他作品に集中していたため久し振りに投稿したいと思います
お待たせして申し訳ナス!
それではどうぞ
「わぁ~……すっごい人だかりね」
「道路一杯に人がいるな」
狩夜と麻衣は少し遠くの場所の祭りに赴いていた。
現在の狩夜の服装はビルゲンワースの正装である『学徒』を身に纏っていた。変に服装で迷うくらいならこれで良いとのことだった。
「あっ、あのイカ焼き食べましょう!」
「……うっす」
「狩夜!?」
狩夜の脳内には、
それからは何事も無く買い物を終え、麻衣はご満悦と言った表情で買った食べ物を食べていた。
「うーん!美味しい!!」
「これは中々いける」
「あっ、これも食べる?」
傍目から見たら微笑ましい絵面であった。それから二人はある出店の前にきた。『くじ引き』だ
「へーい、いらっしゃ……あ」
「あ」
「どうしたの?狩夜」
狩夜はその顔を忘れたことは無かった。今の目の前の奴の体は人間だがそれでもその憎たらしい禿げ頭の存在には
「久し振りだな?パッチ」
「き、君……ど、どうし……いやえっと……どちら様で……?」
「ほう?ではなぜ俺の顔を見て後ずさりしたのだ?」
「あっ……えっと……えへへへへへ」
「……?二人とも知り合いなの?」
麻衣は暗黒微笑を浮かべている狩夜と顔が引きつっている『パッチ』と呼ばれた人物の関係性を尋ねた。
「腐れ縁だ」
「へっ!?……あ、あぁそうだぜ……」
「……変なの」
「それはそうとパッチここで何をしている」
「ま、まぁ……くじ引きをだな」
狩夜は問い詰めるようにパッチに尋ねる。それからパッチはここでくじ引きをやっていると言い、くじを引いていかないかと提案した。
「へぇ……狩夜!折角だからやりましょうよ!!」
「うぇ!?」
「へい!毎度!じゃあどうぞ!引いてくだせぇ」
前のパッチの悪行を知っている狩夜からすればこのくじに当たりが入ってるかすら怪しいと思っていた。しかし既に麻衣はくじを引いていた。
「あ~……4等ね……」
「へい!ではこちらになります!」
パッチから渡されたのは、なんてことは無いただのぬいぐるみだった。あのパッチがちゃんとした賞品を用意しているとはと狩夜は思った。
「君ねぇ……流石に賞品ぐらいは用意するとも……」
「……狩夜?」
「……何でもない。俺も引かせてくれ」
狩夜もお金を支払い、くじを引くことにした。そして箱に手を入れ己の感覚(神秘99)に従って一つのくじを引き当てた
そこに書かれていたのは
「1……等!?」
「あっ、やべ」
「えっ!?狩夜やったじゃん!!」
狩夜は本当に一等が入っていた事実に驚愕し、パッチは目の前の奴が神秘99(発見力最大)だったことを思い出して、麻衣は素直に喜んでいた。
「あー……えっと……」
「おいおいおいおい……」
「どうしたの狩夜?」
「……まぁ出たもんはしょうがねぇ。選びな」
そういって一等のコーナーを見ると、そこには最近話題のゲーム機やゲームソフトやモデルガンがあった。狩夜は申し訳なさから最新のゲーム機ではなくモデルガンを選んだ
「えっ、狩夜それでいいの?」
「ウンイインダコレデ」
「……まぁ良いや、ほれ持っていきな」
そうして狩夜は大きなモデルガンの箱を持ちながら帰ることになったのである。彼の目は死んでいた。まさか一等が入っているとは思わず神秘99を遺憾なく発揮してしまった結果、本当に入っていたとは思わず幾らあのパッチと言えど罪悪感が湧いてきたのだった
「ねぇ……やっぱり持とうか?」
「いや……良いよ」
「そ……そう?」
それからしばらく祭りを楽しんだ二人は家路につくことにした。あの出来事があったが二人の顔はとても満足気であった。
「今日はありがとうね!狩夜!!」
