
久しぶりに度肝を抜かれた
まさか人形ちゃんがこちらを認識しているだけではなく、話しかけてくるとは
『狩人さま、貴方様とはまたいつかお会いできる日が来るでしょう』
『私はその時を心より楽しみにしています』
え?それはどういう……
そう疑問を投げかけようとしたとき急に意識が落ち始める
『……狩人さまの目覚めのようですね』
『いってらっしゃい、狩人さま、貴方の目覚めが有意義なものでありますように』
俺が覚えている夢の内容はここまでだった
◆◆◆
「お兄ちゃん!起きて!!ご飯だよ!!!!」
唯の声で目が覚める。どうやら寝過ぎていたらしい
「あぁ、ごめん、今行くよ」
あの夢は何だったのだろうか、見当もつかないが一先ず夕飯の時間であるため一階に降りることにした
「また、会える……か」
だけどあの登場の仕方は今度はやめてもらいたいものだ
……本当にやめてもらいたいものだ
俺はそんなことを考えながら一階に降りて、リビングへ向かったのだった
「「「「いただきます!」」」」
今日も飯がうまい
◆◆◆
狩人の拠点ににて……
「……狩人さま、私に様々な施しをしてくださった素晴らしいお方、かつて私には感情とよべる物はありませんでした」
「しかし、今私は貴方様に逢いたくて仕方ないという感情で一杯です」
「あぁ、狩人さま、今そちらに参ります」
「ですから、どうか、私から逃げないでください」
「私をまた必要として下さい、私を貴方様のそばに居させてください」
「…私を捨てないでください」
狩人ヤマモトいや、狩夜は一つ見落としていたところがあった
彼は狩りの悪夢を幾度となく繰り返してきた、その中にはゲームでは行えなかったことや現実であるからこそ起こり得たこともあったのだ
では、この人形がなぜその対象から外れているのだと勘違いしていたのか
人形は、涙を流した。人形は、彼から愛情について学んだ。人形は、彼から形や本心ではなかったにしても愛を捧げられていた。
人形は、繰り返されてきた悪夢の中で、彼に対する記憶を保持していたのだ
これはゲールマンが終ぞ叶えられなかった願いであっただろう。感情を宿した、嘗ての思い人に近いその有様はゲールマンの願いの成就を意味していたのかもしれない
……ただしその感情を向けられるのがゲールマンでないことを除いて
ここにいるのはただ狩人と共にありたいという純粋な
もともと人工物で作られたであろうはずのその青き眼には、青に混ざってどこか薄暗い黒色が確かに存在していたのだ……
「狩人さま、いつか会える日を心待ちにしております」
ゾクッ!!
「な、なんか寒気が……?」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「あ、あぁ大丈夫……たぶん」
『な、なんか嫌な予感がする……』
この男はまだ知る由も無かった
『機関の狩人証』
ヤーナムとはまた異なった地において発足した狩人と同等の役割を果たす組織、『機関』がその胸に掲げるという証であり、彼らは人々を異常存在或いは敵対者から守るために日々刃を研ぎ澄ましているという
その対象が獣であるか上位者であるかは関係ないのかもしれない
彼らの正義に反するのであればなんであれ彼らは容赦なく牙を向くだろう
……その姿が正義とは程遠いものであると知ってか知らずか
それでは閲覧ありがとうございました!