「こっちこそありがとう」
「じゃあまた明日ね!ちゃんと図書館に来なさいよー!」
二人は勉強の約束を取り付けてそれぞれの家に向かった。
狩夜の心にはほっこりとした温かさが巡っていた。
「ふぅ……さて帰りますか」
その後家に着いた狩夜はモデルガンの箱を開けた。だがそこに入っていたのは
「おのれパッチ!!」
モデルガンと同じくらいの重量の重しが入っていたのだった。狩夜は、次あのハゲにあった時は容赦しないことを固く誓った。
そんなことを考えながら箱をひっくり返しているとふと1枚の紙が箱の中からひらりと落ちてきた
「……?これは……ッ!?」
其処に書かれていたのはパッチからのものであろう内容だった。
『これを読んでるってことは今君は、家について自室でこの箱を開けているんだろう?』
『ああ!気にしなくていい。君の家族に手を出そうなんて自殺まがいのことはしないさ』
『色々言いたいことはあると思うが、まずはこの住所の所に来てもらうと助かる』
『待っているとも』
「パッチ……一体何を企んでいるんだ……?」
手紙の最後に添えられた住所を確認した狩夜はすぐさま調べることにした。するとその住所が示す場所が分かった
「……この場所、立入禁止になっている廃トンネルの先にある……」
その住所は山の崩落事故で立ち入ることを長年禁止しているトンネルの先を示していた。その住所にある村の名前は『夜明村』であった。
「……明日の夜に行ってみるか。麻衣との約束もあるが、それを済ましてからだな」
明日の予定を改めた狩夜は夕飯を食べに行くことにした。
「……一体何だってんだ」
彼の胸には言い様のしれない不安が渦巻いていた。
「なるほど?それでパッチ。あれを渡してきたかい?」
すでに廃村となっていた『夜明村』にそぐわない外観をした屋敷にて自らの頭を檻に閉じ込めた男……『悪夢の主、ミコラーシュ』は自らの部下であるパッチの報告を聞いていた
「はい、今頃彼はここについて調べている筈です……」
「ふぅむ、聞いたかい?皆の者」
ミコラーシュが暗闇に言葉を投げかけた。そこには複数の人物が存在していた。だが、彼らの纏う雰囲気は常人の纏うそれでは無かった
「ほう、やはり我が同士もこちらの世界に来ていたか……」
そう語るのは顔に穴のあいたバケツのような兜を被った『連盟の長、ヴァルトール』であった。その声にはわずかながら歓喜が見えていた
「やはりヤマモトさんもこちらに来ていたのですか……」
医療教会独特の白い装束をきた穏やかな好青年を思わせる見た目をした『血族狩り アルフレート』も続いた
「で?どうするんだい?この世界における狩人組織【機関】とかいう胡散臭い組織があいつを探っているんだろう?」
「あの組織からはどことなく胡散臭い匂いがする……その癖奴らの戦力も侮れないのが厄介だな……」
これからの方針について語るのは、ペストマスクのような仮面を被り鴉羽を纏った『狩人狩り アイリーン』
そして一際体格が大きい神父のような装束を纏った『ガスコイン神父』は、【機関】の胡散臭さとその厄介さに顔を顰めていた
「……【機関】には既に『古狩人 ヘンリック』と『連盟員 ヤマムラ』が潜伏している。彼らからの情報を待つとしようじゃないか』
「ではヤマモト君をこちらに迎え入れる。異論は?」
話を締めくくったのは車椅子に座った異質な雰囲気を放つ狩人『最初の狩人、ゲールマン』であった。
ゲールマンの提案に対してこの場にいる全ての人物は一斉に答えた
「「「「「異議なし」」」」」
空に輝く満月の光が屋敷を包み込んだ
という訳で出しました。ブラボの狩人たちを。
更新頻度は割とゆっくりですが見てくださると幸いです
閲覧ありがとうございました!